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戊辰戦争もあと2日を残し、五稜郭で幕を閉じようとしていた。「降伏はせぬ!」と、陥落前夜、自由を求めて脱出した旧幕府軍の凄腕狙撃兵、蘇武と名木野。逃げのびる二人は、アイヌの土地を蹂躪する新政府の画策を知り義憤に燃えた。だがその背後に迫る、新政府軍残党狩り部隊の足音。酷薄で執拗な追撃戦が開始された…。広大な北海道を血にそめて追われる者と追う者が、男の誇りを賭けて戦う冒険小説!
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Posted by ブクログ
近代化の名のもとに、様々なものを踏み潰しながら画一的な規範を押しつける新政府軍。そこから逃れようとあがく「五稜郭残党」=「脱走兵」。 滅びゆくものの美学と希望を持つことをあきらめない強さ。
全1巻。 幕末、五稜郭で幕軍が降伏するとこから 物語はスタート。 タイトル通り、五稜郭の残党の話。 逃走劇。 近年発掘された、歴史と合わない遺留品を基に、 小説としての自由な発想で描かれた時代もの。 おもしろい。 短いので、やれ思想だなんだって深さはそんな無いけど、 行き当たりばったりで事件...続きを読むに巻き込まれ、 だんだんと思う所がある感じになってくる主人公達。 ベタだけど爽快で切ない。 後書きにもあるけど、 日本の幕末に時代を移した西部劇。 実際、こんだけ大きな歴史の転換期に立ち会ったら、 どんな風に動けんのかなと思った。 自分が。
渋い!!そして、男同士の友情が素敵だ~。 ストーリーは、五稜郭の戦争が終わるあたりからのはじまりで、そうだよな~。こういう人たちっていたんだろうな~と思ったりしてしまいました。
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