サン・テグジュペリのレビュー一覧

  • 戦う操縦士

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    敗北感漂うWWIIの戦禍を掻い潜り
    「なぜ自分が死ななければならないのか」と問い続ける自伝的小説

    目的を意識して行動する昨今の私達とは違い、志願して上記の命題に辿り着き、戦線でその問題の解答を得た作者の知見に胸を打たれました

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    2022年10月30日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    (ネタバレあり)言わずと知れた、児童文学の皮を被った哲学書です。とにかく考えさせられる台詞が多いのが特徴と思います。

    王子さまの目は非常にプリミティブであり、純粋であり、子どもっぽさがあります。だからこそ見えるものもあるのではないでしょうか。

    「かんじんなことは、目に見えないんだよ」

    作中の言葉を引用すれば、この一文(一言?)だけでも読むに値すると思います。

    ただ、感情移入をする小説ではないため、そういう読み方をすると苦労すると思いますし、またたくさんの訳者さんがいるため、合う訳合わない訳があると思います。

    全体を踏まえたうえで、星5をつけたいと思います。よかった。

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    2022年11月02日
  • 星の王子さま

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    ネタバレ

    子どもからしたら大人って難しい言葉を並べるし意味もなさそうなことでふんぞり返ってるから不思議で面白くて変な生き物。大人からしたら子どもは可愛いけど何するか分からない、何を見て何を考えて何を訴えているのか分からないから不思議で面白くて変な生き物。でもそのかわり、子どもと大人の切り替えっていつの間にかなってるから、大人は子どもの時の素朴な疑問を忘れているから子どもの些細な疑問、子どもにとっては大事なことでも「そんなことより…」って言えちゃう。
    王子さまと“僕”の会話は「大人たち」と「大人になりたい」って思ってる人達に本当に大切なことを教えてくれてる。

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    2022年08月22日
  • ちいさな王子

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    これは大人のための本だ。子供のときに見えてた、考えてたことが、大人になって見えなくなっている、忘れていることに気付かされる。
    最後のやりとりは十分に理解できていないけれど、肉体的な苦痛と精神的な苦痛を経た別れだったのだろうか。

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    2022年08月06日
  • 夜間飛行

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    ネタバレ

    「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリによる小説。飛行機乗りの経験を活かしたリアリズムにあふれる作品。

    夜間の飛行がまだ非常に危険だった時代。新事業に命をかける男たちの、尊厳と勇気の物語。事業の責任者であるリヴィエール社長の、あまりにも厳格なやり方は、強い信念によるものだった、というお話。個人の幸不幸に心を揺らしつつも、あくまで全体の進歩のために意志を貫く。ここに深いテーマ性があり、その勇気に感動を覚えた。

    作者自身が飛行機乗りだっただけに、飛行にまつわる描写は詳しい。嵐におそわれたパタゴニア便の、燃料が切れるまでのタイムリミットによる緊張感は、テレビ番組の飛行機事故再現映像を見ている

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    2022年06月29日
  • 星の王子さま

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    「たくさんの笑った星を所有する」

    大好きな言葉です。この本が教えてくれました。
    星の王子さまといえば大切なものは目に見えない
    という言葉が有名ですが…それよりもキツネが
    懐くとはどういう事なのかと教える場面が
    私は大好きです。「懐く」とは、例えば秋の日に
    収穫間際の小麦畑を見て、その黄金色を見て
    王子さまの髪の色を思い出すことだと…。
    主人公の「ぼく」は星の王子さまと出会う前、
    星を見上げてもそこには綺麗な星がある
    だけだった。
    しかしこんど夜空を見た時に沢山ある星の中に、王子さまの住んでいる星がきっとある。たくさんの笑うスズが輝いている。それを見て暖かく特別な気持ちになる。「懐く」は大切な

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    2022年06月05日
  • 戦う操縦士

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    偵察機パイロットの話。作者の小説の中で総合的にいちばん好きです。昨今の情勢を見るに、この本の平和の定義が染みます。ラストの締め方には賛否あるみたいですが、個人的には秀逸だと思います。

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    2022年05月24日
  • 星の王子さま

    購入済み

    大人になって読み返す癒し本

    忙殺された時、ふと本棚から開いて好きな部分をよんで、マインドをリセットするのに重宝しています。文学史におけるそのシグニフィケンスについてはもはや語る必要はないし、つきなみな表現しかできませんが、開くたびに心の奥に忘れていた大切なものを思い出させてくれます。

    #タメになる #癒やされる #ほのぼの

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    2022年04月18日
  • 夜間飛行

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    郵便空輸の黎明期に夜間飛行を切り拓いたパイオニア達を、行間で語るような静謐で美しい自然描写とともに描く。

    個人の自由が重視されすぎている今、
    生きることと仕事との関係性を考えさせる。

    美しい小説だった。なんども読み返しそう。

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    2022年04月12日
  • 星の王子さま

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     この本を読むのは10回目ほどなのに読む度に新しい価値観を与えてくれる大好きな作品です。たいせつなものは目に見えないけど1つだけ目に見えるものを見つけました。それは「星の王子さま」という作品。これは世界中の大人、いや、子供たちにも読んで欲しい。

