【感想・ネタバレ】妖奇庵夜話 空蝉の少年のレビュー

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テルと猫に泣いた。

2014年01月17日

テル、マメ、猫に感動して泣きました。いい話だったー。正直最初は「読みやすい文体の京極●彦風?」って思ってたけど、全然独自の世界観で、人とのつながりがあたたかく、孤独な身の上が切なく、つらいシーンもあるけど、ちゃんと救いもあって、読んだ後も、マメくんはどうしてるかなぁとか、キャラクターのその後の想像が...続きを読むふくらむほどに生き生きしてました。悪役な青目さんは「悪魔の花嫁」のデイモスみたいですね。だれもが魔がさす瞬間に背中を押すような怖さがありました。次回作も待ってます!

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Posted by ブクログ 2022年04月26日

2冊目のテーマは「家族」といったところでしょうか。随所随所に「家族とは」と言うような問いを投げかけてくる。印象的だったのは伊織の序盤の「いいえ、家族ですよ。血縁関係がないだけで。ねえ、マメ?」、終盤の「ーーーそれから、うちに帰りましょう」。
さらりと伊織は家族への優しい言葉を言ってのけるけれど、常に...続きを読む心の底からそう思っていなければ、簡単にこういった言葉は出ないんだろうなぁ。
そして、それをしっかり受け止められているマメもいじらしい。
「件」の親子たちは血のつながりがあるのに、うまくいかない、いってない。けれどマメや伊織、夷からの家族の温かさを知った照子は月並みな言い方だけれど、これから家族の絆を取り戻して行くんだろうなぁ。

伊織の言葉で印象的だったのは

「手紙を書きなさい。メールではなく、手紙。短くていいから、自分の手で書いて、便箋を畳んで、封筒に入れて糊をつけて切手を貼る。手紙はいいものだよ。書いたこと以外のものも届けてくれる。」

伊織は誰に手紙を書いているのだろう、、、

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Posted by ブクログ 2021年09月12日

マメちゃん可愛い!
脇坂はいい味出して笑わせてくれるけど…
相変わらず事件は切なくて、薄気味悪くて…

妖琦庵の世界にどんどんハマります♪

今回の表紙は事件の2人…可愛い(〃ω〃)

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Posted by ブクログ 2021年12月30日

最後のほうでやっとこの表紙の二人の正体と関係が分かる。マメじゃなかったのか・・。
とっつきにくかった伊織さんがどんどん人の良いキャラになっていく。

青目さんの正体も発覚し、彼も彼で伊織さんを道連れにするためにあの手この手を使ってくるようになった。

これからえげつない事件が増えそう。
最後にスミレ...続きを読むさんも救われてよかった

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Posted by ブクログ 2013年11月09日

マメくんラブ!
もう、先生と夷さんはマメの下僕でいいよ(笑)

本当に久しぶりに夢中になれるシリーズに出会ったって感じ。
物語も文句なしに面白いし、それ以上にキャラクターが魅力的すぎる。

とにかく、洗足(あ、変換するのね)と夷がマメを溺愛してるのを読むだけでも癒されます。
いささか、あざとさを感じ...続きを読むないでもないけど・・・・ねw

1作目で感じた、若干の後味の悪さのようなものは、一切ない読後感だったけど、シリーズが進んでいくとこの調子でずっと行くのは無理そうかな。
いずれも、いろんな意味で辛くなっていきそうな予感はあるけど、楽しみにこの後を見守って行きたいと思いまする。
なので、はよ次だして(笑)

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Posted by ブクログ 2013年07月31日

シリーズ2作目。
あいかわらず表紙のイラストが美しいわ。
マメちゃんかと思ったけど違ったのね…

アニメ化するならテルの声は林原さんだなとか思いながら読んでました。
マメちゃんは…大谷さんとか…可愛い系で。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

洗足家の癒やし、マメに焦点があたった今作。マメが傷つくような展開になりませんように…と祈りながら読んだ。
前作とは大分洗足伊織のイメージが柔らかくなったような気がする。
マメが初めて友達を連れて来る場面など、微笑ましいくらい。
次回作も楽しみ。

