サン・テグジュペリのレビュー一覧
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購入済み
優しい言葉づかいです
他の人の訳を読んだことがあります。この本はそれぞれのキャラクターに合った言葉づかいでした。あたたかく、切ない気持ちになりました。
訳者あとがきも良かったです。
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Posted by ブクログ
サンテグジュペリの最後の作品。
出された当初は戦争真只中といふこともあり、民主主義からの返答と呼ばれてゐたやうだが、本人はそうした思想やらイデオロギーやらをもつてものを書いてゐたとは到底思へぬ。
ただひたすらに空を求め、彼にできること、さうせずにはゐられぬことを粛々とこなしてゐたにすぎない。それがばかげた作戦であらうと、とち狂つた戦争であつたとしても、彼は空を飛び、作戦をこなす。最後まで、空を目指し、そして考へ続けた。
軍人である以上、命令は絶対であり、ただ従ふより他ない。そして、相手を殺すといふことは自分も殺されるといふこと。無条件に死を受けれいることだ。しかし思想とは常に行動だ。考へることそのものが行動だ。彼にとつてそうせずにはゐられないもの、存在に対する慈しみだ。
この世に産み落とされてしまつた以上、誰かと関係せずにはゐられない。生まれ落ちた場所で、たくさんの人間と出会ひ、取り返しのつかない、体験と記憶を積み重ねていく。それが愛となり、犠牲となり、絆となる。存在とはさうしたものの積み重ね、結び目でしかない。その結び目は目に見えず、いとも簡単にほどけて消えてしまふ。しかし確かに存在する。
どんな人間であつても、その絆をもつといふ点では共通する。この名においてより集団として存在することはできない。
彼はさう信じてそして自らそのために死んでいつた。マルローが敗北のわかつてゐた戦争の中で《希望》と呼んでゐたもの、彼はそれはどんな時でも飛ぶことだつた。 -
購入済み
歳を重ねてたまに読み返す。
読む度に印象感想が変わる
違う作品みたいだなってくらい
面白いね。また数年経ったら読もうかな
なんとなく手に取って読み返す
そのくらいの気持ちがいい
思いがけずってのが、楽しさ -
購入済み
読んでおかないと
「君の膵臓をたべたい」で出てくる本書。やっぱりおさえておかないとダメでしょう。主人公がヒロイン桜良(映画だと浜辺美波さん)から借りる本ですから。と、いってもこれのどこが良いのかは私にも未だにわかりませんがね。分かったような感じで最後まで読みましょう。マンガを文字化したと思えばとっつき易いかもしれません。
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Posted by ブクログ
ネタバレ野崎歓による『星の王子さま』(原題『Le Petit Prince』)の新訳。『ちいさな王子』と直訳されたタイトルが示すように、原著に忠実な訳文であるよう。
内藤訳との大きな違いは、本文が敬体(ですます調)でなく、常体(だ・である調)で訳されていること。理由として訳者が、あとがきにて「『できるならぼくは、この話を、おとぎ話みたいにはじめてみたかった』と、語り手自身が述べているではないか。つまり、実際には彼はそういう語り方を採らなかったのである」と指摘しているのは説得力がある。
(その他はたとえば、主人公から王子への呼びかけが、「坊っちゃん」や「あんた」から、「坊や」「きみ」とされていたり、「けんのん」「寄せ算」「かんじん」といった言葉は「とってもあぶない」「足し算」「大切」といった現代風の言葉に置き換えられている)
内藤訳に慣れていると読み始めは戸惑うけれど、淡々とした野崎訳だからこそ、本書の端々に溢れる純粋さが際立って感じられる。内藤訳は名文だけれど、野崎訳もまた違った味わいがあって良い。 -
Posted by ブクログ
【コメント】
子供だった大人たちにむけて描いた物語り。
こう書くとなんだかワクワクする。
主人公と男の子が出会い、交流を通して
本当に大切なものは何なのかに気づいていく。
優しくユーモアがあり、ちょっと切なくなる
お話し。
*** 作品の時代背景
この本は著者が実在の友人のレオン・ヴェルト
に向けて書いた物語り。レオンはユダヤ人で
大戦で迫害を受けていたのだ。著者自身も
フランスがドイツに敗れ自身はアメリカに亡命
している。
そういう背景を知って作品を見てみると、
これは単にファンタジーを描いただけの
作品ではないときづく。そこには風刺
(王子が様々な星で出会う奇妙な大人たち
に対する)があり、友人レオンと同じよう
につらく孤独な思いをしている大人たちへ
のメッセージがこめられている。
【内容】
著者は、独り砂漠に不時着し難儀する。
そんな時にであった小さな男の子との交流を
通して、人生で本当に大切なものは何なのか?
に気づいていく。
小さな男の子は星の王子さまなのでした。
王子さまは、大切なものを自分の星に残して
旅にでてしまう。様々な星を渡って冒険する。
そうして地球にやってきたのでした。 -
Posted by ブクログ
この訳者は『星の王子さま』の題名の反対派。タイトルの”petit”、つまり「小さい」という形容詞を重要視しているからだ。確かに、小さな星からやっていた、小さな王子の、小さな物語かもしれない。
また、訳者は、この話の中で語り手が「おとぎ話みたいにはじめてみたかった。」とあるように、この話は、おとぎ話調、童話調ではない点を指針とした、とあとがきで書いている。とはいえ、様々な訳を読んだ中では、印象としては、おとぎ話風の印象を持った。
もしかしたら、これが訳者のいう、第二の指針とした、この物語の「温かさ」、サン=テグジュペリという人物のぬくもりの現れなのかもしれないな。