こちらは南米へ向かう飛行機の中で読んだ(昼間だったけれど客室内は暗かったし)。
とにかく直球勝負なのがよろしい。無駄をそぎ落としたような文体で、危険をおかしてでも目標に向けて働く気高さをうたっている。
21世紀日本視点から、リヴィエール社長のマネジメントに「それ違うんじゃないか」と思ってみたり、
...続きを読む主人公たちに「そこ無理しないで飛ぶのやめたら」と突っ込みたくなったりするが、そういうことが問題なのではない。ひとつの寓話として読めば、いま自分が失ないかけているものの価値について考えさせられる。
時間軸での構成の巧みさについては解説で気づかされた。ホントにそんなに複雑なのか?という気はするが、サスペンス映画張りの展開速度というのには納得。
やっぱり、飛行機のスピードが速すぎだよね、という点も解説で確認。『星の王子様』ならともかく、割とここのリアリズムは大事じゃないかと思うのだが。。。