佐々木譲のレビュー一覧

  • 警官の掟(新潮文庫)

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    ネタバレ

    若干長すぎて疲れたし 2組の捜査が交互に出てきて ちょっと混乱したけど 佐々木譲らしいストーリー展開で引き込まれた。
    最初の事件が前振りなんだろうとは思ってたけど 真犯人に行き着いたのが わりと唐突で急展開な感じが否めない。
    前振りからすると 2人のどちらかが真犯人?と途中で思ったけど どっちかというと松本章吾の方かと。
    しかも理由がなんかピンとこないっていうか…。
    PTSDってこと?
    PTSDはわかるけど それであの方向に行くかな?と。
    なんだか最後がすっきりしなかったのが なんだかなぁだったけど 捜査のプロセスは面白かったので 星4つ。

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    2019年01月01日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    時代ごとの警察人小説
    警察官も普通の生活があり家族がある。それでも警察官としての使命を負っているのはどの時代でも同じなんだろうなと
    下巻が気になるところ

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    2018年12月27日
  • ストックホルムの密使(下)

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    戦局の客観視自体が難しくなっていた大戦末期の帝国政府とドイツ敗戦後の世界体制の思惑が絡みどのように太平洋戦争を終結させるかの布石を始めた米英とソ連。欧州からの兵員を極東に再配備するために時間が必要なソ連とソ連参戦前に日本との戦いを終結させたい米英。その中でソ連参戦のタイミングと原子爆弾の実戦使用という重要な情報は参謀本部内で握り潰され、ストックホルム駐在武官は密使を日本に送り込むことにした。手に汗握る冒険譚は原爆使用前に日本へ情報を届けさせたくない米英の諜報部からの激しい逃走へと姿を変え、ユーラシアを横断する。

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    2018年12月24日
  • くろふね

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    中島三郎助という武士が、浦賀で海防の仕事をしているときに黒船に出会い、その後どのような人生を送ったかが書かれる。黒船の圧倒的な武力に対抗するため奔走する前半はドラマチックだが、晩年は駆け足で歴史の教科書なぞりましたみたいな展開が残念。それでも、過去の成功体験や武士のメンツなどにこだわらず、新しいものを取り入れる三郎助の生き方は、変なビジネス書よりは仕事に対する取り組み方として参考したい。
    気になったのは小物感半端ない鳥居耀蔵と、口だけ達者で使い物にならない意識高い系と言うイメージの勝海舟・・・描かれ方はあれで良かったのか・・・小説だから良いのか。

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    2018年11月26日
  • 砂の街路図

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    佐々木譲『砂の街路図』小学館文庫。

    全編に奇妙な雰囲気が漂う中編ミステリー小説。読後は少しすっきりしないが、普通程度に面白い。

    母親を亡くした岩崎俊也は20年前に事故死した父親の死の真相を探るため、北海道の運河町を訪れる。父親と母親が大学生活を過ごした町で一体何があったのか……

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    2018年11月21日
  • 制服捜査

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    既読でした。
    北海道警シリーズ。制服の警官が田舎町でおこる事件の捜査を(こっそり)するというのはなかなか目新しい。
    田舎特有の柵とかあって面白い。

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    2018年11月10日
  • 人質

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    北海道警シリーズ。冤罪で4年、刑務所に入っていた男が、警察の責任者に謝罪してほしいと訴えて人質をとって立て籠もった。

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    2018年10月13日
  • ユニット

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    北海道が舞台で、しかも手稲とか稲穂とは琴似とかなじみのある場所が多数登場。テーマは重いが、一気に読ませるストーリーはさすが。

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    2018年10月09日
  • 地層捜査

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    ネタバレ

    昭和50年代の荒木町の人間模様に起因した殺人事件の話です。
    当初は当時の時代背景から地上げ屋絡みの事件と絞り込まれていた。ただ、再捜査の結果、時代だけではなく、花街という特殊な地域背景が見出され、事件の解決に至る。
    時代による人の感情の変化。現代人と当時の人。
    なかなか、そういう観点で面白かったですね。

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    2018年08月13日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    グイグイ読んでしまいました。初代・清二の断ち切られた志。二代・民雄を蝕み続けた任務。そして、三代・和也が拓く新たな道。と書かれていたPOPに偽り無しでした。個人的には和也と加賀谷の話をスピンオフで希望します。と書いたけどもうすでに『警官の条件』がでてました。さっそく読もうと思います。

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    2018年07月11日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    暴力団員の殺人事件の操作にかかわる二人の警察官は、数年前の事件で負傷した者と助けた者であった。当初、暴力団と半グレ集団の抗争と思われた一件は、徐々に連続殺人の様相を示す。佐々木譲氏らしい、警察官の特異性を前面に押し出しつつ、ミステリとしての完成度も高い作品でした。

