サン・テグジュペリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キツネと王子の関係についてはこの本を読んだ皆が感銘を受けた部分だと思うのであえて他の登場人物に視点を向けたい。
王子が地球に来る前に訪れた小惑星に住んでいる点灯係と地理学者の対比が美しかった。
点灯係は何年もランプ式の街灯をつけて消す仕事についている。昔は朝、火を消して夜つけるだけだったが、惑星の自転が早くなった今は1分ごとにつけて消している。火の寿命はわずか1分。
「はかない」の頂点であろう。
一方、地理学者は「はかない」ことに興味を一切持っていない。
彼にとって大切なことは何年も、何十年も、何百年も姿形をほとんど変えることがない山や海、川であるのだ。
どちらも大切な考え方であるし、どちらの物体も大切にしていかなければいけない。
ただやはり、現代人に不足している考え方、それは点灯係としての意識なのだろう。
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Posted by ブクログ
時より読み返しては、年齢や置かれた環境によって、気になるシーンや、解釈、感じ方が変わる。深く広い器で読者を受け止めてくれる星の王子さまの物語。
今回読んで心に残った点は、バオバブの木を早く処理しないと、星を飲み込んでしまうお話だった。まるで、怒りのタネのようで、早めに積んで処理しておかないと大きくなって、いつか自分の星ごと破壊してしまう、恐ろしい芽に感じられた。
今回読んでから、処理できる怒りは早めに摘んでおこうと思う気づきがあった。
大切なものは目に見えないという言葉は、宝箱に入れて、ずっと大切にしておきたい宝物のような言葉に感じた。
年齢を重ねるごとに読み返したい本です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ他の小説と並走しながらで前半の記憶が薄い。
後半メインの感想
でも後半でポロポロ涙出てきたので、もう一度読み直したい。
「たいせつなことは、目では見えない」
今目前の大事なものややりたいこと、形あるものだけじゃなくて
大事な人を大事にしたり、もうさわれないもの会えないもの、どんなものでも絆を自覚したまま生きていけば一生あたたかい気持ちで過ごせる。
「傷つくくらいなら、はじめから信じない。別れがあるならはじめから近づかない。」
をモットーにしていた自分が、
「裏切られても他の人や物に心を預けたい」
と思えた、自分にとって本当に大切な物語だった。
散々そういう物語を読んでも完全に腑に落ちるとまではいかなかったのに、なんでこんなにも自然に入ってきたんだろう。
最後は別れたままで救世主は現れなかったからかな。
王子様がとても可愛かった。
あとがきを読んで追記
王子様は作者の子供の頃の姿だったんだ…!
あの頃ならわかっていたことを、子供の姿で今の自分に言い聞かせていたのか。
ではどうして作者はたいせつなことに気づけたんだろう。
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Posted by ブクログ
クリスマスが好きでした。
サンタさんからプレゼントが貰えるからではなく、それも理由の一つかもしれませんが、「クリスマス」というだけでどうしようもなくワクワクしてしまうからです。
同じような理由で、祖母の家も大好きでした。そこで時々会える従姉妹と一緒にするゲームも。
僕はプレゼントやゲーム自体を一番に楽しんでいるわけではありませんでした。サンタさんという不思議な存在、または祖母の家に漂う安心感、従姉妹への頼もしさ、僕はこれらのささやかですが特別な感覚を味わい、大切にしていたのです。
しかし僕は、知らぬ間に、それらを少しずつ手放しています。ただ、それは避けられるものではなく、時には必要でもありました。なので、失われつつあることに対して後悔はありません。だからといって悲しくないわけでもありません。とても辛くなるときもあります。それほど大切なものだったのです。
この本を読むと、以上のような記憶や思いが浮かび上がってきます。作者が込めた思いと重なっているのかは分かりませんが、今の僕は、この本が伝えてくれる「大切なもの」はこのような形をしていると思っています。