【感想・ネタバレ】探偵の探偵IIのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月14日

1に続き、こちらも9年ぶりの再読。
やっぱり所々しか覚えていなくて、初読のような感覚で読み進められた。

玲奈ちゃんって、強ぶったり冷静さを装ったり無謀な行動に出たりするわりに、結構すぐにボコボコに痛めつけられて、よく泣いたりと感情が不安定で、読んでて正直辛いなーって思うけれど、ある意味人間臭い、た...続きを読むだただ汚れのない素直な女の子なんだと読みながら「強くなれ!負けるな!」って応援してしまってる自分がいる。

「高校事変」や「JK」のような爽快感は味わえないけど、地味だけど戦う女の子はやっぱカッコイイし面白い。

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Posted by ブクログ 2023年08月16日

2作目も手に汗握る展開。

自分の進むべき正義にむかって傷つきながらも一歩…また一歩と!

ラストは涙が…

ぜひ〜

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Posted by ブクログ 2021年06月17日

この第二巻も一気読みだった。
引き込まれた。

もうすこし玲奈をいたわってやろうよ・・・。松岡先生~。

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Posted by ブクログ 2021年01月08日

Ⅰを読み終えて、直ぐに購入してⅡも読み終えました。
相変わらず内容が、暗い?グロテスク?な内容が多い気がしますが、リアルな描写が多く、思わずどんどん読み進めていました。
今作も色々とリアルで使えそうな?ネタが出てきて勉強になります。
早く続きを読み進めたいものです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月07日

妹の死に関係する悪徳探偵に「死神」という名をつけ、行方を追う玲奈。残された手がかりからDV被害者たちがシェルターから集団脱走した事件に辿り着くが…。
警察にも玲奈と話が通じる人間がいたことに驚いた。相変わらずのバイオレンスさで主人公の生傷が絶えない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月09日

宿敵である悪徳探偵に一歩近づいた。次作では直接対決が実現するのだろうか。

警察組織における唯一の理解者と言っても過言ではない窪塚警部補があっけなく最期を迎えてしまった。これは、主人公紗崎玲奈を孤高の人とするための演出だろうか。

助手琴葉の姉の行方も気になる。いくつかの伏線が見え隠れしていて、ます...続きを読むます次作が楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2024年02月17日

対探偵課として働く原点となった咲良の事件へのヒントがつかめる巻。前巻で登場した琴葉の話も宙ぶらりんにならずよし。次巻以降につながりそうな書きっぷりが気になるところ。日々起きている事件の裏に報道されない何があるのかもしれないと思わせられる。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日


警戒しなよ!!と思うところで案の定、フルボッコにされる主人公。一筋縄ではいかない。どこまでも孤立無援でいくんだなと毎回、思い直しながら読み進める。
戦うクールな美少女はやっぱり需要大だなと思う。
最後まで戦い抜いて欲しいな。
ただ、琴葉との関係が、妹の身代わり?孤独を埋めるもの?いまいち関係性が弱...続きを読むいような…。
琴葉の姉がまさかのそっち?ってのが無理矢理感が否めないけど、これも今後の伏線?

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Posted by ブクログ 2023年04月04日


ボコボコにされまくり系ヒロインの2冊目。いやー面白いんだけど読めば読むほどユウリユイのプロトタイプ感強いわー。やってる事もユウリユイより若干劣ってるだけに。まあこれ描いたから結衣が生まれたと言えるのかもだけど。相変わらずガジェットの適当な解説がうまい。しかし水分のパーセントのとこは全然わからなかっ...続きを読むた。なんで10kgを2%で割って500kgなんだ?マジでわかんねえ。あと、窪塚刑事殺すのはひどいわー。市村凛が出てきてるけどまだ何にも絡んでこないから次を読んでみる。オーストラリアからの帰りの飛行機で読んだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月05日

妹の仇を追う紗崎玲奈の執念ともいえる行動に目が離せない。映像化されていたドラマと同時進行で読んだけれどやはり小説を読み終えてからドラマを見た方が良さそうなのでドラマは3話まで見てストップした。玲奈役は北川景子なのはピッタリ。小説で描かれてるようなグロいシーンやきわどいシーンは流石に省略されているよう...続きを読むだから小説を完結させてからドラマを見ようと思う。
玲奈の見方になりそうで、今後も関係が発展しそうだった窪塚の殉職は想定外だった。窪塚の娘柚希の授業参観に行く玲奈、泣けてくる。そして琴葉の存在の大切さを改めて知る。次のターゲットが見つかったとことで次の展開にが楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2023年01月31日

