佐々木譲のレビュー一覧

  • 憂いなき街

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    道警シリーズ第七弾。
    今回は、刑事のちょっぴり悲しい恋愛の話。
    刑事も人間。恋もする。ただし、一般人との違いも当然ある。
    一人ひとりの機微を描くことにより、一層深みのある小説となっている。
    最後のもの悲しいピアノの音が身につまされる!

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    2023年03月28日
  • 裂けた明日

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    近未来、戦争と内戦で荒廃する日本が舞台となる逃避行劇。背景が徐々に明らかになるのが中盤からなので多少もどかしいが、後半は一気に読み切った。
    内戦状態の国々や戦禍のウクライナで起きている事は、多くの日本人にとって対岸の火事としか思えないかもしれない。しかし、日本が同様の事態に陥る事はあり得ず荒唐無稽なフィクション、と誰が言い切れるだろう?

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    2023年03月25日
  • 沈黙法廷(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かったです。
    警察モノと法廷モノを合わせて一つのミステリー小説が出来上がっていました。

    この内容を一つの小説で読める経験は中々できないのかなと思いました。

    結局、事件の根本的な解決は見れなかったけれどモヤモヤもあまりしませんでした。

    今回の被告人視点の小説も読んでみたいと思いますが、実際はどうなんでしょう。
    そんな、妄想も楽しめる小説でした。

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    2023年03月24日
  • 人質

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    安定の道警シリーズ第六弾!
    今回は、人質を取って、当時の県警本部長に冤罪事件の謝罪を求めるというもの。
    緊張感ある中で、機転が利く小島刑事の活躍もあり、大団円を迎える。
    このシリーズ、最新刊まで、一気読みしたい。

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    2023年03月22日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    久しぶりの道警シリーズ。
    父親を引き取ってからの一冊。
    いつもながらのたくさんの糸が一本になって事件解決は面白かったです。
    初期の頃
    ハラハラ感が少なくなって少し寂しい。

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    2023年03月22日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    大通署には頼もしい奴が多い。薄野とか旭川とか馴染みのある地名が出て感情移入できた。逮捕劇がクライマックスになったのが残念。黒幕の社長は逃れて次回作でも再登場?

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    2023年02月28日
  • 北海道警察10 樹林の罠

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    久しぶりの道警シリーズ。やっぱりロシアシリーズより格段に面白い。ただ20年近く経ち、こちらはだいぶ老けたのに主人公たちがちっとも歳とらないのが、ちょっとだけ不思議なカンジ。でも組織に楯突いた佐伯さん、まだ飼い殺しなんて…今回もありえないスタンドプレーで大金星挙げたのだから、チーム佐伯復活させて、佐々木さん。そろそろ締めに向かわないと…。

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    2023年01月28日
  • 憂いなき街

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    北海道警察シリーズ第七弾。いつものメンバーが、女たらしのジャズメン絡みで起こった殺人事件を解き明かす。今回は津久井がメインだが、佐伯と百合の関係も進展した。警察モノではあるが、ほろ苦い青春モノである。時間制限があり、思わず引き込まれてしまった。

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    2023年01月21日
  • 砂の街路図

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    北海道の架空の町を舞台に、幼い頃にそこで事故死した父の行動の背景を調べていく青年の話。
    ミステリーに分類することには疑問がありますが、運河や煉瓦造りの倉庫、ロシア人街など、北海道ならではの魅力がある町を地図を見ながら主人公の足跡を辿っていくのはとても面白い。作品全体の雰囲気や登場する地元の人々の言動はどこか日本離れしていて、まるでヨーロッパの小説を読んでいるようでした。
    道警シリーズのような内容を期待する佐々木ファンは別として、純粋に小説として評価がこんなに低いのが不思議です。

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    2023年01月20日
  • 人質

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    私自身完全にストックホルム症候群にさせられました。やはり警察小説はある程度リアリティがなければ面白く無い。そういう意味では今回作品は面白かったです。北海道警シリーズは久しぶりに読みましたが、相変わらず面白かったです。前作はまだ読んでないので 読んでみたいと思います。

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    2023年01月13日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    やー面白かった。氏の真骨頂。二軸で動く地味な地取り捜査をじわじわと進めていってラスト衝撃的な展開に繋がる気持ちよさ。

