【感想・ネタバレ】人間の大地のレビュー

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新潮の堀口大學訳は何度か読んでいたが、ふと他の訳も読んでみようと思い手に取った。
かなり新しい訳なので上記のものよりも読みやすく、だからといって軽い文というわけではなく荘厳な世界観を崩さない程度に留められていて良かった。
内容に関しては何度読んでもハッとさせられる。
特にギヨメの話と砂漠での話は人間の強さと小ささが感じられて好き。

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2023年10月23日

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ネタバレ

人間が生きるとは何かということをパイロットという職業で経験したことから詩的に語る作品。
同じことを様々な表現で描かれているが、286,287ページの表現を残しておきたい。人類の前進に貢献する、貢献している他者を認識することが幸せなのだと感じさせてくれる。
「人類の形成過程はまだ完了していないということだ。また、僕らは自分自身と宇宙を同時に意識しなければならないということだ。僕らはこの闇の中で架け橋を作らなければならない。」

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2023年01月05日

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「ぼくたちは何世紀もの間道に騙され続けてきた」
「自分の中のモーツァルトを虐殺しない」など、美しく簡潔ではっとさせられる文章と、サン=テグジュペリのパイロットとしての経験などを基にしたルポルタージュやエッセイを寄せ集めた作品。

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2021年12月31日

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人間の気高さとは何かについて書かれた本。

p76の下記の一節は僕の座右の銘の一つになっている。

「人間であること、それはとりもなおさず責任を持つということだ。自分のせいではないと思えていた貧困を前に赤面すること、僚友が勝ち取った栄冠を誇りに思うこと、自分に見合った石を積むことで世界の建設に貢献していると感じることだ。」

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2016年06月04日

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本文中の至るところに散りばめられた詩的イメージがいい。
物語としては、「砂漠の中心で」が白眉であろう。自分も喉の渇きを感じながら夢中で読んだ。
サン=テグジュペリの他の作品も読んでみたくなった。

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2015年09月16日

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人間の生きる意味を考えることができる詩的な美しさに溢れた本でした。哲学的な問いかけもあり。

サン=テグジュペリ自身が飛行機に乗っているのでアンデスの山地やアフリカの砂漠を俯瞰しているのは当然といえば当然ですが、より高い層から生きるとは?というテーマも俯瞰しているのですよね。すばらしいなあ。

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2024年03月03日

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郵便飛行機のパイロットとして、アフリカの砂漠や南米の山岳地帯でのエピソードを連作にした。砂漠で不時着し極限状態。僚友との絆。学生の部活動で同じ目標に向かう一体感に似たものを感じた。最終章での人間と自然との関わり、偉大さ、平和への願いにも気づきがある。2022.1.29

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2022年01月29日

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ネタバレ

すごく面白いという感じでは無いですが、全体的にキレイな文章でかつ心に残るフレーズもたくさんありますので、読んでおいて損は無い本だと思いました。とりあえず、この本を読んでから「星の王子さま(ちいさな王子)」を読むのがオススメ♪

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2021年03月21日

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サンテグジュペリのエッセイ。これまで読んできた本は飛行機から見た風景や人間関係が主だったが、今作は様々な人々にスポットを当てた人間観察のエッセイ。

少々小難しいが、上品で知的な表現が心地よい。大体の作品で解説は飛ばすけど、今作は解説もしっかり読んだ。貴族出身で飛行士で、詩的な作家ときたら、モテないわけがない。著者のことをもっと知りたい。

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2021年01月26日

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パイロットとして孤独と向き合い、地球や人間の歴史や根源的な存在意義に思いを馳せた究極のエッセイ。コロナ禍で味わう孤独などサン=テグジュペリが向き合った孤独に比べればピーナッツ程度ではないか。金言の連続。

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2020年08月01日

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1930年代の飛行機はエンジンの不調でリビア砂漠やアンデスの山の中に不時着することもしばしばある。サハラ砂漠に不時着するとムーア人に襲われることもある。アンデスの標高4000mの高台に不時着した盟友メルモーズは滑走スペースがないので飛行機を奈落に向かって走らせる。断崖の縁から真っ逆さまに落下する途中で奇跡的に揚力を得て生還した。再び空に戻ったメルモーズは何年後かに南大西洋上空で消息を絶つ。同じくアンデス山脈で飛行機が故障して奇跡的に生還した盟友ギヨメは第二次世界大戦中に輸送飛行中に地中海上空で撃墜される。サンテグジュペリ自身、何度も事故を起こして奇跡的に回復し、リビア砂漠で水もほとんどもたずに遭難したときは2日目から幻覚があらわれる。奇跡的に通りかかったアラブ人に助けられるものの第二次世界大戦中にはフランスが降伏したあとアメリカで執筆に励んで星の王子様を出版したのに連合軍の偵察隊に復帰して消息を絶っている。そうまでして危険な仕事に帰って行くのは、歯車の一部となって精神生活とは無縁の小市民として生きることに耐えられないからだという。そこまで命をかける気にはとうていなれないが、自分はどう生きていきたいかを問いかけながら人生をすごしたいと思う。

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2015年09月28日

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郵便パイロットての経験を通じて人間のあり様については解くエッセイ。
やや難解な文章なので少々読んでいて注意散漫になることが多かった。当時の飛行機乗りはかなりの危険が伴った職業だったようで、故に人間の生き方についての考えが研ぎ澄まされていったように思える。また、当時の読者達は飛行体験を記した本書により未知の世界に想いを馳せたのだろうし、文学的価値以上に読者達を楽しませたのではないかとも思う。印象的なのは、リビアの砂漠に不時着して死の間際まで追い詰められた過酷な体験を綴った「Ⅶ砂漠の中心で」でのサバイバル。
死ぬことと向き合うことになった時にまた読みたくなるような、人生の哲学を丁寧に描く作品です。

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2023年01月03日

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ネタバレ

名作だということなので、読んではみたものの、、、最初の150ページは、自分のパイロットとしての実体験を話しているのか、空想の話をしているのか、急に黒人奴隷を解放した話になったり、何が何だか全く掴みどころがなく、とても退屈な内容だった。

途中から、砂漠で墜落、遭難した話になって、急に具体的な話となり、なんとか読み続けることができたものの、、、

でも、全体を通して、うーん。。という内容。
命の尊さは感じられたけど、、、ね。。

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2022年08月12日

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パイロットという職業人を描いたエッセイをまとめた作品。表現が詩的。

みすず版と比べるとかなり読みやすい。
みすず版は、英語版にのみ収録されているエピソードも翻訳していたようで、本書には載っていないエピソードも記憶にある。

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2022年05月04日

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