唯一の味方と言える人が亡くなってしまいました。玲奈さんが心配。琴葉のお姉さんの所業はちょっといただけないな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月24日

探偵の探偵シリーズの第2弾。
やっぱり作風がブラックだなぁと。万能鑑定士・特等添乗員に慣れすぎているとヘビーな読書になってしまうと思う。容赦ない暴力描写は相変わらずで、登場人物達も全員何かしらの闇を抱えている所が余計にこの物語を暗い物にしていると感じました。窪塚が死んでしまうのにも驚いてしまった。警...続きを読む察の日和見主義を批判し、紗﨑に影響された彼が自分の正義を貫いて死んでいく所がとても切ないと感じた。
玲奈自身も探偵に対して徹底的になっている部分と、もう戻らない人への寂しさに泣いてしまったりなどの不安定さが更に現れ、琴葉は自分の姉が玲奈に暴行をしたという事実から家族と事実上の絶縁を行ったりとさらに複雑で鬱な展開されており、これからどんな展開になっていくのかもっとこのシリーズを読みたいと思いました。
この2巻は、妹を死に追いやった「死神」の正体が明らかになったり、琴葉の姉・彩音の関係性がこれからどうなっていくのかなど多くの伏線が残されているので次の3巻目を楽しみにしたいと思います。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
紗﨑玲奈:小松未可子
峰森琴葉:Lynn
桐嶋颯太:花江夏樹
窪塚悠馬:内山昂輝
須磨康臣:神谷明
峰森彩音:M・A・O
織田哲哉:竹本英史
堤暢男:武虎
淀野瑛斗:辻親八
笹倉志帆:福圓美里
穂津芽衣:高垣彩陽

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Posted by ブクログ 2021年09月22日

どの作品を読んでも激しい。
DVをテーマに、加害者がいかに異常かを映像で観るが如く表現
結末はちょっと悲しい。
次作も早々に読み始めたい。

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Posted by ブクログ 2021年06月26日

第2弾!
相変わらずキレッキレ!
こんな事してたら、死ぬで〜!っいうか死んでると思う〜!
探偵って、こんなにあかん知識が、色々あって成り立ってる職業なんや!
メスに納豆混ぜて、痛みパワーアップとか…
灯油とライターで火炎放射器とか…
セキュリティー破るとか…
ランボーみたいや。古!
玲奈さん、相変わ...続きを読むらず激しい。
自身の事は、一切気にせず、ボロボロになりながらも悪を断つ!悪もんには容赦ないな。
どっかの人権擁護団体からは、抗議来そうやけど、私は応援します!
なんて言っても、北川景子さんみたいな人やし!笑
ようやく、妹を死に導いた死神の真相が!次回、対決みたいなんで、頑張って読みます!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月20日

玲奈の物語は終わっていなかった。

続編の存在を知り、迷わず購入しました。

前作に続いての一気読みです。

自らの危険を顧みず、例え命の危険に身を晒そうとも引けない信念がある。

惜しむのは玲奈と共にDV被害者の救出に出た窪塚が亡くなったこと。

途中、警察を辞めたら探偵に...的な発言があり、玲...続きを読む奈と行動を共にしていくものだと思っていた。

確かに行動を共にし、玲奈と共に半グレ集団に立ち向かい、身を挺して被害女性を庇う。

いや、お前はそんなとこで死んじゃダメだろって言うのが正直な思い。

しかし、物語の完結に向け最愛の妹を死に追いやった犯人に加担した悪行探偵「死神」の影を今作でとらえた。

いよいよクライマックスへ。

きっと続けて一気読みします。

前作以上に著者の知識というか、取材力というのかはわからないが、ここまで書いちゃっていいの?と思えるぐらいの闇の知識には驚かされた。


説明
内容紹介
探偵会社スマ・リサーチ”対探偵課探偵”玲奈は、ある悪徳探偵のオフィスに忍び込み、依頼人の住所をつきとめる。その依頼人は、女性を拉致監禁する犯罪者だった。監禁場所のアパートで、妹を追っていたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つける玲奈。あまりに似通った状況に、背後に蠢く闇のにおいを感じた玲奈は、身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていく。


探偵会社スマ・リサーチ”対探偵課探偵”玲奈は、女性を拉致監禁している犯罪者のアパートで、妹を殺めたストーカーが持っていたのと同じ様式の調査書を見つけた。あまりに似通った状況に、背後に蠢く闇のにおいを感じた玲奈は、身の危険を顧みず事件の真相へと向かっていく。玲奈は妹に不幸をもたらした悪行探偵を「死神」と名付けた。迫真の追跡劇。

『探偵の探偵IV』が『ダ・ヴィンチ』誌のブック・オブ・ザ・イヤー2015・小説ランキングで10位を記録しました!

