モンゴメリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
\何を守るためにこんなに我慢しているんだろう/
余命1年と告げられて、自分のために生きることを決めたヴァランシー。今までヴァランシーを虐げてきた家族はアタフタ。前半はなかなかに暗いのですが、そこで読むのをやめたらもったいない。ぜひ彼女が自分の力で人生を変えていく姿を最後まで見届けてあげてください。
何しろ好きな人に初めてもらったキャンディをなかなか食べられなかったり、ほめ言葉を何週間もうれしく思い出したりするヴァランシーがかわいい。
美しい自然の描写はさすが。10代の時にハマった赤毛のアンとはまた違う煌めきのある物語。日本語訳担当の谷口由美子さんの解説で紹介されていた「もつれた蜘蛛の糸」も読んでみたいと思った。
全ては自分次第!と勇気をもらえる一冊です。
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Posted by ブクログ
シリーズ1を読んでから1年以上経ってしまったが、続篇を読み始めたら、何故もっと早く読まなかったのかと、やはり後悔した。
天真爛漫で空想好きな、ポジティブ詩人の「アン・シャーリー」にかかれば、気難しい隣人の「ハリソン氏」も、アンの生徒「アンソニー・パイ」も、双子の片割れ「デイビー」さえも、その素敵な人柄に魅きこまれる。
もちろん、最初から上手くはいかないけれど、アン自身、人には欠点がある方がより魅力的だということを知っているので、相手を信じ思いやる気持ちや、優しさがだんだんと伝わっていく。その過程が丁寧に描かれていて納得させられるし、ユーモラスに展開する点が多いのも、読んでて明るい気分になって良い。私自身がアンの影響を受けているかのようです。
マリラの体調は心配だったが、相変わらず、アンとの、お互いタイプの異なる故の、ユーモア溢れるやり取りも健在で良かったし、時折、本当の母親以上の愛も感じられて、ホロリとさせられた。マリラは照れ屋で、なかなか本音を見せないところが、逆に愛らしくて良いのですよ。
また、カナダのプリンス・エドワード島の自然の美しい描写は、毎回想像するだけで楽しくて、文章でこれだけ美しいと思わせてくれるのは、すごいと思います。
物語自体は、アンが16歳になり、教師として子供たちとふれ合うことで、空想好きはそのままでいながら、大人へと少しずつ変わっていく、しっかりした一面も持ち合わせていく描写も出てきて、前巻とはまた異なる魅力も発見出来ます。ダイアナとの友情も素晴らしい。
それに加えて、アンの、「何事も思うようにならないが、悪いことも必ず期待どおりに起こるわけではない。」なんて言葉を読むと、哲学的な響きも感じられて、すごく励まされます。 -
購入済み
やはり面白い。読みながら結末が分かるような展開ではありますが、それでもなおモンゴメリの世界です。登場人物が多いので誰かには感情移入できるのも良いですね。
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Posted by ブクログ
〝けっきょく、一番、幸福な日というのは、すばらしいことや、驚くようなこと、胸の湧きたつようなできごとがおこる日ではなくて、真珠が一つずつ、そっと糸からすべりおちるように、単純な、小さな喜びを次々にもってくる一日一日のことだと思うわ〟(276p)
アンの物語に流れている幸福感が凝縮されている言葉だなと思った。
何気ない日々の幸せを十二分に受け取り、味わえるアンが大好き。
アヴォンリーで小学校の先生になったアン、ポールをはじめとする児童たちや双子のドーラとデイビーとの奮闘ぶりが面白く。特にデイビーの奇想天外で先が読めない行動発言に笑った。
アンがポロポロ泣いてしまうシーンにハッとしたり。怒るよりよっぽどまっすぐ伝わるのかな。
ミス・ラヴェンダーのお家のシャーロッタ4世、私の中のイメージでは「かぐや姫の物語」の侍女なのです…なぜと自問中…(笑)
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Posted by ブクログ
ネタバレレドモンドでの大学生活のお話。
引き込まれて毎晩どっぷりアンの世界で暮らしてた!
