佐々木譲のレビュー一覧

  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    警官の酒場というタイトルがこの小説に相応しいと思えないのだが、小説の中身は頗る付きのエンターテイメント警察小説でした。
    女子高生がスマホを奪われる、競馬育成牧場主の暴殺、置引きの前科がある男、工務店のボロ車の窃盗、それぞれ別の事件かと読み進めるといつしか読者は佐伯や津久井らと共に犯人を追い詰めていた。 
    最後に泣き所もあり、読み馴染んだ登場人物たちの期待どおりの活躍に、今作も良かったが次作も楽しみとなった。

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    2024年02月28日
  • 抵抗都市

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    日露戦争に敗戦した日本で起きた事件の話。ロシアに支配権を奪われた、現在の皇居周辺が舞台になっています。知っている道の名前がロシア語になっていたりというシチュエーションづくり。新堂と多和田のコンビが心地よかったです。

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    2024年02月28日
  • エトロフ発緊急電

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    めちゃ面白い冒険小説。よくあるプロットを戦争というフィルターを通すことで奥行きが増している。陰のある孤独なヒーローとうら若き女性の報われぬ恋、孤立無援の状況などハードボイルドの基本を忠実になぞっているので一見難しそうにみえてサクサク読める。また脇役も魅力があり細部まで丁寧なのが好感触。前作との繋がりがみえつつ全く新しい戦争スパイ小説として(しかもアメリカ目線)一級品であることは間違いない。特に斎藤が択捉島へ逃げていく所は良い。追う側と追われる側の描写の迫力でグイグイ入ってくる。

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    2024年02月21日
  • 北海道警察 11 警官の酒場

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    安定感ある「道警シリーズ」ももう何作目なんだろう。9作目・10作目あたりか。最初から順番に読まないと全く面白くないストーリだが、続けて読むと病みつきになる。本作は然程特筆すべき良作でもないが、まあシリーズものの安定感で読める。

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    2024年02月17日
  • 帝国の弔砲

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     明治日本がハワイの代わりに東シベリアに移民を送り、日露戦争に敗北していたら……という反実仮想の世界を描いた歴史改変小説。文庫版解説の杉江松恋が書いているように、主人公・登志矢たち一家の経験には、アジア太平洋戦争時の米国における日系移民の経験が参照されている。
     違っているのは、この小説の場合、ロシア革命後のシベリア干渉戦争以降はほぼ20世紀の世界史の展開が踏襲されているように見えること。登志矢がスリーピング・スパイとして東京に潜伏するという設定につなげるためなのだろうが、肝腎のシベリアでの日本軍の加害や、軍と一緒に入って来た女性たちやエージェントの姿は見えてこない。朝鮮系の人物が少ないことも

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    2024年02月12日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    いつものメンバーが手がけるそれぞれの事件が一つに収斂して最後はメンバーが共闘して事件解決といういつものパターンだけど面白かった。

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    2024年02月11日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    道警シリーズ続いてて嬉しい。本作では結局ザコが捕まっただけで本丸まで行ってないね。まあ考えれば分かるから端折ったwのかな。でもスカッと終わって欲しい気持ちもあるねえ。

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    2024年01月18日
  • ユニット

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    面白かったです。終わり方もグッド。次も読んでみようと思います。犯人の言葉ですが「世の中にはとことん犯罪者ってやつがいる。更生なんてできっこないって人間が」そのとおりだと思います。未成年の凶悪犯罪者なんてほぼ全てがそういった人間でしょう。育ち方が原因だとしても更生できない人間を社会に置いておいてはいけません。それと、仇討ちは法的に認めて良いのかも知れません

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    2024年01月08日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    軽く読めたのが良かった。色々な案件が一つの案件に集約していく過程は、ありきたりとも言えるが、それでもヤッパリ面白かった。佐伯刑事、小島婦警(今は婦警とは言わないみたいですね)、津久井巡査部長、その他いつもの道警シリーズの面々が出て、安心するものの、人間関係がどうだったか思い出しながら読んでいたので、ずっと読んでいないと、ストーリーに散りばめられた人間関係を読み飛ばしてしまうかも。最後はもう少し事件の解決まで読みたかったかなと足りなさもあるが、佐伯刑事の置かれている遊軍の位置としてはこれ以上踏み込まないで終わらせるのが正解とも思います。最初の頃に戻って、もう一度読み返して見てもいいかなと、ふと思

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    2024年01月07日
  • 武揚伝 決定版(中)

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    日本史の授業では淡々とキーになる出来事を時系列で習っただけで、多くの時代小説では新撰組を始めとした志士達の潔くも虚しい奮闘が美談として伝えられているだけで、本書のように大局的に明治維新を紹介している作品に初めて出会いました。
    薩摩の策略の卑劣さと過激なだけの長州、彼らの下士官の下品さ、一方で徳川慶喜の優柔不断さと人望がない勝海舟というように、双方ともどっちもどっちという印象ですが、この後の薩長が主流となったままに世界大戦に突入した悲劇からして慶喜がもう少しまともな人物であれば日本の歴史が変わっていたかもしれないと残念な気持ちになりました。
    現時点で榎本武揚率いる艦隊を持ちながら土方歳三が何故函

