【感想・ネタバレ】ここで死神から残念なお知らせです。(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

梶真琴(かじまこと)が、喫茶店で耳にした不可解な会話。それは、保険外交員風の男が老婦人に契約書のサインを求めている光景だった。男は、死んだことに気づかぬ人間を説得する「死神」だと宣(のたま)う。漫画家志望で引きこもりの梶は、なかば強引に死神業を手伝わされることに。最期を迎えた人々を問答無用であの世へ送る、空前絶後、死神お仕事小説! ――あなたは、死んでいないと言い切れますか?

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ネタバレ

流れるように口から悪口が出てくる男が出てくる小説です。
そんな男が好きでしたらおすすめ。

最後のどんでん返しが面白い。死神の口調も本当にクセになる。

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2025年06月25日

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ラノベなのに…ライトなノベルなのに、グロくてヘビーでダークな描写があります。

でもさすが読ませるなあという展開。私はグロ耐性はあまり強くないんだけれどこれは読めました。というかグロいのにストーリーテリングのうまさにページを繰る手が止まりません!そしてラストで少しビックリな仕掛けが。

物語の途中で感じた違和感も後半部できちんと伏線回収してくれるのでご安心を!

例によってイケメンが出てきますが、榎田さんの描くイケメンの例に漏れず残念なイケメンです。内面壊れてます。

これ続きものなんだよね〜。よし、読むぞ!(すでに買いました☺️)

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2025年04月01日

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人間として生きる意味と覚悟を改めて認識させるところあり、ハートウォーミングなところもあり、で凄くおもしろかった。

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2020年03月23日

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ネタバレ

主人公がまさに今の自分で、読みながら尻を叩かれているようだった。
明日から、明日やろう、
そう思っていて、死ぬ時が明日かもしれない。
ふと焦りを感じた。
死生観が自分の考えているものと似ていて、
読んでいてボロボロ泣けてしまった。
怖い、悲しい、ではないんだけど。
死神の妙に明るい口調がテーマを重くし過ぎず中和してくれて読みやすかった。

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2018年12月02日

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ラストが意外や意外!
内容も、たった2日間の話なのにすごく濃厚だった。
続きも買ったので、楽しみに読みます!

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2018年11月17日

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献本で読んだ本です。
こんないい作品に巡り合わなかった自分が不幸と思えるほどです。
まず、タイトルが良いです。「ここで」があることで物語が始まる予感がします。カバー挿画が印象に残ります。この二つで献本申し込みました。是非本屋で手に取ってください。
軽ーいノリの死神と暗い引きこもりの漫画を描かない事象漫画家のやりとりがテンポよく進むので、あっという間に読み終えてしまいます。
でも生きることについては考えさせられる本だと思いました。奥が深い。
続きがあるようなので、読むつもり。
一番大切なことを、いつも後も後回しにし続ける人にはぜひ読んでほしい本です。

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2018年11月06日

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ネタバレ

何うじうじ言ってんだ。さっさと行動しろと尻を叩かれているような気分になった。
これは死神に遭った男の話か、それとも創り出した男の話か。

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2025年05月13日

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新しいコメディ!死後死神と一緒に仕事する、という設定から想像できないほどユーモア溢れるキャラクター!

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2024年07月02日

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妙に現実的な死神といえば「死神の精度」ですが余見さんは千葉さんとちがってハイテンション我儘マイペースでこちらも楽しい。エピローグは賛否割れそう、私はエピローグなければ星5つけてたと思う。

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2022年01月09日

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いずれくる死の前に、生を全うする生き方をする。
内容はラノベっぽくソフトで時折笑える描写もあるけど、伝ったのはそれで。
すんなりと物語に入っていける読みやすさがありました。
近頃重い作品が多かったから、たまにはこういうのもよかった。
終わりくらいに2人のイラストが挿入されているけど。
確かにこれは死神顔だわ(笑)

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2020年12月12日

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もしやと思って読んでたけど、後半までそんな雰囲気なかったので違ったと思ってた。
新郎の話は読んでて悲しかった。

