榎田ユウリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ9作目。前作で脇坂さんと夷さんが負傷し、緊迫した状況のまま始まった今作。
2人とも命に別状はないものの、重苦しい雰囲気が漂うなか、鵺から伊織にある“ゲーム”が持ち掛けられる。
シリーズ開始から10年余りでついに完結。
兄伊織に執着する青目が、兄の気を引きたいがために事件を引き起こす、という構図が定番となっていたけれど、作を追うごとに、青目の過去を知るごとに、青目をただ悪と思えなくなってきていた。その思いは、鵺の登場によって、ますます顕著になる。
やっぱり最後まで伊織は真っ直ぐで優しくて強い人だった。”家族”である夷さんやマメのことはもちろん、たくさんの人を傷つけ殺してきた青目のこと -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズは、
わかっていてもドキドキして
鳥肌が立って、安堵で泣きそうになって
胸がいっぱいになって
満足感で本を閉じられる。
前半のゆったりとしたスタートから
ラストの怒涛の鱗落ち。
目というか全身から鱗がポロポロ落ちて
「あーーーあーーー!そういうこと、あーーー
!」って心の中で叫んでしまいます(笑)
前巻から久しぶりすぎて
死神の素性や過去と天堂さんについて
詳しいこと忘れてましたが読めました(笑)
気になるので今から読み直してきます。
毎回このシリーズ、『万人に受ける!!誰かに読んで欲しい!!』って思うのに、勧められそうな相手がいない矛盾……。誰かほんと読んで……
それにし -
Posted by ブクログ
ネタバレまず続編が読めて嬉しい!
やっぱり鶏冠と天青の性格は真っ直ぐで清々しいので読んでいても気持ちがいいですね。
そして毎回ですが起承転結がはっきりしたストーリーでハラハラドキドキしました。結末も後味が悪くないです。
p220 天青のために激怒している鶏冠。「私は決して忘れませぬ-天青を打ち据えさせた者を」のシーンが好き。
p272 鶏冠が王に平手打ちをする場面は、衝撃でしたが、常に大神官としての役割を全うする鶏冠は素晴らしいですね…
p313 王妃が場を収めた場面はかっこよかったです。母強し、ですね。藍晶王の子どもの物語も読みたいものです。