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    2023年12月31日
  • 武揚伝 決定版(上)

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    本書で榎本釜次郎という人の存在を初めて知りました。
    この時代の武家社会の身分制度の中で生きてきて、近代西洋式のある意味では自由で平等な様子を見た時の衝撃は想像以上のものだっただろう。
    とはいえ欧米諸国はバタビアで一部描写されていたように植民地ではもっと酷い階級制度を使っていたはずですけど。
    意外だったのは勝海舟。豊かな知識と旧来の常識に捉われない先進的感覚で大政奉還を推進した人物をイメージしていたのに、少なくともここまでは口先だけの我儘な政治屋みたいな扱いになっている。彼の存在がこの先どうなっていくかも楽しみの一つです。
    それにしてもまだ1/3とは、かなりの大作ですね。

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    2023年12月17日
  • 新宿のありふれた夜

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    居酒屋の店長とその店に逃げ込んできた女のお話でした
    居酒屋はその夜を最後に店を閉めることになっていた
    女は訳あり系でした
    そしてその夜の新宿は警察、やくざが入り乱れて
    騒々しいことに・・・
    居酒屋最後の日に来た客たちも巻き込んで・・・
    著者の初期作品とのことでしたがとても楽しめました

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    2023年11月24日
  • 牙のある時間

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    北海道に移住した夫婦のお話でした
    妻視点の章と夫視点の章からなるお話でした
    ジャンルとしてはホラーになるのかな
    隣人夫婦と仲良くなるのだが、この夫婦がまた問題で
    でも幸も不幸もあるのだが
    結末にはちょっとモヤ感ありますが楽しめました

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    2023年11月05日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    佐々木譲の法廷ものです。700ページ以上ですが、一気読みでした。

    絞殺死体で発見されたひとり暮らしの初老男性。捜査線上に家事代行業の女性が浮上した。彼女の周辺では他にも複数の男性の不審死が報じられ、ワイドショーは「またも婚活殺人か?」と騒ぐ。公判で無実を訴える彼女は、しかし証言台で突如、黙秘に転じた。彼女は何を守ろうとしたのか。

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    2023年08月29日
  • 真夏の雷管

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    北海道警シリーズ第八弾。今回は札幌駅爆破を阻止する話。佐伯・新宮チーム、小島百合チーム、津久井チームと3チームが別個に行動開始して、ラストは全員で解決というお決まり路線。だが安定の面白さでもある。解決までの時間が速く、テンポが良い。

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    2023年07月10日
  • ベルリン飛行指令

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    面白かったです。お話は日独伊三国同盟締結直後。イギリスの最新戦闘機に悩ませられたヒトラーは日本で開発された最新鋭戦闘機である零戦のライセンス生産の為に二機の購入を依頼す。安藤大尉と乾一空曹との命を賭けたベルリンまでの大飛行の物語です。

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    2023年07月09日
  • 代官山コールドケース

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    17年前に解決した殺人事件に実は真犯人がいた。
    その事実を導き出したのは、神奈川県警。
    警視庁の威信に欠けて神奈川県警より先に新犯人を確保せよ。
    と動き出したのが特別捜査対策室の水戸部と朝香の2名。
    非公式の操作で制約があるなか、中島、時田との協力者が捜査をサポート。
    その中で、神奈川の事件、もう一つの事件と、17年前と現在の事件が交互に絡み、犯人に近づいていく。
    描かれている過程が、2日間とは思えない密度の濃さ。捜査員の胆力に驚愕する。
    シリーズ2作目だそうで、まだ1作目を未読。ぜひ読みたいと感じた。

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    2023年06月01日
  • 代官山コールドケース

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    時効が撤廃された殺人事件、文字通りのコールドケースを追う刑事を描いた作品。

    とはいえ、この作品で扱われている事件は、素直なコールドケースでは無かったですね。警視庁と神奈川県警のライバル意識は、一般に知られるほどに有名な話ですが、この作品の背景には、過去警視庁が解決したとして扱った事件には、実は真犯人が居ることが見えてきて、そのうえ、事件を当初操作したのは今の警視庁幹部であるので大っぴらに再捜査できないという、必要以上に複雑なw背景になっています。

    とはいえ、そこら辺の状況は置いておいて、過去と現在が実は密接に絡み合ってくることが浮かび上がってきて、事件は解決へと進むのですが、中々面白かった

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    2023年04月11日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    安城清二はなぜ死んだのか?
    重要人物は浮かび上がらせている。
    孫まで続く展開でどうはっきりさせるのだろう?

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    2023年04月08日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    テンポよく読めた。おもしろかった。
    ただ、一番印象に残ったのは、永見由香が加賀谷の女になったところだった。庶務係の中田もそうだったし、カネがあるだけじゃないんだろうな。

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    2023年04月08日