あらすじ
シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという報せが届く。
ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。
全米ベストセラー待望の続編!
感情タグBEST3
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哀愁のホームズくんもまた、人間らしくて良き!
例のあの人は、生きてたんかい我!って2回ともまんまと騙されたし、でもメタ的に何かしらでお亡くなりになってエンディングだろうな……って思っていたから元気に見送ってくれて嬉しかった!ホームズくんありがとう!!
ラスト元気に活躍してるふたりを見れたのも最高だった!!!!
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まさかの老いに引退を決意するシャーロック・ホームズ。
いや、確かに前作では生意気なヤツやなとか思ったけど、そこまで打ちのめされた姿は見たくないんや…。そこに届いた伊藤博文死亡の知らせ、そして見知らぬ女性からの仏像のメッセージ…。
前作から時間が経ったせいか、ホームズが自分の間違いというか、弱みを以前よりも認めることが出来てると思った。
あと、ワトソンとホームズの友情。
私は実際のホームズはあまりワトソンをを気にしていないのでは?と思っていたけど、そんなことはなかった。
まぁオリジナルのほうはどうか分からないけど。
あと、伊藤博文のほうも自重しない〜。山縣もサーベルを伊藤に渡したりして止める気ゼロのシーンは笑ったけど好き。
さすがにこの次はないよねぇ?
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松岡作品の ファンとしては
やっと 続編出ました。
中身は 満足でした。
シャーロックホームズよりは ポワロの私としても
良かったです。
もう 続編を期待しますか。
松岡さんなら やってくれるでしょう。
今回のキーワードは
「復活」ですかね。
Posted by ブクログ
前作に引き続き面白かった!グイグイ読み進められる筆の強さを感じます。
近現代、1番キナ臭い辺りの時代なので色々大丈夫かしら、文句言われないかしら、と思うこともありつつこのシリーズは是非メディアミックス展開に期待したい所であります。伊藤博文がこんなに格好いい作品他にない。
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前作で伊藤博文と共に大津事件を解決したホームズが再び日本にやってきた。寄る年波には勝てないのかなんだかしょぼくれたホームズがゴシップ紙の記者に言い負かされて隠居する冒頭部。そこへ盟友伊藤博文死去の報が届き……いやホームズ対伊藤博文て片方死んどんのかい!
しかし、我々の知る歴史では伊藤博文は安重根に暗殺されたはずなのだが、「犯人は安重根ではない」と刻まれた謎の仏像がホームズの元に届きなるほど!伊藤博文の死の謎(真犯人)をホームズが解き明かすのか!?とわっくわくで読んでいたところ中盤に差し掛かかったあたりで「ハァ!?!?!?」
当時の日本のみならず世界で起こった数々の事件、自然現象からホームズ作品のエピソードの断片をふんだんにこれでもかと盛りまくった欲張り小ネタセットはとても面白く、パスティーシュやなあ……となるのだけれど、肝心の事件の本筋と解決がちょっと大味というか無理やりすぎやろ!ってのが玉に瑕。
とは言え、ラストシーンでコナン・ドイルのホームズ原典最後の作品に繋がる構成は美しく、これは『続々──』とか『──3』とかはもう描かれず、当シリーズはこれにて完全に完結なのだなと感慨深いものがありました。(そもそも設定上これ以上2人のエピソード書くのは無理だろう)
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前作「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」が想像の上をいく面白さだったので、続編の本作もワクワクしながら読みました。
松岡さんは原作のホームズの世界観と史実を調和させながら、if(〜もし〇〇だったら…)を織り交ぜるのが本当に上手で舌を巻く。まあ今回はそのifのスケールが前作以上に大きすぎた感は否めかったけども。
ただ、それをおいても登場人物たちのやり取りが魅力的で、冒頭で探偵業引退を経て落ち込み気味だったホームズの心情が上向きながら大団円となるので、その点は前作と変わらず清々しい読後感
を味わえました。
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教科書で覚えた人々が、ホームズと一緒にドタバタ
なんだけど、前作のほうが偉人さんが妙に人間臭くてよかったな
あと、かなり強引!
でも、中盤のアレはマジで驚いた!!
