あらすじ
美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。
...続きを読む
「妖怪」じゃなくて「妖人」。
見た目は人間と同じ。人間の亜種として近年発見され、DNA検査でしかわからない。いじめや差別が増え、警察も対応の部署を新設、妖人と人間が共存する世界。毎度妖人がらみの事件で行き詰る刑事達は、洞察力の鋭い美貌の妖人・洗足伊織(せんぞくいおり)を訪ねる…。
本格的なミステリーに、魅力的な男性キャラたち、妖人設定の美味しいミックス。
千里眼、管狐(くだぎつね)、小豆洗い、座敷童、河童…等、なじみ深い妖怪の性質を持った(見た目は人間と同じ)妖人たちの物語。だが実は妖人たちよりも一番怖いのは人間のほうかもしれない。女の友情の笑顔の裏にある悪意に恐怖する事件。
あとは…座敷童の健気さに泣き、小豆洗いの可愛さに萌え、伊織の理詰め毒舌に降参し、脇坂刑事の天然っぷりに呆れ、そして女をそそのかして生きる恐ろしく色気のある悪い男・青目に恐怖してくださいませ!
感情タグBEST3
文句なし隙のないお話
キャラは立ってて魅力的だし、妖怪と妖人の違いの説明や、世界観はスッと入ってくるし、伏線は綺麗に回収してるし、切なくて泣けてくるし、読後感は良いし、それでいて次が読みたくなる引きもあるしで、文句なし完璧です!
座敷童~~~!つのつののお菓子!かわいい!
Posted by ブクログ
登場人物が皆魅力的だし、1巻ごとに1つの事件?を解決しつつ、徐々に物語の真相に近づいていく様に進み、次の巻が気になるよ~て感じで終わるので、世界観に引き込まれてシリーズ通してあっという間に10巻全て読んでしまいました。
Posted by ブクログ
妖人の設定が今までにないので最後まで楽しく読み終えました!
設定にやられた!
シリーズ1作目で今後につながる謎や関係性も気になるところ。シリーズを追いかけねば!
カバーの中村明日美子先生が描く絵も素敵すぎ!
ぜひ〜
Posted by ブクログ
みんみんさんのお勧め作家さん、榎田さんのシリーズ物、第一弾です。
ちゃんと予習しましたので表紙を書かれている中村さんの絵で脳内再生致しました。
みんみんさんは最初の方は少し我慢して読んでねと仰ってましたが、全然面白かったです!
まず、妖怪のDNAを持つ妖人という存在が発見され、DNA検査を強要するか否かという世界観が良いです。亜人を少しまろやかにした感じかな。
とは言え差別も横行しているのでやはり人外とのハーフは生き辛いもようです。
冒頭の水泳選手が実は河童との妖人でしたという記者会見から掴みはOK。
ホラー文庫となっていますが、どちらかと言えばミステリー要素が強く、この事件も良い意味で嫌な気持ちにさせられるので良かったのですが、ちょっと悲しい出来事もありましたので複雑です。
被害者は美意識の高い女子大生。崖の下で遺体で見つかります。監禁されガリガリに痩せさせられてはいるものの、シルクの高いキャミソールを着せてもらっていたりネイルもして貰えていたり、血糖値まで管理されていた痕跡があり、本来は殺すつもりでは無かった事が窺えます。
謎の多い事件ですが、妖人が絡んでいる可能性があるとして、警視庁の『妖人対策本部』通称『Y対』が動く事に。
中々特殊な組織なので例に漏れず他の刑事からは距離を置かれています。
何か理由があるらしくY対に所属している鱗田と、コンビを組むことになった新人の脇坂の2人が、茶道の先生でもあり妖人でもある主人公の洗足に協力を仰いで事件解決に臨む、というお話の流れです。
榎田さんはBL方面の作品を一冊しか読んだ事が無いのですがキャラクターを動かすのが本当にお上手だと再確認。
それぞれ個性があって生き生きとしています。
巧みなストーリーテリングで、前もそうだったのですが一気に引き込まれてあっという間に読み終えてしまいます。
コメディ調のやり取りをちょくちょく挟むのですが、これがうるさくないし楽しいんですよね。
その軽妙なやり取りを主に担当してくれるのが脇坂。以前から妖人に強い憧れを持っており、高級官僚の孫でエリートになれるお坊っちゃまなのに、妖怪マニアで自ら志願してY対に。
洗足にアホだと罵られても気にせずに、知識が足りないと言われてちゃんと勉強する前向きさ。
天然で漫画みたいな動きをする落ち着きのなさだけど、やる時は物怖じせずに行動する。
しかもめちゃくちゃ純粋な良い人!
