榎田尤利のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ榎田尤利さんの人気小説のコミック版。
この作品に関しては、ドラマCD→小説→という順番を経て、このマンガに辿り着いたのですが、本当に購入して良かったと思います。
口も悪けりゃ行儀も悪い、描くこと以外は何もできない生活不能者だが、自分だけに甘え、信頼しきったような目を向ける”二木”が愛おしくてたまらない”東海林”。
しかし、二木のマンガ家としての成功のチャンスを前に、自分の独占欲こそが二木をこんなダメ人間にしてしまったのだと気づき、離れる決意を…。
この作品のポイントは、世話が焼ける・手がかかるとかいうレベルではないダメ男”二木”が可愛いと思えるかどうか?これに尽きると思います。
私はといえば……それはもう可愛いに決まってます!!
東海林の作ったホットケーキに目をキラキラさせたり、肩に顔をうずめて泣いちゃうルコちゃん。東海林の居なくなった部屋のドアを思わずコツコツ…。
本当に近くにいたら相当迷惑だけど(笑)、なんて可愛いの!
二木に振り回されながら結局甘やかしちゃう、オールバック+スーツの東海林にも萌えるし、そんな東海林は実はルコちゃんが自覚するよりずっと前から、ルコちゃんに依存しているところもあって…。
単なる執着ではない、二人の関係が愛おしい。ジンベエザメとコバンザメみたいな共生?違うか(笑)
そして円陣先生の絵は流石に綺麗!
スーツ萌えな私にはとっても美味しかった!! -
Posted by ブクログ
『愛なら売るほど』
攻め:飴屋弘紀
受け:藤野泉
社会現象になるほど売れているレディースマンガの作者・立花キャンディは実は男である泉で、泉は高校時代のクラスメート・飴屋を10年来片思いしていた。そして同窓会で10年ぶりに会った飴屋のマンションが自分の引っ越したマンションと同じであることを知り…。
先にマンガ家シリーズのCDを聴いていて、その後原作を読んだ。
不毛とも思える姫女苑麗奈というマンガの主人公の言動を通してマンガ家である藤野の恋が描かれる様が秀逸。
『愛ならいらない』
攻め:橘未来男(編集者)
受け:小谷史織(コンビニ店員)
今コンビニで働いている小谷は実は以前小説家だった。
しかし今は全く書いていない。
橘は同じマンションに住んでいる立花キャンディの編集としてきていてコンビニに買い出しにきていた。ある日、マンガの原作を書いてと言われて…。
CDでコンビニ店員がいい雰囲気で、そうしたら原作にはある、と教えてもらった。
CD2枚組にして、この『〜いらない』をCD化して欲しかったな。
『愛ならひとつだけ』
愛なら売るほどの“挿入編”(笑)
いやもう、本編で甘いシーンがなくって良かったw -
Posted by ブクログ
Pet Lovers2作目。犬の次は雄々しいライオン。
榎田センセの作品にしては、かなりベタなBLだなあとちょっとびっくり。
ライオンの真に襲われかけた千昭ですが、雇ったのは千昭の義兄である深見。この深見の暴力が最悪。自身も千昭に対して肉体的暴力をふるったり、精神的に追い詰めたり、金を巻き上げたりしているクズ男です。弟が自分がなれなかった医者である妬みや、火傷を負わされたことなどで逆恨みする深見の仕打ちが激しく痛い。
痛いけど、痛いの読み慣れていればこの程度の描写はそこそこレベル。
それより、執拗に痛めつけようとする深見の心の闇のほうが恐すぎで、おののきます…
事情を理解した真が、千昭を仕事抜きで守ろうとするのがステキです。まさに、王道の白馬の王子。
最悪な出会いをした二人は、生きる世界も考え方も何の共通点もなかったのに、相手を知るうちに次第に魅かれあっていきます。最初は仕事という口実でしか相手を知るすべがなかった二人が、愛しあうまでの過程がじんわり心にきます。
