榎田尤利のレビュー一覧
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なかなか読み応えあった!
後編ではもっとBLっぽくいちゃつくのかと思ったら逆だった。前編より真剣になってた。でもそっちの方がよかった。
なんていうか、こういう、長くて深く重い話は久々で、暫く余韻が残りそう…ここ最近、オチがあるようでないような、起承転結があるようなないような話ばっかり読んでたから。
余白が無いんだよな。良くも悪くも。登場人物たちは想像の余地がないぐらい設定があるし、話も基本的に隙間は無い。
それにしても…魚住くんほんと大人になったなあ…いや大人になったんじゃないのか…強くなったのか…
でも強くなってどんどん久留米から離れていくの読んでるのはちょっとつらかった。ずっと一緒に居ればいいのにって。
最後の三編ぐらいではぐーっとなったな。特に夏の子供。夏って何なんだろうな。何であんなノスタルジックなんだろうな。
この話は生と死と不幸について深く?書かれてるけど、身近な人の死を体験したことのないわたしにはなかなか実感しにくいところもあった。
あと、あまりに不幸が詰め込まれすぎててやり過ぎだろって思うこともあったなあ。自分には合わない部分も多々。
でもそうか、こういうのか、そうかって納得することも多かった。
魚住くんが幸せならそれでいい!いつかアメリカから帰ってきて、死ぬまで久留米と暮らすんだろ!そう思ってる!
面白かった! -
Posted by ブクログ
BLと明記されているBL小説を読んだのはこれが初めてかな? でも挿絵も少ないし(見た目の)BLっぽさもあんまないし読みやすかったな。なんとなーく、BL小説はちょっと…と思ってるので…BLっぽいのは読み漁るくせに…
勧められて読んだけど、あらすじを聞いて思い浮かべた魚住くん像とはだいぶ違って、最初の方はアレ、と思ったり。自分の勝手な想像で。もっと悲壮感に溢れたキャラかと思ってた。こんなふわっふわのキャラとは思ってなかった。
でも読み進めていくうちに魚住くんにのめりこんでいくわけで…前半はあまりBL臭も無く、どっちかっていうと魚住くんについて、って感じなのでおいしかったな。最近ガッツリよりちょっと匂うぐらいの方が好きになってきたもんで。
それでもやっぱりBL、久留米とのもどかしい関係とかもちゃんと書かれてて、かわいかったなあ。
脇役(って言っちゃだめかな)もいいなあ。マリさん最初ウワーって思ったけどなんだこのオカン…サリームも重要キャラだし。
何と言っても濱田さんです。濱田さんと魚住くんの絡みが一番好き…襲いかけたあたりから好きになった…濱田さんが魚住くんの世話焼いてるの微笑ましすぎてもう。保護者第二号のような濱田さんいい人超いい人。
単行本読んだの久々で、文が二段になってるのも久々だったなあ。結構読み応えあったと思う。良くも悪くも、わたしの中でBL=サラっと進んでサラっとやってサラっとハッピーエンド、なので、こんなに丁寧に描かれてるとは。じっくり恋をしてる感じがしていいな。
で、最後の章は予想以上の重さでびっくりした。魚住くんそういうタイプじゃないと思ってた。というか、こういう話題の本をしばらく読んでなかったので不意打ちだったというか。
面白い。面白いんだけど、ここまでの流れを全部断ち切って一刀両断するとしたら、すごい中二病だ!とも言い換えられるのかもしれない(笑)
いや、ここまで生と死を描かれてるとそういう枠じゃないのかな、でもこんなにコッテコテに不幸で完璧なキャラって初めて見たかもしんない…(笑)
だからこそ割り切って、貪り食うように読んだけど。
夏の子供ではじっくりじっくり愛を育むの…か…? -
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攻め:原田仁
受け:乃木坂乙矢
先にCDを既聴していたので話の内容は既に知っていたのだけれど、CD化されていないエピソードの数々で二人の人となりや老執事の事などが補完された。
CDで出ていたのか記憶に無いのだけれど、年齢が攻めの原田の方が2歳も年下でビックリ。これはわざわざ年下設定にする理由はあったのかな?ちょっとそれが分からなかった。
原田が男子校だったのはCDにはあったけれど大学時代に同性と2年付き合っていたことはCDに無かったような。
庭に散歩するようになったり、その庭で原田が居眠りしているのを見掛けたり、そういうCDには抜けてるエピソードで二人の距離が縮まっていく過程が見えた感じ。
やっぱりCDだといろいろ削らないといけないのよね。
最後、二人が結ばれて、富益が起こしに来る朝まで2日間あって、その2日間はベッドの中にいたそうだけれど、その時のいちゃいちゃを読みたいなと思いました(笑)
実は絵師さんは私のちょっと苦手な方だったので最初どうなのかなと思っていたけど、これは大丈夫でした。ホッとしました。
余談だけれどこんな雰囲気の老執事、同じ作家さんで見た記憶があるような、無いような。
