榎田ユウリのレビュー一覧

  • この春、とうに死んでるあなたを探して

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    榎田ユウリ新作、しかもタイトルから面白そうじゃないですか。ミステリー、表紙に男2人。榎田先生、相変わらずツボをついてきますね……!!

    タイトルから結構しんみり、シリアスな感じかな?と思いきや、語り部の主人公がなかなか軽妙な語り口で、表紙のもう一人(右)もまた軽いノリで、二人とも過去は重いはずなのに苦しくならず読めました。

    伏線があちこちあって、「あれはいつ回収されるんだろう」と思いながら読むのが楽しい。

    この作者だからだと思うが、小日向への矢口の感情はどういう「好き」なのか深読みしてしまう。
    話は終わっているが、続編が出てもおかしくない、というか読みたいと思う作品だった。もちろん「23年

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    2018年04月04日
  • カブキブ! 7

    購入済み

    カブキブに拍手!

    くそぅ、最後ギャン泣きしてしまったじゃないか!青春学園モノと言ってしまえばそれまでだけど、榎田先生の作品はやっぱりひと味もふた味も違うんだなぁ。歌舞伎という少し難しいテーマを、わかりやすく、それでも説明だけに走らない、物語と絶妙なバランスで展開していくこの作品。やっぱり見事な文章力、そしてキャラクター。もう、1人1人が本当に存在するんじゃないか?ってくらい生き生きとしている。背景も見事!アニメ化は何だかチープな感じがしたけど、原作は本物です。実写化して欲しい!!

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    2018年01月17日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    ネタバレ

    去年読んで最終巻手前で止めてたシリーズを夏の塩から読み直し、ようやく最終巻まで読みました。

    読めなかったのは飽きたわけじゃなく、もったいなくて。


    読みながら薄々感じていたものが確実になって、泣きながら読みました。メッセージの時泣いたのとはまた違う、なんだろう。
    普通、BL、というかこうした同性愛ものだと嘘みたいにハッピーエンドだと思うんだけど、途中からBLなのか?と思うくらい二人の関係が自然なものになって、またテーマがもっと重いものが見えた。別にバッドエンドでもない。ハッピーエンドでもない。そうした括りが必要ないほど、自然に流れていく終わり方。
    辛い、けど『進んでいる』。
    辛い別れが多い

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    2017年09月10日
  • メッセージ 魚住くんシリーズIII

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    ネタバレ

    去年の10月にも読んでいるのだが、なぜかレビューを書いていない。泣いたのに。
    そして今回もまたこらえきれず泣いてしまった。1年越しの再読で泣くってなかなかないのではと思う。

    おそらく前回は早く続きを読みたくてレビューどころじゃなかったのかな!と思うので改めてレビュー。

    途中薄々嫌な予感はしたけれど、なかなか残酷で、とにかく痛々しくて、でも非常に現実味を帯びた描写。

    魚住に久留米がいて本当に良かった、と心から思える話だった。
    そしていわゆるBL作品なのだが、読んでいると男同士とか関係なく、この2人の恋愛が羨ましく思えた。あまり小説を読んで思ったことはないのだが、なんというか、こんな恋愛をし

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    2017年08月28日
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー

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    いつもニコニコ笑顔のマメの悲惨な過去
    生まれてしまった2つ目の人格
    トウはマメしか愛されていないと思っていたけれど伊織さんはちゃんとトウも愛していたんだね
    話の間の真っ黒のページが少しずつ明るくなっていくのがまたなんとも言えない

    青目さんもなんだか思惑がぐちゃぐちゃになっていて伊織さんをどうしたいのか分からなくなっているのが切ない

    小説を読む前に読んでしまったショートコミックの意味がやっとわかった

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    2021年12月30日
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー

