榎田ユウリのレビュー一覧
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とにかくマメが可愛くて母性が生まれた。
そしてあんなに前回妖人と妖怪について説明を受けたのに「件」の話でよく分からなくなってしまった。
いちいち覚える必要もないのかもしれないが、概念のような存在の妖人の話をされると、それこそ存在しない妖人っていないのでは?と思った。
とにかく咲耶が出てくるとげんなりしたが、本当にこういう子いるからやけにリアルだった。
きっかけは妖人だとして、いつも罪を犯すのは人間というのもなかなか怖い話だなと思う。
生まれ変わったら何になりたいかと言う話が、最後の展開でじわじわと思い出さされた。
暖かい家庭という、自分の力ではまだどうしようも出来ないものを求めてしまったんだと思った。
でもそれが弱いことだとは思えないな…と思う。
とにかく夏目の伊織への執着が怖すぎるが、チートなどで解決!じゃなく、しっかり成敗する人は他にいるというのがこの作品の安心して読めるところだなと思った。 -
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みんみんさんにお勧め頂いた、久々の榎田さんです。
これこれ、この感じ。キャラクターが皆立っていて、全員憎めなくて気付けば好きになっちゃう榎田さんマジック!
読まれた方は皆さんそう思われるでしょうけど、やっぱり主人公のりっちゃんのキャラクター設定が秀逸。
人の気持ちが全く分からないのに、年下の可愛い妻を彼なりに滅茶苦茶愛してる。でも空気読めない発言ばかりするので嫁に捨てられる。普段は冷静で論理的なのに妻と別れたくないとジタバタしてる姿が可愛すぎる。
そして無類の猫好き。タイトルからして猫が出てくるのは分かってたんですが、予想以上に仔猫ちゃんが可愛すぎて、滅(1回使ってみたかった)
『妖奇庵夜話』の時は推しがいましたが、今回は登場人物がもれなく好きです、箱推しと言うやつか。
元の家主さんがマザーテレサのようなお人だったので、自然と集まってくる住人もそうなってしまうのだろうか。唯一の大学生の洋が中でも飛び抜けて出来た子で、是非とも友達になりたいばい!(洋の方言が上手くつかえんとです)私もこんな蔦屋敷に住みたい。にゃんもいるし。
それにしても榎田さんのワードセンスには舌を巻きます。仔猫の鳴き声1つとっても個性的。
りっちゃんと準主人公の神鳴との掛け合いになると、よりそれが際立ちます。同じような性格をしているのにどうしてここまでキャラを立てる事が出来るのか。
以前に土門蘭さんの『ほんとうのことを書く練習』というエッセイのような本を拝読したのですが、書き方を学んだ際に言われたのが「個性は消して、消して、そうすれば自分の言葉になっていく」だったそうです。
そのセオリーで言うと、これだけ個性的かつ読みやすい文章を書いていらっしゃる榎田さんも、ここに到達するまでに紆余曲折あったのか、それともそんなのすっ飛ばして天性の才能で書いていたのか…
一穂ミチさんも読みやすいけど一穂さんの文体って分かるし、凪良さんに関しては言わずもがなだし、BL書かれる作家さんは鍛えられるのか…?
『妖奇庵夜話』程では無いですが、ズドンとくるエピソードも2つ程。
そのうちの1つ、洋が大学で出来た初めての友達の女の子のエピソードが悲しかった(その癖名前を忘れた。愛なんちゃらだった気がする…)
男女間でもこのような嫉妬の感情って湧くんですね。アーティストを目指しているのだから我の強い所はあるんだろうし、まあ有り得るのかな。
上げておいて落とすこの構成…榎田さんやっぱり人間を描くのが上手い(あちこちでそんな事言ってるけど本当にそう思う)
そのうち洋のびっくり離島暮らしも掘り下げられるのだろうか。是非とも読みたい。バケツで飲水を何往復もして汲みに行くとかどんなクロマニョン人だ!(あ、白人の祖先だった)
こちらも是非とも中村明日美子さんに漫画化して頂きたいですね。『妖奇庵夜話』のようにおまけ漫画で数ページでも良いので。
続編があるとの事で、まだ楽しめそうです。みんみんさん、またまたありがとうございました♪
さて、久しぶりの余談です。
8月16日は京都で燈籠流しが行われましたので行って参りました。外人さんが後ろで「Amazing!Fantastic!」と叫んでるのを聞きつつ、燈籠を流して祈りを捧げて来たのですが。
そのせいでおセンチになったのか恋愛話を始めた我々。長年一緒にいて初めて知った友人の事実に驚愕したので、会話形式でお送り致します。
お暇な方はお付き合い下さい。
私「最近、彼女作らんね」
友「もう疲れたわ、当分いらん」
私「え?!イケおじみたいな事を言い出したな!」
友「誰がイケメンやねん(私はそんな事は言っていない)いや、なんかな、毎回好きになれると思って付き合ってたんやけどな」