    いや、終わり方としては爽快な感じではないので、ある種イヤミスだけどそれもまた作品の空気感にマッチしてて良かった。

    躍動感ある作品も好きではあるけど、結構な頁数のほんの数ページしかテンションの上がらない作品はほんと好みだなー。

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    2022年12月13日
  • 地層捜査

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    謹慎処分を受けていた刑事水戸部は、退職刑事の加納と組んで、15年前の未解決事件の再捜査を始める。
    年月を経ての聞き込みでその当時には聞こえてこなかった事も耳に入る。
    30年前の事件が絡んでいたと分かる。
    犯人のめぼしも付いたのだが、最後に結果は書かれていないので想像するしかない。

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    2022年11月20日
  • 裂けた明日

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    この物語のような近未来の日本社会が実際に直面しないこと願う。主人公の過去からの行動が突き動かしたのだろう。

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    2022年11月16日
  • 暴雪圏

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    猛吹雪に見舞われた北海道の田舎町での一晩の出来事。
    様々な登場人物の群像劇がどう関わっていくのか。決着のラストといくつか残された想像の余地があり、でもきっと明るさはあるよねと思いました。
    前作を知らないままシリーズの2作目から手に取りましたが、何も問題はありませんでした。

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    2022年11月05日
  • エトロフ発緊急電

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    前回の読書会でお借りした本、その3。
    北辰軍盗録と迷っていたらどっちも面白いから、とおススメされたので。

    うん、どっちも面白かった!
    特にこちらはめちゃくちゃ面白かった!

    メインの時間軸としては、日米本格開戦の直前、真珠湾攻撃の作戦立案から決行までなのかな。
    最初はさまざまな場所、たくさんの登場人物がそれぞれにばらばらに動いているのからはじまり、その個々の事象が、大きく広がった風呂敷がだんだん畳まれていくようにだんだんと集約されていく様が圧巻。
    スパイ小説は読んだことがなかったけど、ここらへんは極上のエンタメ小説な感じがしてめちゃくちゃ面白かったな、
    追いかけられて追い詰められる夢をみてし

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    2022年11月05日
  • 人質

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    北海道警シリーズ第六弾。ワインバーで人質立てこもり事件発生。巻き込まれる小島巡査部長。その裏でもう一つの犯罪が進行していた。ブラックバードのメンバーと機動捜査隊の長生寺警部が事件を解決する、たった一晩の物語。

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    2022年10月15日
  • 抵抗都市

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    歴史改変モノてロシア、ソ連方面やと第二次世界大戦て日本が東西に分断されるパターンはいくつか知ってるけど、日露戦争にIFを置いたのは初めて読んだ。カサブランカやないけど、保護国属国なりのエキゾチックさってあるよね。

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    2022年09月15日
  • 裂けた明日

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    始まりから別れを予感させるような流れで、ゆっくりと幕を開けたかのように思えた。

    だがそこは、まったく予測もしていなかった近未来の様子。

    沖本信也は、役所を定年後、嘱託として働いていたが7年前のあの病気の大流行の時に妻を亡くし、息子家族は、南海大地震の際に亡くなっていた。

    今は、ひとりで内戦のなか生活していた。
    そこへ、昔の友人の娘が少女を連れ逃げてきた。
    2人を匿い、安全なところへと送るはずが危険な流れの中、いっしょに逃避行することになる。

    追われる母娘を安全なところへと…ただそれだけだと思っていたが、ラストがすべてを物語っていた。

    まったく身寄りもなくこのような状況になったときにい

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    2022年09月13日
  • 警官の掟(新潮文庫)

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    暴力団や半グレの事件のようで、どことなく不気味な勢力の関与を匂わせる展開。
    法で裁けなかった犯罪者に対する私的制裁なのか、最後の方まで真相は分からず、結末には驚いた。
    「警官の」三部作という触れ込みですが前二作との関係は感じられず、ただ、警察官も人間なんだというメッセージは共通していたように思う。

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    2022年09月05日
  • 警官の条件

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    ルールに従わず警察を懲戒免職ギリギリで退職した元マル暴の悪徳刑事が、組対の不甲斐なさをカバーするために?復職する。
    そんなあり得ない設定ですが、加賀屋警部の行動は前評判ほど無茶苦茶でなく、むしろかつて加賀屋を密告してエリート街道を進む安城和也の薄っぺらさが際立ちます。
    前作も読んだはずなのに詳しく覚えておらず、完全に新鮮な状態で読みましたが、まさに骨太という力強い警察小説に圧的された。レビューを読み返すと前作も高く評価していたようで、本書を読んでもその印象は変わらない。
    ここまで重厚な警察小説を描ける人を他に思いつかない。

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    2022年08月06日