洗足の元に小豆洗いの幼人のマメがいるのですが、その子と仲良くなり2人でとある会へ向かう時の台詞に感動しました。
自分は小豆をとぐしか脳がない、としょんぼりするマメに(魔界水滸伝の感想の時に私も同じような事を言ってたもんな…)
「僕の友達の中で、マメくんほど真っ直ぐな心を持った人はいません。それって凄い美徳なんですよ?」
「かっこいいとか、頭がいいとか、褒め言葉はいろいろありますけど、美徳があるなんて言われる人は滅多にいないはずです。マメくんもやっぱり特別です。」
脇坂…あなた、アホじゃない…全然アホじゃないよ!!
なんと言う素敵な励まし方…。こういうのサラッと言える人になりたい!!
シリーズ物の1巻なのでキャラクターと世界観を説明せねばならない巻だと思うのですが、特にキャラクターがもうすっかり頭に入る位にしっかり書かれています。
洗足も驚く能力の持ち主で、隠された左目が予想以上の重要性を持っていて、性格もひねくれてるけど情に厚く、主人公として申し分ないですし、マメくんは可愛いし、家礼(執事のようなもの)として洗足に仕える、管狐の妖人の夷も目立った個性はないのに存在感があるし、なによりシュッとしたイケメンだし。
そしてどうやら洗足のこれからの行末にかなり深く関わって来そうな女好きのワイルド系イケメン青目。女性を日替わり定食にする程のワイルドさ。
魔獣狩りの毒島と言い、ワイルドイケメンは皆精力的なのか。(偏見)
青目は妖人の中でも中々に曲者らしく、今回も直接手は出していないものの事件には関係していました。
これからの動きが1番気になるキャラですね。
当初、いつもの例から考えて夷が推しになるかなと思いきや、ダークホース脇坂が推しになりました。
キャラがしっかりしているシリーズは推しが出来るのも楽しみの1つですね。
さてそんな面々が追っていく女子大生殺人事件なのですが、結末が予想外なものでした。
嫌な予感はしていたのですが、こうなるとは…。
きっかけが、この後日談も含めて個人的には良く出来てるなと感心しました。
傍から見ればそんな下らない事で?と思われるかも知れませんが、確かにこの手の人にはこの言葉はタブーですね。
女性の見栄と怖い面、男性の理想に対する偏愛の恐ろしさ。こういった事もたっぷり味わえて1冊で何粒も美味しい作品でした。
私は小説の終わりが1番好きで、ここの良さで大分評価に影響するのですが、これもかなり良かったです。
チカちゃん…君は色々と反省した方が良いよ、こんな友達は絶対に欲しくない。
Posted by ブクログ
DNAの解析技術の進歩により、妖怪のDNAを持つ人間が存在することがわかった。
果たして彼らは人なのか否か?特に人間離れした能力を持つ妖人に人間は恐れを抱いている…そんな設定でのお話。
妖人絡みの事件で出馬する美貌の茶道家の妖人伊織の存在感はもとより、同居している妖人たちのキャラがとても魅力的で、このシリーズはキャラで読めそうだと思った。
かと言って、ストーリーは軽すぎず、しっかりとした読み応えがあった。
今回の話。一番たちが悪いのは、悪意のない邪気、無神経な無邪気で、それが最悪の結果を生んだんだと思った。
悪意に無自覚なことは法律で罰することもできない罪で、たちが悪い。
Posted by ブクログ
説定が興味深い、「妖人」は妖怪ではなく遺伝子上 人間と異なり、ある能力が秀でているだけで、それ以外は人間と外見も生活も変わりない。だから近年まで妖人の存在が知れなかった。。。
内容は、世界状勢が不安定な現在(2022.4)に読んだからこそ、刺さった。
「他人は何を考えているかわからない。だから 他人が怖い。他国民が怖い。他民族が怖い。言語の違い、肌の色の違い、文化の違い。それらは時に平和に交流し、多くの益を生むが 争いの元にもなる」・・・。「ぼんやりとした恐怖は差別を生む」 。(P147)
この物語は人の悪意が根幹になる物語で、悪意を持って人を害す・傷つける、、、意図的にそれをする人はもちろん怖いが、無意識的に悪意をもっていながら善人の顔した人が一番怖いのだな、と、最後の章を読んで思った。最後の最後で、人間の怖さで背筋が寒くなった。本を読んで、こんな寒さは初めて。