評価はちょっと甘いけれど3だと辛すぎるので4にしてみました。 -
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もしも、反社会的な危険思想・テロ計画を取り締まる新破防法が制定されたなら…という架空設定がベースになった、社会派BL。政治の闇に正義を楯に果敢に挑む「思想検事」が主役です。いかにも榎田センセらしいなー、というストーリー。
とは言っても、新破防法とか危険思想とか掘り下げては語られていないので、そんな世界なんだという認識だけでも話の大筋は理解できます。良くも悪くもほんのりBL向きで適当。
主人公の楓はエリートでクールビューティーな思想検事。とても理性的で隙のない印象とはうらはらに、父親の傀儡となり有力者に体で接待させられ、持病に苦しむ毎日。けれど、けっして弱音を吐かない気丈さを持つ男前です。
そんな楓が取り調べたのは、大学教授の陣内。彼は、取り調べの席で自分はゲイだとカミングアウトして楓に誘いをかけてくるようなふざけた男。
楓は、影の大物であり自分を蹂躙する金森が危険視する柳原を追ううちに、不本意に陣内と協力するようになり、彼の持つ人間性に惹かれていきます。楓が陰なら陣内は眩しい陽の世界に生きている男。病気で苦しむ楓にさりげなく気遣いを見せる優しさが人柄を表しています。
真相を追う中、陣内の全てを信じきるわけにはいかない事柄が、次々と楓の身に降りかかってきます。それでも、心の片隅で陣内を信じ、男としての矜持を忘れることなく、正義にこだわり真相を解明しようとする楓の姿が潔くすてきでした。
好きでもない男に蹂躙されたり、輪○レイプされたり痛いシーンが度々あります。榎田作品には意外にもけっこうありますね。今回もびっくりするくらいガチで犯されています。ただ、被害者が大人の男なので、悲惨さというよりはプライド面での描写としての大きなヤマ場となっています。
そして、そんな闇から楓を救い出すのが陣内です。ポンポンとテンポのいい陣内の軽めのセリフは鬱屈した空気を吹き飛ばしてくれる、いい役目を果たしていた気がします。
ただ、エロ面ではそこが今ひとつムードに欠けるところだったような。せっかくの言葉攻めでしたが…
頭の中まで取り締まって欲しくないな~と、真剣に思ってしまった… -
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【あらすじより】
悪い子だ。発情してしまったのか?自覚のあるろくでなし・三浦倖生は、うだるように暑い夏のある日、会員制のデートクラブ『Pet Lovers』から『犬』として、寡黙で美しい男・轡田の屋敷に派遣される。そこで倖生を待っていたのは厳格な主人・轡田の厳しい躾の日々だった。人でありながら犬扱いされることへの屈辱と羞恥。そして、身体の奥底に感じる正体不明の熱…。次第に深みにはまっていくふたりだったが!?究極のコンプレックス・ラブ。
【感想】
話が進むにつれ終盤に近づくにつれ「愛」が形になっていくんだけどこれがもうどっちもすごい。何度も読み返しそうな一冊です♪ -
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ヤング組メイン。勢い的にはトーンダウンが否めないのですが、それでも読めば読むほど味わいある作品です。
英のやさしさにほだされた淳平がまっすぐでピュアで、かわいい。
もちろん、やきのりの可愛さは説明の必要なしですね。やきのりがいなかったら、もっとどんよりしていますよね。
今回は、橘高の軽井沢別荘での出来事がメインでした。4人が本格的に一緒に登場する場面です。アダルト組の話は適当?にしか描かれていないので、これは「愛とは言えない3」を絶対に読めということなんですね。大体のことはわかるようになっているけど、やっぱりマンガだけではアダルト組の心情やら細かいあれこれがわかりにくいですね。同時進行なので、これ小説とマンガを読むタイミングがなかなか微妙です。
カレーの件は、小説読んだほうが理解しやすいと思います。ていうか、読んでたからわかった。
で、こちらではその軽井沢で、淳平の恋人との事情が詳しく分かるようになっています。淳平とサガンは心の傷に共通点があるようですね。
いよいよ接点も増えて、4人の想いが入り乱れてきましたよ。橘高と英の距離がものすごく近付いてるし、カレー作りがきっかけだったのか、過去が似てるからか、淳平とサガンがいつの間にか仲良しになってるし。そんな中、橘高に対する英の態度が、意外にしっかりしていて安心感があります。流されていません、今のところ。それでいてちゃんと優しさがある態度で橘高に接していて本当にいい人。
なのに淳平はそこのところちょっと早とちりしていて、ほんっとにジレッタイ。まあ彼は若さゆえに短気なところがあって、それも微笑ましくはあるんだけど、もう少し熟慮するといいよと今回は本気で思いました。
この先どうなっちゃうんでしょうか?