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前作から18年。伊藤は「暗殺」され、日本は韓国併合に突き進む。ヨーロッパでも帝国主義列強のつばぜり合いは止む事なく、世界大戦の足音が忍び寄る。
今作もこういった世界情勢を舞台に、ホームズが伊藤「暗殺」の真相を究明する。
今回はホームズはやや控え目、その分ワトソンは勿論、井上馨や山県有朋、桂太郎に小村寿太郎、果てはロイド・ジョージやチャーチル迄出てくる百花繚乱。
ドラマの「シャーロック・ホームズの冒険」や「坂の上の雲」を観ているので、読みながら頭の中ではジェレミー・ブレットやデビッド・バーク、加藤剛に大和田伸也、江守徹に綾田俊樹、竹中直人が動き回っていた。
文教堂淀屋橋店にて購入。
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「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」を読んで面白かったので、続編も読みました。シャーロック・ホームズとワトソンとの掛け合いもオリジナルの世界観を崩すことなく、伊藤博文との関係も想像をかき立てて良かったです。話の流れのテンポもよく、スリリングな展開もあって読み応えがありました。
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シャーロックホームズと伊藤博文が活躍する続編。伊藤博文の暗殺をどう消化していくのか難しそうだなぁと思っていて、若干の無理やり感を感じたものの、前半のゆったりとした流れからの終盤の怒濤のような展開は引き込まれる。幕末の志士が元老になっても(戦闘能力として)強く描かれているのも、幕末好きとしては何となく嬉しくなった。
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前作が面白かったので、続編が出てると知ってこちらも読みました。
前作はホームズが「最後の事件」でライヘンバッハの滝に落ちて死んだと思われていた数年の間、実は日本にいた!しかも伊藤博文と協力して実際にあった事件を解決に導いていた!という話で虚実が実に見事に入り混じっててとても面白かったです。
本作はそれから数十年後、ホームズは田舎で引退生活を送っていたところ、日本から伊藤博文が暗殺されたという話を聞いて、その事件の謎を解きに再び来日するという話です。
引退→謎解きに入るのを印象づけるためか最初のくだりのホームズの衰え?ぶりが読んでて痛々しかったです。もう少しなんとかならなかったのか。。来日してからはピンシャンしてるのですが落差が…。そして前作ではワトソンのポジションを伊藤博文が担っているのですが、本作では暗殺されてしまっているため、ワトソンも一緒に来日します。特にワトソン自身がなにかする訳ではないのでいなくてもよい気もするのですが話を進める上でこのポジションの人間がいないとやりにくいのか。。
と気になる点は少々ありますが、やはり面白い!あっという間に読み終わりました。今回も虚と実の組み合わせ方が絶妙です。しかも今ちょうど「憂国のモリアーティ」も読んでたりするので何が現実で何がフィクションか。何が正典で何が二次作品か。あたまがこんがらかり気味になりました。そのくらい絶妙に書かれているのがすごいです。
ネタバレはしたくないのであまり書きませんが、中盤に驚きの展開が待ち構えていて、この後あと半分しかないのにどうなっちゃうの?と思いながら読んでましたが最後は気持ちよい終わり方でした。
Posted by ブクログ
続編も面白かったです。
探偵業を引退して田舎へ引っ込み養蜂業をしてたシャーロック・ホームズの元へ、思い出の極東の国から伊藤博文の訃報が届きます。
今回は相棒のワトソン博士も一緒に日本へ。
しかし2人に待ち受けていたのは驚愕の事実と、世界を巻き込む陰謀だった……というお話。
前作はシャーロック・ホームズの世界でのifだったけど、今作は歴史上のif。
前作からたぶん20年後くらいの日本で、同じく20歳年を取った登場人物たちが奔走するのはアツいです。
ドイツの企みを阻止するために、ホームズ、ワトソン、そして伊藤博文・山縣有朋・桂太郎という年配者が大立ち回り。
爆発炎上する靖国神社……
バリツの誤りがやっと解けた。ワトソン君、柔術です!
