モンゴメリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレミーガン・フォローズ主演の映画『アンの青春』では原作の2、3巻が下地になっている。
本巻は映画には現れない様々な人物が登場する。古き良き大学といった感じで好ましい。
フィリパのお嬢さんぶりはまるで若い世代にジェネレーションギャップを感じつつ感心するような気持ち。面食らう発言が多いのに全く嫌味がなく、ここぞと言うところでグッとアンの人生を後押しする。
パティの家に住むみんなが学生生活を振り返るシーン、猫たち、帰省した時のアヴォンリーの様子、手紙のやりとりなど本筋に関係ない場面も面白い。
アンが数名から求婚されて屈辱を感じる気分など、ひどいけど、でもわかる、若いなあと思う。人に好かれるという事実はその人を慰めもするし傷つけもする。特に本命と出会っていない、あるいは気がついていないうちは。
まあロイについては長く付き合いすぎた感はあるが、現代でいえば学生時代の恋人と必ずしも婚約しないのは普通だし、アンが自分の理想に酔っていたのと同様ロイも持って回ったような振る舞いをし、二人とも恋愛ごっこっぽかったのではないかと思う。若者はこんなものということで。その点やはりギルは頭がいい。
ギルバートが異常に辛抱強いのは1巻で証明済みだが、まあ女子に都合の良いキャラ設定ではある。作者の夢かもしれない。
ルビー・ギリスの死によって、「天国での暮らしはここ地上から始めなくてはならないのだ」と悟る場面、ジョゼフィン・バーリーとの別れ、ダイアナの結婚、ダイアナが母になり、自分はダイアナの過去に属しているだけで現在には必要ないのだと侘しく感じる場面など、大人になって読むからこそしみじみする話が多い。
ところでギルバートへの気持ちに気づくクライマックスが案外短かった。
映画ではミニー・メイが危篤をバラしたけど、原作はデイビーなんですね。
どちらにせよシリアスシーンなのに子供が無自覚でサクッとバラす、ちょっと笑える場面。うまいですね、そういう効果も。
大人になって再読して本当によかった。本との出会いはタイミング。慌てて読むものではないと改めて気付かされた。 -
Posted by ブクログ
アンシリーズの4冊目。
メインの物語はちょっと休憩といった体で、
アンをめぐる人々のスピンオフ的なお話。
アンはあくまでも脇役として時々登場する。
モンゴメリは本当に多くの短編を書いているのだが、
「アンの友達」に収められた短編はコメディあり、
涙あり、恋物語ありでどれも本当に面白い。
珠玉の名作短編集だと思う。
その中でも特に好きな話を選ぶとしたら、
「ロイド老淑女」
「ショウ老人の娘」
「隔離された家」。
あぁ、でも「オリビア叔母さんの求婚者」も良かったし、
「ルシンダついに語る」も面白かったなぁ。
結局選べない…。
自尊心が強過ぎて素直になれない人が自ら招く不幸と、
それを打開しハッピーエンドになる物語が多いのも楽しい。
そう、基本的にハッピーエンドの物語なので
安心して読めるのも嬉しかった。
モンゴメリが紡ぎ出す軽快な中にも含蓄のある言葉を、
村岡花子さんがまた絶妙な翻訳で魅せる。
その共演がますます面白さを増殖させているような
一冊である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアンとギルバートの結婚式から始まり
新婚時代を描いた巻である。
若い幸福な二人を取り巻く人々が
個性的で面白い。
ことにジム船長の含蓄のある言葉の
ひとつひとつに心を打たれる。
私は本を読んで気になった言葉や
いいなと思って心に留めておきたい言葉は
書き出しておくのだが、この本に関しては、
ジム船長の言葉ばかりである。
私はもちろん、今生きている人たちにも
響くであろう本質を突いた言葉の数々。
ジム船長の言葉は耳を傾ける若い人たちを導き、
諭し、まさに羅針盤のようである。
10代の頃に読んだ時はレスリーとオーエンの
ロマンチックな恋物語に心を奪われたものだが、
今回はそれも楽しかったが、どちらかと言えば
ミス・コーネリアとマーシャル・エリオットの
結末に大いに惹かれた。
伏線がそこかしこに張り巡らされ、最終的にある形を
とって表面化する楽しさを味わった。
それにしても知れば知るほど著者モンゴメリの
博学なことに驚くばかりである。 -
Posted by ブクログ
アンの新婚生活が始まりました。前作のアンの新婚時代の話は、実はこの本の20年後にリクエストに応えて書いた本だったんですね。
そうするとアンとギルバートが恋愛関係になった次作でこの新婚生活なので、確かにちょっと唐突な感じがしないでもないです。
本書でも基本的にはアンが周りの人々と溶け込むにしたがって、周囲も幸せな方向に向かっていくという内容です。
アンの第一子の死産という悲しいエピソードもありますが、おおむね明るく楽しい新婚生活です。マリラも度々新居を訪れるので個人的にはホッとしました。あれだけアンを愛しているマリラが疎遠になるなんて悲しいですからね。
正直ネタ切れ感が否めない部分もありますが、水戸黄門と同じでアンとその周囲の人がご健在であることが確認出来ればいいのであります。
いい人に囲まれていい人生を送る話を読む、という本になってきているので読んでいて精神衛生上は非常に良いです。その代わり刺激には乏しいと言わざるを得ない。いや、登場人物も魅力的だし盛り込まれたエピソードも読ませるものではあるのですが・・・。
次からは読むか読むまいか思案中。 -
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モンゴメリ初期の長編ということで、たしかに未熟さもあり、最初からラストまで分かってしまうところはありますが、純粋な雰囲気もあって十分楽しめました。
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現代の常識では、主人公の親は放任、祖母の態度は虐待でしかなく心が痛みますが、まあ時代が時代なのでしょうがないですね。
とはいえモンゴメリですから、プリンスエドワード島が出てくると物事がうまく回りだすようで(笑)、全体的には楽しく読めました。 -
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人間、もうすぐ死ぬと思えば何でも出来るものだなと思いました。
主人公のように、人生は限られたものだと割り切って、今までやらなかったことをやれれば良いですね。
共感して勇気をもらえる女性が多そうな、良い内容だと思いました。 -
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4巻の短編と比べると8巻は暗さも目立ちます。モンゴメリの実生活の苦悩もあるのかな、と思います。
しかしながら相変わらず様々な人間模様が素晴らしいです。 -
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短編集の8巻を除けば、ここまでが面白いと思います。
さすがに6巻ともなると、こちらも先が読めるようになってきますが・・・。
これまではあまり出てこなかったギルバートもやっと出番が多くなるのは良かったです。 -
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アンの赴任中の下宿先でのお話なのですが、相変わらず魅力的な人物が多く出てくるので飽きません。
手紙を書くという古き良き時代の素晴らしさが感じられます。 -
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第一巻のみずみずしさと比べると、アンが16~17歳にも関わらず、主婦のような喋り方になっているのが気になります。
先生として働いているからしょうがないでしょうか。
これからの成長を楽しみに読みます。