あらすじ
コンビニのおにぎりなら『赤飯』。それがマイルールの花島光也は、ある夜、最後のひとつの赤飯おにぎりを見知らぬ男から譲ってもらった。『お洒落』よりも『誠実』という表現が似合う、でも、どこにでもいるような男だ。数日後、編集経験があると偽って入った出版社で光也はその男、的場宗憲と再会するのだが!?
普通に生きてきたはずが、恋した相手が同性だったら? 臆病な大人たちに贈る、思わず恋がしたくなる物語!
『普通の男』『普通の恋』に書き下ろし『普通のオジサン』も収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「普通」ってなんだろうって凄く考えさせられました。
ある男とコンビニで出会いその後花島は転職先の会社で出会い、的場とやがて恋に落ちる。
お互いノンケで戸惑い悩み葛藤しそして、と読ませてくれます。
お互いがお互いに好き過ぎてと色々グルグル考え過ぎて切なくなる場面には涙が止まらず。
「普通のひと」「普通の恋」と書き下ろしの「普通のおじさん」が収録されていてどれも良くて。
この2人はずっと一緒に色々ありながらも幸せに歳を重ねて行って欲しい。
とても自然
普通の人が普通に恋をしているお話。
たまたま相手が同性だっただけ。
自然ですごく共感できました。
普通ってなんだろ、ってでてきますが、本当ですね。中で出てくる言葉が素敵でした。
その辺りも読んでて深いなぁと。
作者さんの他の作品も探しに行ってみようと思います。
Posted by ブクログ
文庫を読んでいたので、なかなか読めずにいました。
2冊分まとめてのボリュームはすごかったです(笑)。
こんなに「普通」について語られていたっけ?とか思いつつ・・・。
「性癖」って面白い言葉かもしれない!?
Posted by ブクログ
■あらすじ■
”コンビニでかうおにぎりは赤飯に決めている。それが花島光也のマイ・ルールだ。”その日も何の迷いもなく赤飯を買うはずだったのだが、残り一つの赤飯に手を伸ばしたのは二人……それを譲ってくれたのは偶然にも再就職した出版社の営業・的場だったのだ。あのときの親切な印象はどこへやら、何かと光也に対して厳しい態度を取るが、厳しさから覗かせる温かさに次第と懐く光也。光也の見ていて気持ちよい仕事ぶりと、時たま見せる見た目のとのギャップに目が離せなくなる的場。二人が『普通』に疑問を持ってしまった時……「普通って、なんですか?!」
■感想■
何もかもとは言わずとも、ある程度自分は『普通』だと認識していた二人が、出逢ってしまって『普通』という言葉に振り回され、自分の『異変』に恐れ、揺れ動く気持ちが痛いほどに伝わってくる作品です。 実はクリスタル文庫版しか読んでなかったんですが、いつの間にかノベルズ版が出ていたとは…。こちらには書き下ろし『普通のオジサン』も収録されているとの事ですので、近々ゲットせねばと思っております。
■挿絵■木下 けい子
Posted by ブクログ
【あらすじ】コンビニのおにぎりなら『赤飯』。それがマイルールの花島光也は、ある夜、最後のひとつの赤飯おにぎりを見知らぬ男から譲ってもらった。『お洒落』よりも『誠実』という表現が似合う、でも、どこにでもいるような男だ。数日後、編集経験があると偽って入った出版社で光也はその男、的場宗憲と再会するのだが!?普通に生きてきたはずが、恋した相手が同性だったら?臆病な大人たちに贈る、思わず恋がしたくなる物語!『普通の男』『普通の恋』に書き下ろし『普通のオジサン』も収録。
もだもだがリアル
ノンケ同士の二人がサラッと恋を自覚しちゃったとしたら、よくある即席BLだよなー。自分の気持ちと折り合いを付けていくところが読みどころ!すぐに好きだの愛してるだの、受けだの攻めだのって話にならない。そこがいい。元旦にいいもの読みました。今年もトキメキ多いBLが読めたらいいな!(笑)
そして、1年後〜
また読んじゃいました。いいわ、やっぱ。おススメです。
ホントにフツーです。
かなり「普通」の定義について考えさせられました、日本人は好きですよね「普通」が(笑)的場は30代後半のごく平均的なタイプ、花島も容姿こそ華があるものの身の回りに一人はいるんじゃないかってくらいのタイプ。そんな2人が牛歩で惹かれ合ってなかなか進展しない地味なお話(笑)ですがジンワリと恋する気持ちが浸みてきて緩く長い展開なのに不思議と退屈じゃない。さすが榎田さんの筆力、です。
ジレジレに焦れた
ノンケ同士、ビジネス書の編集者、アラサー。
半分近くまで「普通の」お仕事小説だった。職を無くして、新たな職場で出会った仕事のできる先輩と、まさか男同士で恋愛をするなんて。
タイトルの通り、「普通」をとにかく意識する。
普通に仕事して、普通に恋愛して、普通に結婚して。普通って??この言葉を噛み締めて考えた。
かなりのページ数でちょっと時間かかりましたけど、面白かったです。何気なく使っている「普通」という言葉。
