朱野帰子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1は未読ですが、ドラマを見ていたので2から読みました。本作は、差別的CMで炎上し、社内ではパワハラが横行する問題企業・フォースのweb制作コンペに参加するところからはじまる。
ドラマ版は現実味のあるストーリーに調整されていたが、原作はキャラクターもストーリーも癖が強くあまりリアリティがなかった。甘露寺ほどぶっ飛んだ新人いないし(いるのか?笑)、中小企業とはいえそこそこの規模の会社の社長が一社員にそこまで肩入れしないし、「定時で帰る」という物語の根幹となる部分も、主人公の頑張り次第で会社の制度が守られるというのは現実離れしていると感じた。
ドラマ版の結衣には共感できたが本作ではあまり共感できず。パワハラやセクハラの描かれ方もなんとなく古い感じがした。しかし種田さんは向井理さんの印象を引きずっているのでかっこよくて(笑)、3も読んでみたくなる。 -
Posted by ブクログ
アサラー男子で何も出来ない紙屋。
正社員の働き口を探している最中に派遣先を首になり、なんとか内定をもらったのは製粉会社だった。
家族は父母共に有名所で、兄も海外で活躍している。
自分だけが仕事も出来ず、周りに迷惑を掛けてばかり。
就職出来た製粉会社でも、ミスばかりで後始末に手間を掛けさせてばかりで、何もしないでくれと言われる始末。
ただ、紙屋は文章を書くのを得意としており、それには自信があった。
それを評価され、少しずつ自信がついてくる。
そして、紙屋の長所は正直過ぎるところ。
自分の出来るところで、自分の居場所を見つけていく。
2023.12.3 -
Posted by ブクログ
ライフステージが変わる度に、元の自分は死んでいく……結婚、出産、子育て、介護。
経験してることは殆ど無い(失恋のみ)なのに心に刺さるので、経験者だともっと心にくるんだろうと思います。
「鏡の男」と「花嫁衣装」の描写がキツくて読むのを諦めそうになりましたが、「獣の夜」「子育て幽霊」が圧巻でした。あんまり大きく出るのは好きじゃないけど、老若男女読んで欲しいこれ。。。ここの4篇だけでも。
ラストの「帰り道」もしみじみ良かった。良い話だ…と思ったらラストそうきたか…。びっくりだけれど彼女は強く生きていくだろうな。
思ってたより怪談話でした。しんといけれど面白かった。 -
Posted by ブクログ
ブク友様のレビューから気になって手に取った1冊。
来年は"言葉"にすごく縁のあることをする予定で、文章も言葉の力を発揮できる1つだと思い読んでみた。
なるほど勉強にもなったし、作中の紙屋と榮倉さんのその先とかも気になって楽しく読めた。
紙屋のような同僚と接する機会が多い私にはさほど違和感なくスっと本に入れたけど、イライラしてしまう人もいるのかなと思った。
仕事がバリバリ出来たり、どんなとこでも順応して働けることも才能だけど、文章だけで人の気持ちを動かせる才能も素晴らしいし羨ましい。
やっぱり"言葉の力"ってすごいな。
単なる社内メールだとしても、人の心を動かせるような文章、言葉を操れる技を身につけたい!
こちらの作品と出会わせてくださったブク友様に感謝\( ´ω` )/ -
Posted by ブクログ
「私、定時で帰ります」の作者のお仕事もの。
30過ぎても、仕事が出来なさ過ぎて、派遣の仕事もすぐにクビになってしまう主人公の紙屋(仮名)。
そんな紙屋が、昔読書感想文コンクールで佳作を取ったことだけを取り得に、転職エージェントの協力を得て、製粉会社の総務部の仕事に決まる。
しかし、コピーもちゃんと出来ない、頼まれた仕事も1日がかり・・・そんな彼に与えられた使命は「仕事をしないこと」
普通に働いている人からすれば、転職の動機も仕事の出来なさもイラっと来ること100%。
しかし、紙屋は開発部で働く榮倉さんのブログに触発されて、定例の文書で済むメールも「どのような文章ならば、みんな協力してくれるだろう?」と考えるようになる。
その文章を考えるのに、半日とか、実際に同僚にいたら、「勘弁してくれ」と思うが、自分でふと振り返って、そんな風に考えて業務用のメールを書いたことが、この数年あっただろうか?と考えさせられる部分も。
タイトルだけ見て、単純に社史を編纂する物語だと思っていたので、正直文章しか取り柄のないダメなアラサー男子の物語なのは、がっかりなんだけど、ラストまで読んで、何だかほっこりしてしまった自分がいた。
「文章」たかが「文章」
だからこそ、受け取った人に少しでも響く文章を書くことを意識することで、ほんの少しだけど、誰かの何かを変える魔法になるかもしれない。