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    ネタバレ

    グッドナイトベイビーという副題から薄々展開に勘づいてしまい泣いてしまった。

    でもこの作者は『最悪の事態』で終わらせてくれないから嬉しい。例えば死ぬまで行かないにしても、トウが完全消失というオチも有り得そうだが、最後はグレーになった。なんという円満解決。
    最初はあんなに悪い恐ろしい存在だったトウが、読んでいる側にとっても消し去り難い存在になった。だからこそ消えてはいけなかった。
    伊織がトウを憎めなかったのも(愛しく思っていたのも)、マメ=自分、トウ=青目と重ねていたからかもしれない。そう考えると、伊織も青目を殺すことができないのでは。
    一体どう決着をつけるのだろうか。

    どうでもいいけれど、地

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    2017年01月20日
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー

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    妖琦庵シリーズは、なんだかずるずると読んでしまっているけど、今回の「グッドナイトベイビー」が一番おもしろかった気がする。
    やはりBL作家さんだけに、伊織と青目の関係がそっちに流れていくのかなぁって、ちょっとだけ思ったりして。

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    2016年08月14日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    喪失を抱えながらもなお生きる。
    生きていたら誰もが直面する誰かの死。大切な人であればあるほど辛いその死は私たちの心を抉り他の誰かで埋められるものではない。この物語では、その傷を無理に塞ごうとは誰もしない。むしろその大切な人への感謝の気持ちを持つことを、教えてくれる。私にとってあなたはこんなにも大きな存在だったのだと。
    人と関わることを恐れないで、失うことを恐れないで、生きる。優しい気持ちになれる物語だった…。

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    2016年06月09日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    魚住くんシリーズ(全5巻)
    『夏の塩』
    『プラスチックと二つのキス』
    『メッセージ』
    『過敏症』
    『夏の子供』

    辛い過去を背負って生きてきた魚住真澄。
    久留米やマリ、サリーム、濱田さん、さちのちゃん。様々な人との出会いと別れによって自分の過去と真剣に向き合い、泣いて、笑って、恋をして。
    彼が成長していく姿にはとても感動した…。

    死はいつでも自分の身の回りにある。
    もしも、自分の大好きな人が明日突然いなくなってしまったらどうなるんだろう。
    今まで考えたようで考えていなかった人の生と死の関わりについて、この本を通して彼らと共に考えさせてもらえた。

    榎田尤利(ユウリ)先生に魚住真澄というキャラ

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    2016年03月19日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    魚住くんシリーズ完結編。
    響子さんが就職して、そこでの仕事に悩み悲しむ「リムレスの空」
    PTSDに苦しむ魚住、苦しむ魚住を救えなくて悩む久留米を描いた「 アイ ワナビー ア フィッシュ」 どんな濁流でも進んで行きたいと考えるようになった魚住くん。 魚住くんは強い、どんどん成長する。
    太一くんを祖父母の家で預かり一緒に過ごした夏を描いた「夏の子ども」 魚住くんの強さは、強い子どもだからなんど感じた。 生き物の命にも違いがある、ラットより金魚よりあなたの方が大事だと伝えたい。 あなたが無事ならそれでいいと。 命を奪った悲しみがすでに罰なのだと、子どもに伝えられたらいいなあ。

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    2016年02月09日
  • メッセージ 魚住くんシリーズIII

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    魚住くんシリーズ第3弾。 シリーズ最大の衝撃というだけはある。 やっと心を取り戻し始めた魚住くん。 そんな彼の前に、過去の魚住くんを思わせるような少女が現れる。 「僕のお母さんになってくれませんか?」 独特の感性で繋がる2人だが、少女は魚住くんの目の前で事故死してしまう。 今まで幾度となく出会ってきたであろう死。 しかし、心を取り戻し始めた魚住くんにとっては大きな大きな「死」となった。 展開が早くて読む手が止まらなかった。 魚住くんの何も感じないところがよかったのに…と思っていたけど、色々な感情を得たからこその辛さがある、とわかった。 BLという一言でくくれる作品ではない。 大切な人を失うとい

