佐々木譲のレビュー一覧

  • 北海道警察10 樹林の罠

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    道警シリーズ続いてて嬉しい。本作では結局ザコが捕まっただけで本丸まで行ってないね。まあ考えれば分かるから端折ったwのかな。でもスカッと終わって欲しい気持ちもあるねえ。

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    2024年01月18日
  • ユニット

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    面白かったです。終わり方もグッド。次も読んでみようと思います。犯人の言葉ですが「世の中にはとことん犯罪者ってやつがいる。更生なんてできっこないって人間が」そのとおりだと思います。未成年の凶悪犯罪者なんてほぼ全てがそういった人間でしょう。育ち方が原因だとしても更生できない人間を社会に置いておいてはいけません。それと、仇討ちは法的に認めて良いのかも知れません

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    2024年01月08日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    軽く読めたのが良かった。色々な案件が一つの案件に集約していく過程は、ありきたりとも言えるが、それでもヤッパリ面白かった。佐伯刑事、小島婦警(今は婦警とは言わないみたいですね)、津久井巡査部長、その他いつもの道警シリーズの面々が出て、安心するものの、人間関係がどうだったか思い出しながら読んでいたので、ずっと読んでいないと、ストーリーに散りばめられた人間関係を読み飛ばしてしまうかも。最後はもう少し事件の解決まで読みたかったかなと足りなさもあるが、佐伯刑事の置かれている遊軍の位置としてはこれ以上踏み込まないで終わらせるのが正解とも思います。最初の頃に戻って、もう一度読み返して見てもいいかなと、ふと思

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    2024年01月07日
  • 武揚伝 決定版(中)

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    日本史の授業では淡々とキーになる出来事を時系列で習っただけで、多くの時代小説では新撰組を始めとした志士達の潔くも虚しい奮闘が美談として伝えられているだけで、本書のように大局的に明治維新を紹介している作品に初めて出会いました。
    薩摩の策略の卑劣さと過激なだけの長州、彼らの下士官の下品さ、一方で徳川慶喜の優柔不断さと人望がない勝海舟というように、双方ともどっちもどっちという印象ですが、この後の薩長が主流となったままに世界大戦に突入した悲劇からして慶喜がもう少しまともな人物であれば日本の歴史が変わっていたかもしれないと残念な気持ちになりました。
    現時点で榎本武揚率いる艦隊を持ちながら土方歳三が何故函

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    2023年12月31日
  • 時を追う者

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    過去に戻って太平洋戦争を阻止する。奇想天外な題材。
    しかも現代からではなく、戦後まもなくのチャレンジ。
    3名のチームは山奥の洞窟を辿って戦前に戻る。しかもいつに戻るかはわからない。想定よりも戻った時間が遅かったために予定外の活動をしないと戦争は止められない。
    満州に渡った彼らには様々な想定外の問題が起きるが、逆に彼らを信用する組織も現れ、果たしてそのチャレンジは想定通りになるのか?
    普通に映画にでもしてもらうと面白そうだ。中国での関東軍の行いや中心人物をしっかり調べないと描けない小説。もう少し中国側のリーダークラスが表に出てくるとスリルもあって面白かったかも。でも十分に楽しめる内容でした。

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    2023年12月24日
  • 武揚伝 決定版(上)

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    本書で榎本釜次郎という人の存在を初めて知りました。
    この時代の武家社会の身分制度の中で生きてきて、近代西洋式のある意味では自由で平等な様子を見た時の衝撃は想像以上のものだっただろう。
    とはいえ欧米諸国はバタビアで一部描写されていたように植民地ではもっと酷い階級制度を使っていたはずですけど。
    意外だったのは勝海舟。豊かな知識と旧来の常識に捉われない先進的感覚で大政奉還を推進した人物をイメージしていたのに、少なくともここまでは口先だけの我儘な政治屋みたいな扱いになっている。彼の存在がこの先どうなっていくかも楽しみの一つです。
    それにしてもまだ1/3とは、かなりの大作ですね。

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    2023年12月17日
  • 新宿のありふれた夜

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    居酒屋の店長とその店に逃げ込んできた女のお話でした
    居酒屋はその夜を最後に店を閉めることになっていた
    女は訳あり系でした
    そしてその夜の新宿は警察、やくざが入り乱れて
    騒々しいことに・・・
    居酒屋最後の日に来た客たちも巻き込んで・・・
    著者の初期作品とのことでしたがとても楽しめました

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    2023年11月24日
  • 牙のある時間

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    北海道に移住した夫婦のお話でした
    妻視点の章と夫視点の章からなるお話でした
    ジャンルとしてはホラーになるのかな
    隣人夫婦と仲良くなるのだが、この夫婦がまた問題で
    でも幸も不幸もあるのだが
    結末にはちょっとモヤ感ありますが楽しめました

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    2023年11月05日
  • 時を追う者

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    119戦後が変わってるシリーズ3作目。いやこれは変えるために行動した人たちの物語でパラドックスの謎は解明できないままだが、懸命に生きて奮闘の結果一ミリくらい変わってるかもしれない歴史もあるのか?と思う。ストーリー文体共に良い作品です。