私「ちょっと待ちんさい。今までの彼女、誰も好きじゃ無かったって事なん?!」
友「いや、誰でもええわけやないから、好きになれそうと思った子と付き合っててんけど」
私「あんな仲良さそうやったのに…」
友「やから、仲はええねんて。好きになれんかったってだけで」
私「難しいなあ…。お前も色々考えるタイプだしなあ…」
友「考えるというかな…」
私「ん?」
友「ずっと好きな子がおって、叶わへんから諦めようとしててんけどな…」
私「なん…だと?!知らないんだけどその情報…」
友「言ってへんかったからな。俺の煩悩もこの灯篭と一緒に流れてくれたらええねんけど。もう言ってまうけど何回かは付き合ってた事すらお前に言ってへん」
私「え…( ꒪⌓꒪)」
しかも、歴代の彼女達にはその事を馬鹿正直に話して、それでも良いと言ってくれた子とだけ付き合ってたそうです。
てっきり恋愛を楽しんでいるものだと思ってたので、取っかえ引っ変えしてやがってチクショー!そういう所だけは嫌いだ!と言っていたのに…なんか、ごめん…。
なんでも話す必要は無いと思うんですがびっくりした。
こんな恋愛小説みたいな事をしている人間がそばに居るなんて、事実は小説よりも奇なり… -
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世の中こんなに悪い男性ばかりではないだろうと思うけど、この作品は「まぁ、よくこんなに集めましたね」と感心してしまうぐらい、どうしようもないクズ男、ダメ男ばかり登場します。その男たちに悩まされ続けてきた彼女たち。子供の頃から"女はこうあるべき"と言われ大きくなり、立派な大人になってもその言葉に支配され我慢し続けた彼女たち…。
主人公のサエコは我慢し続けてきた。もう何もかも諦めていた。「もっと強くでなきゃダメだよ」と読んでて思っても私には何にもしてあげれないし、悲しくなりました。でも、サエコはあることがきっかけで"強くなろう"とします。大切なものを守るために、サエコは変わります。どんどん強くなっていきます。そして最後は可哀想な人から私の憧れの人に変わります。今まで我慢してきて本当の自分を出せなかったサエコが、こんなに成長するとは。本当に良かったしスッキリしました。私の心の中を代弁してくれるみたいでした。強くなる過程で友が出来たのも大きいのかな。
サエコが強くなるためにした修行が少し笑えました。この修行って確かジャッキー・チェンもやってたな、と懐かしく思いました。私も日常的にこの方法で体を動かしていれば、鍛えられるかな?なんて思ってしまいました。
タイトルにも出てくる"殺し屋"が気になりますね。謎の人。影響力は強いし、圧もすごい。でもみんな"殺し屋"が好き。最後"殺し屋"はどうなっちゃったのかな?気になる。 -
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最後がちょっとわかりにくかったのだけどこれは梶先生の書いた物語ってことであってるのでしょうか。
自分の死期を察した先生が自分の死ぬ物語を描いた的な。
何はともあれ人間いつ死ぬかわかりませんし、もしかしたらもう死んでいるのかもしれませんが今を精一杯生きたいですね。
死神の言葉は正論が多く心に刺さりました。特に「明日死ぬとわかっていたらすることを、今日という日にすることはない。一番大切なことを、いつも後回しにし続ける。」というのが結構刺さりました。
明日死ぬとしたら何をしたいか。それだけで生きられるほど人生楽ではありませんが、私なりに頑張りたいです。 -
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11巻の大団円の後、この巻を読むのが怖くて躊躇していましたが、読んで良かったです。この先何があっても個性豊かな面々が協力して乗り越えていくと思える真の大団円でした。
本巻での中心は次世代へと移っていますが、ずっと見てきたこの2人について。1巻を初めて読んだ時、なんという悪餓鬼、なんと頼りない神官…と思いましたが(こんな期待値の低い主人公はなかなかいません)、見違える程立派になって感動しました。鶏冠は天青のために、天青は鶏冠のために強くなる。そうして様々な苦難を乗り越えていく2人が眩しくて尊くて…ここまでこの物語に夢中になったのだと思います。
「いる」という言葉に鶏冠が大勢の前で怒ったことを思い出しました。今回は確証があっての発言なのであの時とは同じではありませんが、慧眼児は信じる人がいなくなった時、消えてしまうのかもしれません。天青に鶏冠が、鶏冠に天青がいてくれて良かったと心から思いました。