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2019年08月30日

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文章も軽快でとても読みやすい。途中でオチが読めたけど、さらにもうひとつあったので「やられた」と思った。
死神が人間に対して吐く言葉が刺さります。人生楽しまなきゃな、と改めて思いました。

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2019年04月24日

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一般的な死神のイメージとは異なる死神。

外見とかもそうですが、仕事?内容がユニークです。

死んでいるのに気が付かない。
死んでいるのに納得しない。
その理由は人それぞれで。

重たいテーマなようですが、引きこもりで現実逃避が激しい主人公と、緊張感にかける死神のキャラクターのおかげで、重たさはなく
読みやすかったです。

結末が意外でした。

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2025年01月30日

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最近新書とかばかり読んでたからこういう本新鮮、読みやすくて、読書のわくわくを思い出した!

ストーリーとしてもテーマとしても面白かった!これからどうやってシリーズに繋がっていくのか期待です☺︎

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2025年05月01日

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二度目ましての作家さん

「残念ですが、あなたはもう死んでます」
「あら、私ったら死んでいるの?」
「はい。ご愁傷様です」

初っ端から軽すぎる「お前はもう死んでいる」宣言!
しかもそれを言ったのが死神ですか?
超絶美形の上に、ピンストライプのスーツ姿
(いつの時代だ)で、アタッシュケースを持っていて、
更に保険まで取り扱っている。

死んだことに気付かないで日常をつい送っている
死人に、現状と、その後をコミカルにテンポ良くて、
サクっと伝える。

死神の仕事も上からの指示で、別の部署が対処相手の
元に送り込んだりと組織立ってるのが面白すぎる!
これはシリーズ追いかけますよ。

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2024年12月07日

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死神の仕事とは何か。死んだことに気づかない人間を説得する事である。
オフビートなやり取りに少しの非情さと涙、死の合間に見え隠れする人生もライトに描かれていて面白かった。ズシッと重くなりそうな生死ではあるが、軽やかに描かれていて楽しめた。

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2024年07月27日

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主人公の男はイケメンな男が死神と名乗り、契約書へのサインを迫る場面に遭遇する。その後、主人公は死神の手伝いをさせられることになる。死んだ人をあの世へ送る死神と主人公の物語。

タイトルのインパクトも強いが、中身もかなり独特。生と死が好きな私としてもとても好きな設定だった。

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2024年07月08日

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すごく読みやすい文章で、あっという間に読み終えてしまいました。

どストレートな正論を話す死神と、言い訳ばかりの いわゆる引きこもりニートの梶真琴。
この2人ともキャラクターとして魅力的だと感じました。
そして、死神の言葉には、自分自身も反省させられました…

終わり方からして1巻完結なのかと思ったら、続編もあるみたい。ここからどう続いていくのか気になります!

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2024年06月06日

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死 ― 誰にでも訪れるが、誰もがその訪れを自覚して迎えるとは限らない。そして自分が死んだことに気づかないでいる者は、肉体が崩れ去るまでルーティンどおりの行動をとるという。
 そんな「生ける屍」状態の者を放置しておくと日常社会に支障を来たしてしまう。そこで登場するのが死神だ。

 死んだことを説明して納得させ、死を受け入れる契約書にサインさせる。そんな奇妙な営業活動を明るくこなす死神を描くオカルトファンタジー。
          ◇
 うたた寝から目覚めた俺はノロノロと起き上がった。そのまま洗面所に行き顔を洗う。今朝はなぜか水の冷たさをさほど感じない。まだ2月とは言え、どうやら今日はあまり寒くないようだ。
 鏡を見る。映っているのは陰気な顔。重そうなひと重瞼にボサボサの眉。笑顔とは無縁の暗い表情。
 人を不快にするだけのその顔は、30歳になった今でも「死神」という中学時代の渾名そのものだ。

時計を見る。午前7時35分。昼夜逆転生活をする引きこもりの俺にとり、朝は1日の終わりを意味する。
 今日も何もしなかった。クリエイターになりたいと思ってはいるが、そのための努力をしていない。浪費した時間だけがどんどん過ぎていくばかりだ。
 父親も愛想が尽きたのか、先月から仕送り額を減らしてきた。ため息をつき、俺は出かける用意をした。

