モンゴメリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
赤毛のアンの続編。モンゴメリはひとつのことをしつこく書かずあっさりとしているためイライラしづらくて良かった。特に何が悪かわからないという犯罪者の思考じゃないかと思ったクソガキデイビーについて、日々を長々と書かないでくれて助かった。学校の生徒どものことも。また、不幸に沈む出来事より幸せの割合が多いと思う。
快晴の日に公園で読むのにうってつけだけど、アヴォンリーに比べて日本はどこも汚らしくて公園の景色にがっかりしてしまいはする。
大人になっていくアンを寂しく思ったけど、2巻を読んで見ればそれはそれで楽しめた。今はさらに大人になってしまうアンを寂しく思う。シリーズ全部読むつもり。 -
Posted by ブクログ
アンシリーズ第4弾。
アン自身は登場しないと知っていたので、前にシリーズを通して読んだ時には飛ばしていた本書。(確か、もう一冊飛ばしている気がする)
数回、アンの名前のみが登場し、一回アン自身が登場したと思います(あやふや)。
色々な本と同時読みしているためにかなり時間をかけて読んだので、やっと読み終わった今、12つの短編を思い返すと、どれもぼんやりとした記憶になってしまっているのが残念すぎる。けれど、どれも心温まるお話だったということは確か。周りや自分たち自身が問題で、なんだかんだと結婚できずにいる男女を描いたものが多かった気がするが、不思議と飽き飽きとしない。現代から見れば信じられないような結婚観だったりするけれど、それでも心から楽しめる物語ばかりだった。
まぁ、それにしても主要人物さえしっかりとした人物像を描き切れていない作品もある中で(←なんという上から目線!何も書けないくせに!)、こんなにもアン中心の世界から見れば隅っこに位置するだろう人々を生き生きと描き切るモンゴメリと、アンにまつわるものは全て翻訳しようと意気込んだであろう村岡花子に脱帽しかない。 -
Posted by ブクログ
小学生か中学生の時に読んだと思っていたけど、漫画を読んだのであってたぶん小説は初めて。漫画のコマが随分鮮明に脳内に思い出されて自分の記憶力に驚く。一体どれだけ読み込んでいたのだ。今回小説を読まなければ思い出さなかった映像だ。
サクサク進む書き方。アンにはいつまでも子供でいてほしいのに大きくなるのを残念に思ってしまう。まるでマリラじゃないか。次巻以降楽しめるかな。マリラとマシューの老いも悲しい。自分の親もそうなるなんて辛いな。アンの成長を感じたマリラに感情移入して泣いてしまったが子供いないし欲しくないのになんで笑?どちらかと言えばいつまでも子供のままの未熟な私なのでアンよりマリラに共感できたことは喜ばしいことかもしれない。それともそんなことないんだろうか。
と、まあ最後の方は色々変化が起こったのでいつまでも子供のアンを読みたいと思った。また、あんな素敵な自然に囲まれて暮らせるなんてどれだけ羨ましいか。心の底からそんな所に生まれてみたかった。ああいう自然を味わいたいならそれこそアンのように想像しないといけないけどそれじゃ満足とはいかないな。アンブックスと言えば「腹心の友」だけど、そういう友達がいるのも羨ましい。自然と友達、今一番ほしいものなんだが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレきったかゆみえさんの訳を読みました。
ミスラベンダーの結婚あたりからすごく文章の魅力が増した
アンに質量を持った大人のロマンチックさが見えてきた
嬉しいことでもあるし、子供の頃のことから描かれてるから、これから親のような気恥ずかしい気持ちになる展開も当然出てくるんだろうな〜でもアンらしいブレなさは残るんだろうな〜
あと、ミスラベンダーが'"結婚式の後に新婚旅行に向けて屋敷を去るところで、夢や空想にいろどられた生活に別れを告げ、もっと実のある、現実の世界へと旅立っていった。"というところで、昔の恋人が戻ってきて結婚して、結婚式までめっちゃロマンチックな描写だったのに、実のある現実の世界に行くってしっかり描いてあるんやなというのが印象的だった。
オールドミスでいることがまるで悪いことみたいな…
アンは空想好きだし結婚しなければ将来ミスラベンダーみたいになるみたいな感じで、それでいて最後にギルバートとの恋愛を匂わすのはなんか、オールドミスでいることが悪いことって決定づける感じに見えたなあ
実のある現実の世界って、子供や夫のために家事をすることなのかな
印象に残った言葉
「さあ、しまいこんでいた抱負をすべてとりだして、ほこりをはらわなくちゃ。」
"ロマンスとは、かがやく鎧をまとった騎士が、さっそうと登場するといったものではなく、古くからの友だちが、知らないうちにそっと自分のかたわらを歩いていた、というものなのかもしれない。" -
購入済み
とても素直な気持ちになれます
小さな主人公が成長するにつれ、
積んでいく経験や想いは
熟年になったわたしに欠けていた何かを呼び覚ましてとても幸せな気持ちにさせてくれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
42年前に購入、何度読み返したことだろう
今回30年以上ぶりの再読
村岡花子さんの訳は確かにちょっと不自然なセリフなどが満載だけど、読み慣れた私はそれが心地よい
吉屋信子さんの少女小説風言い回しとかも
デイヴィーの奇抜な言い訳やそれに対するマリラの突っ込みは今でも笑える〜
「あの素敵な香は樅の木の魂にちがいないわ」と言うアンに「木に魂なんてないわよ」と返すダイアナ。
性格の違いを見つけるのも楽しい
改めて素晴らしい翻訳だと思う
他の訳はまだ読めてないけどね
ミス・ラヴェンダーのロマンスはお気に入りのエピソード、ついつい読む速度が遅くなってしまう
いわゆる「散文的」な私はアンにどんなに憧れたか〜
-
Posted by ブクログ
空想好きなアンも大学生となり、過去二作には無かった、戸惑いや、嫌な一面が垣間見えたのが印象的で、そこには大人になっていくにつれて、ものの見方もそうだし、周囲の友人たちも変わっていくことへの、一種の諦観に近いものを感じたからではないでしょうか。
健全な物語といいながらも私には、そうした年齢を重ねるにつれて、どうしても向き合わねばならない鬱陶しい思いをアンも味わうのだといった、予想だにしなかった思いは、逆に言えば、アンに何か神々しい偶像めいたものを、私が勝手に抱いていたんだなと悟り、こうした現実的な描写も見せてくれるところに、名作と呼ばれる所以があるのかもしれないなと思いました。
また、「見えないものは永遠に不滅」、「わからないほうが素敵」と思っていたアンが、初めて、自分のそうした思いと相反する気持ちに立ち会えたことに、人生の複雑さと、生きていることのありがたみを思い知り、とりあえず、ほっと胸をなで下ろしたが、結末を知らなかった私は、読んでいる途中から、もうアンのことだけが気懸かりで、他の登場人物はあまり目に入らなかったことに、少々申し訳ない思いがしました。
実際、物語の内容として、アンのことだけではなく、今を生きているからこそ共感できる、現実的なフィルのキャラクターや、マリラのアンへの思いの深さを改めて知ったり、アンの両親の家を訪ねて、その愛の深さを知ることができたなど、色々、読み所はあったのですがね。
まあ、次はもう少し落ち着いて、ゆっくり読むことができそうです(笑)