佐々木譲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
法改正によって、これまでの事件に対する時効はすべてなくなった。
上司の命令により15年前の未解決事件(荒木町老女殺人事件)の再捜査をすることになった水戸部。
事件当時とは街の様相も変わり、関係者もみな一様に年を重ね、中にはすでに死亡している者もいる。
タイトルの「地層捜査」とは、地層に埋もれた遺物を発掘して歴史を探っていくように、時間の経過とともに埋もれてしまった事件を掘り起こしひとつずつ洗い直していく・・・といった意味だろう。
すでに引退し捜査協力員として再捜査に加わった加納がいい。
古き時代の刑事像そのままのスタイルで捜査していく姿と、水戸部のいまふうの捜査の違いが面白かった。
もしも本当 -
Posted by ブクログ
ネタバレ親子3代に渡る、警官の物語。
戦後すぐの焼け落ちた日本から、高度経済成長を経て、成熟社会と移りかわっていく、社会派ドラマとしても楽しむことができた。
タイトルにある、警官の血、とはなんなのか。
警官=「正義の人」であるべき、と世の中は当然期待をしているだろう。悪に対して敢然と立ち向かう、それこそが警官の本分であり、警官の血であると。
ただし忘れてはならないことは、
警官もまた「唯の人」である、ということである。1人1人の性格があり、価値観があり、生い立ちがあり。そして、家族があり、恋人があり、それ故の苦悩もある。葛藤もある。
警官の血、とは、唯の人の血、でもあるのだ。
警官の血、とは、