佐々木譲のレビュー一覧

  • ハロウィンに消えた

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    映画でも見てるようなスピード感、急展開からのどんでん返し・・・と、またしても一気に読まされてしまった・・・。

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    2014年06月05日
  • 人質

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    佐々木譲の「北海道警察シリーズ」第6弾。
    このシリーズはいずれも秀作ぞろいだが、「人質」はその中でもトップレベルかもしれない。
    冤罪事件の犯人が謝罪を求めて立てこもりをするが、実際には全く違う構図が用意されている。たまたま人質となった小島百合の冷静な分析が事件の本筋を徐々に明らかにしていく。
    佐々木譲は、やっぱり面白い。

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    2014年05月30日
  • 夜にその名を呼べば

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    急展開の警察モノと比較すると、何というかウェットな感じ?
    同じ作者とは思えないが、其れはソレ、是れはコレで面白い♪

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    2014年05月09日
  • 密売人

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    北海道警察シリーズ!
    相変わらず関係のなさそうな多くの事件が
    大きな本流となって佐伯チームを巻き込む

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    2014年05月07日
  • 警官の条件

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    4時間・・・夜中の12時から一気加勢に
    読みました
    警官の血で悩める主人公 安城和也が
    あっち側に行ったと思われる悪警官に振り回される

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    2014年05月07日
  • 暴雪圏

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    制服捜査の続編で、長編。
    川久保巡査部長、この冬を迎えるのは2年目になってた。
    最近短編づいてたので、そうそうこの感じ・・・ずっしり読み応え有り面白かった。

    分厚いけど、時間にしたらホンの半日の出来事。
    彼岸荒れと呼ばれる三月の大嵐。暴風暴雪のその日に、重なるように起きた別々の事柄。点と点がつながっていく。
    その当事者の目線で語られるのだけど、24のように小刻みに場面がどんどん変わってハラハラしっぱなし。
    久しぶりにドキドキ味わった。

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    2014年01月28日
  • 制服捜査

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    昼ご飯を食べてぱらっとめくって読み始めたら、そのまま一心に読みふけってしまってた。気づいたらもうおやつの時間が・・・

    短編ながら続き物。
    しらず手にしたが、冒頭の一篇が、年末に読んだ警察小説6作家競演の中の一番最初の小説だった。この短編を読んで、佐々木譲さん読もうと思ったのだった!続きがあるの嬉しかった。
    道警の大異動による駐在署勤務。元は刑事。道警の刑事より出しゃばらぬよう弁えつつ、光らせる眼は刑事だ。
    そして、駐在ならではの難しさ。地元の防犯協会や有力者も無下にできない。
    割れガラスが特によかった。仮装祭のハラハラとスピード感。
    制服捜査っていう題名、たしかに制服警官の話だけど、それ以上

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    2014年01月26日
  • エトロフ発緊急電

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    この作者、警察物よりこっち系のがイイのかなぁ。周知の事実をどお結ぶのかと思ったが、ナルホドって感じ。

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    2013年11月19日
  • エトロフ発緊急電

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    休みで、昨日は雨模様だったので一気に読んでしまった。
    読み終わったのは朝の2時半くらい。
    600ページ超の文庫本でこんなペースか。

    前回作『ベルリン飛行指令』、今回の『エトロフ発緊急電』
    共通するテーマは何か考えてみた。
    両作品に登場する、山脇順三海軍省書記官、大貫誠志郎中佐、安藤真理子。
    重慶無差別爆撃、南京大虐殺、ゲルニカ。
    阿鼻叫喚の地獄絵図。

    今回の舞台は、スペイン、ニューヨーク、サンディエゴ、東京、択捉島。
    特に択捉島の描写、地理、天候、自然、基地風景、時代、歴史。
    これをどうやって整理して物語を作るんだろうね。
    何か創作技術みたいなものがあるのだろうか。

    この600ページに及

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    2013年09月04日
  • ストックホルムの密使(下)

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    ネタバレ

    佐々木譲は初読。いままで読まず嫌いだったからな。県警ものっていえば横山秀夫の二番煎じじゃないの?ってかんじで。
    ところがこの人は第二次世界大戦モノを書いていた。しかもスパイとからめて。これは読むしかない、ということで読んでみた。
    戦時中の欧米のなかで、イギリス、スウェーデン(中立国)、ドイツ、フランス、ソ連が描かれているが、それぞれの国で街の雰囲気が違う。当たり前だがそういう街の雰囲気の違いなんかを読者に感じさせる筆力はすごい。そしてその中で祖国という概念を持たない森四郎と、祖国に翻弄される人々とを描く。ある程度の部分は事実に即して(在スウェーデン海軍武官がソ連参戦や原爆投下について予告してい

