あらすじ
櫻林院侯爵家の跡取り候補として、三峯邦彦は櫻林院家を訪れる。そこで数年ぶりに従兄の千早の姿をみつける。幼い頃は実の弟のように千早に可愛がってもらった。だが、いつしかふっつりと千早は人前から姿を消していたのだ。なぜ嫡男である千早が家督を継がないのか? 疑問を胸に抱きつつも、邦彦は櫻林院家を我がものにすると堅く心に決めていた。爵位や財産がほしいわけではない、だが、どうしても手に入れたいものがあったのだ!
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大正時代、華族と平民。
女装する受、ということで、ちょっと読者を選ぶかもしれませんが、逆に、こういう要素に萌える! という方にはオススメの一作です。
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★3.5。幼い頃、共に暮らしたことのある従兄弟同士。
攻めがひとつ年上の従兄がほしいがために、華族である受けの家の養子になろうと画策する。受けも病弱で対人恐怖症のため、家を継ぐのは攻めの方が良いと考えている。
再度、共に暮らすうちに、ふたりの距離は縮まってきていい雰囲気に。しかし、社会復帰の一環として受けが女装して社交界に参加していたところ、偶然居合わせた攻めがキレて、強姦、さらに逃げようとした受けを監禁。
おま、こんな過激な性格してたのかよ?!ってくらい非道なんですが、受けが心を病んでしまって、攻めが懺悔する姿にすっきりしました。
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買ってみたけどずっと本棚の奥に眠っていた本を一気読み。割と読みやすくてカップリングもキライじゃなかった。一途な攻めはやっぱり大好物だったりするので甘めかもしれないけど★4
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櫻林院侯爵家の長男でありながら過去の事件によるトラウマから半ば幽閉された生活を送っていた千早の元へ、次期侯爵候補であり一つ下の従兄弟、邦彦が突然現れる。
邦彦の狂気じみた執着に戸惑いながらも心を許していく千早。
心のすれ違いから嫉妬に駆られた邦彦が取った行動で過去の封印が解かれて発病してしまう千早。
二人の間でバランスを取ってくれる医者の馬宮辺の存在がいいです。
華族の因習とその時代の古臭さが味わえて、読み終えてしっとりした気持ちになりました。
華族物、実は好きです♪~陰湿さが良いスパイス☆
Posted by ブクログ
寡黙な華 SHYノベルズ
榎田 尤利 (著), 雪舟 薫 (イラスト)
■「では、接吻の作法を教えてやろう」桜林院侯爵家の跡取り候補として、三峯邦彦は桜林院家を訪れる。
そこで、数年ぶりに従兄の千早の姿をみつける。
■貴族、雪舟さん、黒髪受けでピンときたら読むべし。
ただし、ちょっと狂気じみた場面もあるので苦手な人は注意。
なんとなく、キャラの設定が「月と茉莉花」とかぶってるかな。隠居生活を送ってる受けとその人を独り占めしようとする攻め。
ん〜、かぶるな(笑)
榎田尤利さんの作品は前回「魚住くんシリーズ」で読んだのであのなんともいえないテンポを期待してたのですが、こういう設定だと普通の話ですね。
不思議な作家さんだ。
ノスタルジックで雰囲気のある作品。凄いドラマチックな展開が〜と期待しつつも、ん?それで終わり?という後味。悪くはないんですよ、ただ榎田さん作品ならもっと〜と勝手に期待しすぎた様です。邦彦が千早に執着する病んでる具合は大好きですが「なんでそーなった?」のかキッカケや経過がよく分からずちょっとモヤモヤ。千早も結構な扱いを受けるのに邦彦に惹かれてた、「え、いつから?どーして?」と置いてきぼり感が拭えない。褥シーンはなかなか濃度もあり艶っぽくていい感じですねぇ。「榎田さんだから」って前置きありきでの評価なの辛口目かな?の★3ツです。
Posted by ブクログ
時代もの。イラストがキレイだった~。何もわからない千早が徐々に大人になっていく様子がよかった。馬宮部が好きでした。友人ながら、いい味だしてたわ。最後は成長した千早が姿を見せるシーンはかっこよかったです。