あらすじ
東京下町にひっそり立つ妖奇庵。
そこは妖人茶道家・洗足伊織の茶室だ。
《管狐》の夷、《小豆とぎ》のマメとともに、穏やかな日々を過ごす伊織のもとへ、
久しぶりに刑事の脇坂がやってきた。
元水泳選手であり、トラブルを抱えた妖人《河童》を連れて……。
ほか、青目と二人きりで密やかに過ごした時間が、
伊織視点、青目視点それぞれで綴られた物語も収録。
中村明日美子のコミックも収録した、真の完結巻!
*妖奇庵夜話の「き」は王扁に奇です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
本編は終わり、こちらは番外編
そしてこれで妖琦庵も最後です
え、、、最後?
あぁ、、、たまらなく寂しいです。゚(゚´Д`゚)゚。
番外編では
伊織がいなくなっていた間の話が綴られています
青目の視点での物語もありました
青目の視点で進むのが珍しく
読んでいて切なくなります
そして驚くべき真実が明かされます
そうか、、、そうきたか、、、
結局人が一番怖いってこと
偏見なんだよ全部、、、
そして事件後の伊織は
相手が妖人かどうかもわからなくなっています
そういうことなんですね
事件の後と前であまりにも変わってしまった自分を受け入れていく伊織の様子が描かれていました
ずっと暗い雰囲気が続いてましたが
他の話も入ってます
河童の物語です
この物語の最初と繋がるんですね(°▽°)
ここでは何より、
ひろむと脇坂のやりとりが尊いです\(//∇//)\
ほんわかできます(*^^*)
スイーツディクティブ脇坂もすっかり中堅になり、新たな壁へとぶつかっていました。
ここでも伊織の愛が深い、、、
忙しいとは心を亡くすと書きますからね
追い詰めてはいけません、、
そして10巻にはなんと
今まで初版にのみ封入されていた漫画が
一挙に収録されていました!
これめちゃくちゃ嬉しい!
榎田さん、粋な計らい、ありがとうございます\(//∇//)\
ここで念願の皆様のお顔を拝見できたので
私の個人的な感想を残しておきます
まず最推しの芳彦が
思ってた以上にキツネ!笑
水着姿が素敵ー\(//∇//)\
シッポがかわいい♡
そして作中で伊織のワガママに破顔してしまう芳彦が尊かったです
マメはかわいすぎるんだが!!!
キュンです!!
そしてトウも最高!!
甲藤は思ってたよりチャラついてた笑
もっといかついイメージでした!
ひろむさんもコロンとした小動物系を浮かべてたけど、また違う雰囲気!
でも不思議なことに、
実際に絵を見てみると
全て納得してしまうんですよね
私の想像なんて浅すぎたなと
反省してしまうほどですよ、、、
素晴らしすぎました
ありがとうございました♡
あとがきまで読んで
14年もの間この物語と共に生きてきた読者がいたんだなと、勝手に感慨深くなっていました
榎田さんもおっしゃってましたが
この作品を通して
『マイノリティ』に対して
世の中がもう少しおおらかなれたら
という願い
偏見をなくしたい
いや無くせないから
気づいてほしい
という思いを込められたのだろうと感じました
あぁ本当に終わってしまったんですね
あとがきでもありましたが
彼らは本当に東京のどこかで生きていそうですね(^^)
みんみんさんをはじめ、たくさんの方がこの作品のレビューを上げてくださり、この作品と出会うことができました(^^)
とてもいい時間を過ごせました(*´꒳`*)
出てくるみんな大好きになってしまう素晴らしい作品でした♡
ありがとうございました(*^^*)
Posted by ブクログ
シリーズ終わっちゃった…。10冊目です。
前巻の後日譚&初回特典の描き下ろしコミックがまとまってます。
小説だけでなく、日常系漫画も入っているのが楽しかったなー。
先生と青目の関係性がより深く描かれていて、かつ意外な事実も明かされて…。ファン必読の一冊!
あと、先生と脇坂くんの関係もね、涙涙ですよ。第一巻の冒頭で出てきたアノ人が今回はキーパーソンになっているというのも憎い演出!
好きなシリーズでした。
Posted by ブクログ
あ〜あ…
ついに終わりか…
まぁ、話的には、前ので終わってるけど。
その後の話を少々って感じ。
でも、前に描かれなかった空白の数年間。青目に捧げた後の日々などの話もあるので、最後まで読んだ方には読み応えあるかも?
しかも、中村明日美子さんの漫画付きって言うのが、良い。
あとがきも、ユウリさんと明日美子さんの2つ!この作品への愛を感じますね!
後は、その後も続く妖人との関わり。今回は河童。
やっぱり、水泳はお得意!でも、あくまでも自然の水。川なり、海なりでなら、水の声が聞こえて…
プールでは、肺活量とかが凄いだけ。後は努力なんやけど、妖人ってだけで代表落ちは可哀想な気もする。
あとがきにあるように、この作品は、妖人という表現になってるけど、「少数派(マイノリティ)」をあらわしてるのかな?