二人で山小屋に行って仕事としてでなく恋人のように抱いてほしいと頼んで愛しあうシーンは、すごく印象的。素のままで接してくれる真に、千昭も素直に自分を解放できそうな予感がします。
で、そんな甘い場面の後に、ギャップ感抜群な暴力陵辱がいきなり登場して、ひやりとさせられるストーリー展開。
家庭の事情と深見によって、鬱屈した心を封印して、無力で息苦しい日々を送っていた千昭ですが、真によって魂が開放されます。
終盤、千昭が深見に対して今までの怒りを爆発させるところで、彼の気持ちに同化していたこちらも、スッキリな気持ちになる仕掛け。うまいです。途中のディベートゲームや、自殺を引き止める真の説得力など、随所に作者ならではのセンスが光ります。
しかしながら、それ以外では独特のセンセらしさや、色みたいなものがあまり見当たらないかも。それがちょっと残念。
濡れ場も、らしくないくらい期待以上に甘くて、濃くて、エロい。 -
Posted by ブクログ
遊郭舞台に繰り広げられる愛憎劇です。美少年が郭に売られて無理矢理いろいろな男と、みたいな話は食傷気味で敬遠していたのですが、榎田センセがどう描かれているのか興味を持ったので手に取りました。
南条財閥の御曹司×水揚げ直前新造女郎の花嵐。突然、自分の前から姿を消した少年が遊女となって現れ、貴師の心の中は荒れ狂います。
他の遊郭ものとは切り口がちょっと違っていて目新しいかんじ。男の心のまま遊女として生きようとする華嵐こと暁芳。何のこだわりもなく男に抱かれることを望む話とか、売られて抱かれて感じて目覚める話とか横行?する遊郭ものではなく、男としての矜持を手放さない結果としての遊女です。
不本意に男でありながら遊女に身を落とし華嵐となった暁芳や、遊女を厭いながらも華嵐に執着する貴師の心情にも素直に納得できました。
それは、やはりストーリーの構成力、郭の風習しきたりを仔細に描き出す巧みさ、テンポのよさなど筆力によるところが大きい。
まぁ、なんだかんだいってもBLファンタジーの世界であるわけだから、筆力があっても萌えがなくちゃ意味がない。濡れ場はしっとり且つ情熱的でステキではあったけど、センセらしい垣間見えるエロってのが若干物足りなかったかも。
難を言えば、「あらゆる淫らな姿勢を取らせ、淫猥な言葉を教え、姿見の前で抱くこともした」などと適当な説明のみで終わらせることなく、ねちねちと濡れ場をすべて描写して欲しかった。ゼイタク?
遊郭の克明な描写で、エロに割くページがなくなっちゃったんでしょうか…
貴師の男の色気溢れる強気な言葉攻めは、ステキでした。萌えます。
そして一番盛り上がる絡みは、なんと女郎姿ではなかった。ちょっと残念。その前後の志乃の足抜け騒動と混同して個人的には興醒め。暁芳として抱かれるのは花魁道中の後でもよかった気がするんですが。
気になる点もありましたが、結果的には架空の遊郭の世界にこんなにどっぷり浸れるとは思わなかったのでかなり高評価です。 -
Posted by ブクログ
美しい顔と肢体を持った大学生・天は歌舞伎町で兄の経営する配送会社を手伝っている。配送するものはヤクや銃など以外。ヤクザからの依頼も多いがどの組にも同じように接している。
ある日、子供の頃に苛めていた正文と再会。普段扱わない“人間の子供”を預かったその子供絡みで問題が起こり…。
無理にBLである必要性を感じないくらいちゃんとしたピカレスクなストーリー構成でした!
やっぱり読ませる作家ですね。
兄・核はヤクザの若頭と身体の関係がありますが心までは伴っていない。
弟・天は正文の事が好きらしい。
正文もよく分からないけど気になっていて…。
今後の二人(三人)に注目ですね!
エロは少ないです。