とても考えさせられる 物語だったが、押しつけのような矜持も、知識のひけらかしもなく、素直にすらすらと読める。
序章といった感じで、まだ全貌が明らかになっていない人物もいたり、、、続編も楽しみ。
あと、甘味がたくさん出てきて、お腹が切なくなった。
Posted by ブクログ
妖怪じゃなく妖人と言う設定
登場人物全てのキャラが絶妙です♪
座敷わらしの話しで泣いてしまいました…
明日美子先生の表紙が美しい!眼福\(//∇//)\
Posted by ブクログ
「妖」の字だけで、なんとなく気になっていた作品。とうとう試しに・・・と手にとってみたら、まぁ、案の定なのかどっぷりはまり早速全巻かいにはしりました。
やっぱり、人間の心の汚さが浮き立つ。
Posted by ブクログ
妖人と呼ばれる妖怪のDNAを持った存在、凄く惹かれる設定です。
カバーイラストを中村明日美子さんが描いているのも素敵。
今回は青目さん以外に怖い設定のある妖人は出てこなかったけれどこの先ドンドン出てくるのだろうか。
妖人よりも人間・・女の子同士の友情の方が怖い、時々挟まれる女の子達の会話が。
特に最後。チィちゃん君が余計なことを言うから・・・と心が重くなる。
座敷童の結末も悲しい。
妖人が人間を守って死んでもそれは話題にも上らない、犯人でなければ話題にならないっていうことも心にのしかかる
Posted by ブクログ
妖人という人間に近いが別の生物がいて差別を受けているという世界観はなんとなく反面教師として見れるのかなと感じた。
最後の終わり方からしてシリーズとなることを想定して書かれている?
Posted by ブクログ
女の友情の脆さは、どんな時にも物語の背景に置かれがちだけど、何度触れてもやっぱり鬱陶しい。他人の不幸は蜜の味も相まって、何とも言えぬ後味の悪さ。とは言え、それを不快には感じられず、寧ろ洗足や新米刑事の脇坂らのユーモラスなやり取りと、そして座敷童やマメなど可愛い妖人が良き箸休め。
Posted by ブクログ
人間離れした特徴を持つ「妖人」と人間が共存してる日本で起こる、奇妙な監禁殺人事件。
よくわからなくて気持ち悪いから妖人のせい、とされそうになった事件を「そういうことではない」と解体・解決していく展開好きだなー。
現実の色々な差別をごった煮にしたような妖人差別が横行してる世界観の中で、あまりにも純粋すぎる新人刑事・脇坂の存在が癒し。
自らの力の全貌を隠してあくまでヒトの仲間であろうとする伊織と、自らの邪悪さを受け入れてはみ出し者として気ままに生きる青目の関係性も良いですね……
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに感じて最後まで変わらなかった印象は、京極堂シリーズに似ている、だった。
良い意味でライトな京極作品という雰囲気で非常に読みやすくかつ面白く最後まで楽しむことが出来た。
ミステリとしての真相は多少読めはしたものの、設定の面白さや本筋以外の謎や個性的なキャラクターなど惹かれるものが多く一気に読める。
角川ホラー文庫でこれほど怖くない作品もあるのだなとは思った。
Posted by ブクログ
突如発見された妖怪のDNA。それを持つ者は「妖人」と呼ばれている。
人と妖人を見分ける事が出来る茶道家の洗足伊織は、その力を頼られ、警察から捜査協力の要請を受ける。
「アブラトリ」という妖怪の絡む、女子大生殺人事件について相談されるが……。
妖怪に類する能力を持つ「妖人」絡みの事件に挑む茶道家の伊織と警察、その仲間たちを描いた妖怪ミステリー。妖琦庵夜話シリーズの一作目です。
妖怪ミステリーといっても、「妖怪」と「妖人」は全くの別物で、「妖人」は基本的に人間と見分けがつかず、人に紛れて生きている。そして、人ではないものとして、差別を受けている。きっと現実でも亜人種のような存在が見つかったらこうなってしまうんじゃないかなという、ファンタジー過ぎないファンタジー感と、適度なリアリティが魅力です。
伊織も2人の警察も、伊織の周りにいる妖人たちも、それぞれ情に厚くて素敵です。私は新人刑事の脇坂がとぼけているけど真っすぐでとても好き。彼と伊織の会話だけで小説内の世界観が分かりやすく説明されるので、読者目線でもとてもやさしい存在。
