佐々木譲のレビュー一覧

  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    ネタバレ

    第1シーズン、終了。とは薄々きいていたのですが、こういう決着か…と、納得している自分も、いやいや、彼らの活躍がもっと見たい!!となっている自分もおり。
    始まりが佐伯津久井の両者だったから、こういう形にするのが正しいとも思いつつ…寂しい。
    百合さんはその実力を発揮して、昇進してほしいですね!絶対道警にとっても優秀な人材、課長ぐらい昇進して部下を抱え、育て、職務にまい進してほしい。

    津久井佐伯が潜入捜査していた時の話も是非読みたいってずっと思っています!



    以下ネタバレ
    あんなに元相棒やら協力してくれた人たちがいた中、あなたがするべきことは定年まで職務を遂行することでは?!?!という気持ちが強い。でもそういう結末を選んだ元相棒をみて、迷ったりマイペースに歩んでいた道を昇進という形で一歩進めることを決めたのでは?と思うと、やはり、このシリーズは(特に私にとって)彼ら二人であって、彼らしかいないなんだよな…と実感。百合さんは、ほんと違う恋とかした方がいいよ…この相手はただ百合さんの時間を空虚に食いつぶすだけだよ…。
    これからは佐伯さんが津久井さんの店に顔を出したりしてヒント貰ったり心の洗濯になるのか…OH。

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    2026年03月06日
  • 分裂蜂起

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     「抵抗都市」、「偽装同盟」と続く歴史改変警察小説の完結編である。日露戦争に敗れた日本は、「二帝同盟」の名の下にロシアに従属させられていた。ロシアでは革命が史実の通りに起こり、二月革命を経て十月革命が起こった。

     帝政ロシアの崩壊により、混乱に陥るロシア帝国日本統監府と駐留ロシア軍だが、そんななかで男の水死体があがる。警視庁の特務巡査新堂は捜査に当たるが…

     <if>の世界、特に東京を緻密に描いており、SFとしても面白い。

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    2026年02月28日
  • 代官山コールドケース

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    過去と現在の2つの事件が繋がっていくのが面白い
    前作は自分のペースで着々と操作を進めてたが、今作はメンツ争いということでスピード感ある解決だったのが印象的
    代官山の街の描写が丁寧で行ったことないのにどんな街なのか想像できるのがすごい!

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    2026年02月21日
  • 分裂蜂起

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    歴史改変SF小説?3部作の完結篇。改めて国ってなんだろう、人間は何故歴史に謙虚に向き合って学ばないんだろうと考えさせられた。支配者ロシアの内乱で独立果たしながら、その痛みをすぐに忘れてお隣りの国に帝国主義的野心を再燃させる日本。その凝りなさ、滑稽さ。でも今、まさに現実が追随しそうな空気感に、物語をとても笑えない現実が…。佐々木さん、ここまで見通して書き上げたのか⁉︎

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    2026年02月11日
  • 愛蔵版武揚伝下

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    仙台藩が降伏し榎本武揚ら旧幕府軍は蝦夷ヶ島に向かい、函館、松前、江差を攻略し自治州の建国を宣言し、武揚が入れ札で総裁として選ばれる。
    開陽丸初め、艦隊は次々と座礁、沈没していき明治政府軍が目前に迫る。五稜郭に籠り奮戦するも、、、。

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    2026年02月10日
  • 愛蔵版武揚伝中

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    開陽丸の艦長に抜擢された榎本武揚はオランダ留学の経験を活かし幕府に貢献しようとするも、勝海舟と西郷隆盛の協議のもと徳川慶喜の降伏及び江戸城の無血開城が決まる。新たに徳川家に下賜された駿府70万石では旗本を養いえないことから、幕臣の生活を守るべく新天地蝦夷ヶ島を目指す。

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    2026年01月31日
  • 遥かな夏に

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     佐々木譲としては、相当に異色な作品ではないだろうか。例えば佐々木譲を初読でこの作品に触れた方は、この作家の特徴をほとんど掴むことができないのではないだろうか? そう思えるくらいに、娯楽小説という観点から離れた、情緒的要素の高い、渋すぎる印象に驚いた一作である。

