サン・テグジュペリのレビュー一覧

  • ちいさな王子

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    ネタバレ

    心の内を分かち合う相手のいない人びとが孤立したまま宇宙にちらばり、あるいは砂漠を彷徨っている。
    可愛らしい王子さまの冒険だけど孤独なお話。
    だからこそ、なついた薔薇やきつねは特別な存在。
    だらかにとっての特別ってだれかにとってのなんでもない存在。

    ボアが猛獣をのみこもうとしている絵。
    ボアが象を消化している絵。 
    想像力って生きるうえで糧になるなぁ。

    大切なことは目に見えない。

    有名すぎる本の光文社古典新訳ちいさな王子。
    知ってるようで知らない忘れてるおはなし。

    人生に大切なことがつまってる。

    わたしたち大人は、赤ら顔さんというおじさんだなぁ。いつもやってるのは足し算ばっかり。目の前

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    2021年01月23日
  • 戦う操縦士

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    星の王子さまで有名な著者の体験をもとにした戦記。舞台はWW2、フランス。敗色が濃厚なフランス軍の偵察機に乗り込み、敵国ナチスドイツ陣地を偵察する決死のミッション。飛行機乗りならではの俯瞰視点、空戦、地上戦などの戦闘シーン。高度を下げて危険な偵察で砲撃されるシーンは迫力もあるけど、なんともファンタジックな表現が印象的。

    FPSゲームのバトルフィールド5のキャンペーンが短かかったから欲求不満だったけど、この本で臨場感ある戦場の爆音、爆風などを追体験。

    実際の戦場を見た著者の死生観、戦争観なども興味深い。

    いっそゲーム化してもイイぐらいのボリューム。

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    2021年01月16日
  • 星の王子さま

    購入済み

    優しい言葉づかいです

    他の人の訳を読んだことがあります。この本はそれぞれのキャラクターに合った言葉づかいでした。あたたかく、切ない気持ちになりました。
    訳者あとがきも良かったです。

    0
    2020年11月22日
  • 戦う操縦士

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    サンテグジュペリの最後の作品。
    出された当初は戦争真只中といふこともあり、民主主義からの返答と呼ばれてゐたやうだが、本人はそうした思想やらイデオロギーやらをもつてものを書いてゐたとは到底思へぬ。
    ただひたすらに空を求め、彼にできること、さうせずにはゐられぬことを粛々とこなしてゐたにすぎない。それがばかげた作戦であらうと、とち狂つた戦争であつたとしても、彼は空を飛び、作戦をこなす。最後まで、空を目指し、そして考へ続けた。
    軍人である以上、命令は絶対であり、ただ従ふより他ない。そして、相手を殺すといふことは自分も殺されるといふこと。無条件に死を受けれいることだ。しかし思想とは常に行動だ。考へること

    0
    2020年11月14日
  • 星の王子さま

    購入済み

    歳を重ねてたまに読み返す。
    読む度に印象感想が変わる
    違う作品みたいだなってくらい

    面白いね。また数年経ったら読もうかな
    なんとなく手に取って読み返す
    そのくらいの気持ちがいい

    思いがけずってのが、楽しさ

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    2020年05月11日
  • 星の王子さま

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    大切なことって目には見えない、心で探すしかない
    大人になると忘れてしまいがちなことを考えさせられた。

    0
    2020年04月25日
  • 星の王子さま

    nob

    購入済み

    読んでおかないと

    「君の膵臓をたべたい」で出てくる本書。やっぱりおさえておかないとダメでしょう。主人公がヒロイン桜良(映画だと浜辺美波さん)から借りる本ですから。と、いってもこれのどこが良いのかは私にも未だにわかりませんがね。分かったような感じで最後まで読みましょう。マンガを文字化したと思えばとっつき易いかもしれません。

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    2020年04月08日
  • 星の王子さま

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    読むタイミングによって理解が深まっていくような作品だと思います。何かをずっと考えている人には、答えのような作品になると思います。大好きなお話しです。

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    2020年03月21日
  • 星の王子さま

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    忘れていた大切なことを思い出したような感覚。

    大切なのは大人になってから学んだことではなく、子供の頃に感じたことかもしれない。

    大人になるにつれて何かを得たような気持ちになるけど、逆に多くのことを失っているのだと思う。

    日々の忙しさに磨耗している大人たちにこの本を読んでほしいと思う。

    これから空を見上げるたびにこの物語を思い出してしまう気がする。

    他の訳も読んでみたい。

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    2019年03月23日
  • ちいさな王子

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    非常に示唆に富む面白い童話。


    誰もいないのに王様のいる星
    のんべえのいる星
    数を数えて所有した気になるおじさんのいる星
    一日中ライトを点けたり消したりする点灯係のいる星
    地理学者のいゆ星

    この星をめぐる部分が非常に面白い。
    変なことをいう星の王子さまの発言もまた面白い。



    さすがOJTの先輩が一番面白いと言っていた本。

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    2018年12月28日
  • 夜間飛行

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    サン=テグジュペリの「人間の土地」を読んだのは、大学生のころか?会社に入ってただろうか?
    いずれにしろ20代前半か半ばだっただろう
    当時もかなり感動した記憶がある。
    素晴らしい本だった。だから本屋で「夜間飛行」や「人間の土地」がおいてあるといつも気になってた。

