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Posted by ブクログ 2021年12月24日
圧倒的だった。読み終わるまで息をつく間がなかった。厳格で、容赦ない指示と処罰を科すリヴィエールが抱える苦悩と義務、人間的な苦しみ(老いや自分の行っていることが個人の幸福よりするべきことなのだろうかという問い)。若い操縦士ファビアンが死の前にみた美しい情景。
この作品が、夜間飛行の黎明期だったことで、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月10日
いやー、面白かった!普通小説というのは、語り手は主人公やナレーター一人によるものが一般的だと思う。多くても主人公と準主人公から見た視点などの2、3人であろう。しかし、夜間飛行ではナレーター、社長、複数の操縦士、妻など様々な視点からその人目線で多く書かれている。この手法を成し得たのも、サン=テグジュペ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月18日
サン=テグジュペリの「人間の土地」を読んだのは、大学生のころか?会社に入ってただろうか?
いずれにしろ20代前半か半ばだっただろう
当時もかなり感動した記憶がある。
素晴らしい本だった。だから本屋で「夜間飛行」や「人間の土地」がおいてあるといつも気になってた。
というのもあって、江古田で担々麺屋の...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月15日
名作と呼ばれるのも問答無用に納得。素晴らしい。文章は平易で美しく、内容もややこしさがない。そのうえ短いので、本を読まない人にも勧められる作品として私の中では暫定第1位です。
パイロットも指揮官もどちらも貴高い。彼らのような強い志を持った人が人類の繁栄を担ってきたのだと思うと感慨深い。山上に神殿を築い...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月29日
厳しく時には断固たる手段をとるリヴィエールが、内面では常に自問自答しながら己の職務を遂行してゆく姿に、上に立つ者の苦悩と仕事に取り組む本質を見た。彼のやり方には反発もあるだろうが、それでも部下が従っていくのは使命感や厳しさの先の労働の強い喜びを知っているからなんだな。
楽な方へ流れやすい自分の甘さが...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月08日
<その夜を、越えられるか>
サン=テグジュペリの名を世に知らしめた作。1931年原著初版刊行。アンドレ・ジッドの序文が添えられている。
南米大陸で、新事業である夜間郵便飛行に挑む男たちの物語。
南米各地からブエノスアイレスへと荷物を運び、それを各地へ、また欧州へと運ぶ。
黎明期の事業の存続は綱渡...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月08日
「夜間飛行」というタイトルにひかれて手に取った。夜間に広い南米大陸を飛行機で郵便配達する話ということで、静かでロマンチックな話かと思いきや、まったく違った。
20世紀前半は飛行機の性能、無線通信技術、運行管理などが当然ながら現在ほどではなくて、天候の急変が襲ったり、パタゴニアやアンデス山脈の暴風が吹...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月19日
星の王子様があまりにも有名なのでこちらも読んでみた。
4人の飛行士たちの物語。2時間のフライトの出来事がそれぞれ組み合わさっていて、情報量が多い。
薄い本だからと軽い気持ちで手にとったら内容の濃さに驚いた。
自分の読書量では時系列がよく掴めなくて今誰の話なんだろうとところどころ戻りながら読んだ。...続きを読む
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