榎田尤利のレビュー一覧
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ヤング組の完結編は、誤解がとけてよかったねとホッとさせられる順当な仕上がり。とても辛い恋愛のはずなのに、英と淳平のそれぞれの言動が深いやさしさに包まれていて、じんわりと響いてくる話でした。
着地点はわかっていたけど、そこにたどりつくまでがけっこう焦れ焦れさせられましたね。若くて未熟な淳平もちょっと鈍くて素直すぎる英も、橘高やサガンという酸いも甘いも噛み分けてきたオトナからは学ぶところが多かった気がします。
だから、一応淳平とサガン、橘高と英のあやまちには寛容でいたいんですが…
相手のこと好きなら、もっともっとヤキモチ焼くのが普通なんじゃないかとちらっと思ってしまいました。そういう場面があってほしかったなーと個人的意見。情熱的に?
「恋になれたら」は、恋人同士になれたけど初Hのタイミングがわからないというヤングが、アダルトに各自相談してしまうお話。ただのノロケを聞かされた橘高とサガンはお気の毒です。ちゃんと心身ともに恋人同士になれた淳平と英に安堵しました。とってもいいHシーン。英が意外に積極的!
町屋センセは、ものいう絵を描かれるいい作家さんだと思います。セリフが無くとも思いが伝わってきます。
でも、いちばんよかったのは「のり子」!橘高面白すぎる。のり子の過去夢に爆笑でした。
やきのりがホントにいい味出してますよね~最優秀助演女優賞確定! -
Posted by ブクログ
榎田センセの新シリーズは、異色のバディもの。
今回も、テンポのいいセリフのやりとりが爽快です。
交渉人シリーズのようにごっちゃり登場人物が出てきて、皆それぞれ個性的です。キャラ立ちはいつもどおりにハッキリしていて、大勢登場しても見分けがつくので、そこは安心。
メインの二人もアクが強い!イラストもすごく個性的。まだ未知数なところが大きい湖水きよセンセです。10年飼ってる犬のハナシには同情&爆笑!
潔癖で神経質でKYな元公安の鷹目兆×勘がよくてだらしなくてお調子者の燕千里。34歳タメという立派な大人コンビなのに、ふたりのやりとりはすごく大人げなくて面白かったです。エリート街道まっしぐらにいけるだけの能力がありながら、その残念な性格で断念せざる得なかった鷹目。
導入と途中半分はこの鷹目視点で、仕事をすることになったCASや、相棒になる千里のことが明らかになっていくんですが、彼にはさんざん笑わせてもらいました。鷹目って、ほんとに空気読めていません。
そして後の途中半分は、いい加減で軽くて、でも特殊な能力がある、愛され系の千里の一人称で進行という、いつもの榎田センセらしい展開になっています。千里はああ見えて実は老犬に対して必死になって泣いてしまうくらい情があります。鷹目同様ほろっとさせられました。実はなにやら背負ってるものがあったりして。
双方からの描写なので、その場の状況や、互いが互いをどう思っているかがわかりやすいのがよかった。一方からだとこの二人の場合、とても正確には把握できそうにないしw
ストーリーですが、本編の面白味が無くなるので詳しくは書けませんが、一話完結でシリーズ化のようです。事件性は無し。それよりほとんど強制的にバディを組まされた二人の息が最初全然合っていないのに、嫌々仕事をするうちに、あれ?けっこうお似合い?という状況になっていくところが笑えました。しかも、なし崩し的なところが妙に面白かった。千里の言い草に関しては、多分そういうことなんだろうなと序盤からわかっちゃいましたけどね。
意外に本人たちよりも周りの女性陣がわかってるようだったり、腐的だったりしてるのもいいです。
エロ的にはまだ序盤戦。けっこうニヤつけます。
千里のああいう特殊能力はデ○ワンコとか、那州雪江センセのでありましたね…
でも、榎田流に、どう味付けして面白く読ませてくれるのか、そこが腕の見せ所だと思いますね。続きは来年春らしいので、期待しています。 -
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味覚障害の青年・魚住真澄は、学生時代の友人・久留米充のアパートに居候をしている。味覚を失ったのは、生きる意味を見失ったから?
インド人の血を引く隣人サリームに、久留米の元恋人のマリ。日常に潜む生と死、悲しみと喜びの物語。
手に取りやすい上製本になっていたので、購入。読まないともったいないという評判通り、ヒューマンドラマでした。
過度に悲しんだり、喜んだりするのではなくて、確かに現実ってこんな感じです。
悲しいままだと生きていけないから、魚住くんはああなってしまったのだなあとしみじみ納得。
魚住くん名前がぴったりだなあと思っていたのですが、あまりに水が澄み過ぎていると、魚って住めないんだったと思いだし、複雑な気分です(笑)