サン・テグジュペリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小学生の頃にこの本を読み、当時は理由も分からないまま、とてつもない寂しさと切なさだけが心に残った作品だったことをよく覚えている。
大人になった今、改めて読み返してみると、当時と同じ感情を抱くと同時に、この作品が生まれた背景にも思いを馳せられるようになり、非常に感慨深かった。
この作品の中で筆者が何を伝えたかったのかを完全に汲み取ることはできない。
しかし、少し疲れてしまったけれど、まだ心に余裕を残している大人にこそ読んでほしい作品だと思う。
「星の王子さま」の結末は、最後まで読者の解釈に委ねられている。その曖昧さには、物事をストレートに語ることが難しかった時代背景や、作者自身の精神状態も影響しているのかもしれない。
それでもなお、この作品は大人たちが目を背けているほの暗い事に対し、まるで京ことばのように皮肉まじりに包みながら語りかけてくる。
その静かな訴えかけが、何とも切なく心に残った。 -
Posted by ブクログ
長く読み継がれている『星の王子さま』。
この本が出版されたのは1943年、第2次世界大戦の真っ只中でした。
著者サン=テグジュペリは、何を願ってこの本を書いたのかと問われると、やはりそれは、「平和への願い」だったのかもしれません。
サン=テグジュペリは、パイロットであり小説家でもある稀有な存在。 空の上から、人間の暮らしをずっと見つめてきた彼だからこそ、 暮らしの中にともる灯りが、星のように見えた時もあったのではないでしょうか。すべての星に、誰かの暮らしがある。
それを簡単に壊してはいけないというメッセージも強く感じます。
物語の中では、面白い星の住人がたくさん出てきますが、特に印象に残ったのは「点灯夫」。 本当にそんな職業があったのかと調べてみたら、確かに存在していたようです。 街の街灯一つ一つに火をともす「点灯」という仕事。
重労働だったそうですが、点灯の瞬間を想像するだけで、じわっと心がなごみます。
何度読んでも毎回違う発見が得られそうな『星の王子さま』。
読み継がれる理由が少しわかった気がします。
本好きを公言しておきながら、実は読んでいなかった本ベスト5の1冊だったので、 ようやく読めて満足です笑 (あと4冊…なんだろう?たくさんあるな) -
Posted by ブクログ
この物語は一人一人解釈が違うと思う。
『星の王子さま』は『ぼく』のイマジナリーフレンドだったのではないか。もう一人の『ぼく』。なぜ大人は理解してくれないんだという思いが、作り出しだ唯一理解してくれる、ちょっと不思議な王子さま。
大切にしているバラもたくさんあれば価値が下がる。それは星も同じ。
けどそんな事はない。
本当は一つ一つにもの凄く価値がある。
私達がたくさん見てる星も、本当は一人一人の笑顔で輝いている。
星の王子さまはみんなの心の中にいるもう一人の自分ではないのかと思いました。
自分の事を否定しないで大切にしよう!という作者からのメッセージではないかと思いました。
(※あくまで個人の感想です。) -
Posted by ブクログ
ネタバレほぼ死の宣告と同じような無謀な飛行機偵察任務を命じられ、何のために死ぬのかも分からぬままに飛び立った主人公が死という犠牲の意味、人間とは何かなどを死線をくぐることで悟っていく物語。
敵の集中砲火の中をぎりぎりでくぐり抜ける偵察任務はサン・テグジュペリの実体験をもとに描かれているだけあって非常に生々しく緊迫度が高いが、この話は任務より任務中の主人公の内省、そしてその思考が哲学的に高まっていく様子が主な内容になっている。
難しいところもあって読んで全部理解できたとは到底言い難いのだが、人間は「さまざまな関係の結び目」であり、戦友、軍、祖国という「自分が結ばれているもの」のためにこそ戦い、死ぬのであるという悟りに主人公が徐々にたどり着く過程は熱かった。
この小説はあっさり敗北したフランスの立場を擁護し、アメリカの参戦を促すという第二次世界大戦中での明確な目的を持った本であったということだが、ここで展開される哲学には普遍的な響きがある。それはサン・テグジュペリ自身が死地へ赴き、命を懸けて獲得したからこその哲学の強度なのだろうと思った。行動こそが自分だというようなことが作中にも書いてあったが、実際の体験に深く裏打ちされたテグジュペリの〈信条(クレド)〉が最後に燦然と提示される時、その力強さには胸を打たれた。 -
Posted by ブクログ
愛するとは互いに見つめあうことではない。一緒に同じ方向を見つめることだ。
はい、サン=テグジュペリの『人間の大地』です
新潮文庫版では『人間の土地』ですが、我らが光文社では『人間の大地』です
非常に柔らかい訳文だったような気がします
そのへんがタイトルにも現れてる気がします
読んだことないですが、どうせ大學の訳文なんてカッチカチに決まってます
鍛え上げられた上腕二頭筋
うん、飛行家たるサン=テグジュペリのエッセイ集ということなんですが、「大地」なんですよねタイトルは
そこがまず面白いな〜って思いました
『人間の大地』人間の支配が及んでいる範囲みたいな意味なんかな〜
サン=テグジュペリが空を飛んでいた時代は今よりも、もっとも〜っと空を飛ぶことが、けっこう割の合わない賭けだったころで、実際砂漠の真ん中で遭難してそのときのことも書いてたりしていて、結局人間は大地から離れることはできないとも言えるし、空さえも人間が支配する一続きの大地に繋げてしまう試みなのかもしれないとも言えるのかな〜と
壮大なギャンブルの先で気付く人の生命がもつ奇跡みたいなこともちょっと感じたりしました
なんて、ちょっと分かった風なことを言ってみましたが、わいは飛行機というものが大嫌いなので、あんな危険な乗り物に乗って、なんかちょっと良くわからんことを言ってる奇人
それがサン=テグジュペリっていう身も蓋もないところに落ち着くのでした