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子犬のように仲良くじゃれあう仲間達も、今年は少し大人びて、恋の話に冷静ではいられなくなる。未来への希望と成長の痛み、そして初めての別れを美しいプリンス・エドワード島の四季と共に描く青春小説。
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Posted by ブクログ
ストーリーガールの後編。 ストーリーガールやベブたちが、新聞を作るはなしを軸に、さまざまなエピソードが、美しいプリンスエドワード島の自然と共に綴られる。 中でも印象的なのは、ぶきっちょさんの恋物語だ。自分の理想の女性の 部屋を作り、家具や洋服をそろえ、空想の女性と会話するすがたは、訳者もあとがきに書...続きを読むいているが、確かにストーカーじみていてちょっとキモい…。 たが、その理想の女性そのままのミス・リードに出逢い、彼女もまた会った瞬間から、ぶきっちょさんに惹かれたというのはロマンチックだ。 アンシリーズを読んでいて思うのは、男女には、必ず赤い糸で結ばれた相手がいるのだということ!他の誰でもなく、初めから一緒になることを運命づけられたカップルがモンゴメリの作品にはたくさん登場する。 物語のラストは、ストーリーガールとベブたちの悲しい別れが描かれているが、 もうひとつ、おとなしくて心優しいセシリーが、いずれは結核で亡くなってしまうことが暗示されていて、それが切なかった。
篠崎書林版を読んだのは20年以上前のこと。 でも全然好きになれなかった。 モンゴメリと共に少女時代を過ごし、そのモンゴメリが一番楽しんで書いていたと聞いていたのに。 子どもたちの群像劇とでもいうスタイルが、アンやエミリーといった一人の少女の物語に馴れた、 当時の私には受けれれられなかったのかもしれな...続きを読むい。 でも、今は……すっかり、はまる。 四半世紀の時を超え、私はキング農園の子どもたちと、すっかり仲良しになっている。 前篇とでもいうべき「ストーリィ・ガール」よりも、子どもたちは大人になって、それぞれの抱えている家族の欠落問題も埋められていく。 そして、それは仲間との別れをも意味するのだけれど…… 「黄金の道」、それは輝かしき子ども時代。 夢と神秘をすんなりと信じられ、仲間とともにいられた時代。 今、私自身がその時代をたまらなく愛しく思うからだろうか。 キング家の面々が愛しくてならない。 そして、セシリー。 「若草物語」のベスに社交性を加えたような少女。 彼女が可愛くてたまらない。 その未来の暗示と共に。 久々にモンゴメリの世界にどっぷり浸った。 幸せなひととき。
100年前にもオタクはいたんだなぁ。 オタクとはちょっと違うんだけど、現実に存在しない女性を妄想する姿はキモオタと言っていいかも知れない。ただしイケメンだから許されるようだが。 彼の夢が破れる瞬間、あまりにも悲しくてつらくて泣けてしまった。その直後にハッピーエンドになるとわかっていてもその瞬間の絶...続きを読む望が痛くてたまらなかった。
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