 目指すは喫茶ニルヴァーナ。ワンコインでモーニングが食べられるし、何よりマスターが無口なのがいい。
 店に入るといつものように奥のテーブルにつきアメリカンモーニングを注文する。

 ぼんやり座って待っていると、うしろのテーブルから若い男の声が聞こえた。
「苦しまずに、楽に死ねればいいのに、と思うでしょう? ねっ、斎藤さん」
 立て板に水のごとく話し続ける男の明るい口調とは裏腹に、その内容はあまりに物騒だった。
 気になった俺はそっと振り返り、観葉植物の陰に隠れて様子を窺うことにした。そうすると……。 ( 第1話 )
     ※全5話とエピローグからなる。

      * * * * *

 軽いながら、人生の指針となる内容を盛り込んだファンタジーらしい作品でした。つい読んでしまうのは、設定や構成のうまさがあるからでしょう。

 まず死神。なかなか新鮮でした。
 大鎌を手に持ち人の生命を奪いに来るような禍々しいイメージの死神ではなく、自分の死を自覚していない人の前に現れて死を認め受け入れるよう説得し、書類にサインをもらうという営業マンのような死神です。
 明るくポジティブな性格や、マンガ家志望の梶真琴の蔵書を速読して楽しむところなども親しみが湧きます。

 次に主人公の梶真琴。
 死神とは対照的な、暗くてネガティブな性格。そして、どんなことでも、先にできない言い訳を探して動かない自分を正当化するという、脳みそにカビでも生えているのかと思うほど鬱陶しい男です。
 
 物語は、喫茶ニルヴァーナで知り合った死神と梶が行動を共にすることで進んでいきます。
 死神の仕事を梶が手伝うことになるのですが、すでに死んでいることを告げられた人たちの反応や死に様を目の当たりにするうちに梶が成長していくといった構成になっています。

 終盤に死神が淡々と梶に告げるセリフ。
「人間ってのはね、いつか自分が死ぬことを知っている唯一の生物だよ。」のくだりは十分な重みがあり、思わず人生に対する自分のスタンスを見直してしまいました。
 また、本編最後にちょっとした仕掛けがあり、ラノベながら印象深い作品に仕上がっています。

 そして、エピローグは第2部と言ってもいいような内容で、死神の存在感を際立たせるエンディングでした。
 感動巨編ではありませんが、重い作品のあとの箸休めに適しているのではないでしょうか。

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2024年05月18日

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著者のこの世界観が好き
妖綺庵夜話の切ない感じ、でも何も行動に移せない心を決めた感じが独特で面白いと思います

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2023年06月23日

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漫画家志望の引きこもりニート、梶は行きつけの喫茶店で老婦人と男との奇妙な会話を耳にする。保険の契約かと思ったそのやり取りは死んだ事に気づかない婦人とその立場を納得させる死神との会話だった。死神に気付かれ梶は半ば強引に死神、余見の納得業を手伝う羽目になる。美形で軽〜い余見だか発言や行動は死神視点で容赦ない。駄目人間な梶の振り回されっぷりがご愁傷様と上から目線で読んでいたけどお約束の展開に入ってからは何故か色々染みてきた。明日が来る事を当たり前だと胡座をかかずに日々より良く生きていこうと思った。ただラストがやや蛇足かなぁ。少し前で畳んだ方が好みかも。

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2021年05月02日

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ネタバレ

猫背で覇気のない外見、子どもの頃には「死神」とあだ名されたこともある梶。
仕事もせず、ぼんやりと行きつけの喫茶店に出向くと、保険外交員風の男が老婦人に契約書のサインを求めている光景を目にする。
男は、死んだことに気づかぬ人間を説得する「死神」だという。
最期を迎えた人々を説得してあの世へ送る、対人スキルの低い梶は、強引に死神業の手伝いに駆り出され、自分の弱さと向き合うハメに。

元看護師で、自分の状況を冷静に判断しつつ、まだ逝けない老女。
交通事故にあって、あちこち不自由になっても明日の結婚式に出ようと奮闘する男性。
梶自身の家族関係、隣人の不穏な様子、じっとりと不幸な種があちこちにあって、グロテスクな場面もあり、決して気持ちの良いお話では無いんだけど、希望を持ってしまう。
もしかしてこれ、あれか、と途中から思って読んだら、やっぱそうか!
でもいつから?あれ?

