佐々木譲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前回の読書会でお借りした本、その3。
北辰軍盗録と迷っていたらどっちも面白いから、とおススメされたので。
うん、どっちも面白かった!
特にこちらはめちゃくちゃ面白かった!
メインの時間軸としては、日米本格開戦の直前、真珠湾攻撃の作戦立案から決行までなのかな。
最初はさまざまな場所、たくさんの登場人物がそれぞれにばらばらに動いているのからはじまり、その個々の事象が、大きく広がった風呂敷がだんだん畳まれていくようにだんだんと集約されていく様が圧巻。
スパイ小説は読んだことがなかったけど、ここらへんは極上のエンタメ小説な感じがしてめちゃくちゃ面白かったな、
追いかけられて追い詰められる夢をみてし -
Posted by ブクログ
始まりから別れを予感させるような流れで、ゆっくりと幕を開けたかのように思えた。
だがそこは、まったく予測もしていなかった近未来の様子。
沖本信也は、役所を定年後、嘱託として働いていたが7年前のあの病気の大流行の時に妻を亡くし、息子家族は、南海大地震の際に亡くなっていた。
今は、ひとりで内戦のなか生活していた。
そこへ、昔の友人の娘が少女を連れ逃げてきた。
2人を匿い、安全なところへと送るはずが危険な流れの中、いっしょに逃避行することになる。
追われる母娘を安全なところへと…ただそれだけだと思っていたが、ラストがすべてを物語っていた。
まったく身寄りもなくこのような状況になったときにい