    というのもあって、江古田で担々麺屋の行列に並びながら読んでた「メルロ・ポンティ「眼と精神」を読む」(富松保文)に出てきたサン=テグジュペリの「戦う操縦士」からの引用がとてもよくって急に読みたくなって、光文社古典新訳文庫から出てるのもあって、池袋ジュンク堂と三省堂をめぐって、「夜間飛行」「人間の土地」「戦う操縦士」「小さな王子」をまとめ

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    2018年11月18日
  • 戦う操縦士

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    解説にあるように、これはまさにイニシエーションの、通過儀礼の本だ。
    こんなあからさまに素直な言葉を重ねていけるものかと驚いた。

    人は肉体でもなく精神でもなく、行為だ、というあたりは感動した。プラトンよりもアリストテレスよりもデカルトよりも《人間》なのだ。

    出撃というイニシエーションを通して全く世界が別のようにみえるその前とその後を描いている。
    後半は正直言って、ちょっと長い。これは時代の、状況のズレによるものなのか、前提とするものが少し違うし、重ねるべき言葉の量も違うのだろう。

    人は行為のなかにある。

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    2018年11月18日
  • ちいさな王子

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    初めて読んだ。
    こういうのは、やはり小さいときに読んでおくべきなのだろうか。
    でも、これはやはり大人が読むべきものなのだろうか。
    「夜間飛行」「人間の土地」「戦う操縦士」ときて、どうしてここに辿り着いたのか、その飛躍にとても心動かされる。

    噂に違わぬ素晴らしい傑作だった。

    0
    2018年11月18日
  • 夜間飛行

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    ネタバレ

    ロマンティックなタイトルだが、語られているのは、自然の脅威であったり、冒険であったり、あるいは、不屈の精神であったりする。サン=テグジュペリ、イコール「星の王子様」とだけ思っていたが、最近読んだ「戦う操縦士」を含め、危険に立ち向かいながら自らの進路を切り開いていく人間精神という極めて崇高なテーマを描く作家として、これまでの読まず嫌いを反省している。特に、本書は、簡潔な記述の中に様々な余韻を残していて、それでいて生々しく、何とも言えない強い印象を受けた。

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    2018年07月08日
  • ちいさな王子

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    ネタバレ

    野崎歓による『星の王子さま』(原題『Le Petit Prince』)の新訳。『ちいさな王子』と直訳されたタイトルが示すように、原著に忠実な訳文であるよう。

    内藤訳との大きな違いは、本文が敬体(ですます調)でなく、常体(だ・である調)で訳されていること。理由として訳者が、あとがきにて「『できるならぼくは、この話を、おとぎ話みたいにはじめてみたかった』と、語り手自身が述べているではないか。つまり、実際には彼はそういう語り方を採らなかったのである」と指摘しているのは説得力がある。

    (その他はたとえば、主人公から王子への呼びかけが、「坊っちゃん」や「あんた」から、「坊や」「きみ」とされていたり、

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    2018年01月30日
  • ちいさな王子

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    おとなになってしまった人が忘れてしまっている、こどもだった頃の気持ちを思い出せる物語でした。全体を通して、美しい、けれどもの哀しい雰囲気がありました。心に残る言葉がたくさんありました。

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    2017年08月29日
  • 星の王子さま

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    時間がたくさんあるはずなのに余計なことして忙しいと錯覚する。
    抽象度をあげればほとんどの作業が必要ない。
    持ち物の少ない場所へ行ってゆっくりしたいなぁ

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    2017年07月27日
  • 人間の大地

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    人間の気高さとは何かについて書かれた本。

    p76の下記の一節は僕の座右の銘の一つになっている。

    「人間であること、それはとりもなおさず責任を持つということだ。自分のせいではないと思えていた貧困を前に赤面すること、僚友が勝ち取った栄冠を誇りに思うこと、自分に見合った石を積むことで世界の建設に貢献していると感じることだ。」

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    2016年06月04日
  • ちいさな王子

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    この夏、ジェラール・フィリップの朗読CDを買って、真夜中にひとりで何度も聴いた。映画「リトルプリンス 星の王子様と私」を観る前にもう一度活字で読み返したかったので、特にお気に入りの野崎歓先生の新訳を選んだ。ちいさな王子さまが広大な砂漠に立ち尽くしている光景を何度も想像してしまい、何度読んでも胸が締め付けられて涙が出る。それも大人になるにつれて益々… 日常の些末なことを大切に生きようと思う。

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    2015年12月07日
  • ちいさな王子

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    【コメント】
    子供だった大人たちにむけて描いた物語り。
    こう書くとなんだかワクワクする。

    主人公と男の子が出会い、交流を通して
    本当に大切なものは何なのかに気づいていく。
    優しくユーモアがあり、ちょっと切なくなる
    お話し。

    *** 作品の時代背景
    この本は著者が実在の友人のレオン・ヴェルト
    に向けて書いた物語り。レオンはユダヤ人で
    大戦で迫害を受けていたのだ。著者自身も
    フランスがドイツに敗れ自身はアメリカに亡命
    している。

    そういう背景を知って作品を見てみると、
    これは単にファンタジーを描いただけの
    作品ではないときづく。そこには風刺
    (王子が様々な星で出会う奇妙な大人たち
    に対する)

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    2015年11月27日