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2021年03月21日

Posted by ブクログ

表紙に惹かれて手にとりました。
死神の軽さにテンポよく読めた。個人的には最後がちょっと拍子抜けでした

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2020年10月06日

Posted by ブクログ

 イケメン死神の余見透が活躍するシリーズ第1弾。
 死神というと、死の直前に迎えに来るというパターンが一般的だが、本作では死んだことに気づかない人に「死」を認めさせるという従来の死神観からは隔絶されている。
 死を認識できない死体が生きていた時の惰性で勝手に動いたりと設定は突拍子もなく、さらに死神自体も毒舌キャラなので、全体としては何となく軽い感じが否めないが、時々考えさえられる場面に出くわす。そのテーマが意外と重く、刺さってきて思わずそうだよなと改めて考えてしまう。
 軽く読めるけれど、意外と奥の深い作品という気もする。

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2020年05月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすい文章で、小説が苦手な人でも面白く読めると思う。
仕事にせよ恋愛にせよ、何か一つでも「本気出すのはまた今度…」と思っていることがある人には刺さる言葉が多々あり!ラストは読み手によっていろんな解釈ができると思うけれど、私は全部が創作上の話でしたよというオチではなく、実際に主人公の身に起こった出来事で(記憶は消されているかもしれないけれど)、気まぐれな死神にボーナスでもらった人生を漫画家になって必死に生き抜いたのだったら良いなと思った。

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2020年05月04日

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初読みの作家さん、そしてまた一気読み!結構面白かったです☆
死神はものすごい美形で、アシスタントになる主人公はいじめられっ子のオタニートというベタな設定ながらも、最後にホホォ…となります。
好き嫌いが分かれるかもしれませんがわたしはわりと好きです。
死神の言いたい放題発言は結構的を射てるなぁと。深夜枠でドラマ化されそうです。お決まりの脳内再生は、イケメン死神は吉沢亮さん、ブサオタニートは芸人の今野浩さんでした。
続編も読んでみたいかも☆

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2019年07月12日

Posted by ブクログ

キャラ設定が分かりやすくていいですね。脳噛ネウロをちょっと想起。量が多いけどガブガブ読める文章でした。大きな仕掛けもありそれがシリーズ次作ではどう展開されてるのか楽しみ。

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2019年02月01日

Posted by ブクログ

死んだことに気づかない人間を説得する「死神」。
今までのイメージとは違う死神の設定が面白い。
希望としては、ラストの展開がない方がスッキリできた。

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2018年11月10日

Posted by ブクログ

献本当選しました。
ありがとうございます!


冷徹であり時に人間(子供)らしい振る舞いを見せながら、頓狂な発言をしつつも坦々と至極全うな真実(=現実)を語り仕事を遂行する死神。
自分を卑下しながらも性根は優しく分析・想像(時々妄想)・理解に長け、明日(=未来)を信じ、ひょんなことから死神の仕事を手伝わされる男。

終始、夫婦漫才のような掛け合いにクスッとさせられるが、"残念なお知らせ"をもたらす死神の横で、葛藤する彼が直面した"現実"から得るものは何なのか。
(クライアントがあまりにもあっさり受け入れる展開はやや物足りなさを感じたけれど…)

最終盤の出来事は、現実?夢?それともまやかし…?
私は、死神が感じた人間の部分に彼の想いが届いたと信じたい。

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2020年12月27日

Posted by ブクログ

短編オムニバス。
主人公の目の前に現れた奇妙な死神と一緒に、「死んだのに死んだ事に気付いていない」人々を案内していく。
死神との組合せは珍しくもないが、おたくで引きこもりの主人公のキャラがリアルで、会話の掛け合いがとにかく面白い。
淡々としているようで暖かいお話だった。

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2016年05月02日

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