何しろ淳平と英の間の誤解が早く解けることを願わずにはいられません。頼む。 -
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SMもの、というほど濃ゆい作品ではない。
はっきりいってコミカル。
で、とにかく攻めがカワイイ。
図体はデカいんだけど性格が可愛らしすぎる。
しきりにウケの先生のことを可愛いと攻めの学生は言うが
アンタの方が可愛いよ。
脇役の王飛も素敵すぎ。
悪キャラは悪キャラらしい扱いでありきたりではあったけれど
最後まで面白く、かつ楽しく読めたのは
攻めキャラが可愛らしすぎたから。
筋は予想通りではあっても、こういう展開も話も好きなので
私は面白く読めた。
攻め学生の赤くなったり青くなったり純情一途だったりが
大変好ましかった。
若干設定苦しいのかも?とか思ってしまうような
(言い訳めいたというか、説明臭いというか)展開は否めないが
それでも楽しく読めた。
挿絵、草間さかえさん。
雑な雰囲気であるのに、色っぽい絵を描く人だと毎度思う。
今回もしかり。好きです。 -
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交渉人シリーズが一区切りついたところでの新作はSMがテーマ!どうしてそれ?というチョイスが悪戯っぽくて、それにまんまと踊らされた読者です。
蓋を開けたらシリアスでもダークでもなく、シニカルで味のあるラブコメSMでした。
変態というのは、見た目じゃわからないし、地位も名誉もある立派な君子だって実はそうかもしれないし。
大学生の栄田が一目惚れしたのは、「殿下」と呼ばれている40歳クール美人の准教授宮。イニシャルでSの栄田とMの宮で、後々の関係性が暗に仄めかされています。
で、この話の面白さが何かというと、大抵のSM話だったら「Mに躾けてやる!」が定番なのに、こちらはヘタレで純情でマトモな大学生の栄田が先生好きすぎるあまり、Sとして育成してもらうという、意表をついた変化球が飛んでくるところです。
栄田は20歳にして初めての恋なので、とにかく必死。手の届かない存在の宮と、どうにかして恋人同士になりたいので、いきなり異次元のアブノーマルな世界に飛び込んでしまいます。宮の助教の王飛がS指南役で、のっけから3人の世界。まだファーストキスも経験していない栄田にはどう考えてもハードルが高そうです。でも不憫ではあるけど、あまりにも彼が無知すぎて、なんだか惚けたいい雰囲気があります。宮の裏表のあるギャップ感に煽られる感じもあるけど、栄田のピュアな気持が幅を占めているんで、ドキドキ感の方が強いんです。
指南役の王と宮が、昼ご飯を食べながら栄田の噂話したり、エロ話をするシーンがすごく受けました。素で話しているコイバナとか、やりとりが絶妙で笑いました。キスにメイクラブという、恋について肝心なところがうっかり抜けている残念な宮が逆に可愛かった。
草間さかえセンセのイラストもかなりポイント高いです。話の雰囲気としっかりかみ合っていて、イメージしやすかった。受が40でも美形という設定はイラストから違和感なく入り込めます。
宮の過去や、栄田と鶴見の関係とか、ちょっと興醒めしたけど、気になったのはそこくらいです。エロ成分も甘いのから濃いのまでいろいろあって、サービス精神満点です。最後のラブラブHシーンが甘くてステキでした。栄田のナチュラルSなわんこ攻めに萌え。
深刻じゃなく、笑って気楽にSMメソッドを楽しめます。