感情タグBEST3
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この結末以外はありえない、というくらい最高の物語の仕舞いかた。
表題の「ラストシーン」といい、それまでの物語の繋がり方、全てが計算し尽くされているかのように、綺麗にピースにはまるさまには心が震えた。
とてつもなく、家族愛について考えさせられる物語だった。
血よりも固い絆、血による濃い想い。
私自身も少しだけ入り組んだ家族関係のため、伊織と夷・マメの関係や青目との因縁は人ごとと思えず、感慨深かった。
次作が真の完結巻、と言うことだが本当に待ち遠しい。
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ラストシーンの意味。
ずっと青目と洗足の決着だと思っていた。何なら青目の死に際だと思って、そのつもりで読み進めていた。
けれど決着は決着でも、決着のさらに向こう側だった。
そういう意味か。
洗足が最後に見るもの。今生で、目に焼きつける最後のもの。そういう意味なのか。はぁ…エモい。
初回封入特典のリーフレットの話題が《最後に食べたいもの》なのも、そういう事…だよなぁ…。エモい。
あと、洗足は今後は夷やマメに世話をかけると言っているけど、本当にそうかな。
夷に関しては、むしろ……。
そりゃあ最初は怒りもするし、悲しみもする。命に背いてでも探さなかった自分を責めるし、悔いもする。でも一通り怒って後悔した後はむしろ…。
夷は青目に負けず劣らず、洗足に執着してる。脇坂や甲藤のような《憧れ》からの子どもじみた独占欲ではなく、自分の命そのものだと言って憚らないほどの偏執的な執着。主のためなら、捨て駒にされることすら厭わない、そんな重たい執着心。
洗足の目が見えなくなったことで、洗足が今後生きていくためには、生活のほぼ全てにおいて自分を頼らなければならない。自分の命より大切な主が、自分に依存して生きていく。
夷にとってこの状況は、作中に出てきた《縛り上げて監禁したい(未遂)》と近いのでは…?執着心が満たされる以外の何物でもないのでは…?エモすぎか?
ただ青目も青目で、そんな夷のことを分かってそう。
2人が互いに殺したいほど嫌いあってるのは、同族嫌悪かつ同担拒否だからだもの。
だからこその青い義眼。
伊織の目が見えないからって、これでお前だけの主になったと思うなよ。伊織の顔を見る度、伊織の1番は俺だと思い知れ、みたいな。青目からの牽制。
その牽制(マーキング?)を分かっていながら、呆れつつも受け入れたのであろう洗足。義眼の色を知った時、きっと困ったように微笑んだんでしょうよ。仕方の無い子だね、と。
はぁ…エモすぎて情緒がおかしくなる。
【本編完結】だから、外伝的な続編が出ることを期待したい。
甲藤の主問題とか、マメとトウの今後とか、脇坂とひろむの新婚生活とか、夷の甲斐甲斐しい世話焼きとか、色々見たいのあるのよ。
お願いしますよ本当に。
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鵺、青目どっちの死に方も納得。
青目は望む形での最期だったから幸せだったのでしょうか。
青目の死体が見つからなかったということは生きてるのかも、そのうちなにかヒントがくるかも、生きてるような気もするし…どうなんでしょうか。
青目に心を寄せる時がくるとは思いませんでした。
愛に飢えてた、兄が大好きだった。
ただ求める愛の形が歪だった。
伊織の着物の柄を脇坂に答えさせてるとき、ん?と思ったけどほんとに目が見えなくなってたとは。
だからお茶も脇坂に…そうやって伊織が視力を失っていることが徐々に分かってくるの辛かったです。
伊織が死ぬことでしか青目を止めることはできないと思ったけど、目を差し出すとは…胸が痛いです。
義眼になった青い目になった伊織は壮絶に美しいのではないだろうか。伊織が視力を失ったのはかなしいけど、不謹慎にもそう思ってしまいます。
脇坂くん好きだったので結婚がショックでしたが、その後の展開がそれも吹っ飛ぶほどで忘れかけてました。でも子供産まれたりしたらまた胸が痛むと思う。みんなの脇坂くんでいてほしかったなぁ。コツメカワウソも思い出すので見たくないです笑。可愛いからよけいに。
読み終えて表紙のイラスト見ると、あのシーンだよね、青目の手なんだ…って
副題のラストシーンって、そういう意味なんだ…って切ない。
次の展開が楽しみです。
Posted by ブクログ
雰囲気としては徹頭徹尾まるごとエピローグのような、推理小説の解答編だけを読んでいるような雰囲気だった。
そんななか、鵺への決定的な一撃を洗足に担わせず"警察官"脇坂の手によって決着をつけられたというのは、考えてもみれば平家物語に於ける源頼政による鵺退治に準えられているのだろうな、と勝手に腑に落としている。
シリーズ通して幕間に洗足と青目の幼い日のやりとりが挿入されてきたが、全て集約されたうえでの左目の話で結びとした優しさがある
Posted by ブクログ
ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!!