普通ってなに?普通じゃないのってなに?と考えさせらるおはなしでした。
Posted by ブクログ
星5と迷った末4に。
概ね良かった。花島と的場、二人共三十過ぎてて色々経験もしてるのに、だからこそ、これまでの常識である『普通』が覆ってしまう同性愛に尻込みして中学生みたいに不器用になってるのがかわいかった。
ただ、『普通の恋』で様々な誤解が生じて別れる別れないの末のゲイバー『トワイライト』での大団円(というか山場?)がちょっと無理矢理感があるかなと思ってしまった。すれ違い方が出来過ぎというか。でもそれで全てが台無しになるほどではなく、他の部分、特に花島と的場の気持ちが互いに恋に発展していく様が双方の視点を通じてとても丁寧に描かれていたので、そのあたりはとても良かった。
Posted by ブクログ
普通ってなんだろうと、すごく考えさせられた作品でした。普段何気なく使っている言葉だけど、普通って何?って言われても答えが出ない…。二人が悩みながらも、想いが通じ合うまで、すごく丁寧に描かれてました。自分の人生におまえがいないのが考えられない、とお互いが想い合える相手と出会えるって素敵だなぁと思いました!かわいいオッサンたちのお話です(笑)
Posted by ブクログ
【あらすじ】
コンビニのおにぎりなら『赤飯』。それがマイルールの花島光也は、ある夜、最後のひとつの赤飯おにぎりを見知らぬ男から譲ってもらった。『お洒落』よりも『誠実』という表現が似合う、でも、どこにでもいるような男だ。数日後、編集経験があると偽って入った出版社で光也はその男、的場宗憲と再会するのだが!?普通に生きてきたはずが、恋した相手が同性だったら?臆病な大人たちに贈る、思わず恋がしたくなる物語!『普通の男』『普通の恋』に書き下ろし『普通のオジサン』も収録。
【感想】
なにやらリアルな感じが良かったです。
なぜか山登りしながら読んだ記憶が…
Posted by ブクログ
新刊で読んでたら評価が上がったかもしれないですが、これが既に新装版なんですね…その頃のおっさんものって先駆的だっただろうな。あ、でもその頃は、やまねセンセぽい非現実的なドラマチックBLが好きだったから、きっとこういう地味なおっさんが攻のリーマンものには、食指が動かなかっただろうな…なので、やはり評価は一緒かもです。
普通のリーマンが普通に仕事で苦労して、普通にコンビニで赤飯おにぎり買って…
ところが、恋をしたのは同性♂だったというストーリー。
じゃ、同性に恋をするのは普通ではないことなのか?そんな問いかけがストーリーの始まりから最後までずっと発信されています。
常識的に生きてきた宗憲と、マイルールを守ってきた光也は、互いを好きになったことで「普通」という大きな壁にぶち当たってしまうんです。
BLの原点みたいなテーマですが、だからといってそんな二人に周囲の風当たりが厳しいとか、偏見の障害があるとか、そこまで切羽詰った状況でもなく、ただひたすら悶々と悩み続けるおじさんの恋を傍観させられることになるストーリーでした。
周囲はわりと好意的で、二人の悩みを聞いてくれる若宮とそのいとこのコウちゃんという味方もいます。
本人たちのみがぐるぐるしまくってる…
ノンケ同士なので、それはそうだろうと思います。ものすごい仲良しぐらいのスタンスでもよさそうなのですが、この二人は相手に対して嫉妬と独占欲だけじゃなく、欲情を感じているので普通に「恋愛」なんです。
そこに気付いてからの宗憲と光也の迷走ぶりがじれったかったけど、センセの持ち前の上手さで、どうなることかと気にさせられ先へ先へとページが進んでしまいました。もうちょっとでダラダラする展開だったけど、寸前でセーフ。
盛り上がりには欠けました…でも、男同士ゆえのプライドや見栄の張り合いが面白かったし、大人のくせに子供みたいなところがあってかわいくてキュンとなる場面も。
社内恋愛、誤解からのヤキモチと男女の間ならありがちな出来事が、男同士だと特別なことになっていくんですね。
エロ的には、ちょっともの足りなかったかな。なにしろノンケ同士だし、不器用同士だし、ムードもへったくれもありませんw初心なHです。
その分、愛はしっかり感じましたww
Posted by ブクログ
5/25
買えた!けど読めてないです
予想以上に分厚かった。
5/29
読みました。
これ、主人公達の年齢高くない方が違和感ないように思うんですが。
受け攻め共に、せめて21〜25歳くらいなら何とか納得出来たのに…!
絵のイメージから入ると、「ん?」となります。
表題作はじわじわ進む感じ、気付いたら恋になっていた、という雰囲気が結構というか、かなり!好きだったんですが、
後半、二人がくっついたあとは、よくある話に転がった、という印象です。
本当に転がる感じ。展開が早い早い。
前半のそのままのペースで進んで欲しかったなあ。
出版社やデザイン会社の知識とかは「へー」と思えて面白かったです。
あと扉絵の二人は可愛かった