人間にも妖人にも、いい人もいれば悪い人もいて、種族だけで大きく括れるものではない。何だか現実で言うと、特定の国、特定の宗教に対する偏見に通じるものを感じて、ほろ苦い気持ちになります。
Posted by ブクログ
2024.06.10 Audibleにて
あらすじ
妖怪ならぬ妖人という存在が認められ、警察にも妖人が関わる事件などを担当する、Y対が発足された。そんなY対のベテラン刑事、ウロコダと妖怪大好き新人刑事ワキサカ、そしてそんな2人の御用達妖人である茶道の先生が事件を解決していく話。
1巻目は、あぶらとりという妖怪事件
崖で殺された女性が、あまりにも痩せていたことから、あぶらとりの犯行ではないかとされ、Y対が動く。
みんな、先生って呼ぶから、茶道の先生の名前忘れた。笑
以下、ネタバレあり。
結局、妖人だからとか人間だからっていうのは偏見にしか過ぎないんだろうなって、それと同時にそれは、人種差別も同じなんだろうな、と改めて思わされた作品。
煙たがりながら、ウロコダを認め、ワキサカを可愛がってる先生のツンデレ感面白いな。
アオメがいい具合に引っ掻き回して、何こいつって思ったけど、最終的な鍵を握ってたのチヨカだったの怖いな。
でも、こういう無害そうで害ありまくりな人って結構おるよな。自己肯定感低くて、人と比べたがりなタイプ。
気をつけよ…
Posted by ブクログ
日常世界の中に妖怪というファンタジーを取り入れた作品。登場人物一人ひとりが個性的なため、迷わない上に分かりやすい。ミステリー要素もあるが、まとまった方向性でシンプルなので苦手な人でも理解しやすいと思われる。
Posted by ブクログ
前から気になってた榎田ユウリさんのシリーズもの。
とりあえず1作目だけ読んでみたけどミステリーとしても作り込みが緻密でおもしろいし妖怪好きとしても妖怪のDNAを持つ妖人が出てくるところも好きだし妖人を出してくることでフィクションの世界と現実世界に存在している差別問題とオーバーラップしていて、榎田ユウリ先生は本当に現実の諸問題をフィクションに入れ込むのがうまいよな…。魚住くんシリーズでもそうだった。2巻以降も読もう
Posted by ブクログ
人と違う妖人がいる世界。
まぁ、実際は、人とあまり変わらず、たまに、人より能力発揮する者あり。
水泳凄い!=河童の妖人
みたいな。
基本はミステリー、少しホラー味って感じ。
実際、今の世界も良く調べたら、金メダル取ってる人とかあり得るかも?
有力は、メジャーの二刀流か?(^◇^;)
能力が抜きん出ている人がいると、人はどうしても嫉妬とかして…
それが人以外やと更に…
全部、押し付けてくる…
何かやるせない気もするけど、私も一般庶民なんで気持ちが分からない訳ではない。
でも、そういうのは出さないように努力していきたい。
この作品は、妖人を出して、今の人間社会を風刺してるようにも思う。
能力なくても、裏表なく、素直に生きて行こう!脇坂さんのように!笑
やっぱり、怖いのは、DNAの違いより、ココロ!
人であろうと、妖人であろうと!
Posted by ブクログ
久しぶりに読んで(最新刊を読んで細かいところを忘れてたので)、青目って最初こんなんだったっけ…とちょっと驚いた。まだそんなに悪人でもなかったんだなぁ、と。あと初期は結構がっつり刑事モノだったんだ、と思った。キャラクターの描写がすごくうまくて魅力的。どんどん読めちゃう。脇坂のポンコツだけど憎めないとことかお姉さんとのエピソードが好き。
Posted by ブクログ
ひとは
自分とは違うもの、理解が及ばないもの
に対して敏感に反応する
自分として生まれた以上
どうしたって自分の範囲から抜け出せないのだから
自分は自分、他人は他人という自己暗示では
越えられない壁があって
ある程度は仕方ないのかなぁって思うけれど
過剰すぎるなぁって思うところはあって
なんでだろうなぁって
-それはたぶん「怖がるな」と言い聞かせるのが難しいのに似てるのではないか。-
なんとなく腑に落ちた感じです。
彼女を殺したのは誰?
