佐々木譲のレビュー一覧
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こちらも隣に住む叔母から借りた小説。
佐々木譲先生は会社の先輩にも一度お借りしたことがあったな。どうやら刑事モノらしい。
舞台は札幌。
私の夫が札幌出身で毎年帰省していたので、かなり情景は思い浮かべやすい。
しかも琴似。夫の実家の最寄りのJRの駅だ。
札幌市内で起きた宝石強盗事件を追っていた津久井は、ホテルのピアノラウンジで演奏していたピアニストの安西奈津美と、たまたま夜に立ち寄ったバーで再び出会う。
彼女は人気アルトサックスプレイヤーの四方田に誘われ、シティ・ジャズへの出演を予定していた。
ジャズの話で津久井と安西の距離が接近する。
そんな中、中島公園近くの池で女性死体が見つかる。 -
Posted by ブクログ
「笑う警官(「うたう警官」を後に改題)」に始まる北海道警シリーズの11作目は、このシリーズの第1シーズン完結という作品。
事件は散発的に起きる。
スマホの引ったくり、自動車窃盗、置き引き、立てこもり、そして強盗殺人。それらの事件をそれぞれに担当するシリーズの主役たち、佐伯・新宮ペア、津久井・滝本ペア、小島・吉村ペアの動向に強盗の犯人一味の栗崎の目線を加えた構成で物語は進む。
このドラマのカットが目まぐるしく変わるような展開に、誰がどの情報を掴んでいたっけ?とわからなくなってきた頃に事件はひとつに集約していく。
この手法はいつものことで、これだけの事件がいつもお馴染みの面子の担当で、最後に現 -
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明治日本がハワイの代わりに東シベリアに移民を送り、日露戦争に敗北していたら……という反実仮想の世界を描いた歴史改変小説。文庫版解説の杉江松恋が書いているように、主人公・登志矢たち一家の経験には、アジア太平洋戦争時の米国における日系移民の経験が参照されている。
違っているのは、この小説の場合、ロシア革命後のシベリア干渉戦争以降はほぼ20世紀の世界史の展開が踏襲されているように見えること。登志矢がスリーピング・スパイとして東京に潜伏するという設定につなげるためなのだろうが、肝腎のシベリアでの日本軍の加害や、軍と一緒に入って来た女性たちやエージェントの姿は見えてこない。朝鮮系の人物が少ないことも -
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軽く読めたのが良かった。色々な案件が一つの案件に集約していく過程は、ありきたりとも言えるが、それでもヤッパリ面白かった。佐伯刑事、小島婦警(今は婦警とは言わないみたいですね)、津久井巡査部長、その他いつもの道警シリーズの面々が出て、安心するものの、人間関係がどうだったか思い出しながら読んでいたので、ずっと読んでいないと、ストーリーに散りばめられた人間関係を読み飛ばしてしまうかも。最後はもう少し事件の解決まで読みたかったかなと足りなさもあるが、佐伯刑事の置かれている遊軍の位置としてはこれ以上踏み込まないで終わらせるのが正解とも思います。最初の頃に戻って、もう一度読み返して見てもいいかなと、ふと思
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Posted by ブクログ
日本史の授業では淡々とキーになる出来事を時系列で習っただけで、多くの時代小説では新撰組を始めとした志士達の潔くも虚しい奮闘が美談として伝えられているだけで、本書のように大局的に明治維新を紹介している作品に初めて出会いました。
薩摩の策略の卑劣さと過激なだけの長州、彼らの下士官の下品さ、一方で徳川慶喜の優柔不断さと人望がない勝海舟というように、双方ともどっちもどっちという印象ですが、この後の薩長が主流となったままに世界大戦に突入した悲劇からして慶喜がもう少しまともな人物であれば日本の歴史が変わっていたかもしれないと残念な気持ちになりました。
現時点で榎本武揚率いる艦隊を持ちながら土方歳三が何故函