モンゴメリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
河合さんが赤毛のアンを新訳!?と情報解禁の際に驚いたものの、考えてみればシェイクスピアが全編に散りばめられたアンの世界を、シェイクスピアの第一人者である河合さんが訳すのはとてもわくわくする流れで、大好きなアンの世界にまた新たな魅力が沢山見つかりそうで胸が高鳴る。
不思議の国のアリス同様、沢山の翻訳家さんが訳してきた世界的文学作品であり、有名な名称や言い回しが多い作品だけに、新しく訳すことの難しさやどこに特色を付けていくか、往年のファンの方々への配慮など、細部に渡り大変でチャレンジングな訳業をこうして大御所である河合さんが新たに担ってくれたことに歓びを噛みしめながら読んだ第一巻。
一番馴染み -
Posted by ブクログ
アンシリーズの第4弾。
私が赤毛のアンシリーズにはまってるという話をしたら、職場の友人が実家に揃っているというアンシリーズを持ち帰ってきてくれた。
今回の話は、題名の通り、アンのまわりの人々のお話。
アンは出てこないので、実はあんまり期待せずに読んだら、大当たり。
アンを主人公にしたものに劣らず、むしろ短編で様々な人々の暮らしが書かれてある分、中だるみもなくテンポよく読めた。
これを読んで、アンだけでなく、このモンゴメリという作者の描く人物はなんと魅力的なことか。この魅力的、とは完全な、という意味ではない。
とっても人間味にあふれているということ。
特に、この本ではユーモアのセンスが抜群に -
Posted by ブクログ
アンの好きなところは本当にたくさんあって、正直私の語彙力では表しきれない。
一巻よりも大人になって、素晴らしい理想を持っていてもやっぱり現実では理想通りにはいかないし、アンが子供の時に大人に言われて嫌だと思っていたことを言ってしまったり、そういうことがちゃんと描写されているのがすごく好きだし、アンの人間としての深みを感じる、とおもう。
ヨナの日の場面、小学生の頃に読んでいたその瞬間とか、その話をお母さんに話していたのとか、思い出した。赤毛のアンを通して幼い頃の自分にも出会えるのが、ただのお気に入りの本というよりももっと大切な、人生の相棒みたいな存在だと思う。 -
Posted by ブクログ
小学生の時に青い鳥文庫で熱中してた赤毛のアン、村岡花子さん訳のが読みたくて、最初から全部読み返すことにした!!
私が読書好きになった原点でもあり、ずっと心の1番奥の方にある作品。
社会人になった今改めて読むと、毎日の生活を楽しもうという姿勢が失われていたことに気づいた。アンの発言、考え方、ページを捲る度に驚かされてばかりで、当たり前だけど小学生の頃と変わってしまったと思った。
あとは、マシュウの章は、今年親友を亡くしたことと重ねて、すごく悲しかったしアンに共感しながら読めた。
とにかくアンが愛おしくて愛おしくて、読んでる間じゅうずっと幸せな気持ちになって、私も人生がんばろうって思える。 -
Posted by ブクログ
アンシリーズの3巻目。
青春を謳歌するきらきらなアンがまぶしい一冊。
アンとギルバートにはやきもきしたし、奔放なフィルがまさか!の堅実すぎるルートを選ぶのにはなんだか感動して胸が詰まってしまった。フィルに幸あれ!
本当に人は変わるよなあ。
アンシリーズを通して、普遍的な金言至言があちこちにちりばめられていて、時代を超えて胸を打つ。
村岡花子さんのクラシカルな翻訳を読んでいるとタイムスリップした気分が味わえてデジタル・デトックスには最適である。スマホなんて見てないで袖がふくらんだドレス着たりイチゴ水(これは1巻だが)を飲んだり猫と遊んだりして過ごしたいものだ。
そして、アンとギルバートの行く -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤毛のアンがこんなに面白かったとは!
言葉の洪水。アンは話し始めるのに、まず2ページくらい妄想を語る。目にするちょっとした事から盛大なファンタジーが展開して、予想外でめちゃくちゃ面白い。
頭の中にイマジナリー・アンがいれば、変わり映えしない・ストレスばかりの毎日でも彩り豊かになるのでは。これから実践したい。
子供の頃に読んだら、かなりポジティブに影響を受けたのではないかと思う。ちょっと残念。
ただ、もうマリラぐらいの自分が読むと、アンの豊かな感受性から来る世界のきらめきも、愛情豊かな家族と周囲の人間関係も、かけがえのないいっときのものだとわかっていて。マリラと一緒で、幸せが身にしむほど泣きた