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Posted by ブクログ 2019年05月29日

読書録「妖キ庵夜話空蝉の少年」4

著者 榎田ユウリ
出版 角川ホラー文庫

p207より引用
“ ー人生を変えるのは占いではありません。
占いは手助けをするだけ。相談窓口のひとつ
と考えて下さい。あるいは靴です。あなたの
人生を歩くのはあなた。あなたの前にはたく
さんの靴が並んでいます。私はある靴...続きを読むをご紹
介します。でもそれを……。
「履くかどうかはあなたの自由です。もっと
いい靴を見つけたって、もちろんいいんです
……」”

 人間と妖人を見分ける能力を持つ茶道家を
主人公とした、長編ミステリ小説。同社過去
刊行作、加筆修正文庫版。
 いっぱいに詰まったお菓子入りのコンビニ
袋を両手に下げて、家路を走る女性・スミレ。
エレベータを待つ時間すら惜しみ、自宅に飛
び込むなりお菓子をむさぼる…。

 上記の引用は、刑事・脇坂が占い師に占い
の有用性について聞いたことに対しての、占
い師の返答。
占いの結果通りに動くのではなく、数ある選
択肢の一つとして参考にする位で良いのかも
しれませんね。
 コテコテとした登場人物たちの中で、マメ
君が良い癒やしになっています。たまに毒づ
くのも愛嬌です。
主人公・洗足伊織の刑事・脇坂に対する態度
が、トゲを含みながらも穏やかになっていて、
コメディー要素が強く出ている感がありまし
た。

ーーーーー

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

マメが野良猫を通して知り合った新しい友達、痩せ気味なのに暴食してしまう女性、母親が本物だから自分もそうと信じネットアイドル占い師をするフリルを纏った少女。マメに対する伊織の優しさに何とも言えない色気があってざわっと毛羽立つ。表紙がネタバレだけれど実際に読むと新鮮。奥行きのある家族感が温かくて良いな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年04月15日

2018/4/8
1作目よりよかった。
照子はともかく咲耶が怖いわ。
ママが殺されても平気なのは何?
あと大食いの子が救われてよかった。

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Posted by ブクログ 2017年08月19日

 占い師と謎の子供の話。

 いわゆる毒親で、その犠牲になってということなのだろうが、それだけで片付けられないものを感じさせるところが上手い。
 妖人だからどうのというのは、薬味みたいなものだなと思う。
 かといって、その設定がないと物語が成立しないのだけどね。

 と、相変わらずやたらご飯が美味そ...続きを読むうなのだ。

 やっぱ、食は生きていくことに直結していると思う。
 ああ、そうか。
 このシリーズ、生きていくことを真正面から肯定していこうとしているのか、と感じる。

 だからこそ、主人公のちょっとした危うさが気になってしまうのだけどね。
 うまいことやられたもんだ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年01月25日

2作目。
件(くだん)の血を引く占い師のお話。本物の件は・・・。
誰が殺したのか・・・。

この巻は非常に読みやすかった。13歳の咲耶姫がいたすぎる。
自分好きすぎるやろ。

洗足家のマメが捨て猫を介して仲良くなったテル。
大食いの女。それぞれ進むけど最後にぴしゃりとまとまってすっきり。
テル...続きを読むがこういうこととは、びっくりした。

脇坂君もかなりなじんでいて、伊織が脇坂に言う台詞が面白い。雑だけど愛がある感じ。

1作目より楽しかった。

青目の属性が 「悪鬼」と判明。これに関しては納得。

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Posted by ブクログ 2016年04月12日

淡々としてるのにテンポが良くて読みやすい。
電車の中で思わず涙目になったシーンもありました。大好きなシリーズ。

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Posted by ブクログ 2017年10月14日

妖キ庵シリーズ2作目。
今回はマメ(小豆とぎ)が頑張りました。
見た目はアレですが、
やっぱり中身は大人なんだね、少なくとも一部は・・・。


猫の「にゃあさん」がかわいかった。
そして芳彦さん(管狐)のリアクションも・・・(笑)。


「妖人」とか架空のお話と言ってしまえばそれまでだけど、
人間(...続きを読む妖人)が生きていく大変さみたいなものも描かれていて、
どこか陰のある世界観が心に残ります。