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    2018年07月08日
  • 廃墟に乞う

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    私にとってはカウントダウンに続く2作品目となる佐々木譲先生の作品
    カウントダウンは友人からいただいた本だが、、、こちらも同じ友人からいただいた

    カウントダウン同様に北海道を舞台にした作品
    主人公は休職中の刑事という変わった設定の小説

    しかしなるほど
    刑事でありながら休職中という事になると自由度が増すというのか
    それでありながら刑事の洞察力もあり面白い展開ができるものだなと
    どうして休職中になっているかは最後に明らかになる

    本作は短編集となっており、多くが知り合い等から「休職中ならちょっと聞いてくれないかな」というような感じで相談を受けて始まる
    北海道の地理にはそれほど詳しくないですが、主

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    2018年07月03日
  • 地層捜査

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    地図に弱い私は最初冒頭の周辺地図を何度も見ながら読んでいたが、だんだんどうでもよくなり自分なりのイメージで読めた。さて、最終的にに水戸部はどういう結論を出したかなと気になるところです。第2作目も期待したい。

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    2018年06月07日
  • 人質

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    「謝ってほしいんです。あのときの県警本部長に。ぼくが要求するのはそれだけです」5月下旬のある日。生活安全課所属の小島百合巡査部長は、以前ストーカー犯罪から守った村瀬香里との約束で、ピアノのミニ・コンサートへ行くことになっていた。香里よりひと足先に、会場である札幌市街地にあるワイン・バーに着いた小島は、そこで人質立てこもり事件に遭遇する。犯人は強姦殺人の冤罪で4年間服役していた男。そのコンサートの主役は、来見田牧子、冤罪が起きた当時の県警本部長の娘だったのだ―。一方、同日の朝に起きた自動車窃盗事件を追っていた佐伯宏一警部補は、香里から連絡を受け、事件現場へ向かったのだが…。

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    2018年05月30日
  • 憂いなき街

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    サッポロ・シティ・ジャズで賑わい始めた初夏の札幌・市内で起きた宝石商の強盗事件を追っていた機動捜査隊の津久井卓は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラックバード」でピアニストの安西奈津美と出会う。彼女は、人気アルトサックス・プレーヤーの四方田純から声がかかり、シティ・ジャズへの出演を控えていた。ジャズの話をしながら急速に深まる津久井と奈津美の仲。しかし、そんななか中島公園近くの池で女性死体が見つかり、奈津美に容疑がかかってしまう…。

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    2018年05月28日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    東京湾で発見される死体、所轄の刑事とその同期の捜査一課の刑事が事件を追う。少々長い気がするけれど、じっくりと事件を捉え、最後はそう来ましたかと。二人(二組)の捜査が順番に書かれてて、着実に進んでるって感じで良かったけれど、二人の絆に関しては、最初だけで弱いように感じが。誰か寄りのもう少し深い心情があればよかったかも。それと、作者、北海道出身の方と思ったけれど、途中から、自分に馴染みの地名が出て来て、それはそれでちゃんと調べて来たのかなあと、驚き。

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    2018年05月28日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    「警官の掟」とあるが、「警官の血」シリーズとは関係はない。
    犯人の出現が、あまりにも唐突で(予想は出来たけれども)、犯人捜しについての伏線も最後の方まで出現しない。
    かつ、動機についても全く共感は持てない。
    作者は別に共感は求めていないと思うが。
    代わりに、読者をミスリードしようとしているのだろうエピソードにページがかなり割かれているが、これは冗長でしかない。

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    2018年05月27日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    笑う警官シリーズと変わらない感があったが、終盤ですごい展開になった。死を目の前に迎え、いったいどんな心境になるのか想像も及ばないが、本作ではそこまで踏み込んだ・・・のか?

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    2018年05月15日
  • 英龍伝

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    江川太郎左衛門英龍、江戸末期、こんな英雄がいたなんて知りませんでした。学ぶことの大切さ、情報の重要さを今更ながら思い知りました。
    くろふね、武揚伝も読んでみたくなりました。
    薩長でもなく、幕府側からだけでない開国を違った角度から眺められ、新鮮でした。面白かったです。

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    2018年05月13日
  • ベルリン飛行指令

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    中学か高校のときに読んで以来の再読。のめり込みました。
    乾の行方に涙した後の、グラーフとの再会がすごい救いになっている。ちょっとだけ救われた気分で読み終えられる構成に感謝。

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    2018年05月13日