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    2016年01月31日
  • 先生のおとりよせ

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    小説も漫画も面白い…あとお腹空いた!
    大ばあちゃんの下りはうるうるっときた。
    中村先生の挿絵が涙腺に止めを指してくる。
    二人のキャラが濃いいのにさらに濃い編集長もいるのに(後半になるにつれてややこいことに)さらっと読める。
    2巻目希望

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    2016年01月16日
  • 宮廷神官物語 慧眼は明日に輝く

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    キャラクターも話の展開もツボ過ぎる
    非常に個人的な事だけど、笙玲と韓流と挿絵がダメだったけど、それ以外は言う事ない位好き
    近年のラノベはやたら長いので、10巻で終わるのが非常に残念だけど、ちょっと物足りない位で終わるのが良いのかもしれないなぁ

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    2015年09月28日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    ハードカバー版を既読。泣いた。泣いたったら泣いた。しかも本編であれだけぐずぐずと泣いたというのに、あとがきに更なるとどめを刺された。不安をかたちにしたキャラクターが読者のなかにもいるのだと感じるようになった、という著者の発言に特別と普遍の両方を感じて、それはまるで祝福だと感じられたのだ。覚えている限りの記憶では、わたしは昔から夏が好きではない。けれど嫌いにならないのは、数々の小説で描かれる夏の情景に惹かれるから。開放的でありながらさみしさもはらむ夏という季節は、太陽に背を向ける意地っ張りの背も確実に押す。

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    2015年07月11日
  • 過敏症 魚住くんシリーズIV

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    想いが通じ合いましたね~。良かった良かった。魚住に表情が出てきたのがこれまた嬉しい!そして久留米の行動が…若いっていいなぁ(笑)

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    2015年07月07日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    1巻から1日1巻ペースで完読です。 いろいろありましたが、二人は自分たちのペースで愛を育んでいますね。 二人ともいい男になってます(満足) マリちゃんにはビックリだったけど、あの子らしいし。 出来ればサリームと馨ちゃんのお話をもっと発展させて欲しかったかも…

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    2015年07月07日
  • 夏の子供 魚住くんシリーズV

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    ネタバレ

    魚住くんシリーズ最終巻。
    最後まで一気に読みました。

    暗に、アメリカに行っても魚住と久留米の関係が続いてることが描かれているけど、正直物足りなかったというか、モヤモヤしたというか・・・もっと二人がいちゃこらしてるところも読んでみたかったな!という感じw

    次巻が出るのを楽しみにしていた日々が終わったのかと思うと、ちょっとさみしい><

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    2015年06月30日
  • 過敏症 魚住くんシリーズIV

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    よかった。
    人が人と結ばれるのは、素敵なことだ。自分の思いに素直になることが大事。
    魚住も久留米も、結局素直なんだ。やり方は違うけれど。
    3巻でだいぶ、悲しいエピソードがあったから、この巻は、幸せそうなところが多くてよかった。
    魚住、可愛い。
    開き直った久留米も、なかなかよい。

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    2015年05月04日
  • 過敏症 魚住くんシリーズIV

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    待ちに待った4巻!!

    気になるところで終わった3巻から一気に二人の関係性が進んで、読んでてドキドキとニヤニヤが止まらなくて「魚住良かったね!!!」と思いながら一気に読み終わりましたww

    次巻で完結かな?
    終わっちゃうのはさみしいけど、楽しみに待ちたいと思います(*^_^*)

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    2015年04月07日
  • 過敏症 魚住くんシリーズIV

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    魚住君シリーズ第4段
    ついに主人公二人の関係が!急展開!
    もう読むのが止まらないくらいドキドキしてしまった。
    そして、何よりも周りのキャラクター達もすごく良い。
    マリもサリームも好き。
    今回マリのお話が結構メインでそれもまた面白かった!

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    2015年03月27日