モンゴメリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アンとギルバートが出逢って幾年月。反目し合った幼少期、お互いを意識した少年少女期、そして愛とロマンスを育んだ青年期を経て、ギルバートの片思いは実り、アンはバラ色で甘美で祝福された幸福に包まれる。
冒頭からの蜜のように甘く溢れんばかりに幸せなアンに、自身の新婚の頃を重ね合わせつつも、この調子で全編450頁が綴られたなら…と眩暈を起こしそうになった。しかしジム船長とこれまでになく悲劇を纏ったレスリーの登場により物語は一変し、これまでの作品に倣うアン劇場へと変貌する。
これまでにない程に深いレスリーの不幸な境遇と苦しみに、終盤の100ページ余りでどのように解決するのだろうと心配になると、余りに呆気 -
購入済み
久しぶりの再読
何年かに一度は読んでいます。今回は後半涙が止まりませんでした。トシをとったのを実感した次第です。この話、女性がそれぞれ強くていいですよね。みんなイキイキと生活しています。それでもパフスリーブ、いちご水、オーガンジーなどの単語がてんこ盛りの女性らしい話です。訳もすばらしい。リンドの小母さんなんかの話し言葉、聞こえてくるようです。庶民的な言い回しと上品さとがうまくミックスされてますよね。続きも読み返します。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『赤毛のアン』は小さい頃、日曜日の夜にやってたアニメで見たのよね~。
って言ったら年ばれちゃうけど、『フランダースの犬』とか『アルプスの少女ハイジ』とかも見て、いつも泣いてた。
アニメとしてしか知らなかったけど、実際に小説を読んだのはこれが始めて。
OLしてた頃、本屋さんで手に取ったことあるけど、あまりの字の細かさと多さに買うのやめたこともある。。。(苦笑)
で、何十年目にしてとうとう読みました。
すーーーーごい良かった。
なんかね、心と頭がリフレッシュできた。
こんなに字数が多いのに話に最初から入り込めて、毎日「アンの世界」に入り込むのが楽しかった。
Anneの空想好きで、ちょっとおっ -
Posted by ブクログ
小学生の頃、手にとって途中で挫折した覚えがある。ちゃんと読んだのは23歳になってからが初めて。
最近になって、小学生の頃の担任から私はアンに似ていると指摘されたのをきっかけに読んでみた。
読んでみると、ここまで優秀ではないけどアンに通じるものが私自身の中にあると思った。
アンと違う部分にもこれから見つめていきたいと思う。
『実際家』という言葉をこの本で初めて知った。児童書で読みやすいことと羽海野さんのイラストに釣られて選んだが、序盤とか訳が不自然と思える部分がいくつか。次読み返す時は別の人の訳で読んでみたい。
あと、アンが屋根から落ちるシーンなどシリアスな場面でのイラストが軽すぎて違和感があ -
Posted by ブクログ
この本は赤毛のアンを読んだ方なら多分あの雰囲気に浸ることが出来て満足するでしょう。舞台は夢見がちの女の子の憧れであるカナダのプリンス・エドワード島であることも一層その想いを強くする点です。
お話の上手な大人びた14歳の少女、セーラ・スタンリーが本の題名になった ストーリーガールそのひと。彼女は母を早くに亡くし父も放浪癖のため一緒に暮らしてはいません。そのため、プリンス・エドワード島のおじやおばのところで暮らしています。この辺りの事情もアンの境遇と似通ったところです。そして、この本の語り手である僕、 べバリー・キングは13歳の少年ですが、父親の仕事の都合で弟のフェリックスと一緒に プリンスエド