イラスト・清原紘

探偵対探偵の頭脳戦&肉弾戦という前代未聞の発想。悪徳探偵狩りという奇想を裏打ちする細部の迫真性。探偵たちの仁義なき戦い、佳境! -千街晶之(ミステリ評論家)

探偵業の裏技情報が満載。本格的な謎解きとアクションが奇跡の合体を遂げた! とにかくページを繰らせる力は絶大。圧倒的な情報量とともに、女探偵が探偵業界の闇を暴き出す。女性の敵に手助けする外道どもに挑むヒロイン。探偵は女には向かない職業だとは言わせない。-西上心太(文芸評論家)

「探偵小説」といえば、ホームズから連なるミステリ小説の王道中の王道であり、およそ考えられる探偵は、すでに描かれてきているはずだ。『千里眼』シリーズ、『万能鑑定士Q』シリーズをそれぞれ五百万部超級の大ヒット作として成功させた松岡圭祐が、講談社文庫からスタートした新シリーズは、その「探偵」を奇をてらうことなく真っ正面から描く。難しい挑戦にも思えるが、一読するとそれが杞憂にすぎないことが判る。主人公の探偵は、「探偵を追う探偵」という前代未聞の着想に基づく美女だ。妹をストーカーに殺された犯罪被害者・紗崎玲奈は高校卒業後上京し、調査会社に入社する。ストーカーに妹の情報を不法に教えた悪徳探偵に復讐したい気持ちを胸に秘めて……。悪徳探偵相手に展開するサスペンスは淀むことなく突き進む。「手に汗握る」という言葉がぴったりのミステリだ。〈「夕刊フジ」12月5日号〉
内容(「BOOK」データベースより)
妹を殺したストーカーに不法に情報を与えた探偵はどこに潜むのか?「対探偵課探偵」紗崎玲奈は、レイプ犯の部屋に忍び込みその手がかりを見つける。妹の仇は絶対にとる、と誓う玲奈は、憎き探偵を「死神」と名付け、その影を追う。知力と情報力で争う現代の探偵を活写する革命的探偵小説、第2巻。
著者について
松岡 圭祐
まつおか・けいすけ
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。代表作の『万能鑑定士Q』シリーズと『千里眼』シリーズ(大藪春彦賞候補作)を合わせると累計1000万部を優に超える人気作家。著書には他に『ミッキーマウスの憂鬱』などがある。『万能鑑定士Q』シリーズでブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
松岡/圭祐
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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Posted by ブクログ 2019年04月13日

正しい人が死んでしまうのは嫌だけど、正しい人がちゃんといて、悪が懲らしめられるのは気持ちがいい。心の中の強い怒りとは裏腹に、冷静に行動をとれる強さ。それほどまでの執念。死神を必ずや見つけ出し、恨みを晴らしてほしい。できれば、犯罪ではない方法で。次も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2019年02月09日

生きてて欲しかった…。琴葉と同じように重症でも生きていて欲しかった…。娘を1人残して死ぬなんて辛すぎる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年03月31日

前回からの続き。
相変わらず怪我の絶えない主人公で、きっと映像化されないであろう過激な内容です。琴葉の姉夫婦にはがっかりさせられました。終わり方は玲奈の優しさを感じられつつも、とても悲しい終わり方ですね。

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Posted by ブクログ 2017年11月04日

今作も著者のシリーズっぽくもあり、全く違ったハードボイルドさもあり楽しめた。 前半からのテンポを考えると終盤は展開が早すぎるというか詰め込みすぎというか、ちょっとあっけなかったかなとは思うけど

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Posted by ブクログ 2017年04月09日

ドラマ版を先に見ていたので、どうしてもビジュアルイメージはひきづられるけど、心理描写が逆に補う感じで、最後はちょっとセンチな気持ちになってしまうぐらい入り込んだねぇ
やはり活字はいい

