【感想・ネタバレ】もつれた蜘蛛の巣のレビュー

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2020年11月11日

やはり面白い。読みながら結末が分かるような展開ではありますが、それでもなおモンゴメリの世界です。登場人物が多いので誰かには感情移入できるのも良いですね。

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Posted by ブクログ 2019年04月24日

登場人物が多くてややこしいが、オールドミスの女性への励まし、一度は失われた愛や友情の復活、憎悪から愛への反転、といったモンゴメリの得意なテーマが盛りだくさんで、期待を裏切らない展開。そういえば赤毛のアンも、後半になってくればアンが主役から外れて、子供や周囲の人々の色恋沙汰が散りばめられていたなあ。そ...続きを読むういう、村を主人公とする群像劇が得意であり、それだけ人間観察が得意だったのだろうな。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

モンゴメリは大好きなのですが、これを読むのは初めて。すご〜くすご〜く楽しみにしてました。
ついでにパットお嬢さんも発行してくださらないでしょうかね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年11月05日

「赤毛のアン」より、本人不本意なアンスピンオフ連作集が好きな自分にはこちらの方が面白い。
ダーク家とベンハロウ家というひとつの共同体が主人公(?)です。
この血族は結婚相手を基本的にお互いからしか選ばない、一歩間違えたら近親相姦一族。
その家族の中で代々伝わってきた「水さし」という家宝。
いきさつや...続きを読む実物も出てきますが、そんなにすごいか??というしろもの。一族以外は骨董としての価値しかないでしょう、みたいな皮肉な描写がモンゴメリらしい。
赤毛のアンを読んだことなく、高畑監督のアンのイメージしか知らない方はモンゴメリの作風を優しく清らかと勘違いしているかもしれませんが、かなりの皮肉やです。
リンバロストの乙女なんか読んだらわかりますが、そういう朝ドラヒロインしか知らなかった読者にとって、ちょっと意地悪でお馬鹿さんなアンは等身大のニューヒロインとして熱狂的に愛されるようになったわけです。
さて、特定のヒロインこそいませんが、核となる女性は何人か出てきます。

まず、美少女ゲイ。美女という表記をすべきでしょうが、ティーンエイジャーはどうしても少女のイメージ。さらにゲイのロマンチックな気質や意地悪あざとい従姉妹ナンと比べてのへたれぶりはどう考えても少女。彼女は水差しなんかよりできたばかりの彼氏に夢中。けれど、一族の男ではないという理由で反対されている。
次にジョスリン。幼馴染と恋に落ちて結婚。しかし初夜にドレス姿から新居から逃げ出して別居。その理由は?
さらに文学少女こじらせちゃったオールドミスマーガレット。家庭を夢見ながら、おどおどまわりを気にして居候。マーガレットのへたれぶりに一番共感したけど、そんなひと多いんじゃないかな。
途中、独身こじらせちゃった男と婚約するのですが、そのふたりのやりとりが「ああああ」となる痛さ。
ほかに戦争未亡人連合から突然情熱が墓場からよみがえるドナ。しかもその相手がよりにもって嫌いだったアイツ。
彼女らの恋愛(?)模様もさることながら、ほかもいろいろ事件が起こり、そこにこの水差しが微妙に絡んできてとにかくおかしい。
結末もモンゴメリらしく、物語のお手本のような終わり方です。
みずさしの行方もね。
アンで有名な作者ですが、ほかの作品もなかなか面白いっていうか、なにせ物語作りの基本を押さえて代金ぶんきっちり読ませる職人ぶり。
これだけのものをかけが彼女が、生涯自分を縛り付け、ほかの作品を書く機会を結果的に奪った赤毛のあの子をだいっきらいになってしまうのはいたしかたないことかもしれません。

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Posted by ブクログ 2013年07月04日

「赤毛のアン」で有名なモンゴメリのシリーズ外の作品。
1931年に発表されたので、晩年の作品といっていいですね。

ダーク家とペンハロウ家は代々、同じ村で婚姻を繰り返してきた間柄。
その長老格のベッキーおばが病の床について皆を呼び集め、家宝の水差しを誰に遺すかに注目が集まる。
次々に遠慮のない指摘を...続きを読む浴びせられながらも、水差し欲しさに我慢する一族。
きつい発言はそれなりに当たってもいるので、当人以外にとっては見逃せない面白さでもあった。
ベッキーおばは遺言を1年後に明らかにするという~その1年間の物語。

18歳のゲイ・ペンハロウは、一族で一番の美女に花開こうとしていた。
医者のロジャー・ダークはゲイを愛さずにはいられないが、ゲイは意識していない。
ノエルという恋人がいて、夢中なのだから。
ところが、幼馴染のナンはゲイにライバル意識を燃やし、ノエルにちょっかいを出す。

ヒュー・ダークと結婚した夜、実家に逃げ戻ったジョスリン。
そのまま何年もたつが、二人の間に何があったのかは誰も知らない。
そのいきさつとは‥?!

