【感想・ネタバレ】妖奇庵夜話 ラスト・シーンのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ラストシーンの意味。
ずっと青目と洗足の決着だと思っていた。何なら青目の死に際だと思って、そのつもりで読み進めていた。
けれど決着は決着でも、決着のさらに向こう側だった。
そういう意味か。
洗足が最後に見るもの。今生で、目に焼きつける最後のもの。そういう意味なのか。はぁ…エモい。
初回封入特典のリーフレットの話題が《最後に食べたいもの》なのも、そういう事…だよなぁ…。エモい。

あと、洗足は今後は夷やマメに世話をかけると言っているけど、本当にそうかな。
夷に関しては、むしろ……。
そりゃあ最初は怒りもするし、悲しみもする。命に背いてでも探さなかった自分を責めるし、悔いもする。でも一通り怒って後悔した後はむしろ…。
夷は青目に負けず劣らず、洗足に執着してる。脇坂や甲藤のような《憧れ》からの子どもじみた独占欲ではなく、自分の命そのものだと言って憚らないほどの偏執的な執着。主のためなら、捨て駒にされることすら厭わない、そんな重たい執着心。
洗足の目が見えなくなったことで、洗足が今後生きていくためには、生活のほぼ全てにおいて自分を頼らなければならない。自分の命より大切な主が、自分に依存して生きていく。
夷にとってこの状況は、作中に出てきた《縛り上げて監禁したい(未遂)》と近いのでは…?執着心が満たされる以外の何物でもないのでは…?エモすぎか?

ただ青目も青目で、そんな夷のことを分かってそう。
2人が互いに殺したいほど嫌いあってるのは、同族嫌悪かつ同担拒否だからだもの。
だからこその青い義眼。
伊織の目が見えないからって、これでお前だけの主になったと思うなよ。伊織の顔を見る度、伊織の1番は俺だと思い知れ、みたいな。青目からの牽制。
その牽制(マーキング?)を分かっていながら、呆れつつも受け入れたのであろう洗足。義眼の色を知った時、きっと困ったように微笑んだんでしょうよ。仕方の無い子だね、と。
はぁ…エモすぎて情緒がおかしくなる。

【本編完結】だから、外伝的な続編が出ることを期待したい。
甲藤の主問題とか、マメとトウの今後とか、脇坂とひろむの新婚生活とか、夷の甲斐甲斐しい世話焼きとか、色々見たいのあるのよ。
お願いしますよ本当に。

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2023年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鵺、青目どっちの死に方も納得。
青目は望む形での最期だったから幸せだったのでしょうか。
青目の死体が見つからなかったということは生きてるのかも、そのうちなにかヒントがくるかも、生きてるような気もするし…どうなんでしょうか。

青目に心を寄せる時がくるとは思いませんでした。
愛に飢えてた、兄が大好きだった。
ただ求める愛の形が歪だった。

伊織の着物の柄を脇坂に答えさせてるとき、ん?と思ったけどほんとに目が見えなくなってたとは。
だからお茶も脇坂に…そうやって伊織が視力を失っていることが徐々に分かってくるの辛かったです。

伊織が死ぬことでしか青目を止めることはできないと思ったけど、目を差し出すとは…胸が痛いです。
義眼になった青い目になった伊織は壮絶に美しいのではないだろうか。伊織が視力を失ったのはかなしいけど、不謹慎にもそう思ってしまいます。

脇坂くん好きだったので結婚がショックでしたが、その後の展開がそれも吹っ飛ぶほどで忘れかけてました。でも子供産まれたりしたらまた胸が痛むと思う。みんなの脇坂くんでいてほしかったなぁ。コツメカワウソも思い出すので見たくないです笑。可愛いからよけいに。

読み終えて表紙のイラスト見ると、あのシーンだよね、青目の手なんだ…って
副題のラストシーンって、そういう意味なんだ…って切ない。

次の展開が楽しみです。

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2022年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

雰囲気としては徹頭徹尾まるごとエピローグのような、推理小説の解答編だけを読んでいるような雰囲気だった。
そんななか、鵺への決定的な一撃を洗足に担わせず"警察官"脇坂の手によって決着をつけられたというのは、考えてもみれば平家物語に於ける源頼政による鵺退治に準えられているのだろうな、と勝手に腑に落としている。
シリーズ通して幕間に洗足と青目の幼い日のやりとりが挿入されてきたが、全て集約されたうえでの左目の話で結びとした優しさがある

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2022年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ああああああああぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!!


…と本当に叫びそうになりました。

ラスト・シーン
最後の景色。

なんだこの感情は。
エモいってやつか。

榎田ユウリ作品はこう、ぎゅううううっと胸を締め付けられるけど不快じゃない
笑顔のはずなのに涙が溢れそうになる
そんな終わりが印象的。

そして耽美なラストが中村明日美子さんのイラストで脳内再生される……
描かれていないところが妄…想像をかきたてる……
ああああああああぁぁぁ!!!!!

これ、本編完結ってところに期待をしていいんですよね!?!?
なにかが始まるんですよね!?
中村明日美子による青目先生のイラストも見たい…絶対美しいな……

楽しみにしてます!!!!!

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2022年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひとから見てどうであれ、勿論それも真実なうえで
あくまで伊織の芯がずっと強いままなところ、すごくすき。
とても大好きなキャラクター。

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2021年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美しい結末でした。こう終わるのか…伊織の決断が強くて優しい。でもちょっとグロいのと、今までの物語の終着点がここなのかと思うと伊織の自己犠牲が大き過ぎて悲しくなって読み返せてません…今後ほっこり話とか後日談とかが出てもう少し気持ちが落ち着いたらじっくり読みたいです。。

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2021年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ最終話。

父親と弟の伊織に対する執着が異様。で、解決があれというのはちょっと甘い気がするが、伊織の情に弱いところが素直に出たといえばそうなのか。

最後の彼の活躍がいい。騙されました。

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2022年03月16日

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