それも、自分で選べないような先天的な。
でも、これからの時代、多数派ばかりではどうなんやろ?って思うけどね。
まぁ、私は、基本、群れるのあんまり好きやないから、大賛成!
多様化の時代や!!!
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「妖奇庵夜話」シリーズ、全10巻読み終えた。妖怪のDNAを持つ異質な存在としての妖人と人間。マイノリティとマジョリティの社会の話がベースにあり、探偵ものとしておもしろく読めるさすがの構成だった
1巻ごとにミステリが用意されていて10巻(実質9巻)を通してシリーズを通しての人間ドラマや謎も用意されているので順番は守って読んだほうがいいかもしれない。婚姻制度、ジェンダーなどの要素を入れつつ、ストーリーのなかでは明確なメッセージを打ち出していて魚住くんシリーズでも思ったことだけれど榎田先生は社会の抱える問題を物語に組み込んでいくことがうまい…。文体も読みやすくて気負わずに手に取れるところも好き。疲れていても文体を追える作家さんはありがたい
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とうとう完結。ずっと追い続けた作品。世界観が本当に大好き。
洗足家に関わる全ての人々に平穏な日々がこの先ずっと続きますように、、、。心からそう思った。
青目と伊織が過した静かな日々を中村明日美子先生がコミックで見事に描ききっていて更に感動。
またどこかで妖琦庵での日常を覗いてみたい。
Posted by ブクログ
読み終わった。
最初買い始めた頃はこんなに続くと思わず、そしてこんな展開だと思わず、さらにはこんなに最後まで読み切れると思わずでした。
青目の事実。
二人の時間。
音とともにゆっくり描かれる世界は耽美でした。
先生の言葉…染みますね。
自分のために生きること
価値なんて必要ないこと
できないことを嘆く必要はないこと
先生が過去自分自身に言い聞かせてきた言葉かもしれないなあと思った。
登場人物も読者も、先生の言葉に多く救われたに違いない。
Posted by ブクログ
冬の海から始まり、夏の海で締めくくられる。
伊織と青目の海辺の散歩と、伊織と脇坂の海辺の散歩。
対極的な二つの散歩。
伊織が脇坂を労る会話のシーンでは、脇坂の弱さを包み込むような優しさで涙を誘われた。
視覚を失っても、強く聡い伊織に戻って、夷とマメの家族と慎ましく暮らしている感が幸せな気持ちにさせられた。
脇坂はどんどん重くなる責任・期待に押しつぶされそうになったり、大人の階段を絶賛登っていて、伊織のことを思って妖琦庵から足が遠のいていたって言うのが、脇坂らしい。
伊織との会話で吐き出せて、救われて、また妖琦庵に行きたいと思えるようになってよかった。
伊織と脇坂の漫才のようなやりとりをずっと読んでいたい、と思えるお話でした。
Posted by ブクログ
終わってしまった。ずっと読んでいたかった。
でも先生がいうように彼らは東京のどこかにいるのかも。
脇坂さんと先生の朝の散歩は、読みながら脇坂さんと同じ様に泣きそうになり、堪らえようと喉がしめつけられるようになり、でも結局涙してしまった。
忙しいって、つい言ってしまいがちだけど、気にかけてくれる人に不用意に言わないように気をつけよう。
先生の義眼が青かったのは、青目の色々な想いがあるんだろうな。
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あ〜ついに終わってしまった(/ _ ; )
父親「鵺」が射殺され、弟の「鬼」青目と行方不明になった後に義眼で戻ってきた伊織。
前作ラストシーンから2年越しの真の完結!!