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    2022年03月01日
  • 人間の大地

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    「ぼくたちは何世紀もの間道に騙され続けてきた」
    「自分の中のモーツァルトを虐殺しない」など、美しく簡潔ではっとさせられる文章と、サン=テグジュペリのパイロットとしての経験などを基にしたルポルタージュやエッセイを寄せ集めた作品。

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    2021年12月31日
  • 夜間飛行

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    圧倒的だった。読み終わるまで息をつく間がなかった。厳格で、容赦ない指示と処罰を科すリヴィエールが抱える苦悩と義務、人間的な苦しみ(老いや自分の行っていることが個人の幸福よりするべきことなのだろうかという問い)。若い操縦士ファビアンが死の前にみた美しい情景。
    この作品が、夜間飛行の黎明期だったことで、自然の脅威、幸福だけでなく、政治的な圧力やそれを乗り越えて戦うもの、などが手に取るようにわかる。
    素晴らしい作品だと思う。

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    2021年12月24日
  • 星の王子さま

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    泣ける。
    王子様の純粋な心が良い。
    「大人ってやつは」が出てくる度に、胸が締め付けられる様な気持ちになる。

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    2021年09月22日
  • 星の王子さま

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    小学生の時に、完全に読み切ることができなかった星の王子さま。でも、20歳過ぎてから読んだ星の王子さまは、色々考えさせられるストーリーだなと感じさせられた。子供の頃の気持ちは、大人になるにつれて忘れてしまう。それを、ちび王子は思い出させてくれる。これから、自然と星を見上げてしまいそう。

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    2021年09月05日
  • 星の王子さま

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    子供の頃、大人になった頃に読みたい。
    実際に読んでみました!
    子供の頃。
    読書感想文で課題図書だったのかな?
    「書く」ことが大好きで、楽しく読んで書いた記憶。そして、読書感想文の賞もらって、校内放送で読みました。あと、それがきっかけでアルジェリアについて調べて、発表した記憶もあります。
    その頃どんなことを感じたかまでは覚えてないけど、これが全て。1度しか読んでないけど、アルジェリアについて調べるくらい、子供の心に残ってた。

    大人になってからの出会いは、君の膵臓を食べたい。本を適当になおしたほうが、宝探しみたいで楽しい。そんな大好きなシーンに出てきた本でした。
    それがきっかけで改めて星の王子さ

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    2021年08月24日
  • 星の王子さま

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    何度も何度も読み返して、自分の言葉にしたいと思った。全ての人に優しい物語だと思う。
    命を諦めてしまう人たちに読んで欲しい。
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    沙漠の真っ只中に不時着した飛行士の前に、不思議な金髪の少年が現れ「ヒツジの絵を描いて…」とねだる。少年の話から彼の存在の神秘が次第に明らかになる。バラの花との諍いから住んでいた小惑星を去った王子さまはいくつもの星を巡った後、地球に降り立ったのだ。王子さまの語るエピソードには沙漠の地下に眠る水のように、命の源が隠されている。生きる意味を問いかける永遠の名作の新訳。

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    2025年04月14日
  • ちいさな王子

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    大人になってから読んでみると、王子やキツネの言葉にハッとさせられる。どこかに不時着してみてわかることもあるのだな。

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    2021年06月03日
  • 星の王子さま

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    記憶にないくらい昔に1度読んだ以来、久しぶりに読んだ。初めて読んだと思うくらいに感動した。
    成人して社会の中で生きている私たち大人が路頭に迷ったとき、救ってくれるのは子どもの強さ。子どもの時の強さを再び取り戻そうという思いが込められた物語だと思う。大人は間違いなくハッとするのではないだろうか。大人にならないとハッとできないかもしれない。ハッとできる大人になれたのも何だか良かったなぁ、と思わせてくれてありがとう、サン=テグジュペリ。

    5/20追記
    ちび王子は大人たちの子供時代のひたむきさや脆さや儚さなんだ。

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    2021年05月20日
  • 星の王子さま

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    一生大切にしなければならないことが明確に書かれていて、何を言ってるか分からない複雑な本より断然心に響きました。

    以下私が大切にしようと思ったフレーズです

     だけれど、ぼくたちには、ものそのもの、ことそのことが、たいせつですから、もちろん、番号なんて、どうでもいいのです。

     ずるそうなふるまいはしているけど、根は、やさしいんだということをくみとらなけりゃいけなかったんだ。花のすることったら、ほんとにとんちんかんなんだから。だけど、ぼくは、あんまり小さかったから、あの花を愛するってことが、わからなかったんだ

     だけど、あんたのその金色の髪は美しいなあ。あんたがおれと仲よくしてくれたら、おれ

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    2021年03月02日
  • 夜間飛行

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    いやー、面白かった!普通小説というのは、語り手は主人公やナレーター一人によるものが一般的だと思う。多くても主人公と準主人公から見た視点などの2、3人であろう。しかし、夜間飛行ではナレーター、社長、複数の操縦士、妻など様々な視点からその人目線で多く書かれている。この手法を成し得たのも、サン=テグジュペリの多様な経験、またそれぞれの立ち場に近しい人との交流のおかげであろう。ぜひ、他の訳者である堀口大学さんの本も読んでみたい。文体がより堅い気がして好みではあるけれどまだ読み切れていない。この訳者の本の巻末にはあとがきや解説、背景などが十分すぎるほど載っており、背景などは読む前に読んでおくべきだったか

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    2021年02月10日