サン・テグジュペリのレビュー一覧
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【コメント】
子供だった大人たちにむけて描いた物語り。
こう書くとなんだかワクワクする。
主人公と男の子が出会い、交流を通して
本当に大切なものは何なのかに気づいていく。
優しくユーモアがあり、ちょっと切なくなる
お話し。
*** 作品の時代背景
この本は著者が実在の友人のレオン・ヴェルト
に向けて書いた物語り。レオンはユダヤ人で
大戦で迫害を受けていたのだ。著者自身も
フランスがドイツに敗れ自身はアメリカに亡命
している。
そういう背景を知って作品を見てみると、
これは単にファンタジーを描いただけの
作品ではないときづく。そこには風刺
(王子が様々な星で出会う奇妙な大人たち
に対する) -
Posted by ブクログ
ネタバレ2014/12/16 再読完了。
「ボク」が「おれ」になったり「きみ」が「おまえ」になったり、「キツネ」が「きつね」になってりするだけで人物像がまったく変わってしまうのだなあと感心する。
自分のことを「おれ」と言い、大人である相手のことを「おまえ」と呼ぶ推定4~5歳のクソ生意気なガキの「ちび王子」。
この「ちび王子」のことが僕は大好きだ。
今まで色々な訳者の翻訳を読んだが、やはり菅啓次郎版が一番しっくりくる。 「王子さま」より「ちび王子」。
見事な翻訳である。
浅岡夢二版は文学的、童話的であるが菅啓次郎版は漫画的と言ってもいいのではないだろうか。 -
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この訳者は『星の王子さま』の題名の反対派。タイトルの”petit”、つまり「小さい」という形容詞を重要視しているからだ。確かに、小さな星からやっていた、小さな王子の、小さな物語かもしれない。
また、訳者は、この話の中で語り手が「おとぎ話みたいにはじめてみたかった。」とあるように、この話は、おとぎ話調、童話調ではない点を指針とした、とあとがきで書いている。とはいえ、様々な訳を読んだ中では、印象としては、おとぎ話風の印象を持った。
もしかしたら、これが訳者のいう、第二の指針とした、この物語の「温かさ」、サン=テグジュペリという人物のぬくもりの現れなのかもしれないな。 -
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KiKi の子供時代、とあるコマーシャルで「大きなことはいいことだ」というフレーズが使われたことがありました。 でもその後の価値観の変動の中で「大きけりゃいいってもんじゃない」という風潮が生まれてきて、今はその延長線上にあるように感じます。 でも、一度は大きい方に舵をとったこの社会はこの「大きい」と「小さい」のひずみの中で喘いでいる・・・・・そんな気もしないじゃないんですよね~。
でね、今回、この「小さな」「大きな」という対比の中に、KiKi は「大きな組織で動く効率的・合理的社会」というものを感じ取りました。 もちろんそれが「悪いこと」とは言い切れないんだけど(特に落ちこぼれ -
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読む年代で感想が変わる本。
初めて読んだのは小学生の頃でした。表紙に惹かれて買ったものの、伝えたいことがわからず、当時の私にはまだ難しく、絵ばかりの印象が残っていました。
中学生になり再読した時には、前回よりも少し、伝えたいことが分かったような気がし、全部は理解できなかったけれど、いつかまた読みたいと思い大切にとっておきました。
そして大人になり、本当に大切なものは「目で見えないところにある」
「間違った大人のように見えるものだけに囚われて視野を狭めてはいけない」
「時間や愛情をかけて接した相手に対する想いと、関わりを持った相手に対するその責任」
「人生に終わりや悲しみはあるが、思い出に刻むこ -
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タイトルがひとり歩きしちゃって読んでないけど知ってるムーミンみたいなイメージで、この度初めて読んだ。
末尾の池澤先生の「訳者として」を読んでほぼ同じ感覚だったので、あながち見当外れな読み方ではなかったかなと思うけど、読む人のタイミングや年齢で解釈も捉え方も違うので、人それぞれでいいと思う。
ただ、一読はしておいて確かによかったなと思う。身近な人が老衰とは言え生きる最後が近いなら、掻き消える最後を想像して、泣きながら卒倒したらどうしようと、その後、なにもできなくなったらどうしようと心配していたが、それはあんまり心配しなくていいのかもと自分なりに落としどころを見つけられた気がする。
心臓が止 -
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ネタバレ私は今年で42歳になりますが、今までの人生で『星の王子さま』を読んだことがありませんでした。良い機会だと思い購入、河野万里子さん訳の『星の王子さま』を読み終わりました。
王子さまが地球に来るまでの回想シーンのボリュームが大きかったり、全体的に漂う独特の?不思議な雰囲気にとまどうこともありましたが、あたたかく優しい言い回しに癒やされながら読み切ることができました。
地球にある無数のバラを見て、はじめはこの世に一輪しか存在しないと思っていたので暗い気持ちで胸が苦しくなった王子さまも、キツネのアドバイスでもう一度無数のバラを見に行き、「ぼくのバラ」はそれらとは「違う」「かけがえのないぼくのバラ」