あらすじ
王位継承者は、二人いる。衝撃の事実に激震が走る麗虎国宮廷。神官書生の天青は、敬愛する藍晶王子と、兄と慕う武官の曹鉄が王位継承者として争うことに心を痛める。曹鉄は孤立し、そして事件が……!?
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王位継承の行方はどうなる?
前巻で突然王位継承権1位に躍り出た武官「曹鉄」
彼の後ろ盾となっている皇太后と神官は、次期王と確信されていた藍晶王子を亡き者にし、曹鉄を据えるべく暗躍する
今までうまくいっていた登場人物たちの関係性がこじれるなか、王位の行方は? で次巻に続いちゃうのか~~~~
結構頼れるヤツだった曹鉄が、すっかりハニトラにかかって、傀儡に成り下がり
女の甘言に惑わされ盟友たちを疑う様子に、とにかくストレスが貯まりまくる 次巻で解決して欲しいーーーー
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鶏冠逃げて〜〜!!!って感じで終わりましたね(笑)曹鉄もようやく自分で考えられるようになったようだし、これからの話に期待! 九巻も発売されるけどあと2冊しかないと思うと……十巻はいつ発売になるかな〜!
Posted by ブクログ
動の6巻から、静の7巻へ。
渦巻く大きな流れを感じながら、話としては大盛り上がりですが、その動きは「静」の7巻で話が進んでいきます。
ひたすら、「静」として、それぞれが身動きが取れないような、心の内側に向かうような、そんな「考える」ことが多くなる1冊。
これまでの6巻では、比較的動くことが多くて、考え込むよりも、動いてわかりやすい物語だったので、この考え込むような1冊があることで、また宮廷神官物語の深みが生まれたように思います。
こういう内内の気持ちに向かっていくような書き方が多いのも好きなので、読むのが楽しかったです。
より登場人物たちの心情を理解する1冊は、これまで6巻の話があったからこそ、また引き立てられるものがあります。
そろそろネタバレです。
少し話は変わりますが、私は小野不由美さんの『十二国記シリーズ』が好きです。
十二国記はどちらかといえば中華系ファンタジー、宮廷神官物語はどちらかといえば韓国系ですね。
7巻148ページの鶏冠と天青のやりとりで、
天青が「……曹鉄は鶏冠を、もう信じてないかもよ?」と問い、
それに対して鶏冠が「相手がどうかは関係ない」「信じるとは、そういことだ」
と答えます。
この言葉に、十二国記シリーズ『月の影 影の海』での主人公の言葉に、
「世界も他人も関係ない。私は優しくしたいからするんだ!信じたいから信じるんだっ!!」
というものがあります。
この言葉を思い出しました。
十二国記は私が多感な青春期に出会った話で、この主人公と同年代として読んだ物語です。
そのため、この『信じる』ということに対しての言葉は、私に強く印象付けられたのですが、その時の気持ちを宮廷神官物語で思い起こされました。
時として『信じる』ということは、馬鹿を見ることもあります。
鶏冠は、物事を冷静に正しく見ようという気持ちがあるから、信じる人と信じない人とを区別としなければならないと理解している人だと思います。
が一方で、信じる人に一度入れてしまったら、そこから信じてはならない人だと判断するまでが遅かったり、信じる人に入れるための門戸が緩いこともあるのかもしれません。
そのような場合に、「何もなくてよかったね」で済めばいいけど、「馬鹿を見る」ことも多い人なのだと、ちょっと読んでいて思いました。
そして、それは曹鉄にも共通するところがあって、そんな共通点のある2人の仲違い(というには深い亀裂)が切なくなります。
さらに、今回は藍昌王子もまた『信じる』に翻弄されています。
これまでも鶏冠や天青・赤烏にも櫻嵐にも、「信じる」という言葉を用いてきたけど、今回はさらに深く「信じる」と使っています。
これだけ多くの人生を翻弄とさせられる出来事でも「信じる」という実態のないものでしか、担保にできないんだなと思うと同時に、「信じる」ことの強さや「信じる」ということ以上に真実につながるもはないんだろうなとも思います。
こうやって感想として書くと、途端にチープになってしまうけどね。
苑遊は誰も「信じられない」けれど、自分の信念というものが何か明確にあります。
「信じる」ことの誠実さ・正しさ・強さは、「=信念・信条」とも言い切れないことの寂しさもありますね。
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量も少なく内容が難しくないので、さくさく読み進められました。気分転換にぴったりですね。
これまでは一冊で完結したお話でしたが、今回はここからが面白くなるところ!って場面で終わりました。次が楽しみです。
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山の中で育ったただの男が実は王だった。
なんて、普段だったら「なんて定石な・・・」って思っちゃうんだけれどあまりにも物語がドラマチックに進みすぎて、面白くてやめられない。
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発売日に購入したまま積読でした。他に読んでいたものがあったので。
しかし、読み始めると一気に読めちゃう!
