モンゴメリのレビュー一覧
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アンブックスのよさは「何気ない日常の中に含まれる人間たちの豊かなペーソス」だと思う。
起きる事件といえばせいぜい自分ちの牛がお隣のキャベツ畑を荒らしてしまったとか、ケーキを持って歩いているところを見られるのは恥ずかしいことだと思い込んで、思わずケーキを川に投げ込んでしまったとか、その程度のこと。
そんなささいな出来事に潜む小さなおかしみや悲しみなどの感情を豊かに描きだしているところが、アンブックスの一番の特色だと思う。
でもそんなアンブックスの中で、この『アンの娘リラ』だけは「世界大戦」という大きな史実が下敷きにあるので、他のアンブックスと比べて登場人物の喜びや悲しみの質がまるで違う。
作中 -
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去年の母の日、息子にお母さん何が欲しい?と聞かれた。
特に欲しいものはなかったので、特にないよと答えたら、絶対に何か答えて。たとえば本とか。と言ってくれたので、私が大事にしているシリーズの本を頼んだ。
『赤毛のアン』シリーズの第6巻の『アンの夢の家』を買ってきて。とお願いしたら、すぐに買ってきてくれた。
母の日のプレゼントとしては最高のものでとても嬉しい。
『赤毛のアン』シリーズは大事に大事に読んでいるので、途中で結構間があいてもおかまいなし。
かなり久しぶりに手にした。
アンはギリバートと結婚して、新しい住まいへと引っ越していった。
ギルバートがアンのことを思って探してくれた新しい家を、ア -
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ネタバレ月の男が良い味を醸し出している。この小説におけるジョーカーだ。
誰でも月を愛せるけれど、月は誰も愛さないから嫉妬しない。もしも愛し返されることを望みさえしなければ、愛したって少しも傷つきはしない、と。なるほど。人間以外を愛したい私にぴったりだ。
「わしらは皆、何かしら愛するものを持つべきだ。」
「良くないね─実に良くない。早く何か愛するものを見つけるんだ」
さて、私も探してみよう。マーガレットのように自分の家を持って愛したいな。自然を愛したい。毎回、なぜこんな肥溜めで生きてるんだろうと絶望感に襲われる。この現実から逃れようと本を読んでも、結局現実との差を見せつけられて更に嫌になる。
後 -
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ネタバレ著者晩年の作品で、アンが主人公として書かれる最後の作品。いつの間にやら子供が5人おり、序盤に6人目(リラ)も出産(長男は9歳)。デイビーも結婚済み。
ダイアナとアンが昔を懐かしんで語り合う姿がなんともいえない。自分もそうだが、時の流れの切なさ。アンは相変わらず痩せているが、ダイアナはぽっちゃりしてきたという話など微笑ましい。
メアリー・マライアおばさんというギルバートの親戚が遊びに来たかと思えば、そのまま長らく居着いてしまい、姑のように小煩く文句を言うため、ギルバートは親戚びいきな傾向があるためアンが何を言っても追い出してはくれないが、アンや女中のスーザンなど、早く出ていってくれないかなと -
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ネタバレ遂にアンとギルバート結婚式と、新婚生活の始まり。
結婚式の準備をしつつ、懐かしい思い出を語り合う面々。アンシリーズが2作品くらいしかなかったら、確実にこれが2作目だっただろうなぁ
いざ、ギルバートが見つけてきた新天地・夢の家へ。
そこへ向かう途中、美しい女性がなぜか怒りのこもった目でこちらを見つめていた。
男嫌いなミス・コーネリア、怒ることがない陽気なジム船長など、楽しい知り合いが増え、例の美しい女性はレスリーといい、アンと年は近いが不幸な人生を歩んできた。
p353で、え!これはミステリー小説だった!?と驚いた笑
アンは第1子を死産してしまい、1日でも母親でいられたんだから幸せだわ! -
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主人公のアン・シャーリーは、偶然の行き違いにより老兄妹のもとに孤児の貰い手として引き取られる。前半は、とにかく自由に空想しながらおしゃべりを続けるアンが、その明るさで周りの人たちとぶつかりながらも成長する姿が描かれる。このまま終わるのかと思いきや、次第に成長したアンの振る舞いも変わっていき、この変化に読者も親目線で嬉しくも淋しくもなる。
一番の面白さはマリラ小母さんとのやりとり。とりとめなく話すアンに対して、一見意地悪そうだが愛のあるツッコミを読者を代弁するように目線で入れてくれ、この2人の会話は掛け合い漫才のよう。名作と言われる通り、子供から大人まで楽しめる一作。 -
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ネタバレアン、ポール、ミス・ラベンダーという空想が得意な者同士が集まるのが微笑ましい。ハリソンもオウムと共にキャラクターが立っていて面白い。
途中からミス・ラベンダーもたまたま道を間違えたことから出会うことになり、そこからラストの盛り上がり様は、今作の準主役っぽい。
「あら、そうじゃないわ」アンは山桜の花冠をかぶった頭をつよくふった。「行や節は詩の外側の衣裳にすぎないのよ。ちょうど、あんたのひだべりや、飾りひだが、あんたではないと同じように、行や節自体が詩ではないのよ。ほんとうの詩はそういうものの中にある魂のことよーそしてあの美しい一編は、文字に書きあらわしてない詩の魂なのよ。魂を見ることはそう、し