     佐々木譲はどのような作家ですか? と聴かれたときに、この作家をよく知るあなたはどう答えるだろうか? 佐々木譲と言えば代表作は何ですか? と聴かれたときに、ほぼすべての彼の作品を読んでいるあなたは何を選ぶだろうか? 初期の頃の作風を好まれる方は『エトロフ発緊急電』は鉄板であろう。北海道の警察小説シリーズが好きだという方は、『うたう警官(「笑う警官」改題)』かな? ちなみに改題前の原題『笑う警官』を読んだのだが、マルティン・ベックのあまりにも有名なシリーズでの『笑う警官』(映画化作品は『マシンガン・パニック』)を作者が意図したことは間違いないと思う。

     それにしても、その佐々木譲と同一人物とは思えない書きっぷりの一冊が本書『遥かな夏に』である。何小説? と聴かれれば、佐々木譲得意の冒険小説でもハードボイルドでもミステリーでもない。いや、結局、事件ではないものの、自分のルーツを辿れない女性からの依頼で、二世代前のベルリン国際映画祭の記憶を掘り起こそうとする老映画人の物語である限り、広義でのミステリーにはなっているのかな? と思える。

     それにしても本書をいくら読み進めても、どこにもぼくの知っているはずの佐々木譲らしさは読み取れなかった。もともとシリーズ作品も独立作品もこなす器用な作家だから、この作家の印象を観念で固めることは不可能に近いとはいえ、本作は飛び切り、この本を著者名なしで読んだとしても佐々木譲に辿り着く読者はほぼいないのではないだろうか。

     そう思えるくらいに佐々木譲の作風という概念を覆す作品であるし、またそれを納得させるのもこれまでの佐々木譲という作家の姿勢でもあったろう。そう、本書は冒険小説もミステリーでもない。いや、広義のミステリーには定義されても良いのだろうか。1976年ベルリン国際映画祭に参加した映画チームやその関係者のなかで、幻のヒロインとも言える女性が、誰と恋をして秘密裏に娘を産んだのか? その孫娘でもある女性が、当時ベルリン映画祭に参加してその想い出を今も抱きしめて放さない老人を訪ねてきたことから本書は始まる。

     主人公はその老人であるが、かつてのベルリン映画祭の華やかさと、映画を作るというそのファナティク(情熱的)な時間を蘇らせる物語として、時間というフィルターを超えて語られる人間ドラマである。依頼人の娘にとっては自分の正体を知る旅であり、依頼された老人にとってはあの時代を見るレンズをさらに真実に向かわせる物語でもある。

     スケールの大きな国際冒険小説や、熱い警察小説の書き手である佐々木譲が、自身の年齢に応じて、自分に近い主人公を設定し、映画という魅力的な題材を武器にして、今の時代にあまりにも懐かしい過去への情熱を語り尽くした良質なミステリーであると同時に、幻のようだが確かであった異国での愛、映画というあまりに魅力的な題材を駆使して紡ぎあげたベテランならではの味わい深い作品であった。読後感を味わえるような作品と言ってよいだろう。

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    2026年01月25日
  • 樹林の罠

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    久々の道警シリーズ。非常にスピード感のある展開で一気に読みでした。それぞれのメンバーが自分の仕事をしながら、それが繋がって行く!警察小説としては最高な展開で、このシリーズの中でもかなりワクワクしながら読むことができました!