例えば夏風邪をひいた鱗田さんとか。
和式トイレが残る安アパートで一人寂しく寝ている姿なんて。
サラッと描写されただけだけど結構くるものがありました。
他の事件関係者たちもそれぞれに事情があるし。
あの青目でさえまだ何かありそうだし。


そんな中ある意味脇坂の存在は救いです。
空気を読めない(読まない?)マイペースさとか、
邪険にされても馬鹿呼ばわりされてもめげない打たれ強さとか。
女子力の高い新人刑事(♂)って面白い。
そして(多分)平均的な一般家庭というバックグラウンドに安心する。
他の人たちみんな家族の縁に恵まれていないみたいなので。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年06月22日

シリーズ第2弾!

前作で妖人として生きることを決意をした伊織。今回頼まれた仕事は、≪件≫(くだん)を名乗る占い師の真贋を見分けること。その矢先に本物の≪件≫である占い師が殺される。
殺された≪件≫の丸山綾子、その娘の占いゴスロリ少女の咲耶、マメが出会った謎の少年テル、新しく妖琦庵の「家族」となった...続きを読むにゃあさん。
一つの事件をきっかけに、青目が最悪の事態への手引きをもくろむ…

やるせない気持ちになりました。

一見気難しい性格に見える伊織。実は想いやりが深く優しさに溢れているのだなぁと感じました。
相変わらず脇坂くんには手厳しいけれど(笑)

話の中心は憎しみと苦しさでつぶされそうになっているテルではあるのですが…
「家族」のように生活を営んでいる伊織、夷、マメの絆も描かれておりほっこりしました。

テルはマメに出会えて本当に良かったと思います。とても悲しく辛い思いを抱えていたけれど、これからは幸せに楽しく生きてほしいなと思います。
咲耶はこれからいろいろと反省するべき!ですが…

こどものような純粋な心を持ち、優しく気遣いのできる青年のマメは本当にオアシス!

そして洗足家で振舞われるごはんや和菓子、脇坂くんの手土産。すっごくおいしそう…!

今回明らかになった青目の妖人属性、≪悪鬼≫。
かなり不穏な存在で、これから伊織にどう絡んでいくのか、恐ろしく思うのですが早く次が読みたいです!

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Posted by ブクログ 2014年04月26日

1巻に続いて「人」を書いたミステリー。

キャラの立て方の相対が見事で、それが何より印象に残りました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年04月01日

次回の話が気になる終わり方。

≪悪鬼≫は男の欲を煽る
≪悪鬼≫は女の身体を誑かし、子供を利用する。
そして≪悪鬼≫は――人を食うのだ。

青目の正体がなんなのか前回から気になってましたが鬼とは。

照ちゃんの話も切ない。
今回もよかった。

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Posted by ブクログ 2013年09月05日

妖奇庵シリーズ二冊目。洗足と脇坂のやりとりが面白くて、やみつきになりそうです。
それぞれのキャラがしっかり立っていて、それだけでも楽しめるのですが、構成の仕方が上手くて、つい読み返して確認してしまったり、ミステリーとしても手抜かりがない仕上がり。

でも、何といっても登場人物の魅力ですよね。
洗足の...続きを読む容赦ない毒舌っぷりと脇坂の能天気なキャラがお気に入りです。特に脇坂、いじられまくりでも図太くおバカっぷりを発揮していて、彼のおかげでダークに傾きがちな物語全体がとても明るくなっているんです。

とは言え、今回の主役はかわいいマメくん。
ほんとに愛されキャラです。そんな彼に初めてできた親友のテル。にゃあさんを通しての二人の交流に、胸がきゅんとなりました。
テルを家に招待した時の、洗足と夷のそわそわした様子が微笑ましかったです。マメは家族として大事にされているんだなと、実感。
妖奇庵の仲間ににゃあさんも仲間入りで、ますますにぎやか。おいしいご飯を一緒に食べてみたくなりました。

事件は、今回も女の子の中にある残酷なところとか、醜悪なところとかが事件の発端になっているようでした。
占いとか、ブログとか、スイーツとか、女の子なら誰でも興味あることが思いがけない方向へと暴走していきます。
身近に感じるテーマとアイテムで、生々しい怖さがありました。

