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やるせなさだけじゃない
男花魁とはいえ、正真正銘、これ以上はない、花魁を堪能しました。
心が綺麗で、切なさややるせなさの中でありながらも、芯がカッコいい。
亡き母、そして志乃花魁も素敵でした。
吉原ならではの独特な雰囲気、オススメです。
艶っぽい
榎田作品にしたら評価が低めの本作でしたが時代(明治くらい?)と舞台背景が遊郭ゆえ秘めやかかつ艶やかで更に榎田さんの筆力で読み応えのある鮮やかな世界観、私的には「やっぱり榎田さんは裏切らない」です。暁芳も貴師も温度が低いタイプのキャラで爆発的な盛り上がりはないものの、惚れた腫れただでハイ身請け〜的な単純さじゃないもどかしさと自分の不器用さや過去への悔恨にもがきつつ縋っちゃう貴師に萌えでした(詳しくは読んで下さい。笑)暁芳の子供ながらに「男の矜恃」を貫こうとする姿勢も実にイイ。
Posted by ブクログ
遊郭舞台に繰り広げられる愛憎劇です。美少年が郭に売られて無理矢理いろいろな男と、みたいな話は食傷気味で敬遠していたのですが、榎田センセがどう描かれているのか興味を持ったので手に取りました。
南条財閥の御曹司×水揚げ直前新造女郎の花嵐。突然、自分の前から姿を消した少年が遊女となって現れ、貴師の心の中は荒れ狂います。
他の遊郭ものとは切り口がちょっと違っていて目新しいかんじ。男の心のまま遊女として生きようとする華嵐こと暁芳。何のこだわりもなく男に抱かれることを望む話とか、売られて抱かれて感じて目覚める話とか横行?する遊郭ものではなく、男としての矜持を手放さない結果としての遊女です。
不本意に男でありながら遊女に身を落とし華嵐となった暁芳や、遊女を厭いながらも華嵐に執着する貴師の心情にも素直に納得できました。
それは、やはりストーリーの構成力、郭の風習しきたりを仔細に描き出す巧みさ、テンポのよさなど筆力によるところが大きい。
まぁ、なんだかんだいってもBLファンタジーの世界であるわけだから、筆力があっても萌えがなくちゃ意味がない。濡れ場はしっとり且つ情熱的でステキではあったけど、センセらしい垣間見えるエロってのが若干物足りなかったかも。
難を言えば、「あらゆる淫らな姿勢を取らせ、淫猥な言葉を教え、姿見の前で抱くこともした」などと適当な説明のみで終わらせることなく、ねちねちと濡れ場をすべて描写して欲しかった。ゼイタク?
遊郭の克明な描写で、エロに割くページがなくなっちゃったんでしょうか…
貴師の男の色気溢れる強気な言葉攻めは、ステキでした。萌えます。
そして一番盛り上がる絡みは、なんと女郎姿ではなかった。ちょっと残念。その前後の志乃の足抜け騒動と混同して個人的には興醒め。暁芳として抱かれるのは花魁道中の後でもよかった気がするんですが。
気になる点もありましたが、結果的には架空の遊郭の世界にこんなにどっぷり浸れるとは思わなかったのでかなり高評価です。
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