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    2026年01月23日
  • 愛蔵版武揚伝上

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    伊能忠敬の弟子として大日本沿海輿地全図の編纂に関わり、幕府天文方、測地術の専門家として幕府に仕えた榎本円兵衛の次男釜次郎は父からの薫陶を受け、世界に目を向け始め昌平坂学問所で学び始める。ときはペリー来航。そこでオランダ語に傾倒した釜次郎は蝦夷地視察への随行、中浜万次郎との出会いを通し、技術で幕府に支えることを志、海軍伝習所に入校する。オランダ留学を通して近代国家同士の戦争を目の当たりにした釜次郎は日本の遅れと危機感を感じ帰国する。

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    2026年01月22日
  • 佐伯警部の推理

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    登場メンバーは変わりましたが、基本の流れは同じかな。思ったよりも楽しめました。佐々木さんよりも私は少し若いのですが、時代改変小説よりも現代の刑事ものを書くのは大変だろうと推察します。

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    2026年01月21日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    警察の捜査の過程、次々起こる事件、実行犯のやり取り、実行犯の心情。
    それぞれおもしろかった。
    事件が繋がっていく様、犯人に近づいていく度にワクワク、ドキドキしながら読んだ。

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    2026年01月20日
  • 北帰行

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    殺し屋の女と巻き込まれた男の逃避行が、スピード感を持って描かれています。
    殺し屋のターニャが、とにかく心強い!
    衝撃のラストに向かって疾走します。

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    2026年01月18日
  • 佐伯警部の推理

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    北海道警シリーズ。
    長いシリーズなので、それぞれの登場人物のキャラも際だってきて、今回の話はスピンオフのようだった。
    函館に赴任した佐伯警部、これまでの刑事人生で培ってきた経験を強みに事件を解決していく。
    小説の登場人物たちが自分たちと同じように歳月を経ていくのは、自分も物語の一員になったようで楽しかった。

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    2026年01月12日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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     このシリーズも一区切りか。
     全てをきちんと追いかけてきたわけではないが、ちょっと身につまされるところも、ある。

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    2026年01月03日
  • ユニット

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    7年前に妻と生まれて間もない娘を、当時未成だった少年に殺された真鍋。
    少年は成人であれば死刑だったが未成年ということで無期懲役になった。
    その日から真鍋は仕事への意欲も失くし、酒に溺れる日々を送っていた。
    一方、警察官の夫にDVを受けている、主婦で5歳の息子を持つ祐子。
    暴力を受け病院に行くと医師には警察に届けた方がいいと勧められるが、その後の報復が怖くてとても出来ない。
    だが、とうとう耐えかねて家を出る。
    そんな2人が工務店の社長と、たまたま駅でのある事故に遭遇したことから、その社長の元で働くことになる。
    ただ、2人に忍び寄る黒い闇。
    おぞましい悪意に目を覆いたくなる後半。
    あまりにも衝撃的。

    2025.11.5

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    2025年11月05日
  • 佐伯警部の推理

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    30年前に高校の修学旅行で行ったきりの函館が新たなホームなんだぁ…と思いながら本を読み終わって、今の函館行ってみたいなと思った。
    (旅行記ではありませんw)

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    2025年11月01日
  • 偽装同盟

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    設定がきついので頭に入ってこないかと危惧したけど、全然そんなことなく読めた。息をしているというか、息吹を感じる警察小説だった。良かった。

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    2025年10月17日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    三代に渡る警官の人生を描いていく大河ミステリー。
    上巻は、まず初代の安城清二は終戦後警官となり、希望通り谷中の天王寺駐在所に配属される。清二は地元で起きた二つの殺人事件を追っていたが、地元の五重の塔が火事にあったとき、謎の死を遂げる。
    息子の民雄も、父に惹かれるようにして警察官へ。ただし、民雄は大学生として新左翼運動に潜入し、公安の仕事をするようになる。これは民雄の精神を傷つける事になり、公安の仕事をやめたあとも、悶々とした日々をおくる事になる。

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    2025年10月10日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    こういうの大好きだった!時代が古すぎててっきり昔の小説かと思ったら3世代に渡る話、徐々に現代(と言っても平成)になるんですね!
    いきなり息子に切り替わった時はびっくりしたけども。
    祖父の時代からの事件の謎が解けてスッキリ。

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    2025年10月02日
  • 遥かな夏に

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    警察モノとは違う国籍や時代を十分に感じる重みのある作品。導入は結構荒唐無稽と思ったけど、時代背景を考えるとそういう事情もあったかも、と思う。これらの事象を丁寧で破綻なく描き切れる作者に拍手です。

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    2025年10月01日