ちび王子。翻訳者・管啓次郎氏は星の王子さまをそう訳した。
ちび王子。王子の子供っぽさ、生意気さがその四文字によってくっきりした。
語り手のぼくは、より大人らしい身勝手さと分別臭さを際立たせ、ちび王子の生意気さに手をやき、辟易しながらも、誰もいない砂漠で言葉を交わす相手となってくれたちび王子にどれ
...続きを読むだけ癒され、いとしい存在だったかをかみしめる。
新潮文庫の星の王子さまは、ただ、原文を忠実通りに訳しただけの印象。
片や管さんの翻訳は物語の本質をくっきり際立たせている印象。読むなら断然。管さんの翻訳した角川文庫版をオススメする。