サン・テグジュペリのレビュー一覧

  • 星の王子さま

    読みやすい

    本を読み慣れていない私でも読めたので、どんな人でも読めると思いました。
  • 星の王子さま
    タイトルは勿論知っていたけれど、22歳で初めて読んだ。なぜ今まで読まなかったのか…と自分でも不思議になるほど、心地よい暖かな作品だった。

    訳者の方の後書きにもあったように、これからもふと思い出した時に手に取りたくなるような、そんな物語であると思う。

    目に見えるものだけに囚われず、豊かな心を持ち続...続きを読む
  • 星の王子さま
    中学生の頃読んだけどわけがわからなかったが、
    大人になってから読むと物語の隅々に色々なメタファーが散りばめられていることが分かった。

    どこか切なくも、美しい文体と寓話的なストーリーは宮沢賢治を思わせる。(星空の描写は宮沢賢治の十八番)

    星の王子さまと花とのくだりは「男と女」のメタファーとなってお...続きを読む
  • 星の王子さま
    星の王子さまを沢山持っているが、集英社はなにより装丁が綺麗で、人生の1冊にするにはこの装丁がぴったり。
    文字が施されたスピン、青いカバーに黄色の花布、儚く泊を押した文字、開くと星に吸い込まれる。

    薔薇との別れ、蛇の遠くへ連れていくという死の比喩が染みる。どの描写も詩的で哲学やモラルをこれほど間接的...続きを読む
  • 星の王子さま
    小さい頃から親しみのある唯一の本
    改めて読み直して良かった
    星の王子さまを忘れないように、これからもたまに読み直そうと思う
  • 夜間飛行
    全編連なる散文詩のような美しさ+小型飛行機のパイロットなど経験したこともない人にも伝わる臨場感+スリリングで切り替わりが多いのに混乱しない構成…本物の才能って怖いほどすごいと思った作品。
  • 星の王子さま
    心洗われる素敵な物語りでした。
    キツネのセリフ「ーものは心で見る。肝心なことは目では見えない」この言葉大切にしたいです。
    この言葉だけでなくこのキツネとの物語はすごく好き。
    何気ないものを意味のあるものに変えてくれる存在を大切にしたいです。
  • 戦う操縦士

    第二次大戦における作者の操縦士としての体験に基づきながら、自由な精神性が失われる「戦争」に対する強烈な批判と理不尽さに対して行動=戦う情熱を示している。「したがって、私が戦うのは、それが誰であれ、… 他の思想に対してある個別の思想だけを押しつけるものだ」(P296)のくだりが響く。
  • 星の王子さま
    キツネのシーンがめちゃめちゃ良かった。
    キツネが王子様と仲良くなったら、
    今までなんとも思わなかった麦畑を見て
    王子様の金色の髪を思い出す。
    それまで何の意味も持たなかったものが、
    あなたと出会うことで特別なものになる。
    平凡な人生でも、そうやって意味のある
    特別なものが、ひとつずつ増えていく。
    ...続きを読む
  • 星の王子さま

    大人にこそ読んで欲しい。

    子供用のお話と思われがちですが、そんなことなかったです。
    哲学的な内容で、大人にこそ読んで欲しい本でした。
    大切な人との別れについて考えさせられました。
    卒業シーズンの今は旬な時期かも。
  • 星の王子さま
    王子さまの質問に答えないうえに自分の話したい話を押し付けるような態度は愛らしくもあり憎らしくもあった。そんな王子さまの話を聞いて、オトナのおかしな行動にいつから疑問をもたなくなったんだろう?っと考ずにはいられない。また、綺麗なものは全て何か大切なものを隠してるという考えは新鮮だつた。私も美しくいるた...続きを読む
  • 星の王子さま
    サン=テグジュペリは深いことを書くもんだなぁと感心してしまった。

    大人になっても子供の頃の気持ちを忘れないことの大切さ、人を愛することの重要性、たとえ傷ついても誰かと共にいることの意義、大切なものは目に見えないということ etc.

    多くのことを学べる一冊だった。
  • 人間の大地
    人間が生きるとは何かということをパイロットという職業で経験したことから詩的に語る作品。
    同じことを様々な表現で描かれているが、286,287ページの表現を残しておきたい。人類の前進に貢献する、貢献している他者を認識することが幸せなのだと感じさせてくれる。
    「人類の形成過程はまだ完了していないというこ...続きを読む
  • 星の王子さま
    とっても素敵な考え方に触れることができた。
    小麦畑の音を立てる風とか、星の光が全て消えてしまう例えとか。
    ロマンティックだなって思った。
    読んでいて前よりも理解ができた。
    大人になってしまったと考えさせられた。
  • 戦う操縦士
    敗北感漂うWWIIの戦禍を掻い潜り
    「なぜ自分が死ななければならないのか」と問い続ける自伝的小説

    目的を意識して行動する昨今の私達とは違い、志願して上記の命題に辿り着き、戦線でその問題の解答を得た作者の知見に胸を打たれました
  • 星の王子さま
    (ネタバレあり)言わずと知れた、児童文学の皮を被った哲学書です。とにかく考えさせられる台詞が多いのが特徴と思います。

    王子さまの目は非常にプリミティブであり、純粋であり、子どもっぽさがあります。だからこそ見えるものもあるのではないでしょうか。

    「かんじんなことは、目に見えないんだよ」

    作中の言...続きを読む
  • 星の王子さま
    子どもからしたら大人って難しい言葉を並べるし意味もなさそうなことでふんぞり返ってるから不思議で面白くて変な生き物。大人からしたら子どもは可愛いけど何するか分からない、何を見て何を考えて何を訴えているのか分からないから不思議で面白くて変な生き物。でもそのかわり、子どもと大人の切り替えっていつの間にかな...続きを読む
  • ちいさな王子
    これは大人のための本だ。子供のときに見えてた、考えてたことが、大人になって見えなくなっている、忘れていることに気付かされる。
    最後のやりとりは十分に理解できていないけれど、肉体的な苦痛と精神的な苦痛を経た別れだったのだろうか。
  • 夜間飛行
    「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリによる小説。飛行機乗りの経験を活かしたリアリズムにあふれる作品。

    夜間の飛行がまだ非常に危険だった時代。新事業に命をかける男たちの、尊厳と勇気の物語。事業の責任者であるリヴィエール社長の、あまりにも厳格なやり方は、強い信念によるものだった、というお話。個人...続きを読む
  • 星の王子さま
    「たくさんの笑った星を所有する」

    大好きな言葉です。この本が教えてくれました。
    星の王子さまといえば大切なものは目に見えない
    という言葉が有名ですが…それよりもキツネが
    懐くとはどういう事なのかと教える場面が
    私は大好きです。「懐く」とは、例えば秋の日に
    収穫間際の小麦畑を見て、その黄金色を見て
    ...続きを読む