発売予告にファンは狂喜乱舞し、ラストシーンで書かれていなかった青目と過ごした日々が書き下ろされました‼︎
「千波万波」最高だった〜♪
そして中村明日美子先生の書き下ろし漫画がもう最高に素敵&エロティック笑
初回特典ペーパー明日美子先生の漫画も完全収録されて嬉しい‹‹\(´ω` )/››
最高の余韻と悲しみで胸がいっぱいです(u_u)
また最初から読もう…
Posted by ブクログ
シリーズ本編は終わってしまったけど、こちらは番外編。
その後の物語と、伊織が消えてしまった空白の何年間を描いた作品。
伊織の世界を反映してるのか 全体的に静かで美しかった。
でもなんだか悲しくてしみじみしてしまう。
最初の頃の賑やかだった妖綺庵、まだまだ駆け出しだった頃の脇坂を思い出す。
変わらないものもあるけれど、時の流れを凄く感じてしまった。
これでほんとの終わり。
こんなに寂しくなるなんて、私だいぶこの世界にハマってたんだな。
またいつか ページを開いて妖綺庵の人達に会いに行きたいな〜。
榎田さんと中村さんのあとがき、中村さんの漫画もとても良かった◎
Posted by ブクログ
差別や偏見、心の弱さや痛みを真正面から描きながら、人の中にある優しさを信じたくなる物語。
時に仄暗く、苦しくて胸が締めつけられるのに、好きになる。
ライトノベルらしくテンポよく進み、気がつけば1〜10巻完結まで読破、面白かった。
Posted by ブクログ
本編が綺麗に着地したので番外編は読まなくても良いかな、と思ったのですが中村明日美子さんのマンガ付きだったので手に取りました。
番外編も美しく着地してました。
伊織と青目の生活はヒンヤリヒリヒリ。
最後まで切なかったですね
そしてマンガ!めちゃ良かったです
夷の姿が神々しい
2024.10.14
165
Posted by ブクログ
これにて本当の完結ですね(*´꒳`*)
みんみんさんのおかげで素敵な小説、素敵なキャラクター達に出会えました。ありがとうございました。
そして、雪さんにはとんでもない我儘を申し上げ、申し訳ありませんでしたm(_ _)m
無事読み終わりましたので、もうじゃんじゃんレビュー書いてしまって下さいm(_ _)m
この物語の内容を書くと、結局前作のネタバレになってしまう為内容には触れにくいのですが、今回は一番登場回数多そうなのに、一度も出たかなかった『河童』でしたねd( ̄  ̄)
河童いるんかぁーい!ってなりましたとも(笑)
そして河童はアル中でしたね。
この本の中にこんな言葉が、
『アルコールや薬物への逃避は最悪のチョイスである』
おっと、耳が痛い。
何でも度が過ぎたらダメですね(-。-;
本の記憶を失っても、理性を失うことのないような飲み方をしようと思います(笑)
そして、後書きで、生来の性質の場合、自分が少数派か多数派かは選べない。たまたまそうなってしまっただけ。たまたまそうなったということに、世の中がもっとおおらかになってほしいと榎田さんは仰っていました。
私なんか偏見の塊で、なかなか自分と違う人間を自分のテリトリーの中に入れたくないなんて思ってしまうことが多いですが、もっとおおらかでありたいものだと思いました。
例えば会社でも、チンピラみたいな格好の人だとビビって近づけなかったり(;´д`)
見た目で無理だ!って線を引いてしまうところがあるんですね(-。-;
そんな自分の性質を変えるというのも、なかなか出来ることではないのだけど、自分がそんな性質だということを改めて認識出来ただけでも進歩なのかもしれません(⌒-⌒; )
Posted by ブクログ
あー本当に終わってしまった。
この独特な世界観が好きなんだよなぁ。
洗足の厳しさの中の優しさも、話し方もマメも脇坂も夷さんもみんな大好きだなぁと思える大好きなシリーズ。
Posted by ブクログ
洗足先生と青目の時間のお話し。
静かな静かな物語でしたが、青目の背負わされたモノの深さがとても悲しかった。
姿だけでなく、足音さえ聞こえなくなるほどに離れ行き、消えていく場面があまりにも……
後半の河童が明るい希望に満ちた物語だから、前半が切ない。
Posted by ブクログ
【収録作品】千波万波一/濤声/千波万波二/河童/閑話種々 初回特典ペーパー掲載コミック集
ファンサービスの巻。
青目と伊織が二人で過ごした日々をそれぞれの視点で語ったもの、その日々を含めたコミック、そしてアルコール依存症の「河童」の妖人をめぐる話。
脇坂くんが後輩を指導する立場になっていて、ワーカホリック気味なのはしんどくて、伊織に心配されるのももっとも。妖琦庵の時の流れが愛おしく感じられる。
Posted by ブクログ
前作「ラストシーン」後の伊織と青目、2人だけの日々がそれぞれの視点で描かれる。
青目のしたことは許せることではないが憎み切れない、伊織を手に入れたと思っていたが、想像していたものと違ったという思い、二人の思いが波となっていく。
「河童」でも海岸に佇む伊織の姿が描かれている。波の彼方に青目を思っていたのだろうか。
中村明日子さんの漫画が半分以上を占めているのは微妙。小説としての読後感に浸りたかった。
Posted by ブクログ
前作が最終巻だと思っていたから、またこうしてシリーズを手に取る事が出来て嬉しい。
胸に突き刺さるような切なさも、軽快で微笑ましい会話たちも、読んでいてやっぱり好きだなと感じる。
何より、登場人物一人一人が愛おしい。
目は見えずとも、変わらぬ伊織の静かで凛とした佇まいが好きだ。
これで終わりなの寂しい。
漫画もほのぼのとしてて良いけど、ちと配分が多かった。
最後はやっぱり読み物として、もっと沢山読みたかったな。