モンゴメリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ≪内容覚書≫
ギルバートとついに結婚し、新居へと移るアン。
ジェム船長や美しいレスリー、
第2のリンドのおばさんとも言えるミス・コーネリアに囲まれ、
アンの幸せが紡がれていく。
≪感想≫
立派に主婦をやっているアンが描かれていると、
失敗だらけの1巻がふと懐かしくなる。
同じ失敗は二度しない、の宣言通り、
ほとんどの失敗はやりつくしたのかもしれないと思うと笑える。
5巻のキャサリン、6巻のレスリーと、
少しばかり展開がマンネリ化したかな、と思わなくもないが、
それでもアンの輝きは色あせない。
大きな苦難を乗り越え、さらなるしあわせを得るまでの話。
結婚後、誇らしげにアンを妻として紹介するギルバートがかわいくて、
読むたびに思わずにやけてしまう一冊。 -
Posted by ブクログ
赤毛のアンシリーズの最終巻。この10冊を読むのに、三年近くかかったように思う。
赤毛のアンの物語なのに、最後はアンの娘であるリラの物語になっている。あまり期待していなかったが、読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。シリーズの中で、一番好きな巻かもしれない。
他の巻は、どちらかというとバラ色のストーリーだが、この最終巻だけは戦時色が濃く、とても暗い。そして大事な人の死にも直面し、とても悲しくなるところがある。
そんな中でも、末っ子のリラが日々成長していく姿が素晴らしい。戦争の中で、今までの楽しい生活が一変し、大事な人をこの世から無くしてしまうといった不幸に直面する。そういった困難を乗り越える中で、初めて人は成長できるのかと思った。
先日、東北地方太平洋沖地震が発生し、多くの人の命が奪われ、各地で深刻な被害が出ている。原発事故も近隣諸国を含めてとても危険な状態だ。こんな理不尽なことがどうして起こるのだろう?平和な日本に起こった危機的な状態。この困難を皆で乗り越えることで、一人ひとりが成長できるはず。リラのように。 -
Posted by ブクログ
とにかくおしゃべりなアン。
妄想がすごくて、でもその妄想はとてもHappyなもので、
そして彼女は自然のすばらしさと周りの人達を愛する優しい心を持っている。
この物語は、アンのおしゃべり以外にも会話が多い。
マリラがアンを怒るときの「アン・シャーリイ!」って叫びや、
リンド婦人のつぶやき、なかでも
「ところが、マシュウがそれに気づくとは、まあ!
あの男も、六十年以上眠ってたあげく、めざめかけたんだよ」ってところが私は好きだな。
多分こんな言い方なんだろうな、っていうのが勝手に私の中で決まっているから。
私も妄想家じゃ(笑)
物語はアンが思春期を迎えた頃から大きく動く。
マシュウが死んでしまった時から、私は涙が止まらなかった。
最後、アンとマシュウとマリラは本物の「家族」になった。
涙は止まらずとも、私の涙は悲しいだけのものから、幸せでいっぱいな涙に変わった。 -
Posted by ブクログ
6人の子供の母となり、忙しい医師ギルバートを支え、大きな炉辺荘を女中のスーザンと共に切り盛りするアン。ここでは主役はアンの子供たちだ。様々な冒険や悩み事を乗り越え成長していく子供たちを見守るアンとギルバート。ちょっと不思議なのは5番目のシャーリーのエピソードが全くないこと。だからこの子のキャラクターが伝わってこない。この巻ではアンの意外な一面がうかがえる。けっこうカカア殿下ではないか?6人の子供たち全員に自分の実家にちなんだ名前をつけ、ブライス家よりクスバート家のほうを優先しているような気が・・・ギルバートはそんなアンにひたすら尽くす。そしてそんな夫に対して「近頃夫の態度が物足りないわ」なんて不満も抱くが、結局ギルバートが自分に対してどれだけ愛情を注いでいるかに気がつき一件落着。ラスト、美人独身キャリアウーマンとの対決でアンは「子供がいなくておかわいそうに。うちは大家族だわ」と勝ち誇ったようにつぶやく。「勝ち誇ったように」です。まるで一頃はやった勝ち組、負け組みたい。このキャリアウーマンは子供がいないことを指摘されてひるむのだ。ホントは辛いに違いない。アンにもちょっと小意地の悪いところがあるの発見して、完全無欠の優等生より人間味があってリアリティを感じた。
-
Posted by ブクログ
アンの新婚時代。ここフォアウィンズが、アボンリーに代わってこれからの2人のホームタウンになる。新しい人生のスタートをきったアンとギルバートは、何人かの腹心の友を得る。特に大きな影響を与えたのが、ジム船長とミス・コーネリアだろうか。ジム船長はやがて亡くなるが、この人の人生哲学や人柄は実に魅力的だ。甘い甘い新婚生活を送るなかで、初めてのわが子を亡くすという幸福の絶頂から不幸のどん底に突き落とされるような試練も味あう。新しい友人レスリーは辛い生活を送っているが、それほど同情できないなぁ。自分で選んだことだ。拒絶しようと思えばできたそうだから、ギルバートの見方が正しいと思う。しかし、ここでもあり得ない奇跡が起き、レスリーは白馬に乗った美しい王子に救われ幸福になる。この辺もちょっと白けるが、ここでレスリーとオーエン(白馬の王子)が結婚しなければ将来アンの娘リラの恋人となるケネスが生まれないわけだから、まぁいいか・・・
-
Posted by ブクログ
「青い城」に続き、モンゴメリのマイナー作品(?)の文庫化です。
篠崎書林という今はもうなくなってしまった出版社からしか出ていなかった作品なので文庫化されて嬉しくて買ってしまいました♪(もちろん篠崎書林版も持ってます☆)
すごく久し振りに読んだんですが、やっぱり面白かった!
ダーク家とペンハロウ家の一族に伝わる水差しをめぐる様々な人々の物語なのですが、さすが一族というだけあって、登場人物が多い多い!(笑)
さぞや読んでいてこんがらかるだろうな~・・と思って覚悟して読んだんですが、それぞれのエピソードや登場人物たちが、何とも言えず魅力的でリアルで面白いんです。
なので、全くこんがらかることもなくスムーズに読めました♪
本の最初の方に推理小説のように登場人物紹介が載ってるんですが、それに頼ることを全くせずに済みました☆
本当に沢山の人が出てくるんですが、みんなそれぞれ個性的なのに、その行動がとってもリアルに描かれているのですごく感情移入しやすくて、どんどんお話に引き込まれます☆
最後の終わり方もみんなそれぞれ収まるところに収まって、すごく気持ちの良い読後感なのでそんなところも好きです♪