モンゴメリのレビュー一覧
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〝けっきょく、一番、幸福な日というのは、すばらしいことや、驚くようなこと、胸の湧きたつようなできごとがおこる日ではなくて、真珠が一つずつ、そっと糸からすべりおちるように、単純な、小さな喜びを次々にもってくる一日一日のことだと思うわ〟(276p)
アンの物語に流れている幸福感が凝縮されている言葉だなと思った。
何気ない日々の幸せを十二分に受け取り、味わえるアンが大好き。
アヴォンリーで小学校の先生になったアン、ポールをはじめとする児童たちや双子のドーラとデイビーとの奮闘ぶりが面白く。特にデイビーの奇想天外で先が読めない行動発言に笑った。
アンがポロポロ泣いてしまうシーンにハッとしたり。怒るよ -
Posted by ブクログ
ネタバレレドモンドでの大学生活のお話。
引き込まれて毎晩どっぷりアンの世界で暮らしてた!
新たな登場人物フィルはかなりパンチの効いた友達で、最初クラッとしたけどどんどん魅力的になってよかった。
パティの家で自分も暮らしてる気分が味わえた(o^^o)
ギルバートから「えっ、そんな言葉を⁈」というような悪口出たり、ダイアナが大胆なことしてアンと共に目をチカチカさせたりと、これまでの登場人物たちのまた違った一面も見られてよかったな。
愛ってなあに?がテーマと思われるこの作品、肝心なアンだけがギルバートへの気持ちに全く気づいてなくて、だけど他の人の話の要はだいたいギルバートに繋がることだらけで、「ちょっとア -
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ネタバレまず『Anne of Green Gables』を生み出してくださったルーシー・モード・モンゴメリ女子に感謝を。
『赤毛のアン』として日本で初めて出版しシリーズ10冊を私たち読者に届けてくださった村岡花子さま、関係者の皆様に心から感謝を。
第一次世界大戦下のアンと周囲の人々の生活をアンの末娘リラを女主人ヒロインに据え描かれる。
『リラはあまり突然に、そして完全に、この新しい世界へ移し植えられてしまったので、自分でわからないほど当惑してしまった。』(作中引用)
全くその通り。
現実では新型コロナで生活は一変してしまった。
戦争と比べるべきではない。
しかし、こういう現実だからこそ、今こそ今作 -
購入済み
アンシリーズは中だるみする箇所もありましたが、これはラストなだけあって、面白い展開でした。
喜怒哀楽あったけど、ラストの一行が面白くもジーンとする内容です。
さすがモンゴメリです。 -
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赤毛のアンシリーズとエミリーシリーズしか知らなかったわたし
村岡花子さんの訳のほかにはもう作品はないものと思っていた
ところが、モンゴメリーにはそのほかにもたくさん
10冊以上の作品があったことを知る
偶然、本屋で『青い城』の文庫本を見つけて「えっ?」とびっくりした
まさか「モンゴメリーもどき作品」ではなかろうね
と、あとがきを見るとまさしくお作品
本好きのとしてはうかつである
『青い城』『もつれた蜘蛛の糸』『ストーリーガール』『黄金の道』『銀の森のパット』
そんなわけで読む読む
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モンゴメリの作品で『青い城』が一番好きかもしれなくなった
『赤毛のアン』の1巻も素晴 -
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ネタバレ旧版の「虹の谷のアン」は子供の頃に何度も
読んでおり、大人になってからも1度ぐらいは
読んではいると思う。
ただ私の中で、他のアンシリーズの作品に比べて
あまり重要視されていない位置づけであった。
今回こちらの改訂版を読んでまず驚いたのが
旧版の3倍ぐらいの厚みがあったこと。
それゆえに旧版ではだいぶ端折られてる部分が
あるということが分かり、新たに読める部分に
楽しみを見出すことが出来た。
文字が大きいことも嬉しい。
今回読んでみて、全体的にどこをとっても大変面白く、
モンゴメリらしいユーモアに溢れた著作であることを
改めて実感した。
牧師館の子供たちをはじめとする登場人物は、
それぞれ存 -
購入済み
8巻が周りの人たちの短編なので、実質7巻の続きです。
7巻が単調で一番つまらなかったので期待していなかったのですが、ここに来て息を吹き返した感じがあります。
アンの子どもたちは真っすぐでいい子ばかりで、ある意味面白みがないので、この9巻は牧師館の個性的な子どもたちの話を主にしたのが成功したかなと思います。 -
購入済み
子供の頃から絵本や映画でストーリーは知っていましたが、大人になってから文字にして読むと、こんなにも素晴らしい本だったのかと感激しました。作者の、人を見る審美眼や繊細な表現力は、大人だからこそ味わい深いものだと思います。
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購入済み
シリーズだけど1巻だけ好き
10巻までシリーズがありますけど、2巻は微妙で3巻の途中で挫折してしまった。
しかし、1巻の内容は少女が主役の青春小説として最高の作品だと思います。
アンの口からあふれだす妄想の数々は非常に色鮮やかな印象を与えてくれ、こんな少女と10代の時に出会っていたら、恋に落ちずにはいられなかったでしょう。 -
購入済み
年代を越えて楽しめる小説
もう何十年も前に夢中で読んだ赤毛のアン。実家の戸棚に古くなった文庫を見つけました。懐かしくなり、電子版を購入しました。再度シリーズ全巻読み直すつもりです。マリラと同年代になった私が読むとどんな感じかと思いましたが、一気に読み進めました。まるで自分がアンの年代に戻れたような気分になりました。年代に関係なく楽しめる事を確認できました。続巻も続けて読むつもりです。