ビッグ・サムとリトル・サムは従兄弟同士で一緒に暮らしていたが、ある日口論になり、小柄なほうのビッグ・サムは出て行ってしまう。
ドナとヴァージニアはまだ若い戦争未亡人。
ピーター・ペンハロウは世界を股にかける探険家で、偏見からドナを悪く思っていたが、突然、恋に落ち‥?
中年のマーガレットは兄夫婦の家に住んで手伝いをする立場。「ささやく風荘」という家が好きで、いつか住みたいとあこがれていたのですが‥

一族の中の変わり者<月の男>ことオズワルドは、決して家の中に入ろうとしない放浪者。
それでいて皆のひそかな気持ちや動向を知っているんですね。
彼の存在も効いています。

存在感のある村人達がびしばし描かれるのは「青い城」と共通しています。
登場人物がもっと多くてしかも変人が多いので~最初は混乱するけれど、綺麗な娘ゲイの恋のいきさつが爽やかなストーリーとなり、孤独な少年ブライアンが最後に幸せになるので、心地よい結末。
心温まる読後感でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年09月13日

≪内容覚書≫
代々続くダーク家とペンハロウ家。
婚姻を繰り返し、仲が悪いような良いような関係の両家。

毒舌のベッキー叔母が受け継いでいた家宝の「水差し」を、
受け継ぐのは一体誰なのか。

叔母が残した遺言に振り回される一族のロマンスを、
時に冷ややかに、時に温かく、生き生きと描く。

はたして「水...続きを読む差し」は誰の手に。

≪感想≫
人間の描写が、相変わらず、面白い。
最初は、一斉に登場する、一族の面々を覚えきれず、
誰がどれ?となるが、
把握できてしまえば、あとは、ぐぐっと引き込まれるばかり。
そこまでいけずに挫折する人もいそうな作品だな、とは思う。

小さな社会の中で、よくありそうなちょっとしたロマンス。
ユーモアと皮肉のスパイスを混ぜ込むことで、
面白おかしく、読ませてくれる。

また、時代は違えど、ああ、いるね、親戚にこういう人、と、
うっかり知り合いを思い出してしまう。

そんなどこにでもありそうな状況、
どこにでもいそうな人間を、
こんなに魅力たっぷりに描いてくれる作品はそうないと思う。

私の本好きの原点は、
やはりモンゴメリだなー、としみじみ実感。

それにしても、この時代のオールド・ミスへの冷たい視線!
今の時代に生きられて、良かったと思わざるを得ない。

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Posted by ブクログ 2010年01月20日

「青い城」に続き、モンゴメリのマイナー作品(?)の文庫化です。
篠崎書林という今はもうなくなってしまった出版社からしか出ていなかった作品なので文庫化されて嬉しくて買ってしまいました♪(もちろん篠崎書林版も持ってます☆)

すごく久し振りに読んだんですが、やっぱり面白かった!
ダーク家とペンハロウ家の...続きを読む一族に伝わる水差しをめぐる様々な人々の物語なのですが、さすが一族というだけあって、登場人物が多い多い!(笑)
さぞや読んでいてこんがらかるだろうな~・・と思って覚悟して読んだんですが、それぞれのエピソードや登場人物たちが、何とも言えず魅力的でリアルで面白いんです。
なので、全くこんがらかることもなくスムーズに読めました♪
本の最初の方に推理小説のように登場人物紹介が載ってるんですが、それに頼ることを全くせずに済みました☆

本当に沢山の人が出てくるんですが、みんなそれぞれ個性的なのに、その行動がとってもリアルに描かれているのですごく感情移入しやすくて、どんどんお話に引き込まれます☆

最後の終わり方もみんなそれぞれ収まるところに収まって、すごく気持ちの良い読後感なのでそんなところも好きです♪

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Posted by ブクログ 2014年08月06日

登場人物が多くて、モンゴメリにしては読むのに少しこんがらがりました。
私は青い城のほうが好きかな…。少女マンガみたいかもしれないけど。

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Posted by ブクログ 2010年03月24日

冒頭、次々に出てくる登場人物たち。読むのに苦労したけれど、そこを過ぎれば、可愛らしい他愛のないロマンス小説でした。「青い城」よりは楽しめました。

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