【たとえもう会えなくても、思い出の中ではつながっている。
明日に目を向けよう。きょうもまた学ぶことばかりだ。目指す場所はおそらく、依然としてはるか彼方にあるだろうから。
事件簿を振り返るばかりが成熟ではない。また新たな冒険がある。
人生の若き日々には何度でも帰還できる。】
順不同でバラバラに抜き出したけど、切なくも晴れやかなお別れでした。
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連続で読める幸せ。
文庫化してから手に取ったので、2冊連続で読破。
伊藤博文カッコ良すぎだろ、と思った。
シャーロック先生はなかなか素直になれないシャイ?なところが、続編ではさらに可愛く思えてしまった。
もしかして実在してたら本当に歴史を動かしたかも?!と思うと、色々と夢広がる話でした。面白い かった。
Posted by ブクログ
探偵業を引退したシャーロック・ホームズの元に伊藤博文の訃報が届くところから始まる物語。ホームズ宛に「惜別の会」への招待状が届くが、同時に謎の女性から「伊藤博文を殺したのは安重根ではない」というメッセージを受け取る。ワトソン君を伴いいざ日本へ。今回も実在した各国要人とホームズが絡み、あたかもホームズが実在していたかの様なリアリティがあり、楽しい読書時間だった。もういろんな事があり過ぎて、お腹いっぱいの大満足です♪
Posted by ブクログ
前編ではライへンバッハの滝でモリアーティとの対決のあとの行方不明期間に実は日本にきており、そこで伊藤博文と再会する、というストーリー。続編の今作では、伊藤博文暗殺され、その謎をシャーロックが解くというストーリー。伊藤博文のかっこよさ、日本滞在時のシャーロックの性格の良さ、美化されてる感じはあるけど、むちゃくちゃ面白い。
木像を配った人に関して、シャーロックに渡しにイングランドまで行ったのは、現実的に無理やろ!そんな長い期間不在にはできないやろ!ひとりで行ったん!と納得いかんわあと思ったので、★ひとつ減らしてます。
Posted by ブクログ
ホームズが、伊藤博文の死に謎を抱き、再び日本に来日するという続編。後半は、そうきたかという展開でしたが、世界観に引き込まれました。
前作からホームズや、作中のIFの人物たちも歳を重ねたなという印象。ワトソンの活躍も嬉しいけど、ふたりとも来日時に60手前。
山縣有朋やチャーチル首相も登場するなと、当時のスーパースターたちが集結。ドイツも巻き込み、いつの間にか、日本の中で、世界を巻き込んだ大事件に発展。
老齢な域に差し掛かろうとする2人(3人)てすが、人生にはいつまでも成長があるという言葉が良いですね。
Posted by ブクログ
ホームズはまったく読んでないから、そこかしこのオマージュにはまったく気づく訳がなかったが、最後の解説にあった、虚実入り混じった多重構造がとても楽しめた
Posted by ブクログ
続編といいながらも意外なストーリーだなぁと思いつつも、まさかの展開で読んでいて本当に飽きない感じ。
だんだんとスケールが大きくなってきたと思いきや、謎解きの面白さだけじゃなくホームズの成長や友情、親子の絆なんかも大きな見どころにもなっていて、楽しめました。
Posted by ブクログ
どこまでが史実でどこからが創作か
もちろん調べればわかるだろう
作者の見事なまでの構成にはいつでも驚かされる
伊藤博文(1841〜1909)
シャーロックホームズ(初登場1887〜最終1927)
この組み合わせ、作者の発想はどこからなのか
Posted by ブクログ
松岡圭祐の異次元歴史小説、今度の伊藤博文は死亡済みw
前作では大津事件を切っ掛けにロシア皇太子に関わる〇〇から戦争へ向かうのをホームズが防いだ、今回は世界中の政府要人が秘密会議(伊藤博文との惜別の会)は国際連盟を彷彿させる⇨各国政府首脳が直接対話することの意義は当時の世界が必要としている事実であった
≪ネタバレ≫伊藤博文を暗殺したのは安重根では無かったという説に、実はその時死を偽装して(ホームズの真似)大いなる詭計をめぐらしたつもりが・・・
【異説)弾丸の角度が打ち下ろした角度、詳細な証言記録だった室田義文の記録が公式記録から抜かれている、おそらく対露国との関係を慮って封印
Posted by ブクログ
おやおや。
まさか5年以上経って続きが出るとは。
有名な「空白の期間」に実は来日して
伊藤博文と親交を持っていたホームズ
…という前作を踏まえての続き。
あれから月日は流れ
引退して養蜂に勤しむホームズのもとに
伊藤暗殺の訃報がもたらされた。
その惜別の会への招待状をもらった彼に
「暗殺の真犯人は別にいる」とほのめかす
怪しい女が近づいて…。
妻帯者になったワトソン先生と
距離感を感じているホームズの気持ちが
この旅でまた少し変わっていくのも良いね。
事件のほうは、明治初期の権謀術数渦巻く中
そこはエンタメ・ミステリっぽく
あっ!と驚く仕掛けもあって
この作者らしい
フィクションとフィクションの掛け算でした。