【感想・ネタバレ】帝国の弔砲のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

 明治日本がハワイの代わりに東シベリアに移民を送り、日露戦争に敗北していたら……という反実仮想の世界を描いた歴史改変小説。文庫版解説の杉江松恋が書いているように、主人公・登志矢たち一家の経験には、アジア太平洋戦争時の米国における日系移民の経験が参照されている。
 違っているのは、この小説の場合、ロシ...続きを読むア革命後のシベリア干渉戦争以降はほぼ20世紀の世界史の展開が踏襲されているように見えること。登志矢がスリーピング・スパイとして東京に潜伏するという設定につなげるためなのだろうが、肝腎のシベリアでの日本軍の加害や、軍と一緒に入って来た女性たちやエージェントの姿は見えてこない。朝鮮系の人物が少ないことも気になった点。
 著者ならではの筆力でストーリー的には飽きさせないが、結局プロローグとエピローグでの登志矢の姿と本篇の物語とがうまくつながっていかない。歴史改変の大胆な想像力は途中で息切れしてしまったように見える。

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Posted by ブクログ 2024年01月11日

日本を出てからどうするのか?って言うのが問題なんだと思ってたら、日本に来るまでの話だった。
ちょっと私にはややこしすぎたかな
面白かったけど。

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