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    2013年08月13日
  • 密売人

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    道警シリーズ第五弾♪ 更に面白くなっていて、大満足の一気読みでした♪

    既に何度も組んで難事件を解決に導いてきた“独立捜査チーム”となった感がある、佐伯&津久井&小島(&新宮?)たち。
    そのそれぞれの人間関係、「最悪の一週間」に端を発し未だ続く内部腐敗を遠因として発生する同時多発の報復殺人、同じ犯人に狙われ逃亡した親子──その一家を救うべく、真犯人・真相へ迫るべく奔走するチームのお馴染みの面々が活躍するさまは痛快で爽快♪

    警察とは、刑事とは、といった重いテーマも含みつつエンターテインメントに徹していて読みやすく、最高に面白い♪
    小説を読んでて良かった、と思える、思わせてくれる作品の1つです。

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    2014年06月07日
  • ベルリン飛行指令

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    夏になると必ず戦争関連の作品を1冊読むことにしています。
    本当にあったことを題材にしたものを手に取るようにしています。

    笑う警官で知った佐々木譲さんの作品に、
    歴史小説があったとは知らず、思わず手に取りました。
    読み始めた時から次のページを早くめくりたくなる気持ちになりました。
    歴史小説でこんな気持ちになるのははじめでです。

    今年は映画でも零戦を扱っています。
    戦争の中の零戦ではなく
    零戦を作った人、ゼロ戦を操縦した人の
    モノづくりの心と扱う人の心を
    自分なりにもっと知りたくなりました。

    そして、本当にベルリンに零戦は行ったのでしょうか?
    日本人パイロットがベルリンにいたのでしょうか?

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    2013年07月29日
  • ストックホルムの密使(上)

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    この重大な情報を確実に日本へ届けようと、夫は二人の人物をストックホルムから送り出した。終戦の年1945年7月の末のことである。
    送り出した後は、ふたりの消息は一切聞かれず、戦後になってからも、ふたりに託した情報が届いていたという話は聞いたことが無かった。
    ~中略~
    戦後20年もたってから、私たちは真相を知ることになった。
    夫が送り出した密使は、終戦間際のあの悲劇を救うことの出来た情報を、間違いなく確かに東京まで届けていたのであった。
    適切な対応がまだ可能な段階で・・・
    大和田静子「バルト海を偲んで」より


    とてもよく出来てました。これはほぼ史実ですね。
    この時代の空気感がひし

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    2013年05月03日
  • ストックホルムの密使(下)

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    なんという結末・・・

    ストックホルムから占領下のドイツを抜ける過程は、
    なんともスリリングな展開になっている。

    そこから、大陸を更に駆けてゆくとは・・・

    それにしても、大本営を始めとする、
    当時の日本首脳陣の感度の悪さはとてももどかしい。
    よく終戦を迎えることができたと思う。

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    2013年04月20日
  • ストックホルムの密使(上)

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    小野寺信という、実在の駐在武官をモデルに、
    日本の終戦工作にとって、非常に重要な情報に関する秘話。

    上巻の展開は淡々としているが、
    山脇順三や安藤啓一など、懐かしのメンバーがいる。

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    2013年04月20日
  • エトロフ発緊急電

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    ついに日米開戦にまで時は進んでゆく。
    前作の登場人物ももちろん健在だ。

    真珠湾攻撃までを米国の諜報網は追い続けてゆく。
    択捉島の単冠湾に集結する艦隊の描写は、
    想像力をとてつもなく、駆り立てる。

    終盤の展開はとてもスリリングだ。

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    2013年04月20日
  • ベルリン飛行指令

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    なんとも躍動感に満ちた物語。
    どこまでがフィクションなのか、判断は難しい。

    三部作の第一部であり、登場人物たちは、続編にも複数登場する。
    どうして、ベルリンまでの飛行が成し得るのか、
    その好奇心に駆られて、ついついページを繰り続けてしまった。

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    2013年04月20日
  • 暴雪圏

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    凄まじい雪の北海道と逃亡する殺人犯。警察小説の鉄板。
    ・・・思いがけず、冒頭に登場する昔がたりがホラーすぎて怖かった。

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    2013年02月28日
  • 北帰行

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    非常にスピード感のある作品。
    北というテーマがシンプルでありながら読み手を高揚させる展開の中で巧く使われている。
    佐々木譲氏に一本取られました。まさに脱帽です。

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    2012年10月22日
  • 昭南島に蘭ありや(上)

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    戦時中のシンガポールを描いた作品。
    シンガポールから見た日本や英国、在シンガポール華僑から見た戦局というのがとても興味深く、すいすい読んでしまった。
    中国の列車の中でワイルド・スワンを読んだことを思い出した。

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    2014年02月07日