新たな登場人物フィルはかなりパンチの効いた友達で、最初クラッとしたけどどんどん魅力的になってよかった。
パティの家で自分も暮らしてる気分が味わえた(o^^o)
ギルバートから「えっ、そんな言葉を⁈」というような悪口出たり、ダイアナが大胆なことしてアンと共に目をチカチカさせたりと、これまでの登場人物たちのまた違った一面も見られてよかったな。
愛ってなあに?がテーマと思われるこの作品、肝心なアンだけがギルバートへの気持ちに全く気づいてなくて、だけど他の人の話の要はだいたいギルバートに繋がることだらけで、「ちょっとアン!あんたの心にも刺さっているんじゃないの!気づいて気づいて!!」とフィルやダイアナ、マリラやリンドおばさんと同じ気持ちで終わりまでハラハラひやひやさせられた。
引っ張って引っ張って、ようやく本心に気づくアン…なかなか鬼なことをなさる…。
ギルバート、がんばったね…。よかった…。゚(゚´Д`゚)゚。
ダイアナの結婚式に子ども時代を思ってうるうるしたり、ポールやデイビーがだんだん大人になってたりに少し寂しくなったりと、3倍4倍に楽しい時間でした。
フィルがクリーム色の絹地にバラの蕾を刺繍したドレスを着たアンの姿を想像してうっとり。見てみたいな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまず『Anne of Green Gables』を生み出してくださったルーシー・モード・モンゴメリ女子に感謝を。
『赤毛のアン』として日本で初めて出版しシリーズ10冊を私たち読者に届けてくださった村岡花子さま、関係者の皆様に心から感謝を。
第一次世界大戦下のアンと周囲の人々の生活をアンの末娘リラを女主人ヒロインに据え描かれる。
『リラはあまり突然に、そして完全に、この新しい世界へ移し植えられてしまったので、自分でわからないほど当惑してしまった。』(作中引用)
全くその通り。
現実では新型コロナで生活は一変してしまった。
戦争と比べるべきではない。
しかし、こういう現実だからこそ、今こそ今作は読まれるべき作品だ。 -
購入済み
アンシリーズは中だるみする箇所もありましたが、これはラストなだけあって、面白い展開でした。
喜怒哀楽あったけど、ラストの一行が面白くもジーンとする内容です。
さすがモンゴメリです。 -
Posted by ブクログ
赤毛のアンシリーズとエミリーシリーズしか知らなかったわたし
村岡花子さんの訳のほかにはもう作品はないものと思っていた
ところが、モンゴメリーにはそのほかにもたくさん
10冊以上の作品があったことを知る
偶然、本屋で『青い城』の文庫本を見つけて「えっ?」とびっくりした
まさか「モンゴメリーもどき作品」ではなかろうね
と、あとがきを見るとまさしくお作品
本好きのとしてはうかつである
『青い城』『もつれた蜘蛛の糸』『ストーリーガール』『黄金の道』『銀の森のパット』
そんなわけで読む読む
*****
モンゴメリの作品で『青い城』が一番好きかもしれなくなった
『赤毛のアン』の1巻も素晴らしいが
いまではどっちとも言えないほど気に入った
乙女は(昔の 笑)『美しい城』に呼ばれたいと夢見る
それを思うさま味わわせてくれるものがたり
とくに打ちひしがれたような孤独を感じているときに...
ヒロインは内気なぱっとしない独身女性ヴァランシー・スターリング
あろうことかお医者様から余命を宣告された
(と、ありがちな展開から始まる 笑)
では悔いのない人生を送ろうと...
(これもありがち)
もちろんハッピーエンド、シンデレラストーリ、むむむ
ありがちなのだけれどもそんなことは吹っ飛ぶ筆力
秘密めいた、ゴシックロマンの物語だ
よくできている、なぜこれがもっと早く世に出なかった
(わたしが知らなかった 笑)のだろうね
モンゴメリの小説は何気ない日常が題材となっている
つまり少女の成長や恋愛を夢多く語りながら、人生の機微を垣間見せる -
Posted by ブクログ
ネタバレ旧版の「虹の谷のアン」は子供の頃に何度も
読んでおり、大人になってからも1度ぐらいは
読んではいると思う。
ただ私の中で、他のアンシリーズの作品に比べて
あまり重要視されていない位置づけであった。
今回こちらの改訂版を読んでまず驚いたのが
旧版の3倍ぐらいの厚みがあったこと。
それゆえに旧版ではだいぶ端折られてる部分が
あるということが分かり、新たに読める部分に
楽しみを見出すことが出来た。
文字が大きいことも嬉しい。
今回読んでみて、全体的にどこをとっても大変面白く、
モンゴメリらしいユーモアに溢れた著作であることを
改めて実感した。
牧師館の子供たちをはじめとする登場人物は、
それぞれ存分に個性を発揮して生き生きと描かれている。
特殊な家庭環境の中でも自分たちのできる範囲で
なんとか良くしていこうとする牧師館の子供達の
いじらしさ。しかしそのために思いがけない騒動に
発展してしまう様は微笑ましく、時にお腹を抱えて
笑ってしまうほど面白い。
子供の純粋な動機から生まれる行為は、
基本的に善人で情深いグレン村の人々の生活に
良くも悪くも彩を添えていく。
なんだかんだ言っても子供たちは村の宝物。
そして、子供達の発言や行動を通して、
大人の凝り固まった常識や偏見によって
見失いがちな本質があることに気付く機会を
与えているところは、モンゴメリ自身が
意図しているところなのかもしれない。
特に好きだったエピソードは、後半に出てくる
アンの演説とそれを聞いたミス・コーネリアの
素晴らしい反応である。
アンの演説が本当に胸を打つものであることは
もちろんのこと、ミス・コーネリアがアンの言葉を
心底素直に聞き入れ、自分を恥ていることを
正直に語るシーンは何度読んでも本当に感動的だ。
私はこういう大人でありたいと思う。
この名シーンは旧版にはない部分だったので、
改めて改訂版を翻訳してくださったことに
心から感謝したい。
旧版しか読んでいないアンファンにはぜひ
改訂版も読んでほしいと心から思う。
楽しめること請け合いの一冊である。 -
購入済み
8巻が周りの人たちの短編なので、実質7巻の続きです。
7巻が単調で一番つまらなかったので期待していなかったのですが、ここに来て息を吹き返した感じがあります。
アンの子どもたちは真っすぐでいい子ばかりで、ある意味面白みがないので、この9巻は牧師館の個性的な子どもたちの話を主にしたのが成功したかなと思います。