榛色と言われる度に何度も思い浮かべていたあの人が登場した時には思わず叫びました。大切な人と別れる辛さを知る彼なら、ダンビを導いてくれるでしょう。最後の言葉は、かつて先輩として兄として護った誇りを感じて本当に嬉しかったです。彼を利用する天青の成長ぶりには舌を巻きましたが、そうとわかって利用される彼も彼ですね。 2人の慧眼児に愛されし大神官が導く麗虎国の未来に祝福あれ。 -
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ネタバレ庚民世は、強い人とは他人も自分も許せる人だと言っていましたが、信じられる人も強いと思います。人は1人では何もできない。周囲の人を信じることで道が拓ける。11巻は鶏冠や天青、みんなが信じ合ったことで掴んだ大団円だと思います。誰よりも天青の力を信じ、全力で守ってきた鶏冠。鶏冠を信じ、師と仰いで成長してきた天青。互いに信じ合ったからこそ強い絆が生まれた。2人の結びつきは麗虎国の未来を明るく照らし出す、そんな素敵なラストでした。
そしてこの人についても語らずにはいられない。苑遊が本当に欲しかったものが富や権力ではなく、大切な人と穏やかに過ごす時間だったとは…。憎まれるのは悲しい、でも手の内から失うよりいい。天青が妬ましかった、守られたかった。心の底に抱える想いに切なくなりました。「誰も信じない」は傷付いた人の言葉。本当は信じたかったし、信じて欲しかった。恐ろしかったけれど、淋しくて悲しい人。
それはそうとして「ご乱心の虞恩賢母の凶刃から鶏冠を庇った」のはあまりに都合の良い話ではないでしょうか。鶏冠の信頼を取り戻し、信頼する臣下を殺めるという打撃を与えることで虞恩賢母の野心も砕く…そのための一策と考えるとやはり恐ろしい人だなと思いました。 -
匿名
購入済み堅物エリートマンの転落。ロボットみたいで自分の事にしか感心がない人だと思って苦手な感じがしました。離婚を切り出されてからボロボロになってゆく。それでも自分は悪くないと思い続けていて、39歳でここまで頭が凝り固まってる人はもう無理なんじゃない?と、思っていたけれど、シェアハウスの人達と接している彼は時には子供みたいになったり。そんな一面も見えてき、離婚を回避する為に必死でもがいてる姿が、彼の本当の思いと少しだけれど相手の気持ちを分かろうと変わってゆく気持ちの変化がとてもよかったです。一気に変わるではなくて、ほんの少しずつだけど変わっていくのがよかったです。ちゃんと彼の人間性を見れた気がしました。シェアハウスの人達もそれぞれ個性的で何かを背負っている。物語の後半の伏線回収には鳥肌が立ちそうなほどゾッとされられました。今後の展開がとても気になります。
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ネタバレ妖怪と人の話はよく見かけるけれど、妖怪と妖人と人間っていう形は珍しいなと思いました。
伊織が持つ『サトリ』以上の力も気になりますし、青目が伊織に執着するようになった経緯や、脇坂の今後の成長+振り回されるウロさんなど、色々と展開が気になります。
どうにか座敷童が生き残らないかと、祈りながら読み進めていたのですが、悲しい結末になってしまい脇坂とマメと繭美さんと一緒になって号泣しちゃいました。守れて本望だったのだろう、とは思いますが、それでも生きてほしかったと思います…。あと、座敷童がずっと繭美さんの家を見ていたのか、繭美さんの危機を察して駆けつけたのか、描写がなかったので気になりました。座敷童が繭美さんを守ろうと必死になるシーンは、見たかったなぁ…と思いました。 -
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ネタバレタイトルの「猫」は主人公が離婚されて住む家を追われた際に拾った野良猫。人間には冷酷と言っていいほど冷たい幾ツ谷は、猫に対してだけは目に入れても痛くないほど優しい。それはしょうがない。猫の可愛さは「国宝級」だから。
そして「メガネ」は幾ツ谷のトレンドマーク。にもかかわらず、遠縁のおばの家・蔦屋敷に辿り着いた彼は、同じくメガネをかけていて、しかも同い年、同じく毒舌の性格の持ち主である神鳴に出会った。なんと神鳴は、亡くなったおばの配偶者!?さらに衝撃だったのは、おばの遺産を継ぐのは自分ではなく、もう一人の会ったこともない親戚の大学生・洋である。
遺産相続の皮算用が到着した初日目で失敗を宣告された幾ツ谷は、仕方なく蔦屋敷にしばらく泊まることになったが、夜中に神鳴の異様さを発見……?
全編を通して、物語は登場人物たちの交流と遺産相続の謎、そして幾ツ谷の終焉へ向かう夫婦関係を中心に展開している。ストーリーはもちろん、セリフもユーモアが漂っていて面白い。猫はそんなに出ていないが。
また、Audibleで聴くのもおすすめ!朗読は表現力に満ちていて、生き生きとしている。単に「読む」だけでなく、「演じている」のである。笑いながら物語を満喫することができる読書体験であった。