あと、青目もミステリアスながらもワルイ男どまりだったのが、底知れない怖さを感じさせる邪悪な存在に。洗足に異常に執着しているんですよね。
まだまだ不穏な空気は払拭できていないので、今後の展開が気になります。

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Posted by ブクログ 2013年08月12日

夜中に読んでいると食べ物の描写にのたうち回ることになる、このシリーズ。
洗足家の茶の間で出される甘味や料理は本当にそそられます。
前巻では明かされなかった青目の属性も判ってますます面白くなってきました。

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Posted by ブクログ 2013年08月02日

1冊目から読んだ方がいいです。
これだけでも楽しめますが、
登場人物の会話や関係の濃さがもっと楽しめます。

ホラー要素、今回あった??
ツルリンと読み終えてしまうので、物足りなさを感じます。
つづきが気になるっていう感覚だと言えばいいんやけど・・・
読んだぞ!って言う感覚が無い。

1冊目も思った...続きを読むけど、読んだ後に
京極夏彦さんを読みたくなる衝動にかられる。

でも続きが出たら必ず買う。
イケメン(中性的)+妖怪+毒舌。イイネ!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月18日

妖奇庵の主人はサトリであり、人間との違いが
僅かで社会に若干の混乱をもたらす妖人が判る
執事は管狐で同居人は小豆洗いという茶房だが
今回事件の主役であるテルは、あたかも疑似家
族のようで居心地の良さを感じた

「件(くだん)は生きにくい妖人だ」全ての始
まりは少しだけ人間と違う悲劇から(´・ω・`)

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Posted by ブクログ 2021年09月19日

シリーズ二作目。今回は《件》の話。
マメが可愛い。そして、ある重要な人物に関わってくる。マメが事件の解決に一役買った、と言っても過言ではない。
最後は不穏な空気が漂っている。これからますます青目の邪悪さが、エスカレートしていくのだろうなぁ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月12日

うーん?妖奇庵の住民の内面にあまり触れられておらず、事件のみに焦点が当てられてる感じ。
青目さんは早くもその素性が表れだしたみたいですが…ただ人を操り傍観して悦に入るタイプの狡猾な悪役と思ってたのに自ら犯罪おかしちゃうとは…。
にゃあさんかわいい。小豆あらいのシーンが見たかった。

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Posted by ブクログ 2015年11月06日

2作目から読んでしまった…最初から読まねば。結局誰が「件」よ?と振り回されてしまった。二口女さんは解決してよかったね。マメとテルがまた会えるといいな…

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Posted by ブクログ 2015年07月30日

絶対繋がってるんだろうなぁと読み進めていったら、間違っちゃいなかったけど、予想外のところに着地しました。やっぱりホラーや推理物は予想外のとこに着地してナンボですよね。今回も面白かったです。

青目の属性もようやく明かされて、今後が気になります。
続刊も買ってきたので、はやく読まなきゃ。

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Posted by ブクログ 2014年10月07日

自分は<件>だと名乗る占い師達。
彼らが果たして妖人なのか語りなのかを判別するため
妖琦庵の主と出かける事に。

大量に食べる女性は単なるきっかけの女性。
かと思ったら、わりと要所要所に。
占いですから、それに関係する人がいる、という事と
何者なのか、という事。
確かに、自分を知ると確実にすっきりす...続きを読むる状態です。

自分は特別、と思う時期ではありますが
思い込みとはすばらしいものです。
むしろ相手が自分に合わせるのが当然、な姿が
ものすごく分かりやすくて良いです。

面白かったのは、初めてのお友達訪問。
保護者連、面白いまでに右往左往。
想像するだけでも楽しかったですw
しかしこれ…確かに自分が連れてくる立場だったら
そろそろ落ち着いてくれ、と思う状況ですね。
さらに面白いのは、猫に対する家令の態度。
そこまで…そこまで…ww

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Posted by ブクログ 2014年09月20日

【妖琦庵夜話シリーズ】第二弾。

一巻に引き続き安定の面白さ。

やっぱり脇坂出て来ると和む(笑)。

第三弾も購入済みなので読むのが楽しみ。

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