モンゴメリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言わずと知れた、名作中の名作。
約120年前の小説なのに、全く色褪せる事なく子供から大人まで虜になるシリーズです。
改めて読むと、人情味が溢れる、優しい内容でした。少しずつ成長していくアンが可愛らしく、時に頼もしくもあります。
周囲を取り巻くマリラやマシュウも魅力的です。
アンはとにかく、よく喋る女の子で一緒にいると疲れるな‥と感じたものの、理解力があり前向きです。ただ、とても頑固で意地っ張り。そんな欠点を描く小説も、アン・シリーズの魅力の一つかも知れません。
ピクニックを待ち焦がれるアンが、「何かを楽しみに待つということが、そのうれしいことの半分にあたるのよ」とマリラに言った場面が印象 -
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ネタバレ再読。
のんびり読み進めたため、またまた物語の初めの方の記憶があやふやですが・・・。
ついにギルバートと結婚して二人の新居に越してきたアン。その新居こそが「夢の家」です。
プリンス・エドワード島の全容を把握できていないうえに、ポロポロと読み落としているようで、アヴォンリーからどのくらい離れているのか、よくわからないまま読み終えてしまいました。
新婚で幸せ絶頂期といったアンとギルバートがこの家で出会い、語り合う友人たちがとても魅力的なお話でした。
灯台でひとりで暮らすジム船長、「男のやりそうなことじゃないですか」が口癖のミス・コーネリア、そしてなんといってもレスリー。
幸せ溢れるアンよりも影 -
Posted by ブクログ
この『アンの青春』はアン・シリーズの第二弾。
16歳で少し大人になり、新任教師として働くアンだけど、やっぱり夢見がちで、美しい想像力が豊かなアンはそのまま。
こういう少女が主人公の本は読んでいてとても清々しい気持ちになってちょっと自分の心がきれいになった気さえするから、好き。
いろんな子どもが登場するが、子どもの純粋さが本当に微笑ましく描かれている。
デイビーは手に負えないいたずら好きで、子育ては大変そうだな、なんて思わせられるけど、それを埋めてあまりある可愛さがしっかり描かれている。
子どもならではの質問や理屈は絶品。
メープルシロップを欲しがるのに、「アン姉ちゃん、そのおさじは去年より、 -
Posted by ブクログ
アンの青春に引き続いて読んだ。ややはまり気味。
今回は、紆余曲折を経て幼少のころからの親友であったギルバートへの愛情に気づくお話。
当初は、ギルバートの愛情を拒絶し、大学で知り合ったアンの理想通りのロイと付き合うアンには読みながらやきもき・・・。
ありきたりの展開でも、こういうのがやっぱり楽しい(笑)。
それでも、やはり名作。隋書に箴言が。
そして、アンの友達でお金持ちで贅沢な暮しをしていたフィルも本当の愛を得て、質素な暮しが余儀なくされる牧師との結婚を選ぶ。
その彼女の言葉も頼もしい。
「お金持ちだった時とおなじく、朗らかに貧乏になってみせるから!」
そう、卑屈な貧乏は苦しいからね・・ -
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モンゴメリらしい。最初はパットが5歳くらいなので、アンというよりリラのイメージで、最後までリラっぽいなと思った。主人公を取り巻く日常を上手く切り取って描写していて、これぞモンゴメリの真骨頂という感じ。
変化は私も嫌いだ。美しい家と自然はここにはないから、いつも羨ましいを通り越して妬んでしまう。
モンゴメリあるあるだけど、基本ハッピーエンドなのに時折ビックリする悲劇が待ち受けていた。
面白いんだけど、自然描写や称賛はちょっと私にはくどかったかな。モンゴメリが書くのは続きが気になる本ではないので、次はもう少し刺激が欲しいかも。続きは、またオールドミスや結婚についてらしいのでまだ読む気にはなら -
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ネタバレ再読だからと、隙間時間にチビチビ読んでいたら、トータルすごい長い時間をかけて読み終わることになってしまいました。
こういう読み方はレビューを書くにはよくないですね、初めの方の記憶が曖昧で・・・(汗)
サマーサイド高校の校長として赴任したアンの3年間の日々が描かれるのがアンシリーズ5の本書。アンがサマーサイドでのあれこれを、レドモンドで研究を続けているギルバート宛に手紙で綴るといった形式が本書の多くを占めています。このような特徴で思い出すのはジーン・ウェブスターの「あしながおじさん」ですが、それとも少し違う形式でした。
本書でのアンの家は2人の未亡人と家事全般を取り仕切るレベッカ・デュー、そ -
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ネタバレなんとあろうことか11巻の文庫本の裏で盛大すぎる一番のネタバレをされてしまったのでもうどうしようもない。悔しすぎる。ウォルターが戦死したって、せめてもう少しぼかせ。
そして序盤だったので忘れそうになったけど、たった1文でマリラが死んでたと書くなんて!マリラの筆跡に手の震えを感じる記述があってから、マリラが死んだらアンがどうなるかと心配してきたのに呆気ないにも程があった。
ウォルター大好きだ。そりゃあんな美しい自然があったらそうなりますよ。一緒に語る妄想をした。忠犬マンディも素晴らしい。スーザンが炸裂しているという感想をどこかで見た気がしたけどよくわかった!笑えるし良いキャラをしている。当時 -
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ネタバレ追記:ネタバレ設定を忘れていて、不快な思いをした方がいらしたようで失礼いたしました。
現在はネタバレ設定をオンにしております。
モンゴメリ作品は私などのつたない感想程度では正確に表現しきれるものではないし、色あせない物かなと個人的には思います。
赤毛のアンの著者、モンゴメリの古式ゆかしいロマンス小説です。
29歳のオールド・ミスの烙印を押された地味女性が、心臓疾患の余命宣告をされて好きに生きたらぁ!と覚醒、毒母・毒親族から逃走して幸せを掴む話。
序盤のじっとり重苦しい感じでほんとこれ、ハッピーエンドで終わるの?と何度も裏表紙ひっくり返してあらすじ確認しちゃいましたわ。
覚醒するまでが若 -
Posted by ブクログ
これまで、恋愛の萌芽のようなものはあったが、この『アンの愛情』に入って、ようやくそれらしい描写が見えるようになった。ギルバートやスローンがアンを好いていることが語られるし、ギルバートがアンの手に手を重ね、アンが軽く拒絶するという描写など。
アンが自分の恋心との向き合い方がわからなかったものの、最終的には小さい頃から築かれていた友情が愛情に変わる様子は素晴らしいものである。
独特ではありながら、学校という環境、勉強という生活態度によってアンは魅力的な女性に成長するわけだが、彼女がたくさんの人から告白されるというのは、当時の男性は知的な女性に惹かれていたことを示しているのか、作者のモンゴメリが -
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ババアいてこますぞワレェ!!
と思いながら読む部分があり、アン・ブックスを初めて読み飛ばした。人生良いことばかりではないけど、いや私は良い気持ちになりたくて読書をしているのだと思い、飛ばした。今までにもギブソン夫人だったか、極悪なババアが出てきたのでこういうところは短いといいな。
公園で読書するのにアン・ブックスはもってこい。他の本も読んでみたけど何故かアンには敵わない。訳がダメでも世界的大ヒットは読めるのがすごい。
シャーリーの話だけ何故かなかったので彼のことも知りたいけど、次巻はまたアンの周りの人たちのことなので出てこないだろうか。
最後は「おいおいギルバート、でもモンゴメリだもの