前巻を読んでから時間は経っていたけれど、なかなか衝撃的(といいつつ予想どおり)な「次巻へ続く!」だったため、記憶を手繰り寄せる必要もなく、するりと読み始められたのも良かった。
王位継承権は、長子に与えるべきか、実力優先か。
続きも楽しみです。
Posted by ブクログ
曹鉄が王家の血筋を引くことがはっきりしたことにより、藍晶王子と曹鉄は、心ならずも「いずれがより王位継承者として相応しいか」を争う立場に置かれ、自由に会うこともままならなくなってしまう。
藍晶王子の立太子を支持する側の鶏冠、様々な手段で惑わされ孤立する曹鉄、そして慧眼児として迂闊に動けなくなってしまった天青。
旅を共にしあった仲間たちの絆が試される。
うんうん、安心の面白さ。
ラストも…まぁ、そんなことがあるんじゃないかと予測はしてたけど…だからこそ、『麗虎国物語』『慧眼児物語』ではなく、『神官物語』なのね。
素直にやきもきハラハラ楽しませてもらおう。
Posted by ブクログ
藍晶王子の兄となった曹鉄が皇位継承する動きに
元々ツレとして困難に立ち向かっていたのに分断
され反発し合う立場に追い込まれる(/・ω・)/
敵役がイイ!
急に表れた婚約者春鴻
正体を現した虞恩賢母
まだ謎を秘める考苑遊
悪のシナリオがイイ!
野望も智謀も備えた春鴻
境遇故に思込む慮恩賢母
旧恩から陰謀企む考苑遊
Posted by ブクログ
宮廷神官その7。
藍晶王子と曹鉄の二人の王子に乱れる宮廷。
曹鉄は美しい婚約者をあてがわられ、
うまうまと王の母、賢母にとりこまれている。
悩む鶏冠と天青だが、
藍晶王子の母、正妃を操る気を絶つため、
座行に励む天青。
鶏冠は賢母たちの罠に落ちて、
曹鉄との間に誤解が広がる。
鶏冠の師匠だった苑遊の闇が深すぎる。
Posted by ブクログ
ちょっと気になってる場面は、瑛徳正妃に巻きついていた銀の蛇のこと。(p211)
天青は自分の気を銀の蛇にぶつけて正妃様から離そうとしたけど一度目は失敗。自分の気を跳ね返されて胸を負傷する。失敗の原因は蛇の目が少し寂しそうに見えて、ちょっとためらったせい。(天青ったら優しい♡)
この寂しそうという点と、鶏冠が銀の蛇が逃げる方角を確認したら朧月斎へと吸い込まれたという点。銀の蛇を放ったのはたぶんあの方かな?続きに希望が持てるのは、蛇の目が寂しそうにみえたという天青の言葉。相手の心に揺らぎがありそう。天青の慧眼児としての成長と、心の成長が目まぐるしい。今回一番頼もしいのは天青だろう。
なぜ譜馬国の話をまたするのだろう?と、ラストに思ってたら虞恩賢母の過去が明らかになって驚いた。虞恩賢母からみて藍晶王子が世継ぎではダメな理由がはっきりした。でもまだ謎は多い。
表紙の赤烏は本当に藍晶王子を命を懸けて守りそう。墨絵のような竹が、彼のまっすぐな心を表してるかのよう。眼が鋭い!ちょっと怖いぞ。
Posted by ブクログ
今までは一丸となって敵に立ち向かっていたのに、仲間割れをさせられどんどん罠に嵌っていくのが辛い。
操られている様をみているのもしんどい。
賢母、身分にこだわりがあるのなら、最初の正妃は認められたんだろうか。
ましてやその子を王位につけようとするのは理屈はわかるが釈然としない。
賢母も操られているというか、誘導されているんだろうな。