直接引き金を引かなくても
自覚がなくても
人を殺すことってあるのかもしれない、なーと感じた次第です。
榎田先生のお話はカブキブ!が大っ好きなんですが
妖琦庵夜話も魅力的なキャラクターがたくさんですね☺️
続編早く読みたい!(まだ読んでない本溜まってるのに)
非常に面白かったのだけど…
元々、榎田さんの榎田尤利のペンネームでのBL小説が面白いと思っていたのですが、榎田さんのユーモアもあり真理も鋭く突いている文章に魅せられ、一般商業に移られた榎田ユウリのペンネームでの小説も面白いだろうとほぼ確信していたのですが、神官物語のほうは書き方の為かいまいち興味をそそられませんでした。
対して、こちらのシリーズはあらすじを読むに設定からして、なるほど!と思わせるものがありさっそく買って読んでみたところ、気が付けばのめり込むように読み耽っていました。
展開は勿論読ませるものなのですが、キャラクターも魅力的です。
ただ、今回のテーマである若い女性たちの友人関係が歪過ぎて、妖人よりもそっちにゾッとさせられました。
最後のほうはいささか後味が悪かったです。やっぱり、一番怖いのは人間、それも陰湿な女なのかも…
ただシリーズの中心人物たちは心惹かれるキャラたちだったので、続巻も買おうと思います。
Posted by ブクログ
面白い。続きを買いました。
事件も面白いですが、時折描かれる 伊織・芳彦・マメ の日常が可愛らしい。
◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️
《ついさっき、法務省のCMを見て絶句した挙句、すごい形相で
おはぎを続けて五個食べました。》
口が悪く偏屈な隻眼の美青年 伊織。
この時の伊織の様子を想像したら笑ってしまいました。
苛々しながらおはぎをモシャモシャ…
なんだか可愛い、、笑
Posted by ブクログ
妖怪が出てくるような話を読みたいなと思って見つけた。
「妖琦庵夜話」シリーズ、1作目。
妖人は妖怪ではないので思っていたのとは違ったが、伊織に興味が持てたので、次も読んでみようかな。
妖怪DNAを持った妖人は人類の亜種として差別されている世界。
読んでいると不愉快になってくる。
異能力者が恐れられるのは世の常かもしれないけれど、より優れた資質を持った人類なのでは?
ガンダムでいうところのニュータイプみたいな。
Posted by ブクログ
ライトノベルのような軽さで、サクッと読み終わった。軽いけれど、探偵小説のようなミステリ要素もあって、楽しく読める。
まだシリーズ1作目なので、これからもっと面白くなっていくといいなと思います。
Posted by ブクログ
本当に怖いのは人間様、というお話。
人間だと思ったら妖怪の血が混じっている人がいる世界。異能的なやつですね。それを使って活躍するってよりは、それに関する事件が起きたら解決するストーリー。
少し京極堂を思い出させる主人ですね。
お茶屋さん、良きです。
続きも楽しみ
2024.9.3
136
Posted by ブクログ
マメと座敷童が癒しのキャラだったのに、1巻で座敷童がいなくなってしまうなんて、寂しい。
女同志の友達といいつつのマウントの取り合いが一番怖かった。
主人公が半人半妖の和装の美形のミステリーとなると、路生よる著「地獄くらやみ花もなき」と重なってしまう。
Posted by ブクログ
妖とも、人とも少し違う「妖人」が存在する世界。
妖・探偵・ミステリー・人の恐ろしさ、そういうのが好きな人におすすめの1冊。
作中、1枚だけ真っ黒なページがあるのが印象的。
悪いのは「妖人」か「人間」か?
恐ろしいのは……?
ホラーというよりミステリーな作品。
和風好きとミステリー好きにはぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
「女同士の友情って、いいなーと思う反面、たまに怖くなるんですよね。」
妖怪のDNAが発見されて以来、それを持つ者は『妖人』と呼ばれ、人間と区別されるようになった。
そんな中、女子大生殺人事件が起こり、世間では《油取り》という妖人が犯人なのではないか、という憶測が飛び交う。
本当に怖いのは妖人か、それとも人間か。
ニ人の刑事と妖人である洗足伊織が、事件の解決に挑む、妖怪探偵小説。
人間の心の闇が感じられる話だった。
《座敷童》がかわいそう。