モンゴメリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
アンシリーズの第4弾。
私が赤毛のアンシリーズにはまってるという話をしたら、職場の友人が実家に揃っているというアンシリーズを持ち帰ってきてくれた。
今回の話は、題名の通り、アンのまわりの人々のお話。
アンは出てこないので、実はあんまり期待せずに読んだら、大当たり。
アンを主人公にしたものに劣らず、むしろ短編で様々な人々の暮らしが書かれてある分、中だるみもなくテンポよく読めた。
これを読んで、アンだけでなく、このモンゴメリという作者の描く人物はなんと魅力的なことか。この魅力的、とは完全な、という意味ではない。
とっても人間味にあふれているということ。
特に、この本ではユーモアのセンスが抜群に光っている。
涙あり、笑いあり。
ロイド老淑女のお話は本当に感動的で心が温まるし、オリビア叔母さんの求婚者では大笑いだ。
ただ、歳をとってからのロマンスが題材に多いのは何かの教訓??
とにかく、若いときに、若さゆえにうまくいかなかった恋愛が歳を重ねて、オールドミスになってからその愛が成就するというパターンのなんと
多いこと!
-
Posted by ブクログ
アンの好きなところは本当にたくさんあって、正直私の語彙力では表しきれない。
一巻よりも大人になって、素晴らしい理想を持っていてもやっぱり現実では理想通りにはいかないし、アンが子供の時に大人に言われて嫌だと思っていたことを言ってしまったり、そういうことがちゃんと描写されているのがすごく好きだし、アンの人間としての深みを感じる、とおもう。
ヨナの日の場面、小学生の頃に読んでいたその瞬間とか、その話をお母さんに話していたのとか、思い出した。赤毛のアンを通して幼い頃の自分にも出会えるのが、ただのお気に入りの本というよりももっと大切な、人生の相棒みたいな存在だと思う。 -
Posted by ブクログ
小学生の時に青い鳥文庫で熱中してた赤毛のアン、村岡花子さん訳のが読みたくて、最初から全部読み返すことにした!!
私が読書好きになった原点でもあり、ずっと心の1番奥の方にある作品。
社会人になった今改めて読むと、毎日の生活を楽しもうという姿勢が失われていたことに気づいた。アンの発言、考え方、ページを捲る度に驚かされてばかりで、当たり前だけど小学生の頃と変わってしまったと思った。
あとは、マシュウの章は、今年親友を亡くしたことと重ねて、すごく悲しかったしアンに共感しながら読めた。
とにかくアンが愛おしくて愛おしくて、読んでる間じゅうずっと幸せな気持ちになって、私も人生がんばろうって思える。 -
Posted by ブクログ
アンシリーズの3巻目。
青春を謳歌するきらきらなアンがまぶしい一冊。
アンとギルバートにはやきもきしたし、奔放なフィルがまさか!の堅実すぎるルートを選ぶのにはなんだか感動して胸が詰まってしまった。フィルに幸あれ!
本当に人は変わるよなあ。
アンシリーズを通して、普遍的な金言至言があちこちにちりばめられていて、時代を超えて胸を打つ。
村岡花子さんのクラシカルな翻訳を読んでいるとタイムスリップした気分が味わえてデジタル・デトックスには最適である。スマホなんて見てないで袖がふくらんだドレス着たりイチゴ水(これは1巻だが)を飲んだり猫と遊んだりして過ごしたいものだ。
そして、アンとギルバートの行く末は…。
最終章までぜひ読み通してほしい。眠れなくて手に取ったが一気に読まされたことを思うと、時代の選別を乗り越えた名作はものすごい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ赤毛のアンがこんなに面白かったとは!
言葉の洪水。アンは話し始めるのに、まず2ページくらい妄想を語る。目にするちょっとした事から盛大なファンタジーが展開して、予想外でめちゃくちゃ面白い。
頭の中にイマジナリー・アンがいれば、変わり映えしない・ストレスばかりの毎日でも彩り豊かになるのでは。これから実践したい。
子供の頃に読んだら、かなりポジティブに影響を受けたのではないかと思う。ちょっと残念。
ただ、もうマリラぐらいの自分が読むと、アンの豊かな感受性から来る世界のきらめきも、愛情豊かな家族と周囲の人間関係も、かけがえのないいっときのものだとわかっていて。マリラと一緒で、幸せが身にしむほど泣きたくなる。
それと最後まで読んで、子供の頃アニメを見て、アンが大学進学をあきらめて家に残ったことにどうしても納得できなかったのを思い出した。
今読むと、思った道に進めなくても、真っ直ぐの道から曲がり角に進んでも、その向こうには今までに見たことのない美しい花があるだろう、自分の想像力や家族や友情で、どんな道でも自信を持って進んでいけると思えるのはなんて素晴らしいんだろうと思った。
「夢をあきらめない」というのは聞こえはいいけれど、現実にはあきらめざるをえないことが多い。それは負け・挫折で、実力や努力が足りなかったからだとネガティブに捉える雰囲気がある。
でも道はひとつではない、夢のあり方が変わって、道を曲がっても胸を張って生きればいいというメッセージも大事だと思う。
私も、そういうことがすんなり認められる年になったということかもしれない。
美しい自然に想像力の装飾、うるさいほどに愛情豊かな世界。この優しい読後感にもう少し浸ってから続編を読もうと思う。 -
Posted by ブクログ
ロマンス好きにとって至高の一作。オールドミス(未婚のアラサー)であるヴィランシーが、医者から「1年は持たない」と病気を宣告される。
これまで不満は持ちつつ、人の言うことを従順な大人しい性格だった彼女は、周囲からもその性格を利用され、息苦しい人生を送ってきた。
寿命があと1年しかないのだから、全てに正直に、嫌なことは嫌と言い、やりたいことだけをやろう!そんな彼女に最高の幸運が訪れる。
「青い城」というのは、物理的に青い城があるわけではなく、ヴィランシーが幼い頃から持っている「私だけの誰にも侵されない素晴らしい居場所」と言うニュアンスである。
モンゴメリの『赤毛のアン』を読む際に、「青い城ってなんだ?評価めっちゃ高いな」と思ったので読まねばならぬと直感。彼女の描くロマンスへの安心感が的中したと言うことだ。