あらすじ
美貌の青年茶道家・洗足伊織は、妖怪のDNAを持つ異質な存在。しかし明晰な頭脳と、不思議な力を持つがゆえに、警察に頼られて、妖怪がらみの事件に巻きこまれることに。茶道家探偵、鮮烈に登場。
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「妖怪」じゃなくて「妖人」。
見た目は人間と同じ。人間の亜種として近年発見され、DNA検査でしかわからない。いじめや差別が増え、警察も対応の部署を新設、妖人と人間が共存する世界。毎度妖人がらみの事件で行き詰る刑事達は、洞察力の鋭い美貌の妖人・洗足伊織(せんぞくいおり)を訪ねる…。
本格的なミステリーに、魅力的な男性キャラたち、妖人設定の美味しいミックス。
千里眼、管狐(くだぎつね)、小豆洗い、座敷童、河童…等、なじみ深い妖怪の性質を持った(見た目は人間と同じ)妖人たちの物語。だが実は妖人たちよりも一番怖いのは人間のほうかもしれない。女の友情の笑顔の裏にある悪意に恐怖する事件。
あとは…座敷童の健気さに泣き、小豆洗いの可愛さに萌え、伊織の理詰め毒舌に降参し、脇坂刑事の天然っぷりに呆れ、そして女をそそのかして生きる恐ろしく色気のある悪い男・青目に恐怖してくださいませ!
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
妖人という人間に近いが別の生物がいて差別を受けているという世界観はなんとなく反面教師として見れるのかなと感じた。
最後の終わり方からしてシリーズとなることを想定して書かれている?