…と本当に叫びそうになりました。
ラスト・シーン
最後の景色。
なんだこの感情は。
エモいってやつか。
榎田ユウリ作品はこう、ぎゅううううっと胸を締め付けられるけど不快じゃない
笑顔のはずなのに涙が溢れそうになる
そんな終わりが印象的。
そして耽美なラストが中村明日美子さんのイラストで脳内再生される……
描かれていないところが妄…想像をかきたてる……
ああああああああぁぁぁ!!!!!
これ、本編完結ってところに期待をしていいんですよね!?!?
なにかが始まるんですよね!?
中村明日美子による青目先生のイラストも見たい…絶対美しいな……
楽しみにしてます!!!!!
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ひとから見てどうであれ、勿論それも真実なうえで
あくまで伊織の芯がずっと強いままなところ、すごくすき。
とても大好きなキャラクター。
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終わってしまった(/ _ ; )
よかった…ホントよかった…
もうラストのシーンが明日美子先生の美しい絵で脳内駆け巡りました\(//∇//)\
青目がどうなったか…読者の思うようにどうぞな終わりかた?
番外編?後日談?なんでもいい楽しみです♪
もう☆5つしかないのが残念です笑
Posted by ブクログ
シリーズ9作目。前作で脇坂さんと夷さんが負傷し、緊迫した状況のまま始まった今作。
2人とも命に別状はないものの、重苦しい雰囲気が漂うなか、鵺から伊織にある“ゲーム”が持ち掛けられる。
シリーズ開始から10年余りでついに完結。
兄伊織に執着する青目が、兄の気を引きたいがために事件を引き起こす、という構図が定番となっていたけれど、作を追うごとに、青目の過去を知るごとに、青目をただ悪と思えなくなってきていた。その思いは、鵺の登場によって、ますます顕著になる。
やっぱり最後まで伊織は真っ直ぐで優しくて強い人だった。”家族”である夷さんやマメのことはもちろん、たくさんの人を傷つけ殺してきた青目のことも、弟として放ってはおけなくて、自分一人で背負ってしまうところが、痛々しくて哀しい。
ここ数作、重い話が多かったので、“本編完結”という言葉を信じて、次はほのぼのとした妖奇庵の面々の話に期待したい。
Posted by ブクログ
終わってしまった!
なんて壮絶な物語だったのだろう。
読んでいて結構痛いし、グロい部分もあるんだけど伊織の柔らかいはんなりとした口調と、脇坂のキャラのおかけで、それを感じさせない。
登場人物がみな、それぞれ魅力を持っていて何度も読んでも飽きない。
あれだけ恐ろしい青目でさえ、鵺と比べると可愛く思えるほどだ。
青目にはバックグラウンドもあるし、伊織への執着もなんだか切ないんだけど、鵺は根っからの怪物だった。
ハッピーエンドで良かった。
Posted by ブクログ
何人もの人を殺害してきた青目が何よりも欲していた人。
既巻に散りばめられていた幼い頃の思い出が集約され、全てが1つの流れとなっていく。
青目を切り捨てられない伊織、その伊織を守ろうとする人々。
青目の生い立ちに関しても、母の子供を守りたいという思いが強すぎたあまりなのかと、納得。
タイトルの「ラスト・シーン」は本シリーズのラストでもあり、最後に見た景色という意味でもあったのか。
鵺の正体は、その名の通り、はっきりしないままだった。人間なのか、妖人なのかもわからない。
Posted by ブクログ
ズルい。
本編ラスト作を読んで真っ先に思う。
何がって、青目が。
散々好き勝手やって、沢山の人を傷つけて、極悪そのものだったのに。
後半からは同情誘うような身の上話展開させられたらさ。
究極の駄々っ子ブラコンめ。
諸悪の根源は父親なんだが。
伊織の最後の選択はらしいなと。
亡くなった人を忘れないために、ほんの一欠片の肉を食す。
作品の中で風習として語られているが、
故人を忘れないために遺骨を食べました、というSNSでのコメントを相当数見かけて驚いたのが割と最近の事。
実際あるんだよなーと。
色んな意味でしみじみ読んだ。
ラストシーン。良かったです。
Posted by ブクログ
長い長い青目との戦いに決着がつく。鵺である父親の異常な性格に操られた人生を思うと青目の歪んだ性格が哀しくなった。騙し騙されて行きついた先に納得しつつも、少し残念な結果になった。
Posted by ブクログ
美しい結末でした。こう終わるのか…伊織の決断が強くて優しい。でもちょっとグロいのと、今までの物語の終着点がここなのかと思うと伊織の自己犠牲が大き過ぎて悲しくなって読み返せてません…今後ほっこり話とか後日談とかが出てもう少し気持ちが落ち着いたらじっくり読みたいです。。