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Posted by ブクログ 2017年03月20日

1よりおもしろかった。引き続き何度ボコボコにされても不死身の可憐な少女。
犯罪を犯す理由が本当に醜くて下らなくて吐き気がするんだけど、実際もそんなもんなんだろうなぁと思って本当に嫌気がさす。
窪塚さん、あっさりの衝撃度。
琴葉のお姉ちゃんの衝撃度もエグい。

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Posted by ブクログ 2017年02月27日

窪塚や彼の家族との関わりによって、玲奈の心に少し温かな人間味が与えられる。窪塚との別れは、玲奈に今までよりも一段と強い哀愁と孤独な覚悟をもたらした。ドラマで見た時も窪塚の最後のシーンにはショックを受けたが、小説ではより詳細に、玲奈とのやり取りや家族の様子が描かれてるので玲奈の悲痛な気持ちが伝わって来...続きを読むるようだった。最後の柚希の授業参観の場面は、心が温まるようだった。次巻で、いよいよ死神との対決か?

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Posted by ブクログ 2024年02月07日

バイオレンスものは正直苦手。
なのに続きが気になって仕方ない。
やめられない。

多分、今日しばらくは、
ヤクザ映画を見た帰りの昭和の親父みたいに、
心なしか肩が風切ってる気がする。

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Posted by ブクログ 2021年11月17日

玲奈が可哀想すぎる。

松岡圭祐さんの作品に出てくるヒロインは、みんな強くて怪我はするけど痛め付けられる感じはあまりない。

なのに、玲奈は毎回怪我だらけで強いのは強いのだけど、いつもギリギリ勝つ感じがする。

妹の敵に繋がる道が少しづつ見えてきた二作目でした。

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Posted by ブクログ 2020年09月20日

探偵をするために登場するちょっとした豆知識は、本当なのかどうかは知りませんが、もっともらしくて興味深い。
悪徳探偵を成敗したり、警察の事なかれ主義に疑問を持って独自に捜査を続けたりするのは良いのだけれど、正義の味方側のやられ方が毎回酷すぎるのが難点です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月17日

前作のラストで期待していたことが今作では起きず。。。

主人公の行動に??となっても その次の展開で「こう使うのか!」となる。

が、主人公、イマイチ逃げ切れず、
暴力を受けて
でも、逃げられる回復力はもの凄いっていう
ちょっと矛盾が。。。

少し頭のいい けれど普通の女性、ということを
表現したい...続きを読むのか??

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Posted by ブクログ 2018年01月02日

読書録「探偵の探偵2」3

著者 松岡圭祐
出版 講談社文庫

p41より引用
“ふつう人体に外傷が生じれば、血液が凝固
して血栓ができ、出血がとまる。だが納豆は、
血栓を溶かして液体に戻す酵素を含んでいて
ね」”

 探偵を調査する女性探偵を主人公とした、
長編アクションミステリ。
 正規の協会は...続きを読む引き受けない、犯罪者からの
依頼ばかり請け負うフリーの探偵・堤。帰宅
し、依頼人からの記念品を確かめようとした
時、部屋にいるはずのない人間がいた…。

 上記の引用は、警察の嘱託医の言葉。体に
良いと言われる納豆も、使い方で凶器になる
みたいです。食べ物を食べ物としてしか使わ
なくていい、平穏な毎日が続いて欲しいもの
です。
 主人公の家族に不幸をもたらした元凶につ
いて、少し進展があります。以後の話を読み
たくなる流れとなっています。
 前巻同様、重く暗い内容なので、好みは分
かれるのではないでしょうか。

ーーーーー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年12月26日

〇 評価
 サプライズ ★★☆☆☆
 熱中度   ★★★★☆
 インパクト ★★★★★
 キャラクター★★★★☆
 読後感   ★★☆☆☆
 希少価値  ★☆☆☆☆
 総合評価  ★★★☆☆