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    2023年10月06日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    佐々木譲の法廷ものです。700ページ以上ですが、一気読みでした。

    絞殺死体で発見されたひとり暮らしの初老男性。捜査線上に家事代行業の女性が浮上した。彼女の周辺では他にも複数の男性の不審死が報じられ、ワイドショーは「またも婚活殺人か?」と騒ぐ。公判で無実を訴える彼女は、しかし証言台で突如、黙秘に転じた。彼女は何を守ろうとしたのか。

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    2023年08月29日
  • 真夏の雷管

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    北海道警シリーズ第八弾。今回は札幌駅爆破を阻止する話。佐伯・新宮チーム、小島百合チーム、津久井チームと3チームが別個に行動開始して、ラストは全員で解決というお決まり路線。だが安定の面白さでもある。解決までの時間が速く、テンポが良い。

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    2023年07月10日
  • ベルリン飛行指令

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    面白かったです。お話は日独伊三国同盟締結直後。イギリスの最新戦闘機に悩ませられたヒトラーは日本で開発された最新鋭戦闘機である零戦のライセンス生産の為に二機の購入を依頼す。安藤大尉と乾一空曹との命を賭けたベルリンまでの大飛行の物語です。

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    2023年07月09日
  • 代官山コールドケース

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    17年前に解決した殺人事件に実は真犯人がいた。
    その事実を導き出したのは、神奈川県警。
    警視庁の威信に欠けて神奈川県警より先に新犯人を確保せよ。
    と動き出したのが特別捜査対策室の水戸部と朝香の2名。
    非公式の操作で制約があるなか、中島、時田との協力者が捜査をサポート。
    その中で、神奈川の事件、もう一つの事件と、17年前と現在の事件が交互に絡み、犯人に近づいていく。
    描かれている過程が、2日間とは思えない密度の濃さ。捜査員の胆力に驚愕する。
    シリーズ2作目だそうで、まだ1作目を未読。ぜひ読みたいと感じた。

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    2023年06月01日
  • 巡査の休日

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    ネタバレ

    道警シリーズ第4弾

    よさこいソーラン祭りの行われる札幌で1通の脅迫メールが届く

    小島百合は村瀬香里の警護に着くことになるが
    誰がメールを出したのか 違和感を感じる百合。

    誰が真犯人なのか

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    2023年05月05日
  • 代官山コールドケース

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    時効が撤廃された殺人事件、文字通りのコールドケースを追う刑事を描いた作品。

    とはいえ、この作品で扱われている事件は、素直なコールドケースでは無かったですね。警視庁と神奈川県警のライバル意識は、一般に知られるほどに有名な話ですが、この作品の背景には、過去警視庁が解決したとして扱った事件には、実は真犯人が居ることが見えてきて、そのうえ、事件を当初操作したのは今の警視庁幹部であるので大っぴらに再捜査できないという、必要以上に複雑なw背景になっています。

    とはいえ、そこら辺の状況は置いておいて、過去と現在が実は密接に絡み合ってくることが浮かび上がってきて、事件は解決へと進むのですが、中々面白かった

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    2023年04月11日
  • 警官の血(上)(新潮文庫)

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    安城清二はなぜ死んだのか?
    重要人物は浮かび上がらせている。
    孫まで続く展開でどうはっきりさせるのだろう?

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    2023年04月08日
  • 警官の血(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    テンポよく読めた。おもしろかった。
    ただ、一番印象に残ったのは、永見由香が加賀谷の女になったところだった。庶務係の中田もそうだったし、カネがあるだけじゃないんだろうな。

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    2023年04月08日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    カメラを切り替えるように同時並行で進んでいくスタイルは相変わらずのスピード感。
    旭川の林業会社の盗伐話や薄野のガールズバーは、さもありなんという舞台設定で何がモデルか勘繰ってしまう。
    ネタをどう仕入れてるのか気になる…
    あと、佐伯と小島の行く末もはっきりしてほしい。

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    2023年04月05日
  • 地層捜査

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    殺人事件の時効が撤廃されたことに関連して、法改正以前であれば既に時効が成立していた15年以上前の殺人事件についての再捜査を描いた作品。

    神楽坂界隈が舞台になっているのですが、嘗ての花街の光と影を振り返るような話になっていますね。いまも神楽坂は、人気のある街ですが、いまの神楽坂と嘗ての神楽坂は全然違う感じですね。

    変わらないのが、そこに住んでいる人たち。それの悲しい人間関係が、浮き彫りにされたような気がします。

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    2023年03月30日
  • 新宿のありふれた夜

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    かなり前に読んでいた事を、読み出してから思い出した。
    タイトル通り、新宿が舞台の一夜のお話。
    氏の初期作品である「振り返れば地平線」などと似たようなテイストを感じる。
    主人公が概ねクールで感情の起伏を表に出さないハードボイルド調という共通点を感じるが、それが心地よい。

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    2023年03月28日