佐々木譲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『道警大通署』シリーズ7作目。再読。
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今回の事件は複雑なものではなく、解決後に後を引くようなこともありませんでした。というのも、佐伯と津久井の恋愛事情が物語のメインとなっているからです。
それにしても津久井は危なかった。
奈津美のような、誰かに寄りかからないとダメな気質の女性に惹かれる気持ちは解らないではない。ないのだけれど、その脇の甘さには目を覆いたくなりました。
まあ音楽が絡んでいるし、そこが津久井の魅力でもあるのだろうと思いますが……。
対して佐伯は流石でした。弁えがある。もちろん百合の賢さも大きいと思います。
慎重に関係を前進させ -
Posted by ブクログ
『道警大通署』シリーズ4作目。再読。
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郡司事件絡みの3部作完結後の箸休め的な作品で、ハードさも ( それまでと比べれば ) 少し抑えめ。そしてメインキャストは小島百合巡査。
百合と言えば因縁のあるのが2人。
1人は村瀬香里。目立ちたがり屋で粗忽者だが憎めないタイプ。もう1人は鎌田光也。粗暴な自衛隊崩れで粘着質の一匹狼。この3人の緊迫した攻防かと思いきや、実は…。
わかりやすい伏線で、筋読みはし易かったです。
それより、五十嵐元道警本部長を公判に引っ張り出すのを佐伯が断念したことが何より残念に思いました。
何気に新宮が ( 偶然とは言え -
Posted by ブクログ
雪まつりを舞台に、いつもの北海道警察本部大通署のメンバーが事件を追う。今回の主テーマは、技能実習生。家庭内暴力からの家出娘捜索、車両盗難事故、発砲事件等、複数の事件の捜査が一つに収斂されていく。そして…。いつものメンバーが、いつものようにそれぞれの個性を発揮しつつ事件解決に向かう。
技能実習生の問題にせよ、入国管理制度の問題にせよ、今の制度運用には、外国人労働者に対する敬意が感じとれない。安い労働力の確保が目的となり、「雇用の場を提供してあげている」という姿勢が隠せない。制度本来の趣旨から言っても、人の力を借りる、創造力を引き出す機会を提供することに、もっと力が注がれるべき。今の制度運用で