 シリーズ2作目。今回は,DVシェルターから11人の女性が自らの意思で車に乗り込み,失踪してしまうという謎...続きを読むが提示される。
 紗崎玲奈は,対探偵課の仕事を進める中,妹の敵と考える「死神」と呼んでいる悪徳探偵の調査報告書を発見する。そこから,DVシェルターからの失踪事件へとつながっていく。
 DVシェルター失踪事件の謎は,犯グレ集団である「野放図」が犯人。トラックの運転手と笹倉志帆という職員が11人を連れ去り,別の11人が収容者のふりをしていたというトリック。このトリックはしょぼい。
 野放図と死神との関係から,少しずつ死神の存在が明るみにでる。ラストでは,「澤柳奈々」という名前が明らかになる。
 謎は魅力的だが,トリックはややしょぼい。死神との関係は途中というイメージ。最終的な評価は,シリーズの残り二つ次第だろう。
 この作品で一番インパクトに残ったのは窪塚警部補とその娘柚希の存在。1歳ちょいの娘がいる立場から見ると,柚希のようなけなげな娘が出てくると感情移入してしまう。
 1作目よりは面白かったが,どうにもシリーズの途中感が否めない。この作品単体の評価としては,謎のトリックのしょぼさを踏まえると★3かな。

〇 メモ
 紗崎玲奈による悪徳探偵である堤暢男についての捜査。逮捕させる。玲奈は,堤が被害者の居場所を教えたストーカー(檜池泰弘)のところに行き,被害者を救出する。ストーカーは車に引かれて事故死
 窪塚悠馬警部補は,檜池泰弘の死に玲奈が絡んでいると考える。警察もそのように考えているが,触れない。
 玲奈は檜池の家で見つけた調査報告書が,妹の咲良のストーカーに居場所を教えた探偵の調査報告書と同じものであることを確認する。
 DVシェルターにおける集団失踪事件。10人の入所者が車で連れ去られる。
 峰森琴葉が退院する。姉である彩音の家で世話になるが,彩音と夫の哲也,その友人達が誤りにきた玲奈に暴力を振るっていたことを知り,家を出る。琴葉はスマ・リサーチに戻る。
 玲奈は,岡尾に咲良の居場所を教えた悪徳探偵を「死神」と呼ぶことにし,死神の居場所を暴くために提暢男に接触する。堤から,DVシェルターからの集団失踪事件の夫である升瀬淳史から,過去に居場所探しの依頼を受けていたことを聞く。
 玲奈は,枡瀬の居場所を突き止める。DVシェルター集団失踪事件の夫達は,なぜか池袋周辺に集まっていた。玲奈は枡瀬のメールを盗聴し,「野放図」という半グレ集団が関わっていることを知る。また,枡瀬が死神からの調査報告書を受け取っていることを知る。
 玲奈は野放図とDV夫の取引シーンを盗聴するが,見つかってしまう。玲奈は,窪塚警部補に救出される。玲奈は窪塚の家を訪れる。窪塚は妻と死別していた。玲奈は,なりゆきで,窪塚の娘である柚希に,授業参観に行くと約束する。
 玲奈と窪塚はDVシェルターに向かう。笹倉志帆という職員と,お粥を運んできたトラックの運転手が失踪に関わっていたと推理する。笹倉志帆が退職のときに送付したメールから,野放図の居場所を那須町だと突き止める。
 野放図がDV夫に被害者を引き合わせている場所に出向く。玲奈と窪塚を追ったパトカーが着いたことで,野放図達は混乱する。玲奈と窪塚はその隙にDV被害者の救出を図る。
 玲奈は野放図のメンバーから,死神が「さわやなぎなな」という名前だと聞き出す。騒ぎの中で窪塚が刺される。窪塚は死亡。琴葉はスマ・リサーチに正式に復帰。
 玲奈は約束どおり,柚希の授業参観に行く。
 

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Posted by ブクログ 2017年10月28日

ヒーローがいなくなってしまって悲しい。素敵なキャラだった。玲奈一人で立ち向かうのか?須磨社長は我関せずって感じだし。DV被害者VS加害者+野放図。今回も更に残酷なシーンがあった。死神との対決、楽しめそうだ。

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Posted by ブクログ 2017年01月26日

また一気に読んでしまうだろうと思い、時間のあるときにページをめくる。

主人公の紗崎玲奈は、相変わらず細身で、色白で、強靱な肉体と、折れない精神力でそこら中を駆け回る。

一作目でサブキャラとしてでて来た女子、琴葉は今回どうなるのかな、と思ったら、ちゃんと出番があり、ホッとする。

一瞬、玲奈が人間...続きを読むらしく描かれるところがあるのだが、またすぐに彼女は冷徹なキャラに戻る。

女性としての喜びを知って欲しかった気もするが……

さて、自作では「死神」との対決がどのようになるのだろうか、非常に気になるところ。

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