サン・テグジュペリのレビュー一覧
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『戦う操縦士』という邦題がおかしい。勇壮なパイロットを連想させるが、書かれているのは負け戦、それに任務は偵察飛行。むしろ、戦わない操縦士。原題は“Pilote de guerre”、戦うという行為のニュアンスは入っていない。最初に出た邦訳で、堀口大學が『戦う操縦士』と訳してしまった。このmisleadingなタイトルが有名になってしまったために、その後の山崎庸一郎訳も鈴木雅生訳もそれを踏襲せざるをえなかったのではないか。
書かれているのは、1940年5月下旬のフランス北部のアラス方面への偵察飛行。サン=テグジュペリの所属する偵察飛行大隊は、23組あったが、そのうち17組をすでに失っていた。飛べ -
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これまで何度かトライするも、数ページで挫折。子どもだまし、どこがおもしろいのかわからない。読み方が悪いのか。
今回、態度をあらため、リトライ。サン=テグジュペリ、本職は郵便貨物のパイロット、『人間の土地』や『夜間飛行』の著者。緊張感あふれる日常のなかで、片手間に心遊ばせるために書いた本、そう思って(そして本人が描いた水彩の挿絵も愉しむつもりで)、読んでみた。すると、どの話もウィットに富んでいるではないか。とくに、5番目の星、忙しい点灯夫の話がいい。数十年来の懸案がひとつ片付いた。
トライしたのは幾種類かの訳書。今回読み通したのは、新潮文庫の河野万里子訳。人からもらった昔の50フラン札(サン=テ -
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言葉で魅せる景色の美しさに、その尊さに思わず笑みが溢れたのは、初めてだったかも知れない。それは溢れた後に気がついた。そしてそれらの言葉は今の私の居場所をも、神秘なものにしてみせたのだ。それ以上私が望むものは何もなく、本書が与えてくれた美しい物であり、これから先の人生、私が本書を幾度も読み返すことになる理由である。
私が見上げることしか出来ない世界と、同じ世界に居る彼ら。違った世界は羨ましくあるが、見上げる事が、その世界を想像するのがちょうど良いとも思える。一言で言えば危険であり、夜のあわいであるその空は、生と死のあわいでもある。
飛ぶ事で手放してしまういくつかのこと。飛ぶ事で手に入れたいく -
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何度でも読みたい!
挿絵も美しく、寓話的で、読解というよりも味わって読み進められた。
王子様が旅の途中で出会う人々は、人間の愚かな側面を映し出していた。権威にしがみつく王様、称賛に酔う大物きどり、所有に執念を燃やす実業家、そして手段と目的の逆転を象徴する酒浸りの男。どの姿も、人間が陥りやすい愚かさを描いていて、滑稽ながら愛おしくも感じた。
作中に出てくるバラは、見栄っ張りで高飛車で嘘つきで、でも、王子様を愛していた。王子様はそのことを見抜くべきだったと後悔する。バラは矛盾を体現していた。矛盾を抱えたまま愛することが、生きていくうえで大切なのだと気づかされた。
キツネが王子様に「秘密」を教えてく -
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久しぶりに再読。
素敵な言葉が本当にたくさんある物語。
「きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時からうれしくなってくる。」
は何度読んでも好きな言葉。
泣きそうなキツネが王子さまと別れるとき、「いいことなんてひとつもなかったでしょ?」と聞くと、「あるよ、麦畑の色が素敵に思えるようになったことだ」といったようなことを言う場面がすごく好きだった。
それから飛行士と王子さまが別れる場面も。
この星空のどこかに好きなきみがいて、そのきみが笑ってると思えば、夜空の星ぜんぶが笑ってみえる、全部の星が好きになる。
本当に素敵な考え方だ。
「そのうち悲しい気持ちがやわらいだら(悲しい気持ちは必ずやわら -
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わたしは、結果や意義を求めて見出そうとする姿勢は必ずしも良いとは思わない。(が、基本的スタンスとしてそういう行動を取ってしまう矛盾がある)
だからこども時代の純粋さを取り戻せたら、と思うときがある。複雑化する必要はなく、そうしようとするから大人はどんどん頭の柔軟性を失うのではないか。
ちび王子くんはわたしたち大人に、生意気に、皮肉じみて語りかけてくれている気がする。
彼は薔薇やきつねとの出会いの中で、
だいじなものは目には見えないから、心でよく見る必要があると学んでいく。まさしくそのとおりで、
【なつかせた相手に対しては、ずっと責任がある】ということばにすごく考えさせられた。
相手の行動や -
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久しぶりに読み返したら、大人になった今だからこそ刺さる言葉がいっぱいでした…!
特に「数字ばかり気にする大人たち」っていう言葉が心に引っかかります。知らず知らずのうちに見えなくなっていた大切なものや、子どものころのワクワクする想像力を思い出させてくれる一冊でした。
王子さまが旅の途中で出会った、誰かのために一生懸命働く「点灯人」。
誰かのために心を尽くすことは、美しいことだなって。独りよがりな世界じゃつまらないな、とつくづく感じながら、まるで一緒に旅をしたような気持ちです。
自分の星でバオバブの芽を抜いたり、バラの世話をしたり……そんな誰かのために一生懸命だった王子さま自身の姿も目に浮かびま -
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子供の頃から名前だけは知っているけど読んだことの無い本!というイメージ。
きつね?星?王子様?なんの繋がりがあるの、、、?ふわふわファンタジー?と思いながら購入。
きっと読み終わる頃には心がフワンフワンと優しい気持ちになるような可愛い話なんだろうな〜あんなにグッズ出るくらい売れてるんだし!…くらいの気持ちで読み始めた本書。
読後。
子供の頃に読んでおけばよかった…と思うものの、きっとあの頃の自分が読んでも、何も分からず「花がしゃべってる〜」と鼻垂らしながらエヘエヘ言って本を置いて公園に走り出していそう。それも良い。
そう思うと共に、こういうお話しを読んで考える事ができる大人になれて良かったなと