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轢き逃げの通報を受け臨場した大通署機動捜査隊の津久井卓は、事故ではなく事件の可能性があることを知る。その頃、生活安全課の小島百合は駅前交番で保護された九歳の女の子の引き取りに向かう。一方、脳梗塞で倒れた父を引き取るために百合と別れた佐伯宏一は仕事と介護の両立に戸惑っていた。そんな佐伯に事務所荒らしの事案が舞い込む……。警察小説の金字塔&大ベストセラー「道警」シリーズ最新作!
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Posted by ブクログ
道警シリーズ、10作目。
前作のレビューに『解説に、シリーズが十作で一区切りがつくのか、みたいなことが書いてあって、なんだかやきもきする』と書いてから、かなりお久し振り。
コロナ禍という大変な時期ではあるが、佐伯が脳梗塞で倒れた父を引き取り小島とは離れた人生を送り始めたくらいで、あとは小島も津久井も新宮もあまり変わることがない状況にひと安心。
轢き逃げの通報を受け臨場する津久井、駅前交番で保護された女の子の引き取りに向かう小島、捜査本部設置の事案からは外され弁護士事務所荒らしの捜査を命じられる佐伯と新宮。
いつもの通り、それぞれが追う事案が次第につながりを見せていき、一つの大きな事件に繋がっていく。
数日間の出来事がギュッと凝縮されたスピーディーな展開。少々うまく行き過ぎの感はあるが、それでも、まあ、安定の面白さ。
毎回「作者の熟練の捌きで進む物語のテンポやお馴染みの人間関係を楽しむのが、このシリーズの一番の興趣」と書いているが、今回はこれに加えて北海道ならではの犯罪のからくりやコロナ禍の札幌の街の様子が精緻に描かれるなどなかなかに読み応えあり。
佐伯の父の状況が捜査の足を引っ張らないかと思っていたが、少ないページではそこまで深掘りされず、杞憂に終わった。
笠原のように未だ佐伯らのことを快くなく思っている者がある一方、川端や夕張庁舎の秋山のような男もいることを知れたのは良かった。鑑識の小林が本当はどう思っているのかが気になる。
Posted by ブクログ
作中で扱われる犯罪類型(山林売買詐欺・盗伐・拉致監禁・事務所荒らし)は、現実に日本各地で発生していそうで怖い、原野商法ってこういう闇もあったのね
さてコロナ禍の殺伐とした末法の世を舞台に開幕したこの北海道警シリーズを簡単に説明するが『内部告発で組織に冷遇された刑事・佐伯を中心に、彼に協力したために同じく肩身の狭い立場に置かれた刑事たちが、それでも誠実に事件と向き合い続ける姿を描いた警察小説で、シリーズどの作品も、一見地味な事件が複数発生し、いつメンの4人が捜査を進めると、それらが少しずつつ繋がって大きな犯罪構造が見え解決していく、そう毎回毎回そうなのだw
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